好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
……いろいろあってちょっと平均評価が上がってホッとしていますが、まだまだこんなもんじゃないぜぇええええ!
いやほんと、まだ高評価をしていない100人以上のお気に入りに入れてくれる皆ー! まってるぜー!
和地Side
そんなこんなで天界見学も終わり、俺達はこうして帰ってきた。
そして帰ってきた時、来客が来ていた。
その人物は紫藤トウジ。イリナの父親でプロテスタント側の局長を務めているとか。
今回のクリスマス案件における責任者でもあるのだが、問題はそこではない。
具体的に言うと、天界の研究成果を届ける役目を受け取っていたらしい。
……天使が悪魔とS〇Xしても問題なくする為の部屋に繋がるドアノブだ。
……所詮、天界も三大勢力、いや異形社会だということか。
というより、だ。
「これが天界の技術力ね、凄まじいわ……っ」
「うふふ。これは興味深いですわね」
などとリアス部長や朱乃さんが言っているんだが、使わせてもらいたがっているなこれは。
そんな感じで女性陣はかなり興味深そうだったりする。ツッコミを入れろよお前らと言いたい。
「イッセー。俺が見れなかった天界のおっぱいを見るんだ。お前の煩悩を燃やして見せろ!」
「はい先生。俺、これからもエロエロで煩悩を力に変えてみせるよ!」
馬鹿師弟の方はどうしたものか。っていうか常々思うがイッセーもそろそろ落ち着いて欲しいんだが。具体的には引き付け周期を平均八日ぐらい伸ばしてこい。未だ平均2~3日とか色々アレだからな?
……そもそも周期レベルで引き付けを起こすことがアレなんだけどな。まぁ京都の一件を思えば、むしろ良く耐えたレベルではあるけど。特例という物が存在することだけは理解してやらないと。
「……アニル。私って今、信仰に揺らぎそうじゃんか」
「落ち着いてくだせぇ。ベーコンできましたから」
そして一部のガチ常識人のメンタルがやばい!
「……………私の兄はリュシオンだもん……私の兄はリュシオンだもん………リュシオン、だもん……」
ルーシアのメンタルが真剣にやばい!?
もぉおおおおおっ! ちょっとこれ流石にどうよ!?
っていうかあのベッドからして、絶対ラ〇ホを意識しているだろ!? 力の入れ所が間違ってるだろ三大勢力!?
畜生。所詮は天界も三大勢力の一角でしかなかったということか。種族が違うと価値観が違いすぎるからなぁ!?
っていうか、俺はいったいどんな表情で見てればいいんだ!?
……なんかもういいや。流石にここでいきなり敵襲とかはないだろう。
ちょっと過去を思い返そう。そう、俺は現実から逃避する……っ!
そう、俺はかつての話を思い出した。
それはアウロス学園を防衛したのちの、D×Dメンバー合同での一種の意見交換会。
アニルの造った燻製をふんだんに使用したサンドイッチをお茶受けに、俺達は今後の意見交換を行っていた。
「……元七十二柱用TFユニットですが、とりあえず試験生産と運用試験が始まる段階にまで到達しました」
転移後に暴れに暴れて敵を倒しまくって生還したシーグヴァイラ・アガレスは、そう渋面で告げる。
渋面の理由は単純明快。今回の襲撃で危機意識が跳ね上がったことで、生産性及び整備性を重視した形で第一弾を開発することが決定した為だ。
様々な派閥が出来て開発どころか設計段階で難航していた元七十二柱用TFユニットだが、その仮定でも既に機体設計を進めている物は少なからずいた。
その派閥は「一機種だけ作るが、それぞれの家格に合わせて数種類の仕様変更を作る」だ。性質上基本設計は同一になるだろうからと、いくつかのパターン分けを行っていたらしい。
そもそも性質上量産性も高く、同型機の多数生産はその分データを取りやすい。これにより一気に話は進み、結果として現在試作期が開発されて運用試験が行われているとのこと。
しかしそこはロマンを愛する神の子を見張る者発祥の技術。同時タイミングでもう一つの派閥の意見も採用され、そこに合わせた調整が行われている。
それこそが「一機種だけだが固定武装や増加装甲で仕様変更する」派閥だ。
どうやらその派閥は戦力拡張の必要性と意見を通したい願望から、妥協案として「他のプランとの複合」という発想に到達したらしい。結果として仕様変更があるだけで一機種だけという観点から、派閥として補佐に回ることで対応を可能にした同盟を水面下で進めていたらしい。
この提案も「仕様変更の種類を最小限にできる余地がある」として相手側も手を取ったことで、派閥の規模が絶大に高くなったことが決定打にもなったようだ。
ついでに言うとヴィールの説教も別の意味で聞いていたらしい。「とりあえず同型機を量産してその場をしのげ」というごもっともな意見もあり、冥界政府も「まず一機種量産でいいんじゃない?」という空気が生まれていた。他の派閥でまとめて潰されかけた「カラーリングオンリー」に力を注ぎかけていたこともあり、シーグヴァイラ・アガレス達も「それになるぐらいなら」と早期に折れざるを得なかったとか。
性質上ある程度の拡張性を盛り込む形で開発が進んで試作機のテスト真っ最中。元から拡張性や冗長性を組み込んだ設計であることから、基本データが確立したらまず同一型を製造。その後の同時進行でデータが確立し次第、家柄に合わせた仕様変更やユニット換装機能を組み込む予定だとか。
「質問なのだけれど、それがD×Dにも運用できる可能性はあるのかしら? 次期当主が四人にルシファーの系譜までいるわけでしょう?」
カズヒねぇが手を上げると、シーグヴァイラは力強く頷いた。
「そこは踏まえております。現段階では元七十二柱が率いる軍のフラッグシップ機とする予定ですが、必ずしも当主が乗る必要はないようにします」
そう言いながら、シーグヴァイラ・アガレスは魔方陣を操作して映像を切り替える。
「現段階では即時導入仕様しか開発されてませんが、この段階で基本構造を八割同一のままで仕様変更が可能なように開発されております。生産数においても、当初から元七十二柱本家分だけにとどまっておりません」
そう言いながら映し出されるは、換装用の機構が組み込まれたペーパープラン。
そして続くように、いくつかの仕様変更モデルが出てきている。
なるほど。その辺は考えているようだ。
場合によってはそれそのものをステータスにするということも考えているのだろう。
まぁ、これで少しは戦力が強化されてくれればいいんだけどな。
「……確か、マグダランが試験運用者に指名されていると聞いたが」
と、そこでサイラオーグ・バアルがそう呟いた。
……次期当主の方々がこぞって反応しているが、どちら様?
