好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 あとちょっと……あとちょっとで……5以上に……っ

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英雄乱戦編 第四十六話 深夜の語らい

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 夜、俺は少し眠れないこともあったので下に降りてきていた。

 

 ここで下手に体を動かすと余計に眠れないからな。ゆっくりと気分転換として、何か飲んでちょっと食べるか。

 

 とりあえずホットミルクと甘いものをちょっと……と思っていたら、そこで意外なメンツに出くわした。

 

「あら、九成君」

 

「イリナか。奇遇だな」

 

 まさかイリナと出くわすとはな。

 

 いや、今回の事件では当事者側だからな。まして父親が重症なわけで、そりゃ眠れない時もあるだろう。

 

 しかも和平の象徴ともいえるこの地でオカ研だ。その裏に潜んだ和平とは真逆の出来事に端を発す刺客があらわれ、父親ががっつり関わっている。この地を担当するリアス部長以上に、イリナが一番きついだろう。

 

 まったく。ここはイッセーの出番なんだが。まぁ、たまにはいいだろ。

 

「お互い眠れないみたいだし、ちょっと一杯付き合ってくれ」

 

 俺はイリナを誘うと、ホットミルクを作ったうえでちょっとしたティータイムならぬミルクタイムにしゃれ込んだ。

 

 お互いにちょっと飲んでほっと一息を入れていると、イリナはコップに視線を向けながら、小さく息を吐く。

 

「……この街からイギリスに移る時はいきなりで、正直なんでだろうって思った時はあったの。あんなことがあったからっていうなら納得だわ」

 

「だろうな。あの八重垣正臣(ステラフレーム)からしてみれば嫌味の一つも言いたくなるだろう」

 

 本気で愛し合った信徒と悪魔を殺した街が、十年後に堕天使まで含めた三大勢力和平の地となり、今や各勢力融和の象徴ともいえるわけだ。しかも自分を殺した男の娘が天界側の担当で、悪魔に恋する女の子。

 

 嫌味の一つは言いたくなるだろう。流石にそれぐらいは察するべきだ。

 

「……一つ聞くが、だから八重垣正臣の行動を見逃すか?」

 

「そんなことないわ。パパのしたことは確かに重いけれど、あの時の教会なら仕方ない判断だし……パパだもの」

 

 そうだな。

 

「まぁその通りだ。こういう言い方は残酷だが、八重垣氏やクレーリア・ベリアルにも責任はあるからな」

 

 そもそも当時の環境で、それを成すのがどれだけ過酷かであるかは考えるまでもないんだ。

 

 恋は盲目とはよく言ったものだ。そうなれば組織が粛清に動く可能性は考えられたわけで、その覚悟と責任があるだろう。

 

 もっとも、和平が結ばれてしまった後の俺達が言ったところで納得するわけがないだろうがな。

 

「……イリナ。次出てきたら俺が相手をしてもいい。心情的にはお前が相対したいだろうし援護もしたいが、剣が鈍る可能性はあるだろ?」

 

 俺は素直に今思っている提案を告げる。

 

 実際問題、イリナが向き合うのは心理的な負荷も大きくミスを誘発しやすい。

 

 だが同時に、イリナ自身が向き合いたいと思うことでもあるのはよく分かる。

 

 だからこそ、答えは大体分かっているが確認だけはしておくべきだ。こういうのは前もってちゃんと聞くなりの儀式が重要なんだ。

 

 だからこそ―

 

「……ううん。できるなら私にさせて」

 

 ―その言葉に、俺は頷いた。

 

 しっかり言質も取ったことだし、その方向で頑張るさ。

 

「尽力はするし配慮もするさ。……止めようぜ、必ず」

 

 俺はそう言ってホットミルクのグラスを前に掲げる。

 

 イリナはちょっときょとんとしていたけど、すぐに微笑みながらグラスを手に取った。

 

「ええ、お願いするわね♪」

 

 そしてグラスを打ち鳴らす。

 

 ま、たまにはこういうのもいいもんだよな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 なんか眠れないから、俺はちょっと瞑想でもしようかと地下に来ていた。

 

 肉体的な鍛錬はいつもやってるけど、こういう精神的な鍛錬も中々やりがいもあるんだよなぁ。

 

 とりあえずプールでやってみようと思う。ああいうところが意外と一人だと集中できるからさ。

 

 さてさて、それじゃぁ瞑想を―

 

「……あれ? イッセー君?」

 

 ―あれ?

 

「リヴァさん? こんなところで何してんすか?」

 

 いや、俺も言われそうだけどリヴァさんの方がもっと言われそうだよ。

 

 だってビーチチェアに寝そべったリヴァさん、隣のテーブルに酒瓶置いているし。

 

 あとよく見たら、ナッツとか入った小皿もあるし。

 

 おいこれ。もしかしますけど―

 

「酒盛り!? 一人で酒盛りしてましたか!?」

 

「いや~。ちょっと最近メンタル凹み気味なんで、ちょっと気分転換をね?」

 

 ニッコリ笑顔で言ってきたなこの人!

 

 っていうか寄りにもよって地下プールでしますか。こんなところで酒盛りしてますか。

 

 普通にリビングで飲めばいいじゃんか。なんでこんなところで!?

