好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
ただねー。下げた人が評価のコメントもつけてくれるんだけど、問題点の指摘が「カズヒが主人公になりすぎている」「和地とイッセーがサブキャラ化している」っていう点なので、想定とはちょっと違った方向だったり。
ただこの作品はねー。そもそもカズヒが「内面と過去がぐちゃぐちゃすぎて、モノローグにできない」というのが最大の理由でイッセーと和地を主体にしているからねー。この作品とわず悪役の方向性の軸にさせてもらっている「魔人探偵脳噛ネウロ」風にいうなれば、ネウロがカズヒで弥子が和地による、ハイスクールD×Dの二次創作といった形なので、どうしてもストーリーが進むとカズヒの主人公比率が上がるんだよね~。
まぁ今回ので自覚してる下がり要素ドカンなのはもう打ち止めだし、此処から後は上がるだけ……というか、ここまで来てくれた人ならここから下げることはまずないだろうといった作品になるはずなので、気長にアガることを願ってやっていきます。
……ミザリとの決着まで終わったら、いったん仕切り直して第二部という形で別作品にする予定なので、読者の数は増えるだけ増えてほしいけどね!!
ちなみに、今は麻薬無償配布組織を相手に日本と協力してD×Dが大暴れしてるところを書いております
Other Side
「……なんで、こんなことをしているんだろうな」
思わず、ヴァーリ・ルシファーはそうぼやいていた。
そしてそれを聞いた隣の男が、半目でこちらに向けてきた。
「気持ち分かるが声がでけえよ。ガキどもに聞かれたら後で叱られるぞ」
その意見は実に正しいのだが、非常に癪に障る相手に言われてしまった。
その感情を盛大に表情で表しながら、ヴァーリは声でもはっきり伝える。
「すっかり保父が似合うような対応をとるようになったな、ヘラクレス」
「今の何処がだ。あとだから声が出けえんだよ」
そう小声で言い返しながら、英雄派主流幹部である、ヘラクレスは小さくため息をついた。
そんな二人の視線の先、悪魔の子供達が数人の人間にカバーされるようにして、周囲を物珍し気に見ている。
「お空が青いー」
「人間界の建物って、こんななんだー」
そう次々に辺りを見回す悪魔の子供に対して、戦闘を歩く男女が振り返って声を上げる。
「ほら、あまり前を見ないでいるとコケるぞ?」
「そうよ。珍しすぎる機会でしょうけど、少しは周囲に気を配りなさい?」
そう告げるのは、兵藤一誠とカズヒ・シチャースチエ。
二人のたしなめる声に、子供達は一斉に頷いた。
『『『『『『『『『『はーい! しるばーれっとにおっぱいドラゴーン♪』』』』』』』』』』
「「……どうしてこうなった……」」
今度はヘラクレスとハモりながら、ヴァーリは思わずため息をついた。
和地Side
「今頃、カズヒねぇはイッセー達と一緒に引率か」
「子供のヒーローの
そう言い合いながら、俺とインガ姉ちゃんはモップ掛けを行っていた。
ここは冥界の保育園。俺達はそこで掃除の手伝いをしていた。
そして俺は視線を別の方向に向けると、動きが止まっている奴らに声をかける。
「ほらそこ! モップ掛けぐらいきちんとしろ!」
「……へ~い」
そう言われて、うんざりした感じで渋々モップを動かすのは美猴だ。
隣のアーサーは釈然としないものを感じながらも、それでもこっちはちゃんと動いている。
「……エレインの視点を知るいい機会と考えますか。これはこれでいい機会でしょう」
素直に掃除をしてくれるのはありがたいが、エレインって誰だ?
「そっちモップ掛け終わった? ワックスかけれる?」
「隣の部屋もう終わるぞー?」
掃除が終わった部屋でワックスをかけていた春っちとベルナが声をかけてくる。
これは急いだ方がいいな。かといって雑にならないようにしなくては。
俺とインガ姉ちゃんは、無言で頷き合うと美猴とアーサーの慣れない仕事の粗を埋めるべく動き出す。
ことの発端は簡潔に言えば、ヴァーリ達に参加させている奉仕活動の一環だ。
現大王派、厳密にはフロンズ・フィーニクスがちょっとした社会科見学の一環として「冥界の子供達に人間界を見学させる」などということを目論んだ。
その試験的運用として、魔王サーゼクス様が手練れの護衛がいるある保育園を指定。ついでにそこのワックスがけなどもすることになり、こうしてヴァーリチームの奉仕活動も兼ねている。
ヴァーリは仮にもルシファーの末裔なので、子供達を護衛する役目として向けた。子供もおっぱいドラゴンやルシファーのひ孫と一緒に参加できるのならテンションが上がるだろう。
上がりすぎて何か起こるかもしれないが、カズヒねぇが監視として付いて行ってるからそこまで危険ではないはずだ。変な不良に絡まれるとか、いきなりトラックが突っ込んでくる程度なら余裕で対処できるメンツだしな。
しかし、まぁ。
「あのヘラクレスが保育園の守衛兼用務員とは」
子供が乗っているバスを人質にとるような真似をした奴を保育園の用務員兼守衛とか、悪魔の発想は俺達人間とはやはりずれているような気がしないでもない。
まぁ文化の違いだ。種族も違うんだから、お互いに寛容が肝心だろう。
そう思いながらもモップ掛けを終え、俺達は一旦外に出る。
……しかし冥界の紫の空は、人間界で過ごすのが殆ど並みとしては違和感大きいな。
今頃、冥界の子供達もそんな感想を抱いているのかなぁ……。
イッセーSide
『『『『『『『『『『おっぱいおっぱいおっぱぁっい!』』』』』』』』』』
『『『『『『『『『『おっぱんつぅ! おっぱんつぅ!』』』』』』』』』』
「イッセーとにかく全力で子供達を遠ざけなさい! ヴァーリとヘラクレスは私に続いてあれを無力化しろ!」
カズヒがてんぱらないように、だけど急いで俺達に指示を出す。
っていうか何だこの状況は!?
