好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 感想・高評価・捜索掲示板での紹介をすごく欲するグレン×グレンです! とりあえずよさげな捜索があったので、自分のお気に入りから該当するのを載せるついでに挙げておきました!

 本日は準備段階に第二弾です。そしてこの土日で書き溜めがかなりできたので、感想常連さんの反応次第で来週は毎日投稿が久しぶりにできそうです♪


英雄乱戦編 第十八話 激戦直前(その2)

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 作戦会議を終え、僕達は地下シェルターから校舎に戻っていく。

 

 時間は二時間三十分しか経ってないけど、クリフォトが言ったとおりに進軍を開始すると信用なんてできないしね。

 

「あ~もう! クリフォトの連中も誠明も! なんで子供達が多いタイミングでこんなこと……する奴だったわ誠明は!」

 

 南空さんが髪をかき乱しながら愚痴を吐き、そして途中でミザリの性質を思い出して盛大に肩を落とす。

 

 確かに。むしろタイミングが微妙に合わなくてもミザリはそういうことをしそうだ。悲劇に美を感じてそれを追求する彼は、より良く多い悲劇に拘りこそするが、だからこそ危険だ。

 

 日本人であった経験と悪魔としての経験をかみ合わせれば、この学園が大きな影響を与えると読めた可能性は大きい。そのタイミングを見計らって何かする可能性も読めてたはずだ。あの会合にも出席していたしね。

 

 もう少し警戒しておくべきだったかもしれない。だけどフロンズ氏のように上手く潜伏させてなければ、逆に感づかれて襲撃される可能性を警戒しなくてはいけない。トライヘキサ研究の魔法使い関係もあるから、尚更繊細なかじ取りが求められるしね。

 

 僕達がたまたまここに来ていた事をサイラオーグさんはよかったと考えているけど、その通りだろう。

 

「……先輩のこともあるし、多分ステラフレームも出てくるよね」

 

「任せて頂戴! ヘキサカリバーもいただいた以上、天使として彼らを裁いて弔って見せるわ!」

 

 インガさんがステラフレームを警戒し、それに対してイリナさんがヘキサカリバーを握りながら胸を張る。

 

 確かにステラフレームは強大で、邪龍達も脅威だ。

 

 だけど、僕達だって負けるわけにはいかない。

 

 そう、この学園は守って見せる。なんとしてでもね。

 

「……ま、しっかりちゃっかり守って生き残り、終わった後に生存記念で宴でも開きましょうか?」

 

「アニルのベーコン足りますか?」

 

「いや小猫、俺の燻製肉はどんな奇跡だとでもいうんだよ」

 

 ……リヴァさんが微妙に和ませてくれたけど、まぁこういうリラックスも重要なのかな?

 

 そんなわずかに和みながらも引き締まった空気の元歩いていると、前方なら何十人もの一団が現れる。

 

 兵士の鎧を着た大人の人達だ。だけど鍛え方から言って現職の兵士ではないだろう。かといって年齢から言って元兵士というわけでもないのだろう。

 

 いや、そもそもどこかで見たような気がする。

 

 僕が少し首を傾げそうになった時、イッセー君が何かに気づいたのか目を見開いた。

 

「……リレンクスのお父さん……!?」

 

 もしかして、生徒達の父兄なのか?

 

 僕が思い至り目を見開いた時、父兄達は決意の籠った目で僕達を見ながら、胸を張る。

 

「私達にも手伝わせてください」

 

「こんな状況です。人手は多い方がいいでしょう」

 

「この村は行き届いてない部分もあるでしょうし、戦えなくてもできることはあるはずです」

 

 確かに。アウロスという場所を僕達だけでカバーすることは難しいし、駐留している兵もいないから尚更だ。

 

 更に紫炎によるものか、小猫ちゃんの仙術による気の察知も難しくなっている。

 

 だけど、リアス部長やソーナ会長も少し渋い顔をしている。

 

「相手は邪龍、場合によってはタンニーンとも張り合える龍王クラスが出てくる可能性もあるわ。……私達ですら死戦となるのよ?」

 

