好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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英雄乱戦編 第六話 人に惚れるという者は、時期も理由もあいまいだったりするのである。

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 凄い気迫を感じさせるリーネスは、アタッシュケースを開けると中身を見せてくれる。

 

 ……全体的に見ると、折り畳み式の携帯電話をでかくしたような物体だ。

 

 Dが二つずれながら重なっているような紋章が表に描かれた物だけど、なんだこれ?

 

 首を傾げていると、リーネスはなんか得意げな表情だった。

 

「ふふふぅ。これそのものも人工神器を利用した特注品よぉ。登録に合わせてそれぞれにフィッティングさせるから、とりあえず……イッセーにお願いしようかしらぁ?」

 

 なんで俺?

 

 正直ちょっと首を傾げるけど、カズヒはなんかすぐに納得している感じだった。

 

「なるほど。イッセーは色々と素直だから、リアクションを確認しやすいわね」

 

 そ、そういう理由か。

 

 素直に喜んでいいのかとも思うけど、まぁ素直なのは悪いことじゃないだろ。

 

 そんなわけで手に取ると、リーネスが魔術的に調整を施してくれる。

 

 その瞬間……なんか凄い!

 

「え、マジかこれ、すげぇ!」

 

「そうでしょぉ?」

 

 リーネスが得意げになるのもよく分かる。

 

 なんか目の前にいろんなものが浮かんでる。しかも周りの様子から見て、これ絶対に周りは見えてない。

 

 ちょっと操作してみるとすぐにインターネットに繋がるし、画質もかなりいいぞ、これ!

 

「ふふぅん。魔法・科学・人工神器技術を総動員しているから、SF作品じみたARデバイスとしても使用可能よぉ。最高級のノートパソコンレベルの情報処理システムとしても使える優れものなのぉ」

 

 すっげぇ! すっげえよリーネス!

 

 で、でもなんでこんなものを俺達に?

 

「これ、俺達専用なのか?」

 

「少し違うわねぇ。とりあえずD×Dメンバーの証明証としても使用するから、D×Dの正規メンバーや準メンバーの代表格には支給するわぁ」

 

 俺の質問にすぐ答えてくれるけど、これは確かに便利かも。

 

 俺が感心していると、リアスも感心しながら首を傾げた。

 

「と言っても、便利止まりでしかない代物よね? 今ここで出すほどの物なのかしら?」

 

 リアスのその質問、リーネスは魔法で映像を映す魔法陣を投影しながら更に微笑んだ。

 

 ……あ。多分ここからが本番だ。

 

 俺達皆がそう思っていると確信できる中、リーネスは魔方陣を操作しながら胸を張る。

 

「そう、ここからが本番よぉ? この映像をご覧あれぇ」

 

 そう言いながら映し出した立体映像には、なんかでかいユニットがあった。

 

 でかくて低めな円筒状のそれには、なんか椅子があって座っている女の子がいる。

 

 っていうか、座ってるのオーフィスじゃん!?

 

『我、バッテリー担当。えっへん』

 

 なんか胸を張っているところ悪いけど、バッテリー担当ってつまり座ってるだけで終わりじゃなかろうか。

 

 あとつまり、オーフィスが動力源ってことなんだろう。

 

 いくつもの封印で基本性能は強いドラゴン程度だけど、オーフィスはそもそも龍神クラスだ。

 

 各勢力の最強格ですら足元にも及ばない、グレートレッドと相対できる唯一の存在。サマエルによって有限に落とされてなお、全盛期のドライグやアルビオンより二回り強い性能を持っている。

 

 そりゃドライグやアルビオンが封印されている神器が神滅具になんてレベルなんだから、今のオーフィスを動力源にしたら凄いことになるとは思う。

 

 思うけど……そんな動力源を必要とする機能あったか?

 

「なぁリーネス。本命の機能は何なんだ?」

 

「絶対もっとすっごいびっくりドッキリメカですわよね、それ」

 

 九成とヒマリがそう聞くと、リーネスは待ってましたとばかりに頷いた。

 

「ふふぅん。実はこのDチェンジャー。あの中枢ユニットは霊的に繋げているものがいくつもあるのよぉ」

 

 霊的に繋げてる?

