好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
ちょっとパソコンの調子が悪かったのか、昨日はいろいろ重すぎて投稿をし損ねました。あとファニーエンジェル編の設定仕立て直しなどもあるため、ちょっとかきためが減少中ですね、ハイ。
なのでヴァルキリー編が終わった後は、いったん更新休止になるかもです。
Other Side
圧倒的な猛攻。総合的なアウロス攻防戦は、D×D側に確実に傾いていた。
この趨勢を傾けた最大の要因は、恐るべきことにヴァーリ・ルシファーの白龍製麺にある。
打倒するのに中級悪魔クラスが必要な量産型邪龍の攻撃を、ほぼ全員が下級悪魔の市民によって防がれる。この異次元レベルの現象を引き越したのが白龍製麺。ただでさえ寡兵でも勝算のある防衛線で、数の差が防がれたのは実に大きい。
それを正確に把握したうえで、モデルアーチは冷静かつ冷徹な判断をしている。
自分が歪な形とはいえ生存しているのは、ひとえにミザリの気まぐれによるものだ。
魔術回路を持ち継承する者として、可能な限り上質な後継者を用意したいと心から思っている。
道間六郎達の所業に参加したのはそれが理由だ。本家から追放されたに等しい自分では、道間の家の力で上質な胎盤を得ることは不可能に近い。また後継者を作る種子の後天的な強化もできればしたいが失敗して後継者が成長してから死ぬという事態はリスクが大きい。とどめに自分の魔術回路は質に特化しすぎて量に欠けている。
結論として、道間乙女という量に特化した女を孕ませ、胎児の段階から摘出して後天的強化施術のテストも行える環境は、最良とすら言えた。
結果として誠明に殺される不手際は反省している。その上でどのような理由であれ、生殖能力を持った状態で蘇生させられたのは僥倖だ。自分を含めたあの件に関与しているステラフレームでは、自分が一番ミザリ・ルシファーに忠実に動いているという自覚はある。
故に、敗北するにしても何かしらの悲劇を起こしておきたい。幽世の聖杯を利用した後継者の調律を踏まえれば、そういう上納金は必須なのだ。
故にこそ、事態の打破と最重要ターゲットの殲滅は必要不可欠。
その冷静かつ冷徹な判断が、あくまで知性的な考えで結論を求める。
……結論は、秒で出た。
ベルナ・ガルアルエルの攻勢は、もはやアズール・グレイフィアがどうにかできる領域に到達していなかった。
水流・氷塊・水蒸気。この三種の水の性質を利用した高速機動戦闘に、アズールの対応力は処理堕ちすら起こしている。
(なんでなんでなんで!? こいつこんなに強くなかったでしょ!?)
アズールの誤算はそこにあった。
英雄派時代、ベルナは基本的に流されて行動していた。
当人の性格的に不本意だった環境では、モチベーションの問題から自主鍛錬をしていたとしても成長や性能の発揮は難しい。やる気という物はきちんとかみ合えば高い効果を発揮するが、そもそもないのでは意味がないのだ。
ゆえに、そこから来る急成長を果たしたベルナのポテンシャルに、アズールは追いつけない。
他のカラーズはもれなくユーピ・ナーディル・モデウに他の有象無象の大半と共に圧倒されている。残っているメンバーも、アーネが連れた
一言で言えば詰みだ。
漸く勝ち組になれた。これからは良い思いをして生活できる。
言われた仕事と言われた業務鍛錬だけしていれば豪勢な生活が送れる。それが目の前でいきなり頓挫しかけている、そんな事実にアズールは絶望しかけ―
―聞こえるか? 勝機が欲しいなら私の指示に従え
―だからこそ、その声に飛びついた。
両断されたギガンティス・サリュートから飛び出したモデルアーチに、リーネスはとどめを刺さんとアグレアスパーダを構える。
この男はあまりに危険だ。生かしておけば何を仕出かすか分かったものではない。
何よりカズヒの親友として。かつてミザリの友だった者として。この悲劇の一端を担った男を許すつもりもない。
だからこそ、リーネスは躊躇することなく斬撃を振るい―
『よし、跳べ』
「分かったぁあああああっ!?」
―その瞬間、斬撃の延長線上にベルナがいた。
「「……っ!?」」
とっさにお互いが気づいて何とか事なきを得るが、しかしこれで大きな隙が生じる。
そしてその要因はモデルアーチ。
モデルアーチはこちらが不利であることを悟った瞬間に、仕込みを敢行。
作ったものは高性能の転移装置。それをアズールに同調させつつ、アズールに念話装置で接触を図りタイミングを合わせることで、ベルナすら巻き込んだ転移で仕切り直しを図ったのだ。
