好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
さぁ、変態タイムはまだまだ続くぜぇ? 覚悟はいいか? 前話は……ジャブだっ!!
和地Side
混沌とした状況だが、それはそれとして俺は何とか周囲を警戒している。
凄く集中力が削がれ精神力が削れている。敵も味方も程度はともかく、自我がはっきりしている奴はメンタルが弱っているのが見える。
だからこそ、そこで油断しない。
集中しろ。警戒しろ。意識を常に周囲に回せ。
これまで敵も味方も想定外の事態を多々起こしてきたんだ。この状況下でも油断するな。
あのおっぱいビームの直後にシャルバがやってきたような事態が、また起きないとは限らない……ッ!?
「いつものことですが、龍というのは想定外ばかり起こします―」
「させるかぁっ!」
反応がギリギリ間に合った。
とにかくロスヴァイセさんの周囲に大量の障壁をランダム生成。同時に全力で突貫し、ロスヴァイセさんをカバーできる位置取りに到達。
直後障壁を粉砕しながら突貫する赤い光に対し、障壁破砕の時間が稼げたことで間に合った俺が迎撃の刃を振るう。
鳴り響く轟音、皹が入る魔剣。
だが甘い―
『ASSAULT SAVE』
―こっちの準備は完了だ。
『マグネティックスターアサルトフィーバー!』
カウンターで叩き込んだ蹴りで、強引に敵を弾き飛ばす。
その必要がある敵だ。間違いなく、敵戦力でも指折りの精鋭。ここに来て更に厄介なのが出てきやがったな。
俺はショットライザーを突き付けつつ、その難敵に睨みを利かせる。
「そこまでロスヴァイセさんが御所望かい? ……ユーグリッド・ルキフグス!!」
このタイミングでピンポイントに奇襲するとか、本当に勘弁してほしい。
こっちが全力で気合を入れて何とか頑張って周囲の警戒をして無ければ、今のでロスヴァイセさんが確保されていたぞ。敵味方問わず真面目になれない雰囲気だというのに、シリアス全開の奇襲しやがった。頑張って耐えたかいはあるけど、正直無駄に終わってほしかった気があるから複雑だ。
「……ってめぇ! ユーグリッド!!」
「この状況下でその奇襲、何処までも卑劣な!」
我に返ったイッセーと部長が激高するが、ユーグリッドはあえて顔の鎧を解除して微笑みすら浮かべている。
この状況でもまだ余裕だっていうのか。なんて奴だ。
「申し訳ありませんね、お二人方。あまりに隙だらけだったもので、チャンスと思い……つい」
なるほど。どうやら本当の本当に、ユーグリッドはロスヴァイさんが欲しいらしいな。
どれだけロスヴァイセさんに執着しているんだよ。ストーカーじみて怖いぞ。
俺は腰を落としながら、周囲を警戒しつつユーグリッドと対峙する。
あの混沌極まりないアレな空気の中、躊躇することなくロスヴァイセさんを確保しようとする。東京のど真ん中という知られた瞬間に各地の警戒が跳ね上がる場所で接触したことと言い、ロスヴァイセさんはいったいどれだけ価値のある人物なんだ。
主神オーディンのお付き最長記録とか、優れた魔法の使い手とかそういう次元じゃないのか? 体質的にトライヘキサかグレートレッドに何らかの干渉ができる巫女の適性があるとかか?
俺が懸念の表情を浮かべていると、クロウ・クルワッハと対峙するカズヒねぇが、軽く手を前に出した。
「クロウ・クルワッハ。少しユーグリッドと話がしたいから戦闘を休止していいかしら?」
な、なんだ?
あとそもそも許可が出るのか?
「そうか。できれば手短に頼む」
……構えを解いたよ。
大丈夫かクロウ・クルワッハ? カズヒねぇは戦闘再開を即座の攻撃で宣言(物理)しかねないぞ?