街の中心部に出た時に、何故かそこかしこでどいつもコツも変態性癖を爆発させてハッスルしてやがる!?
何が起きた……何が起きた!?
っていうかちょっと待って。あっちの人、おっぱいおっぱいいながら軽トラを持ちあげて踊ってやがる。
どう考えても普通の人間のそれじゃねえぞ!?
「オイ何がどうなってんだ!? どう考えてもガキの教育に悪いだろうが!」
「ほ、本官に言われても!? 急に警部補まであれに加わって何が何だか!?」
ヘラクレスがキレ気味に警察官に詰め寄ってるけど、あっちはあっちでいっぱいいっぱいっぽいしぃ!?
「これが今の人間界なのか……」
「「「んなわけあるかっ!」」」
ヴァーリはボケるなぁ!
んなわけないだろ! 人間界なんだと思ってんだ! 特にここは、世界的に見ても大規模な事件が起きにくい日本だぞ!
だけど、俺は何となく展開の予想ができ始めていた。
この展開、めっちゃ覚えてるぞ。最近多すぎて忘れたくても忘れられない。
月に一回レベルでオカ研が巻き込まれる謎の変態現象。これはそれだ、それでしかない。
となるとまずい。この騒ぎはもっとでかくなる!
ロキがオーディンの爺さんを狙った時に、あいつらは俺達三大勢力や禍の団まで戦ってみる三つ巴を四つ巴にできるだけの戦力だった。
そんな奴らの戦力がこれで終わるか。絶対にもっと規模がデカくなる!!
だってあいつら、異形知らないんだもん。だから絶対もっとやらかすし。予想ができて頭が痛い。
こ、これはなんとしても子供達を逃がさないと―
「……なんと! よもやここまでの規模で性都が顕現するとは!」
―遅かったか!
見ればそこには、なんていうかエロゲで出てきそうな衣装を着こんだ連中が立っていた。
かなり集団で、しかも制服として着込んでいるのか共通の格好だ。
こいつは、こいつらは絶対にまずい。
俺の、お得意様から関係者などの変態に関わりまくってきた勘が告げている。
あいつらは、ファーブニルレベルのド変態だ!!
「今これより、この地は色欲の洗礼受けし性都となる! 遍くものよ淫らたれ!」
「いくわよ、筆おろしと姫はじめを!」
『『『『『『『『『『ぉおおおおおおおおっ!!!』』』』』』』』』』
「「いや、ふざけんなぁああああああああっ!!」」
思わずカズヒとシンクロしたよ!
いや本当にふざけるなぁああああああああ!!!
Other Side
「……最悪だわぁ」
兵藤邸地下三階を締める、リーネス・エグリゴリの研究スペース。
其処でリーネスは、カズヒとイッセーから送られてきたデータを参照して衝撃を受けていた。
もはや疑いようがない。これは非常にまずい事態であるとすらいえるだろう。
「どうしたんですか? 先ほどイッセー君から増援要請が来てましたけど、既にゼノヴィアさん達が打倒しているはずですが」
手伝いで来ていたロスヴァイセが首を傾げるが、これは本当に危険な事態なのだ。
「……例の変態集団、大欲情教団の力の源泉が判明したわぁ。このデータから見て、かなり危険な状態といえるわねぇ」
リーネスの表情は真剣そのもので、そして渋面だ。
それを見て、ロスヴァイセも居住まいを正しながら画面に近づいた。
優れた研究者であるリーネスが、ここまで警戒するほどの事態。どう考えてもただで済むことはないだろう。
画面を見始めるロスヴァイセもまた、そのデータを確認して眉を顰める。
「……
「ええ。地脈の力を利用して理想とする効果を施した聖域を作る能力。これを遠隔地に発動させることで、自分達にとっての聖地に変革させる禁手と考えるべきねぇ」
今回の事件はその一環と考えるべきだろう。
大欲情教団は、組織的に本格的な布教活動を開始し始めたと見える。
「この様子では、おそらく他にも多数の似たような場所が生まれているわねぇ。各勢力に頼んで調査を進めてもらわないとぉ」
「……クリフォトだけでも頭が痛いというのに、迷惑な話ですね」
リーネスもロスヴァイセも、この事態に重い溜息をついた。
………そして何より、そんな連中に巻き込まれているカズヒやイッセーの苦労を想い、更にため息をついた。
イッセーSide
「お疲れ様でした! いや、本当にそっちはお疲れ様!」
「「「「……はぁ」」」」
九成がねぎらってくれるけど、いや本当に疲れたよ。
今あの町、凄い勢いでいろんな勢力が除染に動いているからな。凄い勢いで住人が変態に目覚めていって、しかも自発的に覚醒しているから完治は難しいっていうし。
