好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 ハイどうもー! タイミングを合わせて活動報告も更新予定のグレン×グレンでっす! 今度はナイトメアフレームで出してみるので、よければ是非!

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英雄乱戦編 第四話 激戦辛勝!

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ふ、ふふふ……ふふふふふ……っ」

 

 机に突っ伏して笑い声を漏らすカズヒねぇに、俺達クラスメイト一同は軽く引いていた。

 

 憔悴という言葉を体現する様子で、同時に熾烈なる争いを文字通り乗り越えた勝者の雰囲気を見せている。

 

 その文字通り圧倒的な在り方により、鬼気迫る気迫が俺達を無自覚に威圧していた。

 

 そう、俺達全員が威圧されているのだ。

 

 殺し合いという一種の極限環境に慣れている俺達すら気圧される、そんな壮絶な勝者のオーラに、俺達は息をのんでしまっていた。

 

 そして―

 

「赤点回避ぃいいいいいいいいっ!! よぉおおおおおっしぃいいいいいっ!!」

 

 ―渾身のガッツポーズと共に、椅子を吹っ飛ばす勢いで立ち上がって天を仰いだ。

 

『『『『『『『『『『そこまでぇええええっ!?』』』』』』』』』』

 

 思わずクラス一同大絶叫だよ。

 

 赤点を回避しただけでここまで苦戦を乗り越えた勝者の雰囲気を示すとか、どんだけテストにメンタルを削られてたんだよ。

 

 いやまぁ、俺達オカ研組は激戦を潜り抜けてきたことと引き換えに、テスト勉強の時間を失ってきたからな。

 

 カズヒねぇはストリートチルドレンかつ少年兵をやってきただけあって学がない。ついでに言うと前世の高校は駒王学園より偏差値低い。追加で言うと二十年近く前の勉強の内容なんて、相当真面目に勉学に励んでないと忘れていることもあるだろう。

 

 そういうわけでオカ研で数少ない、学年平均点を下げる人物がカズヒねぇだ。中間テストの平均点では文句なしのぶっちぎりドベ。平均学力においてオカ研底辺の殿堂入りともいえる。

 

 というより、基本的に俺を含めてできる奴が多すぎる。偏差値を無理やり上げて合格したとか言っているイッセーですら、毎度毎度学年平均は取れている辺り、地頭はいいんだろう。

 

 ……でなければ、毎度毎度死線を潜り抜け、その為に鍛錬まで積んでいる俺達が平均点以上を取れるわけがない。

 

 いや、本当に大変だったなぁ。

 

 特にカズヒねぇにとっては、リーネスや鶴羽が勉強に付き合っていたからこその勝利。感動もひとしおだろう。

 

「お疲れ様。今日はなんか奢るよ」

 

「ええ、本当に頑張ったわ。頑張ってきたかいが、本当にあったわ……っ」

 

 そ、そこまでか。

 

 ちなみに俺の平均点は90前後といったところだ。

 

 ザイアの英才教育はこういう時は感謝に値する。ただ知識を高めるだけでなく、勉学の受け方も踏まえて教えてくれるからな。授業を真面目に受けて予習復習を毎日少しずつやっているだけでだいぶわかる。

 

 あいつら、本当にそういうところだけは極めて優秀なんだよなぁ。優秀だからこそダメなところが更に加速されてるというかなんというか。

 

 俺が妙な感慨にふけっていると、アーシア達教会トリオはトリオで意気投合しているし、イッセー達はいつも通りのエロメンツでがやがやと。

 

 ……つまりだ。

 

 俺は今、教室内でいい雰囲気にできる奇跡のタイミングを会得している。

 

 気合を入れろ、全力を出せ。

 

 なにか、何か更に良い雰囲気にできることを思いつけぇえええええええ!

 

「……カズヒ! テストの点はどうだった!?」

 

「大丈夫かしらぁ?」

 

 ……Oh………っ

 

 休み時間なのを良い事に、鶴羽とリーネスが来てしまいました。

 

 俺は心から絶望するが、既にカズヒねぇもあっちに意識が行っている。

 

「……赤点回避よ! ありがとう、二人とも!!」

 

「「良かったぁっ!」」

 

 三人で抱き合う光景は美しい。

 

 前世からの親友が現世でも巡り逢い、今でも仲良くやっている。共に苦しみを支え合い、喜びを分かち合っている。それも、かつてどす黒い悪意の翻弄され、それ以上の邪悪に堕ちた少女と、そのどす黒い悪意と縁があった二人の少女がだ。

 

 邪魔する気は無い。カズヒねぇはもちろん鶴羽のことも愛しているし、リーネスは俺達の保護者と言ってもいいからな。

 

 邪魔はしない。邪魔はしないさ。邪魔などしてたまるものかよ。

 

「何かが、寒い」

 

 だけど心が凄い空虚になって、俺はぼそりと呟いた。

 

「おやまぁ。九成は彼女さんがとられて寂しいなら、もっと我儘になった方がいいんじゃない?」

 

 桐生黙れ。シャラップ。

 

「恋人と親友は天秤にかけれる物でもないだろ。次言ってみろ関節極めるぞ」

 

