好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 感想・高評価・捜索掲示板での紹介をすっごく欲するグレン×グレンでっす!

 そんなこんなで、激戦も続いてきましたが、いったん一区切り。


英雄乱戦編 第二十二話 前哨戦、決着

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 襲い掛かる戦士団の猛攻に対し、僕たちは何とかそれを突破してホグニを打倒せんとする。

 

 だがホグニは戦士団を上手く利用してこちらの動きを掻い潜っており、僕達はそれを突破できていない。

 

 かといって、ホグニを相手に長期戦は論外だ。宝具を使われたことで、アウロスを守る為にもなんとしても短期間で撃破しなくてはならなくなった。

 

 だがヒット&アウェイを上手く使って乱戦を立ち回る彼を相手に、刃を届かせるのが至難の業すぎる……っ。

 

「悪いが、この調子では神託による不滅の戦乱(ヒャズニング・ラグナロク)がすぐつきそうなのでな。……ここで終わってもらうぞ」

 

 まずい、此処で一気に仕掛ける気か。

 

 時間をかければ彼の言う通り宝具は使えなくなるのだろう。

 

 だけど、そうなれば僕達の負けだ。アウロスは死の大地となり、アウロス学園も大きなダメージを受けるだろう。

 

 こうなれば、此処で一気に倒すしかない。

 

「……どうやら、こちらも奥の手を切るべきだな」

 

 そしてゼノヴィアが僕の方に視線を向ける。

 

 ああ、分かっている。

 

 向こうが勝負を懸けに来てくれるのなら、つまり時間ももうないのだろう。

 

 この一瞬が勝負。その一瞬で、紙一重に切り込むしかない。

 

「……いい目だ。部下にもそういったものが何人かいたが、皆洩れることなく能力とは別の意味で良い戦士だった」

 

 そう語りながら、ホグニはダインスレイヴを構えて腰を落とす。

 

「決着をつけよう、聖魔剣とデュランダルの使い手よ」

 

「「望むところだ」」

 

 静かに、僕達は睨み合い―

 

「―ゆえに、手向けとして受け取るがいい」

 

 ―その言葉と共に、もう一つの神秘が開帳された。

 

 展開されるのは巨大な弓。

 

 まともな人間が使う物とは思えない大きく頑丈な弓を、ゼノヴィアは同じく巨大な矢を呼び出して番えて構える。

 

「木場、私に構わず奴に一撃を当てることだけを考えろ。道は必ず切り開く!」

 

「分かった。死なないでくれよ」

 

 お互い捨て身ということになるのだろう。

 

 今の段階ではグラムの全力解放は大きな負荷がかかる。だからこそ、この一撃以外に勝ち目はない。

 

 沈黙は一瞬、そして一気に動く。

 

「呑み込む潰せ、神託による不滅の戦乱(ヒャズニング・ラグナロク)よ!」

 

 ホグニ王のその言葉と共に、戦士団は津波となった。

 

 如何にゼノヴィアがデュランダル砲を放とうと、押し返すことはできないだろう質と量の波状攻撃。

 

 だが、ゼノヴィアは静かにそれを見据え、矢を構える。

 

 デュランダルは使わない。ヘキサカリバーも使わない。

 

 ただ弓に矢を番え、真っ直ぐに狙いを定める。

 

 巨大すぎる弓を悪魔の翼で僅かに飛ぶことで構え、そして静かな一呼吸。

 

「穿て、鎮西八郎・弓張月ッ!

 

 ―その瞬間、放たれた矢は津波を穿つ。

 

「行け、木場ぁっ!」

 

「分かってる……っ!」

 

 判断は一瞬。僕はその穿たれた穴が埋まるより先に突貫する。

 

 躊躇うな。この一瞬をもってホグニを討たねば、戦士団の津波はゼノヴィアを呑み込むだろう。

 

 僕はグラムを構え、そして真正面からホグニ王に突貫する。

 

 既にホグニ王は矢を迎撃し、ダインスレイヴで受け流している。

 

 隙はほぼない。後一瞬で、大勢は完全に立て直される。

 

