好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 感想・高評価・捜索掲示板での紹介を欲しまくっているグレン×グレンでっす!

 すっかり設定資料集関連の追記修正を忘れていたので、明星双臨編絡みでの設定追記をやっておりまっす! ぜひ後でご確認ください!


英雄乱戦編 第四十五話 明かされる裏側

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 イッセー達と合流する頃には、アザゼル先生やリアス部長も既についていた。

 

 そして治療の結果が報告されたが芳しくはないようだ。

 

 邪龍である八岐大蛇は、その猛毒こそが厄介。サマエルに比べれば流石に劣るとはいえ、ドライグが評価するほどの代物だ。この場の施設や人員では不可能ということで、天界の設備で治療することになった。

 

 で、俺達はその前にトウジさんから話があるそうだ。

 

「……治療の為に天界に招いてくれるとか、信徒としてはある意味喜ばしいことでしょうが……伺いたいことがあります」

 

 そしてカズヒねぇは、暗部としての態度でトウジさんに視線を向ける。

 

「昨今多発している教会関係者に対する襲撃事件。その中でターゲットとされる者達は、全員が貴方と共に駒王町で仕事をしていた者だと判明しました」

 

 その言葉に、トウジさんは毒の影響を受けながらも頷いた。

 

 今更隠すつもりはない。そういうことだろう。

 

「その通りです。薄々そうではないかと思ってましたが、彼が犯人なら納得です」

 

 毒の影響もあってかなり苦しそうだが、しかしここは心を鬼にするべきか。

 

「リアス部長。教会に伝わっている報告では、当時あの町を管轄していたバアルの縁者とトラブルになり、結果としてあの地を手放す形になったと聞いています。そちらは?」

 

「こっちも似たようなものね。最も、そのバアルの関係者が教会とのトラブルで何かしらの失態を犯した。そういう風に聞いているわ」

 

 なるほど。つまりこれは―

 

「……トウジさん。まさかあなた達は、悪魔と裏取引でもしてたんですか?」

 

 ―お互いが示し合わせて、互いの上層部を騙していた。そういう風に受け取るしかない。

 

 俺がそれを口にすると、トウジさんはさほど時間を掛けずに頷いた。

 

「似たようなものです。あの地を管理していた者はバアルの者ではありません。そしてその管理者と、ステラフレームの素体となった八重垣正臣という青年を、私達とバアル家は結果として殺すことになってしまった」

 

 ……おいおい。何かこれ、やばいことになってないか?

 

「……実は本家の方で、バアルからの使いが私に話があると言ってきています。父も内容は知らないようでしたが、隠しきれなくなった情報をあえて話す体を感じていたと聞いています」

 

「なるほど。なら……まずは彼らから話を聞いた方がいいでしょう。その方が彼らに対して義理立てができるでしょうしね」

 

 ……教会の人間が、十年ほど前のことでバアルの悪魔に義理立てか。

 

 これは、本当に現場で隠された裏事情の類だな。

 

 トウジさんは毒で苦しみながらも、それとは全く異なる理由の涙を目に浮かべている。

 

「……ただ、これだけは言えます。私達は、二人を……二人の想いを踏みにじった。そういう意味では、私は……殺されても文句なんて言える立場じゃない……っ」

 

 これは、かなり深い事情があるようだとしか言えないな。

 

 全く、絶対嫌な気分になる話だぞ……っ

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして俺達は搬送されるトウジさんと別れ、一旦冥界のグレモリー城に転移する。

 

 とはいえ、あまり大人数で押し掛けるわけにもいかないということで、メンバーはリアス・グレモリー眷属及び当事者のイリナという形になった。

 

 そして何とも言えない状態で待っていると、これまた渋い顔のリアス部長達が戻ってくる。

 

「……部長、どうでしたか?」

 

「ええ、大体の事情は理解できたわ。……当時においてはかなりの大事だといえるわね」

 

 ルーシアにそう答えるリアス部長は、どこか気圧されているような表情だった。

 

 当時において大事とはいえ、リアス部長にしては珍しいな。

 

「イッセー、リアスさんはどうしたんですか?」

 

「そうですのよ、らしくないですわね?」

 

