好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 本日、この話は……デート回!


英雄乱戦編 第七話 そもそもしょっぱなから好感度が同じな恋愛の方が稀

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー。ではこれより、第一回デート争奪じゃんけん大会を行いたいと思いまっす!!」

 

「「「「「あ、はい」」」」」

 

 ノリッノリでマイク片手に声を張り上げるリヴァ先生に、俺達全員ちょっとついていけてない。

 

 っていうか何だこのノリ。なんで俺のデートが俺の意思なく商品になっているんだ。

 

 いや、言ってくれればOK出すけど。可愛い女の子とのデート大好きです。

 

「っていうか、カズヒねぇはツッコミ入れないのか?」

 

「この程度でいちいち入れないわよ。第一恋愛ってのは適度な手入れや刺激という物が必要でしょう?」

 

 俺にそう答えながら、カズヒねぇはそれとなく拳に力を入れている。

 

 あ、これ意外とやる気だ。

 

「本当は私がシード権って話もあったけれど、中途半端に終わったとはいえ一度してるもの。フェアじゃないわ」

 

「カズヒの寛大な対応には、先生大感謝よ!」

 

「師匠、太っ腹!」

 

 リヴァ先生と春っちがそうおだてるけど、カズヒねぇも悪い気はしてないみたいだ。

 

「じゃ、恨みっこ無しで勝ち残り戦かな?」

 

 インガ姉ちゃんがそう提案すると、ベルナがちょっと首を横に振った。

 

「いや、この人数だとあいこが多そうだろ? だったらカズにじゃんけんに参加させて、負けた奴がオチるルールにした方がいいんじゃねえか?」

 

 ……あ、なるほど。

 

 確かにそれがスマートに進みそうだな。

 

「なるほど。ま、それぐらいのレクリエーションなら喜んで」

 

 誰とデートになるんだろうなぁ。

 

 いや、これはちょっと緊張するぞこれ。

 

「ふっふっふ。今日の私は星座占いも血液型占いも一位! 勝ったわ!」

 

 ……とりあえず、順当にフラグを積み重ねている鶴羽の可能性は低そうだな。

 

 鶴羽に悪いのでその変なおくびに出さず、俺は拳を握りしめる。

 

 そして地味に緊張感が走る中、俺達は拳を振り上げる。

 

「「「「「「「じゃんけん……ぽん!」」」」」」」

 

 俺が出した手札は、単純にグー。

 

 そしてカズヒねぇ達は………あ。

 

「「「「「あ」」」」」

 

 そう呟くのは、チョキを出した約五名。

 

 そう、五人が一気にここで脱落。必然的に勝者は一人。

 

 そしてその一人に、俺達の視線が収束する。

 

「……お、マジか」

 

 目を丸くして自分の出したパーを見つめるのはベルナ。

 

 な、なんというスピード決着……っ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなわけで、俺はベルナと今デートをしている。

 

 どうも日本食に興味がシンシンだったようで、俺はその辺をチョイスしてそれなりに有名な日本食のお店をピックアップ。お昼を食べてからシンプルに映画とかで済ませている。

 

 とはいえそれだけってわけにはいかないか。いっそのこと、そこそこ高めの日本の伝統調味料とかが撃っている店とかを巡ってみるか?

 

 俺がそんなことを考えて、リーネス謹製のDチェンジャーを利用して情報を集めている中、ベルナはちょっと苦笑い気味で辺りを見回しながら俺の手を握ってくれている。

 

「……なんか悪いな。アタシがカズとこんなところでデートするってのも」

 

 そんな呟きがふと聞こえ、俺はちょっとむっとなった。

 

「……あのなぁ。それはちょっといろんな方面に失礼だぞ?」

 

 其処はハッキリ言った方がいいだろう。真剣に言った方がいいだろう。

 

 俺はちょっと一呼吸おいてから、ベルナに意識と顔を向け直す。

 

「少なくとも、俺もカズヒねぇもリヴァ先生達も、かまわないと思っているから、こうしてデートをしているんだよ」

 

 そう。そこに関しては本心から信用も信頼もして欲しいところだ。

 

 ベルナ・ガルアルエルは九成和地とデートしてもいい女の子だ。少なくとも、俺達はそう思っているという前提で生きてほしい。

 

 まぁそれはそれとして、ベルナがそう思ってしまう理由があることも分かる。

 