モデルアーチの天才的頭脳と、こっそり作成しておいた演算装置を踏まえた策だが、この一瞬の隙は非常に大きい。
そして同時にその瞬間、伏せていたステラフレーム自我未覚醒体を出現させる。
有機的ユニットがない分総合性能はただの自我未覚醒体より劣るが、しかしそれでもステラフレーム。最上級悪魔ですらてこずる程度の性能は確立されている。
今まであえて積極的に動かさなかったそれを、この一瞬のスキを狙い打って一斉に放射する。
誰もが反応が間に合わないと確信していた。
何故ならD×Dは基本的に正々堂々とした戦いを良しとする。また因縁の清算などにも理解がある以上、自分とリーネスが戦うのなら、下手な横やりは入れないだろうと踏んでいた。この乱戦なら尚更だ。
唯一の懸念は暗部中の暗部に属するカズヒ・シチャースチエだが、クロウ・クルワッハを相手にしている状態ではそれも難しい。
そんなプロファイリングまで行ったうえでの逆転の一手。
それに対し、多くの者が気づく余裕もない。気づいた者もこの妙手に反応と対応が間に合わない。
故にここからの巻き返しをモデルアーチは瞬時に試算し―
「させるかよ。俺が
―その攻撃全てが逸れ、モデルアーチはこの戦いで最大の驚愕を実感した。
攻撃が逸れた理由は単純明快。大量の障壁が攻撃を逸らす為だけに展開され、ベルナとリーネスに被害が出ないギリギリを成立させたのだ。
そして同時に、モデルアーチはその時点で介入者を悟り、驚愕している。
この激戦の中、この絶妙なタイミングにも関わらず、それを成立させた者。
そんな極めて困難な状況を、最善手を瞬時に叩き込む超絶技巧を成立させた化け物。
モデルアーチは、生まれて初めて絶叫する。
『……
「人の大事な女に何しようとしてんだ。そのまま、死ね!」
視界に中指を立てたパラディンドッグが、ショットライザーすら向けているのを確認するが既に遅い。
その瞬間、大量の星魔剣がモデルアーチに突き立った。
パラディン
ソード
ブラスト
そして同時に、その事態に思考が停止していたアズールごとに自分が砲撃に巻き込まれることを悟る。
「終わりよぉ、叔父上ぇえええええええっ!」
「百回死んでろ、アズールぅううううううっ!」
その瞬間、結果的にだがモデルアーチはアズールの盾になるように砲撃を喰らい、全身を粉々に砕け散らせた。
イッセーSide
本当に、ここぞという時に外すことがないよな、九成は!
だったら、俺も決着をつけないとなぁ!
「決着といこうか、ユーグリッドぉっ!」
「そうですね。ここは奥の手を切らせてもらいましょうか!」
その瞬間、俺もユーグリッドも本気の体勢に入る。
ユーグリッドの鎧は真女王のそれになり、その途端に鎧に小さな破損が生まれ始める。
俺は俺で飛龍を全身に装着し、力を籠める。
そして胸部から砲門を展開し、チャージを始める。
「短時間の使用が現状限界ですが、仕方がありません!」
ユーグリッドはクリムゾンブラスターの準備をし、迎え撃つ体制に入った。
それに対して俺が仕掛けるのは、ロンギヌス・スマッシャー。
覇龍の状態で出せる二天龍の奥の手。俺はそれを飛龍を使って再現する。
一発ぶっ放せば数週間は使えないし、普通に使う時に少しは悪影響が出る最後の手段だ。だけどこのままだと攻めあぐねるし、こいつをこれ以上野放しにする選択肢はない!
だからこそ、この一撃でぶっ飛ばす!
「喰らいやがれぇええええええっ!」
俺はその思いを込め、全力のロンギヌス・スマッシャーをぶっ放した。
それに対してユーグリッドはクリムゾン・ブラスターを……撃たない。
あいつは放つことなく、ブースターをふかして射線からずれようとする。
「物事はスマートに行くものですよ?」
そう、鎧越しでも分かる勝利の笑みが―
「―全く同意です」
―後ろからアスカロンに貫かれ、凍り付いた。
まったく。今代の赤龍帝をどこまで馬鹿にすりゃ気がするんだ?
俺
「「『今代の赤龍帝は、三位一体だと忘れるな!』」」
その瞬間、今まで気配遮断を使って最適なタイミングを見計らっていたシャルロットの介入で勝機を逃したユーグリッドは、ロンギヌス・スマッシャーに呑み込まれていった。
アウロス学園防衛戦、決着。
和地の華麗なるインターセプトにより、敵は反撃許さず見事に撃破。今回後半戦で出番を入れる余裕が少なかったので、キメどころでしっかり活躍させました。
そしてイッセーはデッドコピー撃破。ここぞというところでアサシンクラスの面目躍如をするシャルロットの連携で、ユーグリッドを打倒しました。
ちなみにカズヒは分の外でクロウ・クルワッハと熾烈な戦いで頑張っておりました。ある意味一番疲れているお方です。