好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
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イッセーSide
「さて、じゃぁ誓約通りに沙汰を言い渡すわ」
「ぐ……屈辱な姿勢で受けさせるとはね……っ」
カズヒに見下ろされて、縛り付けられて座らされているヴァーリはすっごく悔しそうだった。
正直ちょっと同情するけど、カズヒはむしろ心外と言わんばかりの表情だ。
「……和平会談なんて言う大一番に、組織を「神々と戦いたい」なんて理由で裏切って手引きした奴が偉そうにしないでくれる? それは当たり前の体勢よ」
ばっさり切り捨てたうえで、カズヒはヴァーリチームを睨み付けた。
大半が嫌そうな表情だけど、自分達が負けた側だってことは分かっているみたいだからとりあえず言うことは聞く構えらしい。
まぁ、神々すら見ている戦いで負けた結果だしな。ヴァーリもプライドは高いから、此処で反抗はしないだろう。
まぁ、リーネスが余裕の表情でセルフなんたらを見せびらかしているからそもそもできない仕様っぽいけど。魔術的に誓約まで掛けられた書面って、色々やばそうだし。
そんでもってカズヒだけど、微妙に嫌そうな表情だった。
「……まぁ、異形のノリは人間とは違うからそれなりに温情の意見は多かったりするのよ。だからまぁ、私から言わせればかなり軽くしたわ」
「……そうか。まぁ、リゼヴィムを探せるのなら俺はかまわ―」
ほっとしたようなヴァーリの眼前に、勢い良くカズヒの踵落としが叩き込まれる。
あ、カズヒの雰囲気が基本で言うなら五度ぐらい下がった。
「寝言は寝て言え……と言いたいけれど、週三日はくれてやるわ。感謝しなさい」
あ、その辺りも擁護とか入ってるんだ。
ただヴァーリもかなり不服そうだ。
「……週三日だと? そちらとしてもリゼヴィムのアジトが分かるのは良い事だろうに―」
「それはこちら側の諜報部隊や偵察部隊がすることよ? この期に及んでそれができると考えていることが私からすれば人生舐め腐ってるわね」
ばっさりヴァーリを切り捨ててから、カズヒは処罰の内容が書かれて要るっぽい巻物を開くとヴァーリチームを見下ろした。
「まず一つ。あんた達はただの食客兼交換要員としておくつもりだった黒歌とルフェイね。……うちのメイド達の前で食っちゃねできる生活とか舐めてんの?」
あ、うん。そうですよね。
そもそも
それが隣で、割とエンジョイしながらテロしてたヴァーリチームがとなると……なんか色々と無理があるな。
メリードが参加したのって、黒歌対策というよりそっちが強そうだな。厳しいけどちゃんと面倒見てるし。
……でもメイド? 黒歌が、メイド?
俺がめっちゃくちゃ失礼なことを考えていた時、カズヒもため息をついた。
「まぁ、社会不適合者に上流階級までいる家のメイドができるとは思ってないわ。感涙しなさい黒歌」
「なんかムカつく! いや助かるけど!」
素直な黒歌にうんうんと頷いてから、カズヒは沙汰を言い渡す。
「というわけで、あんた達は今後ふぃっちゃんねるのアシスタントね」
お、思ったより軽いな。
オーフィスの贖罪活動兼お小遣い稼ぎのふぃっちゃんねるは、確かにトライフォース放送局とは別アカだし、アシスタントが出てくれるのはありがたい。
レフ版の調整とか大変だからな。もはや俺達って、映研の手伝いぐらいは普通にできるようになってるし。メンバーの一人に異能関係者がいたから、手伝ったけどかなり感心されたし。
だけどそれって軽すぎないか? 基本ふぃっちゃんねるって、子供レベルの活動だぞ?
そう思ったけど、カズヒがそんな温い真似で済ますわけがなかった。
「……ちなみに明後日からサハラ砂漠でエクストリームアイロンをやってもらうわ。あ、これ着ぐるみだからちゃんと慣らしておきなさい」
「「…………え˝」」
うわぁ。黒と紫のドラゴンっぽい着ぐるみだ。ゆるキャラ風だから動きにくそう。
しかもサハラ砂漠で着ぐるみって。確か湿度が低いと着込んだ方が熱くないっていうけど、あれだとかなり熱くなるだろ。風通しも悪いし地獄じゃね?