 シャルロットとヒマリがイッセーに振ると、イッセーはなんというか神妙といった感じの表情だった。

 

「……その、バアルから来た人がな? ゼクラム・バアルって人で―」

 

「ゼクラム・バアル!? ゼクラム・バアル様ですの!?」

 

 イッセーを遮るように、レイヴェルが凄い驚愕の表情を浮かべている。

 

 狼狽一歩手前のその姿に、聞いてない組はちょっと気圧されている。

 

「おいおいレイヴェル、そのゼクラムって……バアルの有名人だったりするのか?」

 

 アニルが恐る恐る尋ねると、レイヴェルは軽く冷や汗を流しながら頷いた。

 

「……ゼクラム・バアル様は、バアル家の祖……初代バアルですわ」

 

「……ちょ、マジで!? 大物にもほどがあるじゃん!?」

 

 ヒツギすら面食らう流れだったが、そりゃそうだろうというレベルだ。

 

 冗談抜きでやばい事態としか言いようがない。いくら何でも大物が出すぎだろう。

 

 俺達が思わず戦慄していると、カズヒねぇは何かに気づいたのか急に舌打ちした。

 

 ん?

 

「……どうしたのぉ、カズヒ。暗部の勘かしらぁ?」

 

「ええ。おそらくだけど、ある種の牽制も兼ねているんでしょうね」

 

 リーネスにそう答えるカズヒねぇだけど、牽制って?

 

「……どういうことだ? 先に教えてくれ」

 

 ゼノヴィアにそう言われると、カズヒねぇは額に手を当てながらため息をついた。

 

「簡単な話よ。無意識レベルにでも「初代バアルがわざわざ出向いて話したんだから、これ以上は聞くな」……と思わせる牽制球のつもりでしょうね。立ち位置からすればある意味で現魔王以上の影響力を持つ御仁だもの。速攻で最終兵器を切るようなものだわ」

 

 あ、なるほど。

 

 つまりこれ以上話を訊こうとしても「初代殿が話してくださったのに何か不満が?」とかいった感じで気おくれさせることが狙いか。

 

 よしんば踏み込んでも周りが止めるレベルだろうしな。それほどまでの事情があるって感じなのか。

 

「……となると、()()には他にも何かあるのかしら……?」

 

 リアス部長も悟ったようだけど、気になることも言っているな。

 

「……リアス様。彼女とは、トウジさんがおっしゃっていたクレーリアというお方の事ですか?」

 

「そうよ、レイヴェル。クレーリア・ベリアル。かの皇帝(エンペラー)、ディハウザー・ベリアルの従妹であり、駒王町の本当の前任者」

 

 ……また、凄いところから凄いネームバリューが出てきたな。

 

 ただでさえ色々と出て来て大変だというのに、ここに来て皇帝ベリアルか。

 

「分かった、取りあえず話を進めよう。……で、具体的に何があったんだ?」

 

 俺がそこを促して、そして事情が明かされる。

 

 ……イリナが駒王町に住んでいた頃、当時駒王町は教会の者が監視をする形になっているが、大王バアルが手を付けた管轄地になっていた。

 

 バアルは当時、見どころのある上級悪魔が上級悪魔として管理活動を行い練習用にその土地を提供していたらしい。そして当時の担当はクレーリア・ベリアルだった。活動としてはまぁ問題はないといえる状態だったそうだ。

 

 だがそこで大問題が発生。トウジさんの部下であった悪魔祓いの八重垣正臣と、クレーリア・ベリアルが本気の恋愛関係に発展した。

 

 和平なんて発想もなかった時期にそれは双方からしても納得できない状態だった。しかもクレーリア・ベリアルは皇帝の妹同然であり、つつき方次第で戦争再開も懸念される。

 

 それを良しとしなかった双方は、バアルが先に協力を申し出る形で強引な策を実行。ゼクラム・バアル曰く「多分教会が先だが、もしかすると自分達側からかもしれない」という形で、両者が粛清されることになったと告げたそうだ。

 

「……あの人、いろんな意味で凄かったぜ?」

 

 イッセーは皆と一緒にそこまで語りながら、珍しくシリアスに気おされ気味だった。

 