 そう、それが非常に懸念だ。

 

 はっきり言って、兵士が駐留していたとしても戦力としてどこまで当てになるか分からない。

 

 なにせ邪龍の戦闘能力は、雑兵ですら中級悪魔クラス。グレンデルともなれば龍王クラスはあり、更にクロウ・クルワッハともなれば天龍の全盛期に匹敵とすら称される。

 

 加えて冥革連合の士気・練度ともに高い悪魔達まで関わっているとみるのなら、その難易度は大幅に向上するだろう。

 

 正直戦闘訓練すら受けてない父兄達では、接敵が死に繋がるレベルなんだ。

 

 だけど、父兄の方々は退かなかった。

 

「覚悟の上です、リアス様」

 

「このアウロスや冥界を守るなんて言えないのも含めて分かってます」

 

「それでも、子供が夢を見たこの学園を守る為に、この命を使わせてください」

 

 これは、覚悟を決めた者の目だね。

 

 ちらりとカズヒの方を見ると、こちらに気づいた彼女は肩をすくめながら頷いてくれた。

 

 一番反対しそうだけど、意外だね。

 

「……戦闘は基本原則禁止。邪龍達に見つかったら私達に即報告して生存に全力を尽くしなさい。あくま邪龍達の索敵と逃げ遅れの捜索に徹すること。これが条件よ」

 

「そうですね。私達が戦闘に集中できるだけでも大いに助かります」

 

 ソーナ会長も冷静にそう判断し、カズヒの厳命に同意を示す。

 

 それ見て頷きながら、リアス部長は父兄の方々に向き直った。

 

「……絶対に死んでは駄目よ。貴方達には子供の未来を見る義務があるのだから」

 

『『『『『『『『『『……はっ!』』』』』』』』』』

 

 その声が、僕達の胸にも響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こっちもこっちで凄まじく多いな。

 

 アウロス学園の校庭から、アウロス全体を包むように布陣する邪龍達を見て俺はため息をつきたくなる。

 

 そんな邪龍達が今か今かと待ち構える中、俺達は校庭に集合して最終確認に入る。

 

 基本的に複合チームはツーマンセルに分かれ、それぞれが分散して邪龍達を迎撃。イッセーが龍帝丸と名付けたスキーズブラキニルという空飛ぶ帆船に乗ったアーシアが高速移動しながら回復を必要な者達にして、護衛としてロスヴァイセさんがつく。そしてその間に父兄さん達が逃げ遅れの確認や索敵を行う。

 

 この作戦は防衛戦。シェルターに待機した魔法使いの方々が転移用魔法を作り上げるまではなんとしても守り切らなければならない。

 

 俺達は基本的に少数にもほどがあり、必然的に面の戦闘には長けていない。民間人の避難が出来てからがある意味で本番だろう。

 

 ツーマンセルは大きく分ければ、前衛後衛をきっちり分けるかオフェンスとサポートの組み合わせだ。

 

 そして俺の場合は―

 

「……まっさかカズヒねぇと組むとはな」

 

「同感ね。戦力偏りすぎない?」

 

 ―まさかのカズヒねぇだ。

 

 おいおい。俺もカズヒねぇもこの場の戦力ならかなり上位側な気がするんだけどな。

 

 正直どうかと思う感じだが、ソーナ会長は眼鏡を直しながら真剣な表情だ。

 

「意志力で限界を超える攻撃型星辰光のカズヒさんと、常に自分の限界まで性能を出し切る防御型星辰光の九成君。こういう言い方はあれですが、この場でツーマンセルをするのならお二人以上の適任はいませんから」

 

 ……言われてみるとまったくもってその通りだ。

 

 要は点の戦力が出てきた時の対抗戦力ということか。

 

 だが、ツーマンセルなら俺とカズヒねぇ以上の組み合わせはないかぁ。そうかぁ。

 

「テンション上がってきたな!」

 

「……同感だけど、いちいち言わなくていいわよ」

 