「っていうかエクストリームアイロンってなに?」
「字面がもう意味不明です」
俺もシャルロットも唖然としているけど、隣にいたリアスが苦笑した。
「なんでも大変な環境下でアイロンをするマイナー競技らしいわ。アイロンがけの速さや丁寧さなどでポイントがつくらしいわよ?」
「ああ、確かにサハラ砂漠は該当しそうな環境ですね」
遠い目になっているシャルロットが見るなか、カズヒはため息をつきながら。
「流石に懲罰活動込みだから、もっと厳しくもっと支援金を稼げるようにしたかったの。ちなみに、季節がらから今後は雪山を主体にする予定だから頑張りなさい。最終的に南極や北極でやりたいところね」
カズヒの目はマジだった。
あ、これ本気だ。
「……黒歌さん、頑張りましょう!」
「え、これマジでやる流れ!?」
ルフェイとは違って黒歌はビビり気味だけど、カズヒがそれを止めるわけがない。
「……自殺の名所や心霊スポットも考えたのだけれど、メンツがメンツだからエクストリームにならないもの。まぁ頑張りなさい」
そういった後で、今度はヴァーリ達の方に振り向いた。
「で、あんたたちは週三日はリゼヴィム探させてあげるから、その分厳しめに行かせてもらうわ」
「あれで温いのかよ!?」
美猴のツッコミが飛ぶけど、カズヒはむしろ呆れ気味だった。
「当たり前でしょう。ぶっちゃければただのADだもの」
そういい捨ててから、カズヒはため息一つで態度を切り替える。
「まずあんた達は週四日の奉仕活動! ヴァーリはそれと合わせて月一でルシファー血族として冥界のイベント業務に参加しなさい。週四に入れてあげるから喜ぶといいわ」
あ、三人揃って微妙な表情だ。
特にヴァーリはかなり不満顔だな。
「……そんな面倒ごとをしている暇があるなら、リゼヴィムを―」
「シャラップ! 王族としての誇りを語りたいなら、まずは王族らしいことをすることね。ついでに言えば、テロリストの首魁を探すのは諜報組織の仕事で、あんたはエージェントですらない。数日でも探せるだけ感謝しなさい」
カズヒは盛大にバッサリ切ってから、次はアーサーの方に向いた。
「あとあんたはコールブランド一旦没収」
その沙汰を聞いて、アーサーは怪訝そうな表情を思いっきり浮かべていた。
「私以上にコールブランドを使いこなせる使い手は、今のペンドラゴン家にいるとは思えませんが?」
「使いこなせようがテロに走る奴に預ける道理もないでしょう。ま、厳密には少し違うわ」
カズヒはアーサーにそう言い返すと、ちらりと観客席の方を見ていた。
既に曹操がいることに気づいたんだろう。事情は完全には分かってないけど、微妙な表情を浮かべてからアーサーに視線を戻す。
「英雄派のジャンヌを使って、エクスカリバーやデュランダルの量産計画が進んでいるわ。コールブランドはその計画に徴用されるからそのつもりで」
そうカズヒに言いきられて、アーサーは目を丸くしていた。
「ペンドラゴン家の至宝に量産型を!? 家の者達は何を考えているのですか!!」
「八割あなたの所為だけど?」
カズヒはアーサーをばっさり切り捨てると、ため息までつきだした。
「本家の跡取りが家宝持ちだしてテロリストなんてしたものだから、ペンドラゴン家も文句が言いづらいのよ。むしろペンドラゴン分家に一振りずつコールブランドの弱体化機能を盛り込んだ量産型を送る形になって、反発や不満も一気に下火になったと聞いているわ」
あ~確かに。
つまりカウンターを用意したいってことか。確かのそれだと、テロリストに使われてるって事実があるから文句も言いづらいか。
これはアーサーが悪い。趣味の合間にテロなんてやってるからな。自業自得っちゃ自業自得だ。文句を言えないな。
「なるほど。ペンドラゴン分家に利益を与えると共に、同様の事態における火消し役を担わせるのね」
「和平による協調路線なら、三大勢力外の強化もした方がバランスもとれますしね。」
隣でリアスが感心していると、シャルロットも指を口元に近づけて唸っている。
二人とも才媛だから、馬鹿な俺よりちゃんと考えられるんだよなぁ。
でも実際、アーサーのプライドとかめちゃくちゃ傷つきそうだから、懲罰としてはありなのか?
そんなことを考えていると、今度は美猴の方を向いて―
「……貴方ぶっちゃけ、対して目立ってないから特別追加する必要はないわね」
「今までで一番ひでぇ!?」
あ、美猴がめっちゃショック受けて崩れ落ちた。
あ、でもあんまりこいつが活躍してるというか目立ってるとこを見たことないかも。
なんか可哀想だから何かないか思い出していると、カズヒは更に一枚紙を取り出した。
「ついでに言うと生活環境においても多少縛るわ。まぁ安心しなさい。もっと強くなれるから」
「「「……?」」」
首をかしげるヴァーリチームに対して、カズヒは一息数と―
「あんた達当分カップ麺禁止。あと一日最低二食は自炊しなさい」
―なんか訳の分からない条件が課せられたぞ!?