クロウ・クルワッハに妙な心配を浮かべてしまう俺の前で、カズヒねぇはユーグリッドに向き直った。
そして少し言いづらそうにしながら、それでも一呼吸を置いて真っ直ぐにユーグリットを見据え―
「貴方、もしかしてロスヴァイセさんを狙うのは個人的な理由?」
―なんてことを聞いてきた。
え、いや、ちょっと待って?
「カズヒ、いくら何でも個人的理由なだけで東京のど真ん中で接触するなんて、流石に―」
木場がそうたしなめかけた時、ユーグリッドは感服したように拍手をする。
ま、マジなのか!?
「八割正解と言っておきましょう。ロスヴァイセはクリフォトにとっても価値のある人物ではあるので」
「なるほどね。価値のある人物だからこそ、暴挙じみた行動も許可されたと」
ため息をつきながらカズヒねぇは納得するけど、俺達がさっぱり分からない。
「どういうことですの? ロスヴァイセさんがトライヘキサの論文を書いていた事は聞いてますけど―」
「その論文は、
朱乃さんに告げるユーグリットの言葉は、あまりにも強烈だった。
冗談かと言いたくなる。それほどまでに、こちら側にとってこそ価値がある内容だ。
なにせロスヴァイセさんの論文から紐解けば、トライヘキサの再封印すら可能になりえるということだ。……想定外の方向から重要すぎる人物が出てきやがったぞ。
そして同時に、ユーグリッドはうっとりしているような視線をロスヴァイセさんに投げかける。
「ですが、私にとってはそれ以上の価値があります。……だって、とても似ているでしょう?」
その言葉の意味は俺達には分からなかった。
「似てるって誰にだよ!」
そう苛立たしく吠えるイッセーに、ユーグリットはきょとんとした表情を向ける。
「姉のグレイフィアですよ。見れば分かるでしょう?」
すぐ分かるだろうにと言いたげなその言いぐさに、俺達は逆にきょとんとした。
いや、銀髪巨乳なのは合致しているけど、それぐらいだろ。あとはまぁ、雰囲気的には真面目系だけれど……似てるというほどか?
「……姉を失って以来、私は死人も同然な状態で数百年を過ごしていました。ですが、彼女は私の新たなグレイフィアになってくれるかもしれないのです。これまでにないグレイフィアを見つければ、執着するのも当然でしょう」
……………。
俺達は今、ユーグリッドに対する哀れみとか生理的嫌悪とか、そういった感情を抱いているだろう。
うん、あれだ。
ユーグリッド・ルキフグス。こいつはこじらせたシスコンだ!
は、まさか!?
「カズヒねぇ、まさか同類を嗅ぎ取ったのか!?」
「ええ。今初めて直接会ったけれど、見た瞬間に「あ、こいつ
うわぁ……うわぁ……う……わぁ……っ
周囲の表情がドン引きと憐憫の二色に染まっている。
シスコンこじらせて新しい姉を求めるとか、発想からして病気だ。
こいつ、シスコンのあまり心が半ば壊れてやがる。
「……だからこそ、ロスヴァイセは私がもらいます。ええ、その為なら全力を出しましょう」
そう告げながら、ユーグリッドは指を鳴らす。
途端に邪龍達が我に返り、更に後ろから何かが高速で接近する。
確かあれは、禍の団がテロで使用していた大型の飛行船。それも三隻ぐらいあるぞ。
そしてそこから何人もの人やΔサリュートと同サイズの兵器が……あれ?
なんかセンサーで確認した外見に俺の思考は停止する。
そして我に返るより早く何か音楽が聞こえてきて―
グレイフィアーズL・O・V・E
作詞:ユーグリッド・ルキフグス
作曲:ミザリ・ルシファー
ダンス振り付け:イシロ・グラシャラボラス
注意:現在作成途中につき、一番しかないことをご了承ください
L・O・V・E・マイブラザー♪
L・O・V・E・ユーグリッド♪
頑張っているようですね。私のかわいいユーグリッド。
貴方は立派な弟です。私の自慢の弟です。
一人じゃ足りない? 一人じゃ辛い? ならばたくさん集いましょう。
姉が一人となぜ決めた? 本物だけだとなぜ決めた?
