好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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英雄乱戦編 第十五話 切り取られた空間

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 職員室に集まった俺達は、この事態に対応する為に会議を行う体制に入っている。

 

「……部長、通信が繋がりました」

 

「ありがとう朱乃、出していいわよ」

 

 朱乃さんと部長が通信を繋げると、アウロスで意見交換を行っていた魔法使いの代表として、ロスヴァイセさんの祖母だというゲンドゥルさんの立体映像が出てくる。

 

 更にサイラオーグ・バアルとフロンズ・フィーニクスの立体映像も、おそらくアグレアス側の代表といった形で現れた。

 

『状況は?』

 

 開口一番にサイラオーグ・バアルがそう言うと、ゲンドゥルさんが渋い表情を浮かべている。

 

『簡潔にまとめますが、アグレアス及びアウロスを広範囲の結界が包んでいます。加えて―』

 

 そう言いながらゲンドゥルさんが髪をかき上げると、額には何かしらの魔方陣が展開されていた。

 

『―私を含めたこの場にいる魔法使い達は、魔法の殆どを封じられています』

 

 ……冗談きついな。

 

 アグレアスを含めた広範囲を結界で包み込み、更に名うての魔法使い複数から魔法の殆どを封じるとか。

 

 そんなことができる奴がいるってのがまず驚きだな。

 

「結界にしても魔法封じにしても、超一流が何人いてもできそうにないようなレベルね。……心当たりはありますか?」

 

 カズヒねぇは唸りながらも、すぐにゲンドゥルさんに確認をとるように視線を向ける。

 

 ゲンドゥルさんも心当たりがあるのか、すぐに頷いていた。

 

『かつて滅びた邪龍に該当する者がいます。千を超える魔法を扱えると言われる魔源の禁龍(ディアボリズム・サウザンド・ドラゴン)、アジ・ダハーカ。そして類まれなる結界を扱えかの英雄ヘラクレスすら苦戦した宝樹の護封龍(インソムニアック・ドラゴン)、ラードゥン』

 

『……なるほど。かの者達を聖杯で復活させたのなら……いや、それにしてもこれだけの規模は難しくないかね?』

 

 フロンズがそう反論するが、確かにな。

 

 いくらなんでもこれだけの規模の魔法、いろんなものが大きくなりすぎる。必要な出力や負担に消耗、それらを踏まえるとやはり現実的とは思いづらい。

 

 そういう意味では極々真っ当な意見だったが、ゲンドゥルさんは首を横に振った。

 

『失うものを補い、足りない出力を上乗せする。それができれば可能ですし、クリフォトは可能とできるはずです』

 

 ああ、そういうことか。

 

 俺の隣で、イッセーとギャスパーが悔しそうにする。

 

「偽物の赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)かよ。ユーグリッド……っ」

 

「ヴァレリーの聖杯……! よくもそんなことにっ」

 

 二人からすれば苛立ちもひとしおだが、同時に納得もできる。

 

 偽物とはいえ赤龍帝の籠手なら倍化を譲渡することで出力を上げれるだろう。また幽世の聖杯を併用すれば、命を削るような禁術もある程度は連発できるわけだ。

 

 つくづく始末に負えない。他の神滅具でも十分やばいが、聖杯と赤龍帝の籠手はテロリストに流れたらいけない類だということがよく分かる。

 

 何とかして対策や回収に成功しないと、ジリ貧になりかねないぞこれは。

 

「……なら、解呪とかをイッセーの籠手でやってはどうですの? 倍化の力はデッドコピーより流石に上では?」

 

 ヒマリが首を傾げながら言うが、ソーナ会長とゲンドゥルさんが首を横に振る。

 

「流石にその程度は想定内でしょう。二重三重でカウンターが仕掛けられていると考えるべきでしょう」

 

『特定の術に対する呪詛がかけられている可能性もあります。相手は術と結界のスペシャリストである以上、後手に回っている今では危険でしょう』

 

 ……なるほどな。

 

 言われてみればその通りだ。ただ、それだとこっちが不味いだろう。

 

 リアス部長も歯噛みした表情で外を見る。

 

「とはいえ、外部との通信もできない以上何かしらの対策は必要だわ。外側の方が異変を察してくれればいいのだけれど……」

 

『それも難しいでしょう。おそらくですが、結界内部は時間に干渉する魔法がかけられているとみるべきです。赤龍帝の籠手と聖杯を併用すれば、それぐらいのことは為しえるでしょう』

 

 ゲンドゥルさんは首を横に振るが、全く勘弁してほしいものだ。

 

 フロンズ・フィーニクスも眉間にしわを寄せてため息をついている。

 

『テロの頻発に伴いそういった対策を都市に順次施していたのだが、アグレアスは経済活動に支障が出る為反対が根強くてな。実際にそういったテロに巻き込まれなければ金の無駄遣いと叩く手合いが必ず出るから見送り気味だったのが今回は裏目に出たのだろう』

 

 ……あ~なるほど。そういうことかぁ。

 

「難しい話ね。こういうのは無駄に終わった方がいいものだけれど、それを理解できる手合いは少ないもの」

 

「実際に損失する額を考えると、少し気持ちが分かってしまいます……」

 

 カズヒねぇとロスヴァイセさんがそう言うが、もう過ぎたことだしそこはいいだろう。

 

 問題は、だ。

 

「実際問題、敵の目的って何なのか考えた方がいいですよね?」

 

 その辺を切り出すべく、俺はあえて声に出す。

 

