好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
本日、シリアス→ラブコメ→シリアスのアップダウンが激しい話となっております。
和地Side
疲れた。本当に疲れた。
正直凹むレベルだが、何とかなったのでこれはもう良しとしよう。
あとは日本政府などが動くべき内容だ。俺達は異形側にいる以上、最低限の一線を引かないといけない。
できる範囲で尽力は出来ただろう。その上で、犠牲者に対して合同葬儀や慰霊祭などがあるだろうから、それにも時間が合えば参加する。
その上で、だ。
「……まったくもって恐ろしい話だわ。都内で大規模テロが発生したこともだけど、
リアス部長が俺達の意識を切り替えるようにそう告げるが、実際その通りだ。
異形関連は結界などの対策はきちんとあるし、ユーグリットは駒王町でやってくれたこともあって尚更警戒が厳しいはずだ。
駒王町に仕掛けてきたときはグレイフィアさんの肉親故に、オーラの質が近いところを利用された。それで警戒網をすり抜けられたわけだ。
だがそれゆえに今回は逆。グレイフィアさんのオーラのデータなどがあれば、唯一の肉親であるユーグリッドを結界で感知することは比較的たやすくなるはずだ。ルキフグス家の生存者がこの姉弟しか確認されていない以上、ピンポイントでサーチのメタを張っているといってもいい。
それが入ってくるとか、ただでさえテロで苦心する羽目になっている日本政府の方々には同情しかない。
真剣にお見舞いの品でも用意した方がいいような気がしてきた。コネでフェニックスの涙でも持って行った方がいいのではないだろうか?
そんなこと思うが、しかしそういうわけにもいかないだろう。
問題は、だ。
「まずはロスヴァイセ。トライヘキサについて研究をしていたというけれど、どういったものなの?」
リアス部長がそこに切り込む。
ユーグリットはロスヴァイセさんが結局他の論文にしていたトライヘキサの論文に目を付けて、直接スカウトに行くというとんでもないことをしてきていた。
いくら何でもリスクが大きい真似をしているんだ。相応の価値があると論文の残滓から察したと考えられる。
ある意味凄い価値がある情報だろう。ロスヴァイセさんが論文の内容を思い出せればトライヘキサについて何かが分かるかもしれないんだから。
もちろん一種の欺瞞工作という可能性だってあるが、危険性が大きすぎるから欺瞞工作にしても他の方法を優先するはず。ある意味で信用できる情報だといえるだろう。
「……私は異説である616で論文を書いていました。一応トライヘキサということで気にはなったので、事前に思い出して書き起こしてはいます」
そう答えながら、ロスヴァイセさんは紙の束を出す。
……もはや小論文の域を超えた量だ。流石にこれは専門家でないと分からないだろうな。
なのでここは専門家に任せるべきだろう。俺は俺で話を進めるべきだ。
「それと俺達側の報告ですが、ベルナやアーネと縁ある人物がユーグリットと繋がっているようです」
アズールとかいうやつだったな。ノリが軽いところがあるが、ユーグリットが直々に指名するのなら油断できないところはあるだろう。
「……そう。ベルナ、辛いかもしれないけど、後で詳しいことを教えて頂戴」
「分かってますって。後で箇条書きにでもしときますんで」
リアス部長にすぐに答えるベルナは一見普通に見えるが、やはり少し思うところがありそうだ。
しかし、今回は本当困ったものだ。
私的な理由としてはデートが嫌な感じに終わってしまったことだ。
人間としては、これだけの規模のテロが東京で何度も起きるような社会情勢になっていることだ。
そして異形関係者としては、クリフォトがこれまでの禍の団とは異なり人間世界への影響を本当に躊躇してないことだ。
異世界の侵略などということを目論んでいる以上、周囲に対する配慮は無いと言ってもいいとは思っていた。だがこんな形でそれを痛感する羽目になるとはな。
思えば、禍の団で発言力がそこそこありそうな残存勢力は、人間世界に直接的に害を与える連中だ。
サリュートⅠの大量制御で数を担当でき、人類の大量削減を目的とする疾風殺戮.com。
資金面などで多大な恩恵を与える、北半球に収束している人間世界における有力国を物理的に衰退させんとする南洋同盟。