 

「……つまり、何かしらの魔術的装置ということね。何と繋げているの?」

 

 リアスがそう促すと、リーネスは一つ頷いて―

 

「―ヴァルハラ」

 

 ヴぁ、ヴァルハラって、アースガルズのなんかすっごいところ―

 

「そしてエリュシオン。更に英霊を祀る日本の寺社仏閣に代表される、英雄と称される者に関与する各勢力の遺跡や施設と繋げているわぁ」

 

 ―すっごいたくさん繋げてるな!

 

 俺が思わず面食らっていると、木場が目を細めながら考え込む表情になって、すぐにはっとなった。

 

「まさか、サーヴァントを呼ぶ触媒として?」

 

「―正解よぉ」

 

 リーネスはそう頷くと、更に映像でいくつもの資料っぽい物を映し出す。

 

 馬鹿な俺にはさっぱりなので、後で分かりそうな人に概要だけでも教えてもらおう。

 

 っていうか分かる側が目を見開いている辺り、これ絶対凄いことしてるだろ。ロスヴァイセさんとかカズヒとかに至っては、頬が少し引きつってるし。

 

「可能な限り「優れた勇士達が集う」という概念そのものを触媒にすることで、優秀な存在と繋げられるようにし、更にそれだけの数を逆手に取ることで、更に呼び寄せられた英霊側に選択権を設定。それによって行われるのは――」

 

 凄い自慢げにそこまで言ってから、リーネスは一旦切る。

 

 思わず俺達全員が息をのんだ時、リーネスは拳まで握りしめた。

 

「……ザイアが行った夢幻召喚(インクルード)、できる余地を作り上げたわよぉ!」

 

『『『『『『『『『『何ぃ!?』』』』』』』』』』

 

 思わず全員大絶叫だよ!?

 

 夢幻召喚ってあれだろ、英霊の力を人に宿すっていう。ザイアの連中が開発した技術だろ、九成達の教官が使ったやつだ。

 

 おいおいまじかよ。それができるなら俺達のパワーアップは確定じゃねえか!?

 

 俺達全員がちょっと湧き上がるけど、リーネスはその時ちょっと視線をついと逸らした。

 

「最も、今すぐ簡単に……とはいかないのよねぇ」

 

「あら、そうなの?」

 

 リアスがそう言うと、リーネスはちょっと苦笑い気味だった。

 

「夢幻召喚は使用者の心身、特に魂が汚染される危険性などもあってねぇ。その辺の対処もした結果、いきなり誰もができるってわけじゃないのよぉ」

 

 そう言いながら、リーネスは魔方陣を操作して新しい資料を映し出す。

 

「簡単に言うと、今渡しているDチェンジャーは端末を持つ所有者のデータを中枢ユニットに送ることで、一種の書類申請をするようなものねぇ。それを受け取った中枢ユニットからそれぞれの使用者に力を貸すことを選んだ英霊を夢幻召喚可能にする装備なのよぉ」

 

 な、なるほど。

 

 つまり俺達の頑張っている姿を見せることで、サーヴァントの人達に協力する気を出させればいいんだな!

 

「まぁ、サーヴァントという存在は私が言うのもなんですが癖が強い者です。無理やり触媒で力を引き出すようにするより、そちらの方が安全ではあるでしょうね」

 

 ゴホンと咳払いしながらシャルロットが言うけど、まぁ確かにそうだよな。

 

 それに頑張っていけば、たくさんの英霊が協力してくれるかもしれないんだ。それができるならそっちの方がいい。力を貸してくれるなら、その人達の意志があった方がいいんだから。

 

「まっさか、そんなことまでできるようになるなんてねぇ?」

 

「あらあら、わたくし達には頼れる仲間がいて安心ですわ」

 

 ヒツギや朱乃さんに褒められて、リーネスはちょっと得意げだった。

 

「それはもう。ここまで急ピッチで完成させるのは、大変だったものぉ」

 

「全くだわ。ありがとう、リーネス」

 

 カズヒは微笑みながら頷いているし、ホントすげえよリーネス!

 

「ああ、これがあれば俺達は更に強くなる余地が生まれるわけだしな」

 

 そっと端末タイプのDチェンジャーを握り締めながら、九成も力強く頷いていた。

 

 そして笑顔で、リーネスに向き合って頷いた。

 

「いつも本当にありがとう。その助けに報えるぐらい、俺達も頑張って精進するさ」

 

「……えぇ。期待してるわねぇ」

 

 ………

 

 俺はちょっとじっと見てから、ふと木場やギャスパー、アニルと視線を合わせた。

 

 そして俺達の視線は一斉に九成に向けられた。

 

「「「「……あり得る」」」」

 

「何が!?」

 

 渾身のツッコミを入れる九成だけど、なぁ?