「大方、勢い任せでこんな関係になっている節があることを気にしてるんだろ」

 

「……そりゃそうだろ。お前は他の女との関係を思い返せってんだ」

 

 そっちに関してはまぁ、言いたいことも分かる。

 

 幼少期からの縁があるインガ姉ちゃん、リヴァ先生、春っちの三人。

 

 ザイア時代から一緒に活動し、更に前世においても縁がある鶴羽。

 

 とどめにカズヒねぇに至っては、互いの瞼の裏の笑顔に誓った人生を進む同士である、運命レベルの関係性だ。お互いの人生を決定づける笑顔を瞼に焼き付けて生き続け、輪廻転生すら超えて再び巡り合うとか、天文学的確率だろう。どう考えても極小という言葉すら生ぬるい確率の再会だ。しかもお互いにそこに気づかず、俺に至っては本能で悟っての一目惚れから始まっている。

 

 要は俺の恋愛関係は、ベルナ以外は相応の積み重ねとか基点といえるものがあるわけだ。その一点においてベルナは異端と言ってもいい。

 

 メイドになるまでの付き合いなんて、禍の団が仕掛けてきた時に何度かぶつかった程度。それも殆どは、馬のあった春っちの付き添いで仕掛けてきたわけだ。

 

 俺からすれば、一目見た瞬間に道間日美子の絶望しきった嘆きの表情を無意識に連想していたこともあり、春っち含めて宣戦布告して分捕りにいった形ではある。

 

 つまりだ。ベルナは積み重ねの有無という物を気にしている。たぶんそうなのではないかとぐらい、俺もいい加減悟っている。

 

 まぁ実際問題、一目惚れというのは相手の内面を見ていないと言われれば否定しきれない。運命を信じるといえば聞こえはいいが、何も分からない状態でそんなことを直感だけで断言するというのもあれだろう。

 

 そういう意味ではベルナと俺の関係性は、ある意味で薄いという物ではあるんだろうが―

 

「ベルナ。はっきり言っておくからよく聞いてくれ」

 

 ―それにしたって、言えることはある。

 

「な、なんだよ」

 

 ちょっと戸惑い気味のベルナの視線に顔ごと向けて合わせて、俺はハッキリ断言する。

 

「俺はお前のことをもっと好きになれると思っている。それが、短い間とはいえお前の男になった俺の今の認識だ」

 

 心の底から言える本音を、俺はハッキリと断言する。

 

 ……見るからに顔が真っ赤になってるな。忙しなく視線を周囲に向けて注目されてないかも気にしている。

 

 確かにちょっと周囲を考慮していないようだが、だが構うものか。

 

 人前だろうが堂々と愛を語れるということで、俺の発言力を態度で底上げしてやる。

 

「というか実際問題だな? 告白された時点で告白してきた相手のことをガチで愛してますってケースの方が少ないだろ?」

 

「……お前って、本当に身も蓋もねぇ現実をハッキリ言うよな」

 

 そう言うな。現実だ。

 

 現実とフィクションの区別はつけるべきだ。恋愛系のゲームや漫画みたいな展開は、現実ではそうそうないモノなんだよこれが。

 

 毎回毎回会って話しているうちに好感度が上がって、一定レベルに高まった時に告白したら必ず成功。世の中そんなことが当たり前のように成立するほど甘ったるくできてない。

 

 告白してきた相手とあまり話したことがないなんて珍しくもない。付き合いのある相手に告白されるからこそ、そんなことを全く思ってもみなかった不意打ち展開だってあるだろう。

 

 というかだ。俺達まだ十代後半止まりだってことを考えろってんだ。

 

「更に身もふたもないこと言うが、学生の恋愛なんて半分以上ファッションだぞ? 恋に恋するなんて言い回しがあるぐらい、恋愛をするとかそういうことの方が目的になってる場合だって多いし、老後まで考えて告白する方が少数派だと思うぜ?」

 

 うんうん。大体そういうものだ。

 

 学生の恋愛なんて、結婚後の人生設計までしている手合いがまず希少だ。考えている奴なんて、九割以上が考えている気になっているだけで本当の意味で人生設計ができている奴なんてまずいない。どっちかと言えば彼氏彼女というステータスを持ちたいという方向性の奴が過半数を超えるだろう。

 