自分達の性癖を自覚させ、変態でいることを誇りに思わせる。更にそんな彼らに力を与え、能力が明確に上昇する。そんな力を持つ土地になってしまった。
冥界の子供達が影響を受ける前に避難できて良かった。なんか除染中に除染している人が変態になる事例も発生しているみたいだし、マジ危なかった。
「一歩間違ってたら俺も
ヘラクレスはウーロン茶をすすりながらそうぼやくけど、ちょっと離れたところで美猴はむしろ興味津々の様子だった。
「傍から聞いてると、一周回って面白そうだけどねぃ? どうだった、ヴァーリ?」
「そうだな。士気は高く練度も取れている実働部隊だったと思う。影響を受けた者達も強い意志ゆえに能力以上にしぶといところはあったね。……兵藤一誠には劣る精神性だったけどね」
「なるほど。流石におっぱいドラゴンほどの強い変態性を得るには、外部からの刺激だけでは不可能ということですか。先天的かつ自発的に覚醒しているからこその乳龍帝とその力なのでしょうね」
ヴァーリの説明にアーサーまで感嘆しているけど、お前らそれでいいのか。
思わず半目でいると、ヘラクレスと視線が合った。
―あいつらイカれてんな
―本当にそれな
心が通じ合ったと思う。この馬鹿どもはどうしたもんか。
「……和地、ちょっと肩貸して?」
と、カズヒ姉がそう言ってきたので、素直に隣によるとカズヒねぇはそのまま方に頭をのせてもたれかかる。
あ、これかなり疲れてるな。
「ったく。ガキどもが変なことになったらどうするってんだ。あの変態どもは、乳龍帝以上に始末に負えねえ」
「大変だったなそっちも。ま、今日は苦労した分休んどけ。お代はグレモリーが持つそうだから、ちっとぐらい高いの頼んでも問題ねえしな」
ヘラクレスはベルナが愚痴を受け持ってくれるらしい。
ま、一応アイツも英雄派に属してたからな。少しは話しやすいだろう。
今回ばかりは苦労しただろうし、それぐらいはお目こぼししてやるか。あと帰ったら俺がベルナを甘やかそう。
「師匠、お茶のお替り持ってきたわよ」
「ありがとう。そこに置いといて」
春っちもカズヒねぇのフォローに回ってくれてありがとう。本当に疲れてる感じだから、今日は甘やかさせてくれ。
「でも、あの集団って本当に規模が大きいね。しかも活動がどんどん大規模になってきてない?」
俺の隣をさらりとキープしていたインガ姉ちゃんが、そこを気にしていたのかそう呟いた。
その瞬間、俺達の脳裏に浮かぶ光景があった。
……京都のおっぱいゾンビや、ファーブニルみたいな連中が大挙して押し寄せてくる光景だ。
「ちょっと戦うのも面白そうだねぃ?」
「確かに。乳龍帝の本領発揮はヴァーリだけがぶつかってますし、興味がないでもありません」
「ふふっ。中々面白い戦いになるぞ? 滾りそうだね」
平常運転にもほどがあるだろ、この馬鹿ども。
ヘラクレスを見習え。心の底からげんなりしてくれるぞ。
「んなもん
まったくもって同意なんだが、現実は残酷なんだ。
「「「「「「ゴメン、
俺達兵藤邸メンバーが異口同音でつい謝ると、ヘラクレスは顔面に絶望を張り付けた。
「またドラゴンで変態かよ!? もうなんも誇り高くねえだろうが、そんな種族!」
『『……一緒にしないでくれ。頼むから!』』
思わず出てきたヘラクレスのツッコミに、反射で二天龍が懇願までする事態だった。
あの連中、さっさと本拠地見つけて神滅具だけでもなんとかしないとなぁ。
クリフォトのが優先順位高いけど、そっちの決着ついたらさっさとケリをつける方向で言ってほしい。いや、マジで!
良くも悪くも英雄派幹部のメンタリティって普通よりなので、クセの強すぎるメンツが多いからツッコミ役に成り下がってしまっている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本編であまりヴァーリチームの懲罰活動を見せられないと踏んだので、幕間で出してみました。
それはそれとして、クラスカード用にサーヴァントはある程度作れたのでここから話を進めていく形になります。
いくつかのクラス分けなどもしながら設計をしておりますが、自分の「設定を銃口に完成させすぎると燃え尽きる」性格を考慮して、とりあえずある程度造っていったん終了といったところですね。ここからヴァルキリー編を書き進めつつ、仕立て直しや即興修正を加えながら書いていこうかと思っておりますです、ハイ。