 ちょっと頬を赤らめてくれるカズヒねぇ最高です。

 

 そしてこういうのははっきり言っておけるに越したことはないと思います。いやマジで。ちゃんと口に出して誰にでも分かる様にするのって大事だろ。

 

「……にしてもアグレアスの方は大丈夫かしら? ヴィール様はかなりガチな雰囲気だったけれど」

 

「かの皇帝(エンペラー)がいるのですから、質ではこちらより上といえるでしょう。それにこちらも気を割いている余裕はないですしね」

 

 と、春っちとシャルロットのコンビがそう言っている中、ふと通信用の魔方陣が展開される。

 

 そこから映し出されるのは、ゴスロリ服を纏った女が一人。

 

『ごきげんよう、悪魔のみなさん♪ わたくし、リゼヴィム小父様の頼みで魔女の夜(ヘクセン・ナハト)のヴァルプルガと申しますのん♪』

 

 きゃぴきゃぴしているが、雰囲気の危険性がこれでもかと出てきている女だ。

 

 何より、この女はかなりやばい。

 

「……気を付けろカズヒねぇ。あの女が今代の聖十字架保有者だ」

 

「……神器のランダム性には流石に困ったものね」

 

 ああ、本当にやばいと思うもんだ。

 

 俺も詳しくは知らないが、かつて神の子を見張る者(グリゴリ)から離反した奴が人工神器技術を五大宗家のはぐれ者に提供してクーデターじみたことが進行した際、協力していたのがあの女だ。

 

 どうもその時の集まりが禍の団のきっかけになったらしい。しかも当時まだ未熟だったとはいえ、その一件には神滅具保有者がヴァーリ含めて何人も関わっていたとか。

 

 同じく神滅具を持っているとはいえ、それを逃げ延びたヤツが危険でないわけがない。最低でも手練れだ。

 

 そんなことを思い返していると、ヴァルプルガは俺達を見回して小首をわざとらしく傾げる。

 

『それとユーグリットさんから、ロスヴァイセって人は連れて帰るように言われてますのん。どちら様かしら?』

 

 ……相当気に入られているようだな。

 

 ロスヴァイセさんの論文がそこまでの価値があると考えるべきか。態々東京で接触するほどだし、相当執着されていると考えるべきだろう。

 

 とはいえ、そんな言葉になびくわけがない。

 

 ロスヴァイセさんは自ら一歩前に出ると、首を力強く横に振った。

 

「お断りします。できるものならしてみることですね」

 

『そうよねぇん』

 

 そう危険な笑顔で答えてから、ヴァルプルガは一礼すると共に映像を切る。

 

 ……このタイミングで態々出てくるとは、な。

 

「ああいうタイプの心理はよく分かる。態々出てきたのは殺す相手の顔を見て楽しむ為だろうさ」

 

「典型的に下劣な女ね。信徒としても聖十字架をあんなのに渡したままにはできないわ」

 

 ゼノヴィアとカズヒねぇがそう嫌悪感をあらわにすれば、シャルロットも渋い表情を見せている。

 

「とはいえ油断はできないでしょう。神滅具保有者まで投入するのなら、こちらもかなり警戒されているとみるべきです」

 

「でしょうね。禍の団の技術力や今の私達の戦力から見ても、禁手に至っているとみるべきでしょうし」

 

 ソーナ会長がそう判断してから、俺達を見回して告げる。

 

「私達が敗れることになれば、この学園はアウロスごと跡形もなく消されるでしょう。……また直せばいいという問題ではありません」

 

 そこに込められた強い意志に、俺達はもちろん気圧されていた父兄の人達も気合を入れ直す。

 

「守りましょう。この街を、この学園を、そして子供達の夢と未来を」

 

『『『『『『『『『『はいっ!』』』』』』』』』』

 

 ああ、負けるわけにはいかないだろう。

 

 ……必ず、絶対、守り通す!

 




 さて、前回とは違い麺がないのでガチシリアス。

 さぁ、次回からバトルだぜぇええええっ!
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