 よしんばそうじゃなかろうと、告白した人が自分と同じぐらい好きでいてくれるなんて夢のまた夢。むしろ告白された側からすれば、「え、こいつ俺の事LOVEだったの!?」になるんだよ。

 

 ザイアの訓練施設でもそんな感じの恋愛とか普通にあったしなぁ。

 

 結局、告白というものの返答とは「告白してきた相手に好意を抱ける可能性があるか」が基本パターンだ。

 

 ……うん。

 

俺とイッセー(兵藤邸)は基本的に特例よりだからな? その辺は勘違いしない方がいいぞ?」

 

「お前は恋愛ソムリエか」

 

 うん。ツッコミは正論だしいつもの調子に戻ってきているようで何より。

 

 まぁそういうわけで、俺は微笑みながら手を差し伸べる。

 

「俺はお前のことが愛せるようになれる、その可能性を確信できたからこそその手を取ることに否はない。ベルナは……ダメか?」

 

 正直、それはちょっと不安なんだがな。

 

 内心マジで不安になってきたが、ベルナはベルナでちょっと苦笑した。

 

「ま、そういう意味なら安心しな。結構ガチで来てるからよ」

 

 ………よっし!

 

 俺は思わずガッツポーズ。いや、ちょっと不安になってきたから実に安心した。

 

 俺のそんな様子を見て、ベルナは真面目に考えているのが疲れて来たのか肩をすくめる。

 

 すいません。ちょっとその反応は傷つくんですが。

 

 視線に感情が出てたのか、ベルナはちょっと苦笑した。

 

「お前さん、そういうところは意外と自信がねえんだな? 大概癖の強い女をこれでもかとオトしてんだろうが」

 

 そう返させるとぐぅの音も出ないが、ベルナはそこでちょっと寂しげな表情を見せた。

 

「……悪いな。ちょっと不安というか、焦りってのがあってよ」

 

「……愚痴でいいなら少しは聞くぞ? ちょっとぐらいそういうのも支えさせてくれよ」

 

 むしろ強引にでもひっぱりあげた身としては、それぐらいの責任は取らせてほしい。

 

 そんな俺の真面目な視線に、ベルナは根負けしたのか肩をすくめた。

 

「……なんつーか、ビジョン? あたしにはそういうのがねぇって思ってな」

 

「……将来どうするかってことで、不安的な物があるのか?」

 

 これは、もっと踏み込んだ方がよさそうだな。

 

 俺は視線と表情で先を促すと、ベルナは小さく頷いた。

 

「アタシの迷走は自分の人生を他人に委ねてんのが根っこにある。だからカズ達に頼るよりまず、「自分がこれからどう生きるか」を決めなきゃ根っこが変わらねえよ」

 

「なるほどな。まぁ確かに、生きていく指針があるっていうのはある種の強みか」

 

 その言い分は確かに一理ある。

 

 俺やカズヒねぇの場合はまさにそれだ。それが必ずしも良い事とは言わないが、相対的に見れば一種の強みにはなるだろう。

 

 自分の人生をどう生きるか。これが明確に定まっている奴は、少なくとも強度や突破力ではない奴より上を行くだろう。

 

 ただ曖昧に生きるより何かの目的を明確に定めた方が、人生のリソースを的確に運用できるものだ。進むべき目標をきちんと定めて見失わなければ、途中で揺れたり大きく道を外れたとしても、そこに向かって進むこともできる。

 

 俺やカズヒねぇのある種の強みが()()であることは言うまでもない。逆にその辺りを持っていなかったインガ姉ちゃんや、見失っていた春っちがその点で弱みを持っていたのも事実だろう。

 

 とはいえ、年齢的には高校生のベルナがそれを明確に定めていることの方が少ないんだが……。

 

「……あの姉から自立するなら、必要ではあるよなぁ」

 

「だろ? ないままだと絶対引きずるだろうしな……」

 

 俺達の脳裏に浮かぶは、聖継娼婦(シャムハト・セカンド)、アーネ・シャムハト・ガルアルエル。

 

 神が作り出したとされる英雄エンキドゥに人の言葉などを与えたとされるシャムハトにあやかり、自らの星と手練手管をもって英雄達を大量に作り出すという形で越えんとする女傑。

 

 幼少期からそういった「相手をその気にさせる」ことに長け、スラムに流れてからは子供達のリーダー格となり、その勢いで娼館でのし上がりマフィア幹部の情婦となり、その流れで後継私掠船団に属することになった女。