「目が怖いわよ」

 

 本気だからな。

 

 あとカズヒねぇ達の会話が漏れ聞こえているけど、鶴羽も平均九十点台で、むしろ俺よりちょっと上だ。

 

 あいつ前世の経験もあるうえ、カズヒねぇと違って俺と同レベルの教育環境だったから基礎学力凄まじいんだよなぁ。座学の成績ならザイアでもトップ10ぐらいに入っているんじゃなかろうか。

 

 ただ満点を取ることはまずない。どこかで何かしらミスをしている。

 

 ポンコツ……圧倒的……ポンコツ……っ

 

 あ、なんか目に涙が。

 

「くっ! まさか南空がここまでできるとは。私も流石に負けているな」

 

 と、ゼノヴィアが地味に悔しそうだった。

 

「ゼノヴィアより平均点が高いなんて。今回九十点台なによ!?」

 

 イリナもそう驚くが、むしろ俺もちょっと驚いたぞ。

 

 なんというかクラス中興味が湧いているが、ちらりとテストの点数を見せてもらった鶴羽が逆に目を丸くしている。

 

「……げ、国語以外はむしろこっちが負け越しかも……っ」

 

「と言っても多くて二点ぐらいだろう。やはり国語はアウェイだからね」

 

 ゼノヴィアはそう謙遜するが、つまり国語さえ何とかなれば鶴羽より学力が良い事になるんじゃないか。

 

 いや、鶴羽の場合はスペルミスとかのうっかりによる原点が基本だしな。実際の学力面ではどっこいどっこいか?

 

 俺がその辺考察していると、ゼノヴィアのテストを見たイッセーが地味にショックを受けている。

 

「……まさか国語も負けたのか?」

 

 俺が思わずそう聞くと、イッセーは首を横に振るけどダメージが入っている様子だ。

 

「いや、どっこいどっこいだけど……俺、国語が最高点なんだぞ」

 

 ……それは地味にきついかもな。

 

 日本生まれで日本育ちが最高点取った国語で外国人の最低点に並ばれるとか、地味にきついかも。

 

 というより、イリナも平均八十点そこらでアーシアは平均八十後半。俺は九十前後でゼノヴィアが九十点台。

 

 イッセー、オカ研メンバーとしては学力低い組ではあるな。

 

「何言ってるのよ。この学園の偏差値で平均点取れてるなら、平均的な日本の高校生より頭いいでしょうに。……ふふふ、赤点回避でも平均レベルは超えているはず……っしぃ!」

 

 カズヒねぇ。確かにそうなんだけど赤点回避でそこまで喜ばないで。

 

「……ちなみにリーネス、道間日美子の学力って?」

 

「……偏差値平均レベルで平均点ちょっと……上ぐらいかしらぁ?」

 

 それとなくリーネスに聞くけど、カズヒねぇってかなり勉強面で無理しているわけだな。

 

 今度機会があったら、オカ研全体で勉強会開こう。

 

 俺がそっと決意をしていると、そんなテスト内容を見ている桐生がにやにやとイッセーの方を見てからアーシア達の方を向いた。

 

「あんたらの子供、父親に似たら悲劇よね」

 

 オイ待て桐生。ジョーク交じりのからかいなんだろうがそれはまずい。

 

 その三人だとまず間違いなく。

 

「なに、きちんと教えれば何とかなるさ」

 

「愛があれば乗り越えられるわ!」

 

「勉強ができることだけが大事なことではないですから」

 

「ゼノヴィア、イリナ、アーシア。TPOって概念をモールス信号で教えてあげましょう。肘、膝、踵、拳のどれがいいか教えて頂戴」

 

 ハイ、カズヒねぇによるお説教タイム入りました。

 

 シャドウボクシングまでして準備万端だよ、これは流れ次第でサンドバッグ(モールス信号(物理))になること請け合いだな。

 

「……桐生さんだっけ? そういうからかいとかはやめてくれない?」

 

「え~? だってやってて反応が面白いもの。心配しなくてもガチなのはやらないから」

 

「そういう油断はいけないわよぉ? この手の事例で加害者側と被害者側の感覚はずれてるものなんだからねぇ?」

 

 桐生に対するストッパーは鶴羽とリーネスに任せるとしてだ。

 

「イッセー。そういえばお前の方のデータ採集はうんでたのか?」

 

 ふと気になって聞きそびれたので、俺はその点を訊いてみる。

 

「ああ。ただ赤龍婚乳(パス・トライク)はリスクがあるから被験者とか出しづらくてさぁ」

 

 イッセーの素直に答えてくれるけど、そこなんだよなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アザゼルSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、どうしたもんかねぇ?」

 

 俺は空いた時間に、パソコンに移したあるデータを確認していた。

 

 つい先日起きた、ヒツギとヒマリの神器の不調。

 

 全くの偶然とは考えづらい。その要因が二つ。

 

 一つは二人の関係性。同一の前世からその特異体質により分かたれて生まれた二人は、いわば魂の双子と言っても過言ではない。同時に同じ不調を起こしている以上、何もないと考えるのもあれだ。

 