ただそれ以外のメンツはよく分かっておらず、代表する形でヒツギがサイラオーグ・バアルの方を向いた。
「なんか渋い顔してるけど、因縁でもあんの?」
「……俺の腹違いの弟でな。本来はアイツがバアルの次期当主になる予定だった」
ああ、それは微妙な表情になるだろう。
「その所為で相当恨まれているし、家でも俺とは別の意味で距離を置かれていてな。ただ俺が次期大王に反対している者からすればマグダランは必須だろうから、大王派の有力者があいつに箔をつけようというのだろう」
そう頷きながら言うけど、それって大丈夫なのか?
「大丈夫なんですか? その、嫌がらせとかしてきそうですけど」
イッセーも心配してそういうが、サイラオーグさんはその直後にあっさり頷いていた。
されてるのか。
ただ、そのあとサイラオーグ・バアルは首を横に振る。
「……いや、確かに多少の嫌がらせは受けているが気にしなくていい。追放された無能に次期頭首の座を奪われれば恨まれて当然だし、仮にも実の弟の名誉を個人的な都合で奪ったのでな。あいつが俺個人に向ける嫌がらせは、全て俺個人で受け止めると決めている」
……難儀な人だ。
合わないところは合わないが、少なくとも強い人だ。その鍛え上げられた鋼鉄のような心身の強さは認めるべきだろう。
ただ、カズヒねぇは思うところがあったのか、小さくため息をついた。
「……不満が出そうだとは思ったが」
「いえ、そういうわけじゃないけれどね」
カズヒねぇは少し視線を逸らしていたが、すぐに意識を切り替えたのかサイラオーグ・バアルに向き直った。
「阿呆極まりない奴の経験論だけれど、向き合う気があるなら腹の内は明かせるだけ明かした方がいいわ」
その言葉に、誰もが思わず息をのむ。
この場にいる者達は、全員がカズヒねぇの前世について知っている。リゼヴィム・リヴァン・ルシファーとミザリ・ルシファーに相対する以上、聖書の神の死や道間誠明関連の情報は必須事項。あいつら絶対自覚的にその爆弾を使ってくるだろうから、専門対策部隊ぐらいは裏情報を知らないと話にならない。
だからこそ、その言葉の意味もほぼ全員が同じように理解しているだろう。
兄に対する慕情を切って捨てられた直後に、それに縋るしかない状態でこじらせ続けて醸造させ、最悪の形で爆発させた。
そんな経験を持つ者だからこそ、言えることは確かにある。
「恨まれるにしろ決裂するにしろ、今のままだと良くないと思うわ。貴方のスタンスぐらいはしっかり理解させておいた方が、そのマグダランとかいう奴も恨み方を定め切れるでしょうから」
「……そうだな。考えておこう」
サイラオーグ・バアルは瞑目したうえで、立ち上がって頭を下げる。
「貴重な提言に感謝する。道間日美子の人生に基づく言葉、それを語ってくれたことそのものにもな」
「まぁ参考にとどめておきなさい。仮にも貴方の弟なら、私や誠にぃみたいな拗らせ方はしないでしょうし」
カズヒねぇも目を伏せながら、そうさらりと告げる。
まぁ確かに、サイラオーグ・バアルはその点がやばいからな。
半生の壮絶さでは道間日美子とは別の意味できついところがある。それでも捻くれたり性根を腐らせなかったのは、母親の応援もあったとはいえかなりの強さだ。
半分とはいえそんな男の弟だし、そもそもカズヒねぇとミザリはそれぞれ別の意味でぶっ飛んでいるからなぁ。特例とか希少なケース止まりに考えた方はいいだろうし。
ただ精神性とかに鋼の形容が付けられそうな者同士、ある種のシンパシーはあるだろう。
……あ、まずい。
「誰か精神安定剤を! しなくていい嫉妬心が燃え上がってきた!!」
「お前落ち着けよ。そういうところだぞ」
イッセーの呆れた目が突き刺さるけど、お前も阿呆な嫉妬心むき出しにするだろよく。
とりあえず、TFユニットの量産計画は一歩前進といったところです。
……いやそれはともかく、あのドアノブはインパクトありますよねぇ。
もっと他になんかなかったのかとさすがに読んだ時思いましたもん。