 問題は敵の目的だ。そこが分かると分からないのとでは守るにしても優先順位や効率が分からない。

 

『……おそらくは二正面作戦だろう。結界に意図的に包んだ以上、アグレアスとアウロスの双方に目的があると見るべきだ』

 

 フロンズ・フィーニクスは推測を立てる。

 

「アウロスに関してはトライヘキサの研究をしている魔法使いが集まっています。アグレアスも旧魔王の時代から残る遺跡で未だ解析できてないものも数多いと聞きます」

 

 ソーナ会長はそこから穴埋めのように情報を補足する。

 

『初代ルシファーの子が率いる、トライヘキサを復活させようとしている組織。奴らが狙うのならうってつけのタイミングか』

 

 サイラオーグ・バアルは拳を握り締めて唸る。

 

「そうなると、冥界政府に内通者がいそうね。タイミングを見計らっていたとしか思えないわ」

 

 そしてリアス部長が歯噛みしながら言い難いだろうことを言う。

 

 初代ルシファーの実の子供が相手ともなれば、権威に弱い連中ならホイホイ言うことを聞く可能性はあるということか。

 

 なんでも過去の内乱で奴が残っていたら戦況は変わっていたとされるだけの野郎だ。当時サーゼクス様達についた者達の中にも「リゼヴィム様がいないなら……」レベルの奴がいたっておかしくない。

 

 いろんな意味で厄介すぎる。

 

「………なぁ、一ついいですかね?」

 

 そこで、ベルナが片手を上げて発言を求める。

 

 ……なんというか、意外だな。ベルナってこういう時に積極的に発言しない雰囲気があったけど。

 

 軽く眉を上げながら部長が頷くと、ベルナは部長達を見回す。

 

「問題ばっかり考えてても煮詰まるだけになりそうなんで言うんですけど、そろそろどう対抗するかについて変えた方がいいんじゃないですか? ……個人的に、アウロス学園(ここ)も守りたいんですがねぇ?」

 

 その言葉に、俺達はちょっと目を見開いた。

 

 いや確かにそうだ。いつ何が起こるか分からない以上確かに目の前の問題をどう対処するかは考えた方がいい。

 

 確かにそうだな。俺達もちょっとうかつだったか。

 

「そうですね。避難所にしている以上、この学園に戦火が訪れてはなりません。個人的にも、この学園は守り通したいですしね」

 

 会長がそう言い切ると、フロンズ・フィーニクスも静かに頷いた。

 

『その通りだ。冥界のボトムを底上げし、冥界全体を発展させる為にもアウロス学園がコケるような事態は避けねばならん。勝って美談にしたいところだ』

 

 ……何かが決定的に俺達とズレているが、アウロス学園の防衛を優先してくれるだけありがたいということにしておこう。

 

 とはいえだ。どうするかが重要だ。

 

 リアス部長もそこは分かっているのか、立体映像のサイラオーグ・バアルとフロンズ・フィーニクスの方に振り向いた。

 

「サイラオーグ、フロンズ。アグレアスの防衛は?」

 

『市議をシーグヴァイラが説き伏せ、ディハウザー様と共に防衛体制を築いているところだ。彼女が優秀で助かったよ』

 

『指揮系統は一本化した方がいいと思い、連れた手勢の殆どは指揮権を彼女に移譲させている。都合状不可能な部隊に関しては私と共に二番手三番手のカバーに回らせる予定だ』

 

「……というと?」

 

 リアス部長が首を傾げると、フロンズ・フィーニクスは肩をすくめる。

 

『なに。民衆の命を守れてもその後の生活が保障できなくては大きな問題だろう? アグレアスの企業主などを集め、貴重な資料や重要なプロジェクトの保全を行っている。……直接戦闘は苦手なので、こういった後詰でポイントを稼がせてもらうさ』

 

 おお、抜け目がない。

 

 だがそれなら、アグレアスの方任せられるか。

 

 となると今度は、俺達の―

 

 

 

 

 

 

 

 

「ソーナ様、リアス様! 外に……外に映像が!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―その時、教師の一人が慌てて飛び込みながらそう声を張り上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……敵の方から色々伝えてくれるというのなら、それはそれでよしとするべき……か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で? なんであんたまでくるんで……すかい、曹操さん?」

 

「敬語はいいさ、接木勇儀。独立するつもりなんだろう?」

 

「ま、色々と思うところもあるんでな。日本人星辰奏者を中心にしたPMSCでも作ろうかって感じだよ。……日本好きの上級悪魔をスポンサーに、彼らの活動のカバーストーリー的な物も手伝うことになんだろうがよ」

 

「まぁいいんじゃないかい? 教会にもカバーストーリー担当の暗部部隊もいるそうだし、それぐらいしてもいいだろうさ」

 

「まぁ最近、いろんなテロ組織が出張ってるからどこも異形との契約を利用できねえかとか考えてるみたいだしなぁ。案外新しいビジネスの先駆けになるかもな」

 

「中国関係はアマゴフォース(サイリン)の独壇場になりそうだね。なにせスポンサーが天帝だ」

 

「確かに。CEOはやり手だしなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

「……二人とも。どうも先方と連絡がつかなくなったぞ?」

 

「はぁ? マジかよ? 何が―」

 

「……二人とも。急いだ方がいい」

 

「「……ん?」」

 

「グレモリー眷属や赤龍帝は、行く先々でトラブルに出くわすんだ。しかもその殆どは禍の団(俺の古巣)案件ときている。……急がないと被害者多数になりかねないぞ」

 




 さぁ、次回……超うざいタイム!!
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