 もう一つは神器の種類だ。どちらも不調なのは、高位の龍を封印した神器。そして聖剣創造の方は問題ない。聖剣創造ではなく高位の龍を封印した神器の方が不調だというのも、妙な共通点だ。

 

 ……そしてそこからくる、有力な不調の原因は分かり易い。

 

赤龍婚乳(パス・トライク)、だよな」

 

 赤龍帝の譲渡の特性を利用した乳技。あくまで限定的な時間、赤龍帝の倍化の特性を他者に与えるのが譲渡の力。それを乳技との併用で、女限定で倍化する力ではなく赤龍帝の力そのものを、永続的に与えるのが赤龍婚乳だ。

 

 その影響を受け、ヒツギとヒマリの基本性能は大幅に向上している。星辰奏者であることを踏まえれば、素の身体性能ならオカ研のメンバーでも指折りだろう。

 

 本来この力は、龍化する影響で龍殺しに弱くなる。だからこそイッセーも開発したはいいが、「メリットをデメリットが超える」と判断して使いたがらない。

 

 それでも二人に対して使ったのは、二人が龍を封印した神器を既に持っているからだ。

 

 龍を封印した神器保有者は、元々龍殺しの類に弱い。そして龍を封印しているからこそ、龍化する際の強化度合いは向上する。既にあるデメリットが追加されるより、メリットが龍の力で増幅することを踏まえたからこその運用だ。

 

 これまでにない乳技だからこそ、オカ研全体の意向として赤龍婚乳は原則使わない方向で進めている。

 

 なにせハーデスの爺は冥府を管理しているから、本気で使おうとすればサマエル使い放題だしな。

 

 奴は今のところ内乱真っ最中で動きづらいだろうが、だからこそ準敵対勢力とみなすしかない。ったく、三大勢力のやんちゃの文句は主導した聖書の神や初代四大魔王に行ってほしいもんだぜ。産まれてもねぇ若い奴らまで巻き込むなよ。

 

 まぁそいうわけだから、俺らとしてもこの不調に関してはかなり慎重に調べている段階だ。

 

 なにせギャスパーの神器が「あやかり元が宿って神滅具に」って状態だからな。高位の龍を封印した神器の保有者が赤龍帝化したとか、類似性がありすぎる。気づいた時には強くなりすぎて暴走って可能性もかなりあり得るだろう。

 

 ……まぁ、それで強くなってくれることそのものは大歓迎だ。

 

 なにせ敵が敵だからな。主力もドラゴンだから龍殺しを好き好んで使うとも思えねえし、ドラゴンがパワーアップするのは大歓迎だ。

 

 なにせクリフォトは既に色々と動いている。前回のテロ組織もクリフォトが裏で手を回した可能性がある。その上、他にも懸念事項が多いからな。

 

「……やはり増えてるな」

 

 俺がちらりと確認したのは、組織からの連絡だ。

 

 既に神の子を見張る者(グリゴリ)が把握できている連中だけでも数名、トライヘキサの研究をしていた奴らが行方不明になっている。

 

 タイミングから言ってクリフォトが関わっている可能性は絶大に高い。共通点も洗い出されており、同一犯なのはほぼ確定だしな。

 

 こっちも色々と対策を用意しないといけないわけだ。真面目に気合を入れないと……な。

 

「あ、アザゼル先生。ちょっといいですか?」

 

「ん? どうしました?」

 

 と、なんか思案顔の先輩教師が声をかけてきた。

 

 便宜上の年齢でも劣っているし、此処の教師としては俺の方が後輩なのは確実だ。気分転換にもなるし、話は聞かないとな。

 

 というより、なんかかなり不安といった感じだな。どうしたんだ?

 

「アザゼル先生はロスヴァイセ先生と親しいと聞いてますが、どうも生徒から彼女が最近考え込んでいると報告がありまして」

 

 ……あ~。

 

 そういやロスヴァイセからイッセーにデートの申し込みがあったとか聞いたな。

 

 何か色々と考えこんだりする理由があるんだろう。あいつ力の抜き方をさっぱり把握してないからなぁ。下手すると一生あんな感じなんじゃないかって気になってきたぞ。

 

 クリフォトの件もあるから悩みの種は尽きないだろうしな。真面目過ぎて発散し損ねてるか―

 

「なんでも図書室で何度も聖書を読んでいるそうでして。ヨーロッパの方でしょうから、悩みがあって信心に縋っているとかだとは思うんですがねぇ」

 

 ―なんだと?

 

 転生悪魔が聖書を読めば、聖書の神が遺したシステムの影響で頭痛に苛まれる。アーシアやゼノヴィアはあくまで特例としてミカエルがシステムを操作しているだけだ。

 

 ロスヴァイセならやろうと思えば魔法で対処はできるだろうが、アースガルズのヴァルキリーだったあいつが聖書だと?

 

 ……まさか、あいつもトライヘキサについて調べているの……か?

 




 激戦(期末テスト)

 辛勝(赤点回避)







 カズヒは何度か書いてますが、前世の高校が駒王学園よりレベル低い上に二十年近く勉学から遠ざかった環境で過ごしていたので勉強面で苦戦しまくりです。
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