好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 感想・高評価・捜索掲示板での紹介をすさまじく欲するグレン×グレンでっす!

 さぁ、アウロス攻防戦も後半です!


英雄乱戦編 第二十三話 奇跡の流れ弾

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 新型転移魔法の準備が整いかけているということもあり、俺達はアウロス学園に集まり、徹底的な籠城戦を敢行している。

 

 殆どのメンバーが集まり、グレンデルの完全撃破もあって士気はかなり高くなっている。現状負傷者はいても死者がいないことも大きい。

 

 ただ、カズヒねぇがほぼ連絡できない状態で徐々に反応がアウロス学園に近づいているのが難点だ。

 

 強すぎるオーラがぶつかり合っていることも大きく、これを踏まえるとクロウ・クルワッハはいまだ残存して戦闘を行っているレベルだな。

 

 だがこの調子なら、転移魔法で民間人は安全圏避難できるだろう。

 

 そうなれば後は後顧の憂いもだいぶ削れて、戦闘にだいぶ集中できる。

 

 ……ただヴァーリの姿が見えなくなっているんだが。あいつどこ行った?

 

「姉様、ヴァーリの姿が見えませんが」

 

「………なんか何人か連れて行ってたにゃん」

 

 猫姉妹の会話がなんかのフラグにしか聞こえない。

 

 嫌な予感を覚えている。あいつなんかとんでもないことするんじゃないだろうなぁ。

 

 あと何時の間にかリヴァ先生も姿を消している。

 

 リヴァ先生はこういう時にろくでもないことはしないからまだ安心できるけど、なんか不安だ。

 

 ヴァーリとリヴァ先生がタッグを組んだら、奇想天外なトンデモ現象が起こりそうなんだが。

 

 ……まぁいい。とにかく今は防衛戦に集中だ。

 

 こと俺は星の性質が防衛戦に特化しているといってもいい。

 

 この状況を維持する分においては、俺はかなり優勢といえるだろうしな。

 

「カズ! まだ持つか?」

 

「余裕だ余裕。そっちはどうだ?」

 

 着地しながら氷の砲弾と高圧水流の斬撃で邪龍をぶっ飛ばすベルナに、俺はそう応える。

 

 ベルナは学園に俺達以上に入れ込んでいる節がある。だから気負いすぎてないか気になっていたが、その辺りの自制は出来てそうだ。

 

 つっても、敵がかなり多いからな。

 

「……ベルナ」

 

 俺は一応告げるべきことだけは告げておく。

 

「目標は全員生存だ。お互いそこは踏まえとこうな」

 

「…分かってる。ま、ちょっと気合が入り直ったな」

 

 そうか、ならいいか。

 

 そう思った時、校舎が魔法の光に包まれる。

 

 転移の魔法だな。なら、これで民間人の安全はほぼ確保か。

 

 後顧の憂いが一つ消えれば、こちらも思い切りのいい行動がとれる。ここからがある意味で本番だ。

 

「……なぁ、カズ」

 

 と、ベルナが怪訝な表情を浮かべていた。

 

 俺は少し首を傾げそうになったが、ふと気が付いた。

 

 転移が成されている様子を感じない。いくらなんでも遅すぎる。

 

 なんだ? 魔法使いの魔法を封じるのとは別に、トラップでも仕掛けていたっていうことか?

 

 だとするとまずいな。すぐにでも治療とかをした方がいいんじゃないか?

 

 そう思った時、光が急にアグレアスの方に向かって放たれる。

 

 当たると思った時、何故かアグレアスに当たる直前に光が集まるように球体となる。

 

 そして光は消えた。何も変わらず。

 

 …………何があった?

 

「……あらぁん? 面白いことになってしまいましたわねぇん」

 

 その声に振り返れば、そこにいたのはヴァルプルガ。

 

 凄く意外そうな表情だが、これはクリフォト側にも想定外の事態ということか?

 

 しかし、だとすると一体何があったんだ?

 

『―――諸君、聞こえているかね?』

 

 あ、フロンズ・フィーニクス。

 

『たった今、戦闘中だったアガレッサーがそちら側から放たれた光を浴びて転移していった。心当たりはあるかね?』

 

 ……………。

 

『『『『『『『『『『ぇえええええええええっ!?』』』』』』』』』』

 

 敵も味方もシンクロで絶叫したよ。

 

 つまりだ。転移の光はアグレアスを狙ったが、奇跡的確率でアガレッサーに直撃。そのままアガレッサーがアウロスの代わりに転移していったと。

 

 シーグヴァイラ・アガレス、死んだんじゃないだろうか。

 

 俺達がちょっと唖然としていると、ソーナ会長が我に返ったのか眼鏡をちょっと治してため息をついた。

 

「……なるほど。アウロスを襲おうとしたのはあくまで建前で、本来の目的はアグレアスの奪取ということですか」

 

 その言葉に我に返ったのか、

 

「そういうことですのん。リゼヴィム小父様はあれにご執心で、ヴィールさんも荒療治としてアグレアスの奪取を目論んでおりましたわん」

 

「ですがアグレアスの防備はかなり高い。故に結界で隔離したうえで、新式の転移魔法を作らせることでアグレアスを奪取する計画でしたね? 魔法使いの何人かに協力を付けていた……と」

 

 おいおいマジかよ。

 

「……いやちょっと待ってくださいよ! いくら何でもクリフォトに旨い事行き過ぎてるでしょ!?」

 

「都合が良すぎるにもほどがある。こちらが協力でもしなければ無理だろう……っ」

 

 イッセーとゼノヴィアが戦慄するが、そこにリアス部長が首を横に振る。

 