 その一瞬を、僕は自慢の速度で間に合わせる。

 

「魔帝剣よ!」

 

「温い!」

 

 その攻防は、ホグニ王が見事に受け流した、

 

 絶大すぎるグラムのオーラは、僕すら呪いながらホグニ王に襲い掛かる。

 

 だがそのオーラすら、ホグニ王はダインスレイブをもって受け流した。

 

 魔帝剣グラムは魔剣ダインスレイブを超える。それを、ダインスレイブをもって受け流す。それがどれだけの偉業であるかなど言うまでもない。

 

 これが英霊。これがサーヴァント……っ

 

 宙に打ち上げられるグラムを視界に移しながら、僕は敵ながらその技量に感銘を受け―

 

「ダインスレイブッ!!」

 

「ッ!?」

 

 ―手放したグラムの代わりに、ダインスレイブを構えて切りかかる。

 

 片手持ちだったからこそグラムはあっさり弾き飛ばされたが、だからこそグラムに一瞬だけだが注意がそれた。

 

 その上で意趣返しのようにダインスレイブを使うことで、更に一瞬の隙をねじ込むように叩き込む。

 

 絶大な呪いで後がない。ここで切り倒せねば確実に僕達は負ける。

 

 戦士団の猛攻に椿姫さんとリーネスは手いっぱいだ。ゼノヴィアもあの攻撃を放った後では戦士団の津波をカバーしきれない。

 

 だから、届け。

 

 届け。

 

 届け、届け

 

 届け届け届け!

 

 届……かないっ!?

 

 即座の切り替えしをホグニ王は間に合わせる。

 

 このままでは一瞬早くホグニ王が僕を切り捨てるのが先だ。

 

 だがそれでも。せめて相打ちには持っていく。

 

 そう思った僕の視界の隅、そこから、瞬く間に恐ろしい勢いの槍が飛んできた。

 

「「―――!!」」

 

 僕とホグニ王は声を上げる余裕もない

 

 そしてそれは槍ではない。槍のように見えるが、それは確かに矢だった。

 

 攻撃はホグニ王に直撃コース。それをホグニ王は何とか身を捻って回避。その上で僕に刃を振るおうとする。

 

 だが、その回避で攻撃のキレと速度は確かに鈍る。

 

 その一瞬。

 

 その一瞬の間隙に、僕は滑り込み―

 

「………僕達の、勝ちだ!」

 

 ―その刃は、ホグニ王の霊核を確かに切り裂いた。

 

「………無念だ。アースガルズの神を討つこともできず、道連れ一人作れんとはな」

 

 そう小さく呟き、ホグニ王は消滅していく。

 

 ただ彼は、ちらりと僕の持つダインスレイブを見て―

 

「あと素振りからやり直せ。ダインスレイブ(それ)の使い手が無様なのは、更に我慢ならん」

 

 その厳しい指摘と共に、完全に消え去った。

 

 感慨はある。だけど、今はそれどころではない。

 

「……アーシアさん! すぐにこちらに来てくれ!」

 

「いいえぇ、その必要はないわぁ」

 

 僕がアーシアさんに通信を繋ぎながらも、リーネスが首を横に振る。

 

 分かっている。だけど―

 

「仲間が死ぬかもしれないんだ。せめてひとかけらの可能性を追求するだけで……も……あれ?」

 

 ―振り返った僕の視界に、妙なものが映った。

 

「え、これはどういうことなのでしょうか?」

 

 椿姫先輩が目を開く中、そこに立つゼノヴィアは夢幻召喚の体制のまま、炎に包まれていた。

 

 ホグニ王の攻撃手段に炎はない。あとゼノヴィアにも炎の異能は無い。

 

 あとゼノヴィア、どう見てもぴんぴんしているんだけど。

 

「ふっふっふ。私と為朝を甘く見てはいかんぞ木場。さっきの第弐射程度なら、攻撃をいくらか受け止めながらでも放てるからな」

 

 自慢げなところ悪いんだけれど、どういうことなのかな?