 

 話を聞く限り、むしろよくもぞまぁ染まらなかったもんだと感心する。

 

「っていうか、他のスラム仲間に染まらなかった奴とかいなかったのか? 実の妹(お前)だけ染まらないってのも逆にびっくりなんだが」

 

 イヤ本当に驚きなんだが。

 

 恐ろしい影響力というかなんで実の妹だけ外れてるんだとか、何処から驚けばいいのか分からないから、なんというか一人ぐらい居てほしい。

 

 そしてベルナはちょっと黄昏ているような雰囲気になっていた。

 

「……実は一人だけ、ダメな奴がいた」

 

「ダメな奴がいたのか」

 

 そっか。ダメ人間ならあの極まった光の権化みたいな奴らは逆に苦手か。

 

 あいつらは基本的に、「やればできる」とか「やろうとできる」連中に作用する傾向がある。そもそもそういう素質がない奴からすれば、迷惑というか不快感とかの方が強いだろう。

 

 良くも悪くも未来とか先に進むことに人生捧げられる連中向けなのがあの手の光だ。加速がつきすぎて別の意味で害悪になりかねないから、カズヒねぇはなんだかんだで自制しているが。幸香も自分達が当たり前でないことは自覚している節があるし。

 

 ま、そんな奴らにとっちゃ幸香やアーネみたいなタイプは居ててストレス溜まるだろうが。自分が過度に惨めに思えたらそりゃキッツいだろうし。

 

「……そういえば、そいつはどうなったんだ?」

 

「ああ、禍の団までは結局引っ張られて入ったんだが、あそこは意外と派閥が多いからそっちに流れてな」

 

 なるほど。

 

 禍の団って基本的に、テロリストの寄り合い所帯みたいなところがあるからな。大小ひっくるめれば相当数の組織が集まっているだろう。

 

 光極めてる連中とは正反対の連中も多いだろうしな。

 

 とはいえ、そうなると当然だが禍の団にまだいるだろうしな。俺達の側からすればラッキーというわけにはいかないだろう。

 

「……ま、流石に今日会うなんてことはないだろ。今は俺達もデートを堪能するとしようぜ?」

 

「……ま、そうだな。なら精々エスコートしてくれよ、我らが旦那様?」

 

 お、冗談めかして言えるぐらいには回復したようで何よりだ。

 

 と、俺たちの視界に見慣れてるけど見慣れない二人組が映った。

 

 相応におしゃれをしているイッセーとロスヴァイセさんだ。まさか出くわすとは思ってなかった。

 

 ベルナもそれに気づいたけど、お互い視線を合わせると苦笑する。

 

 態々会話するのもあれだな。空気を読んで大人しく下がる……と……。

 

 ん? なんか後ろの席の奴を見てから急に雰囲気が変わったぞ?

 

 一体何があった?

 

「どうする? なんか異形っぽいし、ちょっと近づくか?」

 

 ベルナの言う通りだな。イッセーやロスヴァイセさんがこんなところで暴れるとも思えないが、何か雰囲気がかなりやばい。

 

 というか、相手の方もどこかで見たような気がしないでもない。遠めだと分かりづらいが、もしかすると禍の団の関係者かもしれないな。

 

 俺達は静かに頷き合うと、そのまま歩を進め―

 

「あ、大事にする気は無いから安心してよ。……だから邪魔しないでくれると嬉しいかな?」

 

 ―その時。割って入る女がいた。

 

 染めた青い髪を持つ、サングラスをかけた俺達と同じぐらいの少女。

 

 このタイミングで割って入ることと言い、何か嫌な予感が―

 

「……アズール……っ」

 

 ―その呟きに、俺は嫌な予感が猛烈に膨れ上がるのを感じた。

 

 唖然とするかのようなベルナの呟きと、さっきまでのベルナとの会話が嫌な予感を際限なく上げていく。

 

 そして、その答えを教えるように女は微笑んだ。

 

「おひさー、ベルナ。ま、こんな再会はちょっと残念だけどね?」

 

 噂をすれば影にしても、早すぎだろうが……っ

 




 ……デート、中断……っ!

 まぁどっちにしてもイッセー&ロスヴァイセ側がユーグリッドとのエンカウントであれになるので、呼び戻されたりするんですけどね……なんかゴメンね?
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