「……かつての魔王を尊ぶ者はいまだ多いわ。まして超越者であるリゼヴィムが動いたのなら、協力を表明する者は現政府からでも出てきかねないわ」

 

 リゼヴィム・リヴァン・ルシファー恐るべし……か。

 

 魔王の血族である超越者。加えて当人も人を先導するのに長けている節がある。そういう意味ではテロ組織のトップに最も立ってほしくないタイプだ。

 

 今回の一件でよく分かる。魔法使いの会合をアグレアスの近くにし、更にアグレアスが防備を強化する前に合わせて設定させる。

 

 タイミングを合わせて行動するなんて、別勢力では不可能に近い。こんなことを可能とできるのなら、内通者は間違いなく冥界の中枢に食い込むレベルだ。

 

 下手をすると、魔王派大王派の区別なく名門レベルの輩が内通している可能性があるぞ……っ!

 

「しかし困りましたわぁん。リゼヴィム小父様もヴィールさんも、アグレアスの奪取の為にかなり本気を出していましたのに。私の責任じゃないですけど、怒られそうですわ……なら♪」

 

 そこでヴァルプルガは寒気のする笑みを浮かべ、傘を俺達に向けて振り下ろした。

 

「一人でも多く萌え燃えして、手柄だけでも挙げておきますわねん♪」

 

 おいおいやばいぞ……更にやばい!?

 

 質の悪いことに気が付く、俺は寒気を痛感した。

 

「まずいぞ全員! カズヒねぇが押し込まれた!!」

 

 チェーンアクセサリーの反応が近すぎる。しかもそれに気づいて確認してみれば、クロウ・クルワッハのオーラも無事だろこれ!?

 

「……ま……だだぁっ!!」

 

「……はぁっ!」

 

 ってもぉ来たしぃ!?

 

 壮絶な衝撃とともに、何とか受け流したカズヒねぇがかろうじて攻撃を受け流しながらぶっ飛ばされてきた。

 

 何とかカズヒねぇは着地するけど、周囲の様子を確認して舌打ちする。

 

「転移は失敗!? それって不味くない!?」

 

「そうなの不味いの! と、とりあえずクロウ・クルワッハは何とかしてぇ!」

 

 鶴羽が大慌てで言うけど、実際問題それができるなら苦労はしないだろうというレベルというか状況だ。

 

 いやこれ、流石にまずくない……か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これは……」

 

 シーグヴァイラ・アガレスはアガレッサーのコックピットから、周辺の状況を確認する。

 

 空の様子から確認して冥界だが、しかしかなり辺境の地なのだろう。

 

 冥界は住人が人間界に比べると圧倒的に少ない。それでいて地球と同じぐらいの広さを誇り、挙句の果てに海がない分陸地が圧倒的に多い。結論として未開の地は圧倒的に多くなる。

 

 当然の帰結として、隠れ潜める場所など腐るほど存在する。こればかりはどうしようもない問題だ。

 

 ここはそんな冥界の一角なのだろう。

 

 そして問題はそこではない。

 

「……え? なんで?」

 

「アグレアスはどうなった? どういうことだ!?」

 

 困惑している周囲の存在。そう、禍の団の勢力だ。

 

 百を超える邪龍もそうだが、相当数の魔法使いや悪魔が集まっている。更にΔサリュートも確認されており、どうやら禍の団のそこそこ大きな拠点というべきレベルだ。

 

 そこまで把握して、シーグヴァイラはどういうことをかを理解した。

 

「なるほど。本来の目的はアグレアスの奪取で、魔法使い達まで狙ったのは転移魔法を作らせる為でしたか」

 

 全く新種の転移魔法を、転移魔法対策が厳重になっていないタイミングでアグレアスに使用する。

 

 アグレアスと言う拠点を奪取するなら、確かにそれぐらいは必要だろう。忌々しいが考えられた作戦だ。もしかしなくても相当の地位についている内通者が出てきたと考えるべきだろう。

 

 そしてその転移魔法が間違ってアガレッサーに直撃。それによってアガレッサーが禍の団の制圧部隊がいる地点に転移させられてしまった……という流れなのだろう。

 

 なるほどなるほどと頷き、そして少し息をついた。

 

「……これはあれですね。どうやら絶体絶命ということでしょうか」

 

 敵が戸惑いながらも慌てていないのは、つまりそういうことだ。

 

 アガレッサーが相手であろうと、たった一機がこの数で囲んでいるなら問題なく潰せるだろう。そんな安心感が敵からは感じられる。

 

 それを理解して、シーグヴァイラはため息をつく。

 

「なめてくれますね。このアガレッサーを……よくも……っ」

 

 シーグヴァイラは怒りを覚えた。

 

 大公機動アガレッサー。それを愚弄するかの如き敵の余裕に、シーグヴァイラは怒りに燃える。

 

 故に、遠慮をする理由は欠片もなくなった。

 

「叩き潰してあげましょう。ここが貴方がたの集団墓地だと知るがいい……っ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 思わぬ偶然に助けられ、アグレアス奪取を阻止した英雄、シーグヴァイラ・アガレス。

 

 彼女はこの戦いにおいて、最多キルスコアを確立することとなった。




 奇跡の誤爆! アグレアス防衛大成功!






 なまじ規模がデカくなった戦いなせいで、とんでもないミラクルが発生。これによりクリフォトは作戦目標の達成が不可能に近くなりました。





 そして死地に飛ばされたシーグヴァイラはとりあえずナレで生存確定。

 大公機動アガレッサーは、こんなことでは終わらないのです。
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