 

 僕が唖然としていると、リーネスがポンと僕の肩に手を置いてくれた。

 

「……為朝の逸話に、あり得ない回復をしたことがあるのは知っているかしらぁ?」

 

「えっと。弓を引けないように腱を切られたのに、結局常人では使えないような弓を使えるまで回復したという?」

 

 源為朝は五人がかりで引くような弓を軽々使えたらしい。そしてそれを警戒した者達は、弓が使えないように腱を切った。だけど三人張りの弓は使えるレベルまで回復し、船を一隻弓一発で沈めたという逸話がある。

 

 えっと、それが?

 

 僕の視線に、リーネスは遠い目をしながら静かに首を横に振った。

 

「どうも為朝、フェニックス系の悪魔の血が僅かに流れていたみたいなのぉ。で、転生悪魔のゼノヴィアが使っているから相乗効果で並みの星辰奏者張りに死に難くなっているわぁ」

 

 ……ああ、あの第二射、攻撃を喰らいながら放ったのか。

 

 そっか、そっかぁ……。

 

「偉人って、凄いんですね」

 

「ものによるとは思うけれどねぇ」

 

 正直、乾いた笑いが漏れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

九成Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 振るわれる猛攻に四人がかりで迎撃を行いながら、俺は意識を切り替えて俯瞰的に判断する。

 

 グレンデルは幸か不幸か、能力が単純だ。

 

 変な特殊能力の類はなく、またアンキロサウルスソルドマギアもシンプルだ。

 

 だからこそ、やりようはある。

 

 あとはタイミングだけだ。それを考慮し、呼吸を合わせろ。

 

『グハハハハッ! そろそろ一人ぐらいぶっ殺すぜぇ!』

 

「「ふざけんなぁっ!」」

 

 グレンデルの猛攻を、根性でイッセーと匙が食いしばる。

 

 更に冷静かつ正確にヴァーリの攻撃が叩き込まれるが、グレンデルはそれを意にも介さない。

 

 分かっている。そんなことは分かっている。

 

 だからこそ一瞬を見逃すことは許されない。

 

 見ろ、見ろ、見ろ、見ろ、見ろ。

 

 見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ。

 

 見見見見見見見見見見見見見見。

 

 見―――――――――――――。

 

 ―――――――――――見えた

 

「そこだ」

 

 その瞬間、何かが切り替わったの俺は察した。

 

 自分の体を今までとは全く異なるレベルで自在に動かせる。

 

 間違いなく高速域での戦闘を行っている。なのに止まっているように動ける。

 

 今までとは違う次元で最適な動作を最適なタイミングで出来る様になっている。

 

 まるで限界がなくなったかのように、何処までも進化していっているかのような錯覚すら覚える。

 

 何より、凪のように静かな心持でどこか楽しく感じている。

 

 ……ああ、聞いたことがあるぞ。

 

 プロスポーツ選手が稀に陥り、ごく一握りが意図的に突入できるという、いわゆるゾーン。

 

 これがあれか、身勝手の極意とか透き通る世界とかの現代版。

 

 よし、調子に乗らない範囲で使おう。

 

 一瞬の確認で狙うべきところを判断し、攻防における安全ゾーンを確認。

 

 故に後は行動するのみ。

 

 滑り込むように安全圏内に入り込み、そして素早く武装を発射して砲撃。同時に障壁を的確に展開して、的確な移動ルートを見抜いて叩き込む。

 

 調子に乗りそうなぐらい、動きがスムーズで判断が早く熟考ができて自由に動かせる。

 

 このチャンスを逃すべきではない。

 

 調子に乗らないように常に意識で枷をかけながら、出せる限界性能を見極めて攻撃を仕掛けていく。

 

『オッホ♪ 動きが急によくなったじゃねえかぁ!』

 

 嬉しそうにグレンデルが意識をこっちに向けた来た、その瞬間。

 

「匙、今だ!」

 

「分かってらぁっ!」

 

 その瞬間、放たれる大量のライン。

 

 その一部がグレンデルに巻き付くが、グレンデルは意にも介さない。

 

「そんなもんじゃ俺は―」

 

「ああ、そんなつもりはない」

 