 

 だって九成、年上キラーにもほどがあるし。既にカズヒと南空さんの二人を落としている以上、リーネスがっていうのはなんていうか納得できる流れだし。

 

「最近の若いもんは進んどるのぉ?」

 

「ふ、初代殿も分かっているね。あぁ、若いからこそ新しいものを取り入れやすく、先達の切り開いた道を一気に駆け抜けれる者さ」

 

「……いや、そうじゃないぜ?」

 

 孫悟空の爺さん、ヴァーリにもうちょっとこう、恋愛の機微とか教えてやってくれない?

 

 この流れでそれはダメだろ。お前いい年こいてるんだからもっとエロに興味を持とうよ。

 

「……ZZZ……ドーナツ、美味しいです……」

 

 リーダーは平和でいいですねぇ! 流石に起きよう!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 一通りの説明が終わったのち、リーネスはシャワーを浴びて気分転換をするべく一人別館に戻っていた。

 

 そして服を脱いで熱いお湯を浴びながら、ふと思い返す。

 

 ダメで元々の想いで習得した、自分と同様の生まれ変わりをした者を探す魔眼。それで初めて二人を見つけた時は、因果という物を痛感するほかなかった。

 

 肉体関係を結んでいることに胃痛を覚えながらも、ヒマリ(乙女)の方に記憶がないのなら刺激する必要が無いと判断し、自分が保護観察を引き受けながら、共に過ごしていた。

 

 保護した時から、前世の記憶もろくになくあっても大差ない経験がついただけにも関わらず、しっかりと地に足をつけて前を進んでいた彼。

 

 一つの完成された精神性を確立し、己の在り方を磨き上げ続けた彼は、見ていて本当に眩しいものを感じていた。

 

 そんな彼がカズヒ(日美子)に惹かれ、鶴羽(七緒)を惹きつけ、そして二人まとめてモノにしたのには、驚きと納得を同時に覚えたものだ。

 

 自分の原点を決して見失わず、地に足をつけてそれを形にし続けてきた彼は、ある意味で兵藤一誠と対を成せる精神性を持っている。

 

 多くの女性を魅了するに値する青年なのだから、異形のノリなら一夫多妻などおかしなことでもなんでもない。実際の人生経験の差も、異形なら大したこともない。

 

 その上で、彼は瞼の裏の笑顔に誓い、涙の意味を変え続けた。

 

 その真っ直ぐな在り方。その在り方こそが、二人の好意を勝ち取るだけのものだったのだろう。

 

 それを素直に認めたリーネスは、ふと視界に映るものを見た。

 

 シャワーの鏡部分を見て、そこに映る自分の表情を見て、リーネスは思わず目を見開く。

 

「………これ、ちょっとまずいかもぉ……?」

 

 顔が赤いのはシャワーを浴びているのだから仕方がないが、もう片方が致命的だ。

 

 自然に浮かべていたあの表情は、間違いなく鶴羽やカズヒ、そしてリアス達がよく浮かべている表情だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 完膚なきまでに、恋にときめく淑女の表情。

 

 リーネス・エグリゴリ。彼氏いない歴=年齢×2。総合年齢と本来人間であることを踏まえれば、行き遅れと言ってもいい恋愛弱者。

 

 彼女が、自分に春が訪れていたと遂に自覚してしまった時だった。

 




 はい。そんなこんなでリーネスに春が来そうになりました。


 其処はいったん置いておいてDチェンジャーですが、これは「英霊側がある種の了承を得た場合に限り、サーヴァントカードが入れ替わって夢幻召喚が可能になる」機能を持ったアイテムでもあります。

 これにより戦闘中に覚醒して夢幻召喚で反撃も可能になる感じですね。ちなみに大半の夢幻召喚は原作キャラにする予定でもあります。



 そして話は戻ってリーネスに春が来た感じ。

 この辺は常々考えておりまして悩みましたが、とあるアイディアもあったのでリーネスは和地にくっつける方向にしようかと思っています。

 イッセーにするかどうかは考えておりましたが、とあるアイディアもあったのでイッセーとの差別化も図る感じです。そして実態としてリーネスは前世持ちなので、必然的に和地の年上キラーが加速することに。

 ……もう最初から最後まで年上キラーで行かせるべきだな、こりゃ。
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