「……俺達の前で平然と、魔王より大王だの、俺やサイラオーグさんでも魔王を狙えるだの、悪魔とは古き上級悪魔の一族だけでそれ以外は眷属だ、とかはっきり言い切った」

 

 そりゃまた凄いな。

 

 ただ、只の傲慢な上級悪魔とは違うとでも言いたげに、イッセーはちょっと首を横に振っていた。

 

「何より目だよ。強い目的意識があって生きているって感じだった。長く生きている悪魔ってそんな風にならないはずだけど、下手するとサイラオーグさんを思わせるぐらいの目だった」

 

 ……そりゃまた、油断できない御仁のようだな。

 

 大王派にも人がいないわけではない。まして最古参がそれだけの傑物だっていうならかなりまずいな……これは。

 

まぁ流石に、フロンズ・フィーニクス達以外にも大王派に人がいないとやっていけないだろう。油断は流石に禁物だったということか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、三大勢力間で今後の対策を練っていたアザゼル先生も話を聞きに来て、事情を聞いてため息をついていた。

 

 とはいえ、それはそういう対応をとるしかないサーゼクス様やトウジさんに対するものだと感じられる。

 

 この人もまた、和平が結ばれるより遥か昔から堕天使を率いてきた身だ。戦争中であった三大勢力はもとより、各神話との折り合いを付ける過程で苦労してきたし、苦渋の決断もしているだろう。今回の件も、僕達以上に仕方がない事情であると痛感しているのだろう。

 

「……和平が結ばれる前は、そんな話はいくらでもある。危険な神器保有者の始末も似たようなもんだ」

 

 そう言ってから、アザゼル先生はリアス部長の方に視線を向ける。

 

「サーゼクスを恨むなよ? あいつは魔王という立場だが、一枚岩じゃない組織を率いる身としちゃできないことだっていくらでもある。できる範囲内で折り合いをつけた結果だろう」

 

 その言葉に、部長も気負うことなく頷いた。

 

 グレモリー次期当主として、そして禍の団との戦いで色々なことを経験してきた身だ。部長だって、やむを得ない事情には理解がある。

 

 むしろそれを下す必要に迫られる立場につく人だ。その自覚がある以上、サーゼクス様を責めれるわけもないか。

 

「むしろその分、たくさん気を使ってくれているお兄様に恨み言なんて言わないわ。……それ以上に、リゼヴィム・リヴァン・ルシファーに対する怒りが強いわね」

 

 そう語るリアス部長は、ふと窓の外を見る。

 

 虚空を睨みつけながら、リアス部長は強い怒りを込めて拳を握り締めた。

 

「悲劇を利用して悪意を広めるクリフォトは、断じて許される存在じゃないわ。何より、彼の復讐を容認すれば、必要ない悲劇が更に生まれてしまうもの」

 

 その言葉に、僕達も静かに決意を改める。

 

 この駒王町が和平設立の地となる前の悲劇。それは三大勢力だけでなく、様々な勢力の者達が集まっている僕達にとってこそ重いものがあるだろう。

 

 だからこそ、僕達は未来にそれを残さない為に戦わなければならないだろう。それが、意図せずとはいえ和平に導いた僕達の責任といえるはずだ。

 

 ……その為にも、僕達は更に強さを高めていかなくてはいけない。

 

「……やろうぜ、皆」

 

 イッセー君が、静かに僕達を見回しながらそう言う。

 

「ああ、守り切るさ」

 

 九成君が、小さく頷きながらそう応える。

 

「必ず勝ちましょう」

 

 カズヒもまた、目を閉じながらそう言い切る。

 

 そしてその言葉を受けて、リアス部長はあえて微笑みながら宣言した。

 

「……リゼヴィムの異世界侵略という野望も、その手段として広げようとする悲劇も、断じて認められるものではないわ。私達の先にそんなものを残さない為にも、クリフォトは必ず叩き潰すわよ!」

 

『『『『『『『『『『はい、部長!!』』』』』』』』』』

 

 その言葉こそが結論だ。

 

 僕達全員の決意は、決して変わることなんてないのだから!




 ちなみにデュランダル編をもとにした章に出てくるサーヴァント関連を思いっきり頑張って仕立てたりもしています。

 大体六割半ばぐらいまで完成しましたね。さて、今後も頑張るかぁ。
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