 その瞬間、俺の斬撃がグレンデルの腹を盛大に切り裂いた。

 

 ……種は極めて単純。俺は視界の隅に映るイッセーとヴァーリにサムズアップすら送る余裕があった。

 

 簡単に言えば、今匙のラインは俺達全員に繋がっている。

 

 ここにきて、イッセー達の神器をおさらいしておこう。

 

 イッセーに宿る赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)は、自身の力を倍加して他者にその恩恵を譲渡する。いわば力の増幅と供給だ。

 

 ヴァーリに宿る白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)は逆に他者の力を半減し自身に上乗せする。いわば力の吸収と言っていい。

 

 そして匙はヴリトラ系神器を総なめしているが、その一つである黒い龍脈(アブソーション・ライン)は力を流すラインを生成する。例えるなら出力はともかくイッセーやヴァーリの真似事が有線可能になる。

 

 つまりだ。

 

 匙の神器で俺達全員を繋ぎ、増幅した自分の力や奪取したグレンデルの力を、俺に吸収させるよう送り込む。

 

 ほんの一瞬。それが限界。

 

 だが、その一瞬だけは極まって高い性能を俺は獲得できる。

 

『なんだ……一体何が……?』

 

 そして、狼狽している時間はグレンデルにはない。

 

「喰らっとけよ、グレンデルッ!」

 

「一騎打ちでなくて悪いな。せめて今の全力を礼儀としてくれ」

 

 その瞬間、イッセーのクリムゾンブラスターとヴァーリの魔法一斉射撃がグレンデルを打ち据える。

 

 今度は俺の魔剣創造を流用することで、龍殺しの特性をこれでもかと送り込んだ。

 

 その砲撃を受け、グレンデルは力なく崩れ落ちる。

 

 残心や警戒は必須だが、今はこの隙に残った量産型邪龍を屠るべきか。

 

「イッセー先輩、宝玉をください! グレンデルを封じ込めます!」

 

「黒歌が練習していたあれか。確かに邪龍対策にはもってこいだね」

 

「え、あ、分かった!」

 

「……なんとか、なった……っ」

 

「ちょ、先輩しっかりしてください!」

 

 周りが慌てて事後処理をしている中、俺はゾーンから戻ってきたことに気が付いた。

 

 実際にそういう現象が起こることは、知識としては知っていた。

 

 ただ、俺がそこに至るとは思ってなかった。正直戸惑わずに全力を出せたのはありがたい。

 

 ……さっき思いついた発想と、今至ったゾーン。

 

 これはきっと、俺の今後にとても重要になるだろう。その確信がある。

 

 静かに邪龍の残りを始末しながら、俺は自分の成長に繋がるだろうこのきっかけを噛み締めた。

 




 本作において為朝をゼノヴィアのサーヴァントにしたのにはいくつかの理由があります。

 まず一つはtappeさんからの推薦。彼には何度もメッセージでサーヴァント関連のアドバイスをもらっており、ゼノヴィア担当としていくつかの候補と共に提示させてもらいました。

 二つ目は悪魔の混血のアイディア。

 神器保有者や伝説の武装を持っているというパターンは今まで用意してきましたが、それ以外の方向性、特に何かしらの混血アイディアも考えておりました。

 その際tappeさんからの提供サーヴァントの選別のために来歴などを調べていた時、為朝の「捕まった時腱を切られたのに、結局普通じゃ無理な弓を弾けるレベルにまで回復した」という逸話をみて、フェニックスの血がわずかに流れた悪魔との混血というアイディアをひらめきました。

 今後もこう言った形の方向性を入れられないか頑張っていく所存です。

 そして最後の一つですが、これは結構トリを飾る者なので今回は置いておきます。




 そしてグレンデルも撃破。

 自分は匙が大好きなので、今回匙を要とする手法で撃破させておきました。

 そしてそれと同時に和地の新たな領域候補であるゾーンを確立。

 ゾーン到達者は他にも出そうかと考えており、またもう一つほどアイディアもあるので、そのあたりも含めてやっていこうかと思っております。
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