一人じゃ無理でも皆なら。貴方を愛してかわいがる。
だから今ですユーグリット。私の愛しい自慢の人よ。
赤すら手にした貴方なら、
天も、魔王も、この世界すらも、貴方のためならえんやこら。
世界で一番愛しい貴方は、きっと世界を
さぁ頑張りなさいユーグリット。貴方はやればできる子です♪
よくできましたねユーグリット。私はとても幸せもです♪
ともに往きましょうユーグリット。愛しい貴方と
……………………………………………………………………………
俺達の思考が停止する中、歌って踊りながらこっちに来る集団と、うっとりするユーグリッド。
そしてそれを見たヴァーリは、ポンと手を打った。
「なるほど。偽赤龍帝の歌を作ることで、おっぱいドラゴンの歌という赤龍帝の歌を作り上げた兵藤一誠に対抗することが目的か」
『『『『『『『『『『んなわけあるか!』』』』』』』』』』
ボケ倒すヴァーリに一斉ツッコミを入れた。
ただユーグリッドはむしろ満足そうに頷いた。
「似たようなものですね。ほら、おっぱいドラゴンというヒーローに対抗するのなら何かいるかと思いまして。筆頭グレイフィアたるグレイフィアーズ・カラーズには色にちなんだコードネームを付けているので、戦隊ヒーローならぬ戦隊ヴィランを中核とする私設軍事組織を作らせてもらいました」
『『『『『『『『『『あんた正気か!?』』』』』』』』』』
再び全力ツッコミが一斉に砲撃された。
何天然でボケ倒している。後なんでそこで戦隊ヒーロー。
かぶらないようにしたところ悪いんだが、魔王様方あんたの姉を巻き込んで戦隊ヒーローやってるからな!?
カズヒねぇはカズヒねぇて、半目になりながらため息をついていた。
「……誠にぃ。こんなところで音楽の授業で最大評価をとった経験を活かさなくても」
『『『『『『『『『『そこは今いいから!』』』』』』』』』』
三度目の全力ツッコミが飛んだ。
おい、白系カラーをイメージさせるメンツ。これ以上ボケ倒さないでくれないか。
俺達がツッコミで疲れていると、接近している奴らが肉眼で確認できるようになっていた。
そして肉眼で確認した者達が、どいつもこいつもやばいことになっている。
「な、なんだあいつら!?」
「グレイフィア様だ。グレイフィア様そっくりだ!」
「いやなんだあの女、相撲取りか!?」
「ロリっ娘だ。ロリっ娘がいるぞ!」
「ブルマにスク水!?」
そう。出てくるメンバーはどいつもこいつもグレイフィアさん「っぽい」。
似ているけど瓜二つではなく、むしろ明確に違う要素まである。
でっぷり太った人や頬がコケるほど痩せている者もいる。背か2mぐらいありそうな人もいれば、小猫より小さい奴もいる。
カズヒねぇばりに胸がぺったんなのもいれば、明らかな黒人女性もいる。獣人もいれば吸血鬼もいて、中には角が生えた妖怪もいた。
更に人型兵器もいわゆるメカ娘的な感じでグレイフィアさんの顔やおっぱい化している胸部装甲がある。
いやもう。ここまでくるとどう反応していいのか。
俺達が戦慄して気圧される仲、ユーグリッドに並び立つ四人のグレイフィアっぽい女たち。
っていうか一人アズールがいるんだけど。あ、髪型とカラコンで似せているからか、なんかグレイフィアさんっぽい!