更に主導するクリフォトがああである以上、もっと痛感するべきだったろう。俺達もだが上層部も危険視が甘かったかもしれないな。
……これは、鍛え直すぐらいはしておかないとな。
とりあえずの会議が終わり、俺達は一旦解散となった。
俺はとりあえずシャワーを浴びて気分転換をしながら、今後のことを考える。
まぁ色々と非常時ではあるが、それとは別に色々あるのも事実だ。
例えば、ソーナ会長が渇望し、フロンズをやり込めたうえで設立した悪魔なら誰もが通えるレーティングゲームの学園だ。
まだ開園準備をして体験入学止まりだが、ほぼ形になったという。その特別ゲストといった感じで、俺達が出ることになった。
色々と大事に巻き込まれて乗り越えた、俺達オカ研メンバーは冥界の民にとってある種のアイドル的存在だ。宣伝という物は重要であり、俺達がゲストとしてくるのはとても価値があるだろう。
個人的にも、学園そのものには大いに期待を覚えている。
ザイアの環境は洗脳教育を無自覚かつ善意でやっているろくでもないところだったが、英才教育という観点では凄まじいレベルだったと断言できる。
環境という物が成長に与える影響は馬鹿にならない。特に幼少期の環境がその後の人生に与える影響は、そいつの今後を左右するレベルで能力に違いが出てくるだろう。
だからこそ、子供達に相応の教育が与えられることは重要だ。なまじ異形はその辺に対する理解が低いだろうとは思う。
先天的な才能で成長の格差が大きくなりやすいからな。こと悪魔は血統で会得できる独自の能力があるケースが多く、また自然な成長でどこまで能力が高くなるかにも違いが大きい。
だからこそ、実績という形で可能性を示すのも大変だ。実績を作る為の土台がまず作りづらいのだから。
だからこそ、とりあえず一校作り上げるだけでも価値がある。後はそれを続けさせれば尚更だ。
嘆きで産まれる涙の意味を、流れる前に変える為。それを人生の指針とする俺にとって、環境で産まれる嘆きを少しでも変えることができるあの学園の存続及び発展は望むところ。
……だからこそ、その辺について色々と切り替えないとな。
クリフォトやら別件のテロリストやらで-方面にずれている思考を、気分を切り替えてすっぱり割り切らねば。
あとベルナのフォローもちゃんとやっておかないと。デートが悪い終わり方をしたのはアイツもそうなんだし、そもそもあいつにとってこそ負担の大きな終わり方だったろうしな。
そこまで考え、俺はただお湯を浴びるのではなく真剣に汗を流そうと、とりあえずシャンプーに手を伸ばし―
「はい」
「あ、サンキューカズヒねぇ」
―そんなスムーズな返答をして、三秒ほど固まった。
「ってカズヒねぇ……うわぁ!?」
振り返るともう驚愕。
全裸でタオルを肩にかけたカズヒねぇと、カズヒねぇに引っ張られる形でタオルで前を隠しているこれまた全裸かつ真っ赤な顔のベルナがそこにいた。
わぁい、眼福。
いや違うそうじゃない。
落ち着け俺。落ち着け九成和地。落ち着け
まずは状況を理解することをから始めるんだ。対話は知性体の効果的なコミュニケーション!
「とりあえずここ、男用なんですが?」
「大丈夫。アニルには銭湯のサービス券と代金を渡しておいたわ。イッセーは基本的に女子と一緒に地下の大浴場だから尚更大丈夫よ」
あ、その辺の心遣いは完璧なんだ。
其処は良しとしよう。では次だ。
「何がどうしてこんなことしてるんだよ」
「おかしなこと言うのね。彼女が彼氏と一緒の湯浴みをするなんて、そこまでおかしなことかしら……っと」
「おわぁっ!?」
と、俺の質問に答えながらのカズヒねぇに引っ張られて、ベルナが盛大に悲鳴を上げる。
この体勢は俺とカズヒねぇでベルナをサンドイッチしているの等しい。メンタル的にかなり凄い。
あとこの場合、俺がサンドイッチされる方がいいのでは!?
「「あ、あわわわわ……」」
もう俺もベルナもいっぱいいっぱいだけど、カズヒねぇは肩をすくめるばかりだ。
あれ、俺達がおかしいのか?
俺とベルナの心が一つになったと思う中、カズヒねぇは少し重心をずらすことで、ベルナのおっぱいを俺に力強く押し付ける。
ちょっと微笑んでるんですが、何を企んでるのかなぁこの人!?
