好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
マジモチベーションに関わるので、ぜひ評価が高くなることを望んでおりまっす!
和地Side
俺達の前で、アズールであろう女は肩をすくめて苦笑していた。
「ごめんねー? ユーグリッド様がどうしてもそちらさんのロスヴァイセって人に会いたいって聞かなくってぇ。なんで、こうしてサポート役やってまーす」
東京のど真ん中で、テロリストがロスヴァイセさんに接触を試みるだと?
どう考えても解せない。非効率的というほかない。
東京のど真ん中に侵入なんてすれば、世界各国の主要都市に侵入ができるというようなものだ。できるにしても余計な警戒を買うだけだし、それなら強引にでも駒王町に突入した方がまだ堅実という物だろう。
ロスヴァイセさんに何かしらの価値があるにしても、こんなやり方をとる理由が薄いだろう……?
かといってここで荒事を起こすのもデメリットが大きすぎる。
相手から積極的に動くならともかく、俺達から荒事を起こすのはかなり難しい。
秩序にしろ正義にしろ、その手の物はどうしても受け身にならざるを得ない時がある。ここで積極的にユーグリット達を攻撃に回ると、どうしても俺達にはダメージが大きすぎる。
分かっているからこそうかつに手が出せないが、アズールは余裕の雰囲気で片手を振る。
「だいじょぶだいじょぶ♪ ユーグリット様もここで暴れる気は無いからさ? 私達も保険だから、もう帰るよっと」
そう言いながら、アズールはベルナの方に視線を向ける。
「……あんたもアーネと縁切ったんだ。向いてないとは思ったけど思い切ったよね~」
「……むしろ遅いぐらいだけどな。お前こそ、
皮肉で返すベルナだが、その口調はやはり苦いものが混じっている。
いつでもベルナをカバーできる力を俺が入れる中、アズールはにっこりと微笑んだ。
「ま、
そう言いながら、アズールは踵を返すと人のいないところに入っていく。
おそらくは転移をするのだろう。後でしっかり残滓だけでも拾っておかないとな。
俺はその辺りの手はずを整えながら、そっとベルナの手を握る。
少し震えているのが分かる。動揺は抑えきれていない。
……全く、デートがこんなことで二つも台無しになるとかな。
俺はちょっと思うところがありすぎて、思わずため息をついた。
その瞬間、同時多発的に爆発音と振動が鳴り響いた。
え、何があった!?
イッセーSide
え、何があった!?
ユーグリットの野郎が人のデートにいきなり現れたと思ったら、今度は爆発事故!?
いや違う。
かなり同時にいろんな場所から爆発が起きた感じだ。それも視界に映った爆発と音がほぼ同時なあたり、どう考えてもかなりの近距離で同時にだ。
これ完璧にテロだろ!?
流石にユーグリット達クリフォトがやったとは考えづらいけど、タイミングから全く違うとも思えないところだ。
糞ったれ! とにかく訳が分からないで戸惑っている感じの人達をどうにか避難させないと!
「ロスヴァイセさん! 精神干渉的な魔法で、とりあえず落ち着いて避難させるとかできないですか!?」
「気持ちは分かりますが抑えてください。爆発がほぼ全方位で行われた以上、避難する方向をきちんと定めてからでなければ危険です」
あ、そうか。
だけど急がないとまずいだろ。
こんなところで連続して爆発なんて、誰がどう考えたって大規模テロだ。すぐにでも避難させないと被害が増える。
っていうか、周りの人達困惑しすぎだろ。カメラまで向けている感じで、危機感があまり感じないし何やってんだよ。
……いや、俺が日本人としては危機感がありすぎるのか。
日本はサウザンドディストラクションが始まってからも、世界的に見てレイダーや星辰奏者によるテロがかなり少ない。だから危機感に直結出来てないところがまだ強いのか。
俺ってば、やれレイナーレの独断での行動とかコカビエルの暴走とか、ロキのクーデターじみた反乱やハーデスが差し向けた死神やら、何より禍の団との戦いでその辺の危機感が鍛えられてるからな。
自然災害ならともかく、只のテロだとどうしても反応が遅れるのか。
でもどうする? 若い男女の俺達が声を張り上げただけでどうにかできるとも―
「……イッセー!」
「無事かよ二人とも!」
―って九成とベルナ!?
「貴方達もデートだとは聞いてましたが、近くにいたんですか?」
「あ~……ちょっとそっちもややこしいことになってんだが、それは後だろ」
ロスヴァイセさんになんか言い淀んでるベルナだけど、すぐに首を横に振ると周囲を確認した。
「日本の平和ボケ酷過ぎだろ。大規模自然災害でもパニックが少ないことで有名なんじゃなかったっけか!?」
「自然災害とテロ事件はジャンルが違うんだよ。この辺はお国柄というしかないな」
ベルナに九成がそう言いながら、周囲を確認しつつ舌打ちする。
「まずいな。今の連鎖爆発で意識がずれてたが、どうもかなり広範囲で一気に爆破テロが起きてる」
「……となると、同時多発的に通報させることによる通信の麻痺が狙いでしょうか?」
「なるほどそれだな。となると本命はこの後か……っ」
九成とロスヴァイセさんの話を聞いていたけど、馬鹿な俺にも一つだけ分かる。
つまりこれは前座で、こっからがもっとやばいってことじゃねえか!