「てめえふざけんな! カップ麺美味しいのに禁止ってどういうこったい!」
「そうですよ。食事は
反論した美猴とアーサーの足元に、素早く短剣が突き立った。
投げつけたのはもちろんカズヒ。その目は呆れが思いっきり溢れ返っていた。
馬鹿か貴様は。誰でも分かるぐらい目が口以上にものを行ってるよ。
「
ばっさり言い切ってから、カズヒは今までで一番盛大な溜息までついた。
「食品添加物や過剰な脂質と糖質を盛大にとりまくって。成人病に未成年でなるつもりかと言いたくなるし、そもそもフィジカル重視の戦闘職がそんなことでやっていけると?」
あ、確かに。
健康にめっちゃ悪そうな生活だよなぁ。
そういえばアザゼル先生から聞いたけど、ヴァーリチームってルフェイがいないと本当にカップ麺や戦闘糧食で済ませてるらしいな。フェンリルにまでカップ麺出してたとか。
犬にカップ麺って、問題だらけだよなぁ。いや、狼だけど。
「食生活は体づくりの基礎。まさか自分の好きなことだけ頑張れば好きなことを極められると? 世の中そんなに甘くできてないのよ、間抜けが」
正論過ぎてぐうの音も出ない。
「中にはそれでできる奴がいることまで否定はしないけど、私に見事にぶちのめされた奴らが該当するとは思えないわね。……安心しなさい、お料理教室にはエプロン込みで案内してあげるわ」
そこまで言い切って、カズヒは軽く息を吐いた。
そして観客席に振り返って、胸を張って声を張り上げる。
「沙汰は此処に下った! 異議がある者はこの場にて名乗り上げてもらいたい!」
その言葉に、誰も何も答えない。
それを確認してから、カズヒはふぅと息をついてヴァーリ達に振り替える。
「自分達がないがしろにしてきたものが、どれだけ誰かにとって価値があるか、それを理解することね」
そう、真摯な表情でカズヒは言い切り―
和地Side
「……カズヒねぇ、
「「「あぁ……」」」
なんというか、一周回って全員納得してしまった。
とりあえずカズヒねぇはいつも通りで、つまり世はことも無し。とりあえず決着はついたのでまぁそれは良しとしよう。
「あとリヴァ先生と鶴羽も来るって。あとカズヒねぇにお土産買うからデリバリーできるか確認してくれと」
「……確か外でお持ち帰りメニューとかあったわね。いや、だからって態々こっち来る?」
春っちにそう言われても俺が困る。
「あれじゃね? 毎度毎度のこと過ぎて、鬱憤溜まってるから外食してぇとか」
「「あ~」」
ベルナの推測が当たってそうだな。
かなり毎度毎度だしなぁ。そりゃ思うところも出てくるというか。
とりあえず、区切り付けるまでは意志力で無理やり断行。その後まとめて一気にぶっ倒れる。これがカズヒねぇの基本パターンになりすぎて心配する気もなくなってくる。
いや本当、意志力で無理を通しすぎだろう、カズヒねぇ。
「よっし見つけたわよ! おねぇさ~ん、あそこの四人組と相席なんでよろしくぅ!」
「食べる! 今日は食べるわ! とりあえずカレーライスとオムライス! お腹すいたぁ!」
しかもあっという間に二人とも来たし。
……騒がしくなりすぎないように、度が過ぎるようなら注意しよう。
俺はそう思いながら、ベルナや春っちと話始める鶴羽とリヴァ先生を苦笑交じりで見ながら座り込む。
隣のインガ姉ちゃんも苦笑交じりだけど、視線が合うと思わず笑い合ってしまう。
今日のことは、インガ姉ちゃんにとっては区切りになってもいい結果とは言い切れない。
だけどそれでも、前に進もうとしてくれることが嬉しい。そうなる要因になれていることを誇りたい。
だから、俺はそっとインガ姉ちゃんの手を握る。
「何かあったら言ってくれ。俺も、助けが欲しい時はちゃんと言うから」
「分かってるよ。私の素敵な
ああ、分かってる。
今までも大変だった。今後も大変だろう。というか、異世界侵略を目論む魔王の実子とかド級の厄ネタすぎる。
だけど、それでも前を向いてやって見せるさ。
だからまぁ、カズヒねぇも明日には復活してくれと思いながら、俺はインガ姉ちゃんに微笑んだ。
「さて、やけ食い側は俺も何とかするけど、お酒の相手はまだできないんでリヴァ先生任せていいかな?」
「任せて。これでも一応、成人済みだからさ?」
ああ、まずは英気を養おう。
明日からも、いっちょ頑張ります!!
これにて明星双臨編、終幕。
ちょっとほろ苦い終わりではありますが、ここからがインガの新たなスタートです。
さて、現状次の幕間以外は書き溜めができてない状態ですが、大まかな方向性は決定しております。
次章の名は、英雄乱戦編。本格的にミザリ配下のサーヴァントたちも出てきますし、クラスカードを本格的に運用していく予定なので、こういった名称になりました。
……ただ誰にどのサーヴァントのクラスカードをするかまで煮詰めれてないので、もしかすると次章からの投稿はだいぶ遅れるかもです。