っていうか寄りにもよってそいつかよ!? お前そんなのに仕えて平気なのか。
ドン引きすらしているかな、四人のグレイフィアっぽい女たちは、ユーグリッドを守るように前に出てポーズをとった。
「吸血鬼を蹂躙せしカオスこそ、我が人生の救いなり! ローゼス・グレイフィア!」
「ちょっといじって逆玉到達! 人生勝ち組確定済み! アズール・グレイフィア!」
「ウザイ冥府を飛び出て参戦! 無軌道最高ビバカオス! イエロー・グレイフィア!」
「神なき世界に弟はいる! 新たな
それぞれがどこからツッコミを入れたらいいのかわからない前向上を述べて、今度は四人で同じポーズ。
「愛姉戦隊グレイフィアーズ・カラーズ! 愛弟守って混沌確定!」
あ、色とりどりの爆発が後ろで発生した。芸細かいな。
こんな時でもとりあえず周囲の確認だけは出来てる自分をほめるべきかあきれるべきか。
そしてそんなとき、ニ十機以上いるグレイフィアさんっぽい大型サリュートが星辰体と感応する。
『『『『『『『『『『創生せよ、天に描いた守護星を―――我らは鋼の流れ星』』』』』』』』』』』
え、ちょっと待ってほしい。
『『『『『『『『『『我ら麗しき姉なれば、光を祓う闇を纏う』』』』』』』』』』
今の状態でシリアスな雰囲気やめて。その言い草でシリアスな雰囲気マジでやめて。
『『『『『『『『『『銀の力は愛弟のために。我ら姉の軍勢がいる限り、愛しき弟に手は出させない。』』』』』』』』』』
そして誰がこの
『『『『『『『『『『愛する弟のためならば、神々すらも打倒しよう。
もうこっちはいっぱいいっぱいだから、グレイフィアさんっぽい魔力を放つのやめてくれ。
『『『『『『『『『『
ぶれないなあのシスコン!
「ふっふっふ。どうですか? 出力はともかく性質を可能な限りグレイフィアに近づけた魔力再現能力。サリュートグレイフィアの
しかも得意げだよオイ!
サリュートグレイフィア
基準値:A
発動値:AA
収束性:A
拡散性:B
操縦性:A
付属性:B
維持性:A
干渉性:D
とりあえず一言いいだろうか。
これが、変態と敵対する真の意味だというのか。
……禍の団はよく立ち向かえたな。したくもない尊敬し始めたぞ!?
ミザリ「真の姉は去っていった。なら質より量で偽物でいこう!」
こんな天恵が与えられ、今回のユーグリッドはこういう変態性になりました♪
あと真面目な話、実の家族に執着心を抱きすぎて変な暴走をしているという意味では、道間日美子とユーグリッドは同類側だと思ったので、カズヒには乙女の勘で同類を察してもらいました。
そして人型機動兵器ならぬグレイフィア型機動兵器、サリュート・グレイフィアの星辰光です。
サリュートグレイフィア
基準値:A
発動値:AA
収束性:A
拡散性:B
操縦性:A
付属性:B
維持性:A
干渉性:D
サリュートグレイフィアに搭載されている星辰体運用兵器。
振るう星の性質は、魔力再現能力。星の力を変質させて疑似的に魔力を運用する星辰光。
高い操縦性を利用することで多種多様な魔力現象を放つことができ、そのポテンシャルは上級悪魔相当に高まっているのが最大の特徴。
この星によって放たれる銀の魔力による、愛姉戦隊グレイフィアーズの巨大戦力として高い性能を発揮する。加えてサリュートグレイフィアそのものが人工神器兵器として高性能であるため、比較的高位の龍と真っ向から渡り合える強大な兵器として完成した。
★詠唱
創生せよ、天に描いた守護星を―――我らは鋼の流れ星。
我ら麗しき姉なれば、光を祓う闇を纏う。
銀の力は愛弟のために。我ら姉の軍勢がいる限り、愛しき弟に手は出させない。
愛する弟のためならば、神々すらも打倒しよう。
一から十までシスコン盛り合わせで頑張った変態大祭りです。
……個人的に、ユーグリッドがデッドコピーですごい真似できるのはグレイフィアが巨乳だからに他ならないと思っています。