「やばいだろそれ。ぶ、部長に異能で連絡するとかしないと―」
俺じゃ判断が無理なんで、こうなったら部長のお力を頼るほかない。
どうせユーグリットに接触された時点で連絡必須だし、こうなったら先にそっちを相談した方がと思ったその時だった。
『『『『『『『『『『Dead!』』』』』』』』』』
こ、この合成音声は……っ
そこかしこから聞こえる合成音声は、当然そこで終わらない。
『『『『『『『『『『スイーピングラクーン! Kill japanies all!!』』』』』』』』』』
なんか出てきたぁああああ!?
そこかしこからアライグマっぽい装甲のレイダー達が現れて、お互いを見かけるとハンドサインで確認しながらツーマンセルから四人一組にぃ!
あ、これ不味いこれ不味いこれ不味い!
「ど、どうする皆! 俺は流石に鎧になれないんだけど!?」
これを何もしないでとか無理に決まってんだろ。俺達が動くしかないって流石に。
でも鎧になると色々悪目立ちするから、できるだけ生身でどうにかしないといけない。
ロスヴァイセさんやベルナは星辰奏者ってことで誤魔化しようはあるけど、俺は籠手とか具現化必須だからかなりまずい。こういう時本当に星辰奏者の九成が本気で羨ましいんだけど。
だけど、その九成は盛大にため息をついてから、髪をかき上げて俺達を見回した。
「……迎撃は俺が何とかする。皆は避難の方に集中してくれ」
『ショットライザー』
「「「……え?」」」
いや、何ナチュラルにショットライザーを即装着してるんだよ。
俺達皆唖然となったよ。お前もトライフォース放送局出てるから、うかつな変身はまずいだろ。
俺はそう思ったけど、九成は見たことのないプログライズキーを取り出していた。
『JUMP!』
「安心してくれ。こんなこともあろうかと、偽装と民間人の安全確保重視でプログライズキーを用意しているんだ」
そう言いながら九成はショットライザーを構え―
「変身!」
『ショットライズ!』
その瞬間、ショットモデルが市民に攻撃を仕掛けようとした奴を盛大に弾き飛ばし、九成は追いかけるように高く飛び上がる。
『ライジングホッパー! A jump to the sky turns to a rider kick』
落下する時には蛍光イエローの装甲を纏った、飛蝗っぽい仮面ライダーが降臨してた。
「市民の皆さんは避難してくださいねぇ!」
そう言いながら天高く何度も飛び上がって上から射撃を行いつつ、やばそうな所には跳び蹴りを叩き込んでいく。
ちなみにそこに気を取られた隙に障壁で即座の攻撃ができないようにすることで、民間人の被害も完全カバーだ。こういう時凄いなこいつ。
よし。ここは九成に任せよう。
「皆ぁ! ここは戦場になってるからすぐに逃げてぇえええええ!」
「急いでこっちに走れバカ死ぬぞ!」
俺とベルナが大声を張り上げていると、ロスヴァイセさんがそれとなく精神に干渉する魔法を広範囲に懸けて一般市民の皆さんの思考を誘導する。
とにかく逃げるぞおおおおおおおお!
Other Side
東京都心における同時多発テロ。これがここまで大規模になった理由は、日本の平和ボケにも一因があるというほかない。
つい最近野党議員の大捕り物があったばかりとは言え、これまでの価値観を一斉に変えるのは難しいところがあった。なまじ外患誘致罪の容疑という前代未聞レベルの大騒ぎであったこともあり、ある意味で遠い世界のように見えてしまったこともあるだろう。民間人の被害が少なく済んだことも、結果的に悪い作用を起こした面が否めない。
更にクリフォトの危険性は人間界にも伝えられていた為、各国の警戒網はどうしても比率として異形に傾いていたことも悪く作用した。
文字通り一切異形が関与していない、異形ですら警戒するレベルのテロ組織。そんな組織に急成長を遂げたテロ組織による奇襲は、確かに効果が抜群だったのだ。
トワイライト師団という名のテロ組織。サウザンドディストラクションで得た技術を長く研鑽し、独自開発のテロ特化型プログライズキーを開発したことで、ついに動き出したその組織は、文字通り師団級の戦力を持っている。
スイーピングラクーンプログライズキーは、民間人を殺戮しつつ自衛隊の攻撃をしのぐことを主眼に開発されており、結果として数百人のレイダーによるこのテロで、犠牲者は日本史上でも有数の被害を出すことになる。
これに伴い日本国内では対テロを主眼に置くとはいえ、防衛力の強化が強く求められるようになり与党はこれに対応。野党などには反対者も出てきたが、野党の有力議員が外患誘致罪で逮捕され数多くの物議を醸し出す発言を繰り返したこともあり、異例のスピード可決が成されることとなる。
……そして同時に、異形の観点で動く者達は同時期に動いたクリフォトに戦慄する。
少しずつだが確実に増えていくテロだけでなく、異形同士の争いを越えて異世界にまで悪意を向けるクリフォト。
これに対応するべく、世界各国は対クリフォトを主眼として結成されたD×Dに対する支援をするべきだということで意見が一致。ある程度の中立性を確立する為、国際機関との連携を踏まえる事を前提として活動を進める事となる。
第二部になったらどんどん人間界でのテロに対応するD×Dをやってみたいです。