いろんな意味でいっぱいいっぱいな俺達を、カズヒねぇはふっと微笑みながら体を押し付けるように抱きしめる。
「大丈夫。私は此処にいるし、二人にとってのお互いもそうでしょう?」
その言葉に、俺達はちょっとパニックを起こしていたことを忘れて、ふとまじまじと顔を見つめてしまう。
そんな様子をしっかり見ているからか、カズヒねぇの手は俺達を包み込むように優しげに触れていると感じてしまう。
「大丈夫よ二人とも。私もいるから」
そう、カズヒねぇは俺達に微笑んだ。
「無理に私達全員を和地が背負うこともない。縁が薄いからってベルナが一歩引く必要もない。これに関しては、多分私以外も思ってるでしょうね」
カズヒねぇはそう言いながら、俺達を安心させるように微笑んでいる。
「和地が私達を救ってくれたように、私達だって和地を助けたいと思ってるの。ベルナ達が私と和地が結ばれることを喜んでくれるように、私達もベルナに和地と仲良くなってほしいとも思ってるの。だから、たまには愚痴の一つぐらい言ってもいいし、ちょっとぐらいは甘えていいの」
まぁ確かに正論なんだが―
「カズヒねぇが言う?」
「カズヒが言うかよ?」
「失礼ね。これでも甘えてるつもりよ?」
―二人同時にツッコミを入れられ、カズヒねぇは心外そうに眉を上げる。
ただすぐに考え直した表情になると、今度は力を抜くように体重のかけ方を変えてくる。
「なら更に甘えるわ。それも、二人にね?」
そ、そうくるか。
正直この体勢は、男としてめっちゃクる。メンタルに思いっきり来るような状態だ。
そんな二人まとめてのイチャイチャタイムとか……ぬぉおおおおおっ!?
「お、オイちょっと待て! 二人同時ってマジかおい!?」
ベルナはベルナでテンパり状態だし!
「おかしなこと言うのね。既に人数は六人なのよ?」
カズヒねぇはカズヒねぇ、なんかボケてませんか!?
「ここまで多くを抱えている以上、和地にはそれを上手くとりなす技量が求められるわ。二人同時に相手取れるぐらいでなければまとめ上げることなんてできないでしょう?」
その言い分に、俺とベルナの脳裏は一人の男を思い返した。
具体的に言うとイッセー。
……確かに、あそこまで振り回されるのはちょっとなぁ。
なんだろう。言い訳を与えられたことで逃げ道が塞がれた感があるぞ。
ただ、まぁそうだな。
カズヒねぇとはいちゃつきたい。ベルナのメンタル面がちょっと心配でもある。ついでに言えば、俺自身メンタル面で発散できるならした方がいいか。
よし、決めた!
「じゃぁまずサウナにでも行こう。十分ぐらいしたら部屋だな部屋」
「おまっカズ!?」
俺が決断したので、ベルナが置いてけぼり気味になって思わず絶叫。
許せ。俺だって可愛い彼女達といちゃつきたいんだ。一日一時間ぐらいはいちゃつきたいんだ。もっとでも可。
となれば善は急げだ。まずシャワーを止めて、体を洗うのは夜でいいな―
「いえ、まずはこういうところでないとできないことをしましょう? 具体的には体で洗ってあげるわ」
―なんて言いましたかカズヒねぇ。
あ、既に石鹸を胸元でこすってとにかく泡立てている。
え、マジか。マジでか。マジでそういうことになるのですか。
俺は息をのみつばを飲み込むまじまじと見つめてしまっている。
そして思わず、ちらりとベルナの方を向いてしまった。
「……これアタシもやる流れか!?」
「経験ない? ならとりあえず簡単に教えましょう。女同士の絡みは和地的にどんな感じかしら?」
なんかどんどん凄いことになってるぅうううううう!?
結論として、俺はなんとかのぼせずに凄い光景と凄い体験をすることになった。
やっべぇ。これイッセーに知られたら激戦が勃発するよ。墓まで持って行くぐらいの覚悟を持った方がいいだろこれ。
ただまぁ、湯上りの女の子二人を左右にはべらせて見た映画は、内容が半分も入ってこなかったりしましたですハイ。
Other side
「……なるほどな。リゼヴィム王子はそう動くか」
「どうなさいますか? あの地を禍の団が確保するのは、我々にとっても不利益では?」
「そうですな。ここで禍の団があの地を確保してしまえば、冥界政府の富国強兵が遠のく恐れが」
「……いや、これは荒療治になるのかもしれん」
「なるほど。確かにあまりに計画が進まさな過ぎてますからな」
「王の駒も真魔の駒も十分な数を政府は持っているはず。それを増産するどころか、流用した運用すら遅々として進んでません」
「そういうことだ。我々は荒療治を試みたつもりだったが、あんなふざけた停滞を何時までも待ってやるつもりはない」
「では、クリフォトと連携をとる方向で?」
「その通りだ。今が非常時であることを未だに理解していない冥界政府に、灸をすえる為にも出陣する」
『『『『『『『『『『はっ! 我ら、ヴィール・アガレス・サタン様と共に!!』』』』』』』』』』
えげつない性経験の権化であるカズヒは、逆説的に男を悦ばせる手練手管に長けていたりするのである。