 

「どこで飲んでんですか!?」

 

「え~。なんか誰もいない地下プールとか、ロマンとか風情とかな~い? なんていうか一度やってみたいと思わない?」

 

 いや、俺未成年だからお酒飲めないし。

 

 まてよ? 俺も誰もいないプールとかでエロ本とか読んでみたら興奮するかもな。

 

 なんというか、普段それはないだろうというところでするからこその興奮とか、テンションとかあるかもしれない。

 

 うん。そういう風に考えると、リヴァさんの気持ちもちょっとわかるかも。理解できそう。

 

「……俺、今度深夜のプールでエロ本読んでみます! そしたら分かるかも!」

 

「うんうん。そういうのも男の子の青春だよねぇ」

 

 うんうんと理解してくれている。

 

 ……あ、ちょっと冷めた。

 

 なんだろうか。これもう瞑想するとかそういった空気じゃないな。別に今でなくてもいいからそれはそれでいいんだけど。

 

 なんとなくこのまま帰るのもあれ何で、俺もちょっと隣のビーチチェアに座って気分転換することにする。

 

 そしたらリヴァさんが予備の紙コップを取り出して、炭酸水を入れてくれた。

 

「あ、いただきます」

 

「うんうん。ちょうどいいからちょっと付き合ってほしいかな? あ、おつまみは好きに食べていいわよ? 先生の奢り」

 

 そう言われたんでナッツを食べるけど、あ、これ美味しい。

 

「……っていうか、こういうこと実はいつもしてますよね?」

 

 絶対初回じゃない。この人の事だから、そういうイタズラ一歩手前の行動は何度もやってる。

 

 まぁきちんと後始末もしてくれてるなら、責められることでもないから興味本位だけど。

 

 リヴァさんも微笑みながらさらりと頷いたし、何度もやってる人だよこれは。

 

「……ま、最近はちょっと多いかな? 先生としても気にしちゃうことが多くてさ」

 

 ん?

 

 なんか寂しそうな表情で言うけど、何かあったのか?

 

 いや、この人なんだかんだで百年以上生きてるんだ。普通に考えれば何かあるだろ。俺の短い人生でも色々あるんだし、当然っちゃぁ当然か。

 

 ただまぁ、俺はもちろんだけど知らない人も多そうだよなぁ、それ。

 

「それ、九成達知ってます?」

 

「流石に話したから安心してね? というか、勘づかれて……白状させられました」

 

 そっか。一応知ってるのか。

 

 ならいっか。九成達なら何とかしようとするだろうし、やばいんならちゃんと相談してくれるだろ。

 

 でもまぁ、勘づかれて白状させられたのか。

 

 つまり、九成達にも言おうとしなかったわけか。もしくは言いたくなかったのか。

 

 トウジさん達の事情って程ではないだろうけど、まぁ言いづらいことってあるだろう。俺もエロ本やエロゲ関係の悩み事とかあったら、絶対リアス達には相談しないし。するなら松田や元浜だ。

 

 なら、そうだな。

 

「九成達に言いづらいことがあったら、俺やリアスに相談してください。仲間なんだからそれぐらいはします」

 

 うん。これぐらいでいいかな?

 

 ……あれ? なんかリヴァさんの表情が面食らったっていうか、ハトが豆鉄砲を食ったっていうか。とにかく珍しい表情になってる。

 

 俺が首を傾げていると、急にリヴァさんは噴出した。

 

 え、なに? 俺なんかした!?

 

「ぷ……ふふっ! 流石ハーレム王、カズ君いなかったら……危なかったかも……っ」

 

 え、え、ええ……?

 

 俺がなんか訳が分からなくて混乱してると、リヴァさんはお腹を押さえながら手を挙げて俺に謝ってくれる。

 

 でもまだ笑ってるし。え、マジでなんかしたか俺。

 

 正直本気で困惑している俺の前で、リヴァさんは親指を立ててサムズアップまでしてきたよ。

 

「君はそれでいいと先生思うかな? うんうん、リアスさん達も中々良い男を見つけたと思うかな?」

 

 よ、よく分からないけど褒められたってことでいいんだよな。

 

 な、なんか元気出てみてるみたいだし……これでいいか!

 

「も、もちろんっすよ! おっぱいいっぱい夢いっぱいで、最高のハーレム王になってやります!」

 

「その調子! うんうん、エインヘリヤルの素質あるよぉ、君!」

 

 とまぁ、ちょっと夜中っぽくないけど、なんとなくいい感じの飲み会になった。

 

 酒を飲めるようになった時は、この雰囲気を参考にしよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてミカエル。例の件はどうなった?」

 

『賛同させていただきました。和平の中核である以上、三大勢力間での融和が進んでいることをアピールはできるでしょう』

 

「それに防衛力を強化することもできるからな。……懸念事項が幾つかあるから、これぐらいしてもいいだろうさ。で、サーゼクスの方はどうしたんだよ?」

 

『……大王派からの予想外の提案もあってね。それについて連絡をすることになった』

 

「なんか嫌な予感がするわな。どうしたんだよ」

 

『フロンズ・フィーニクスの発案をゼクラム・バアルが賛同する形で、サンタマリア級を中核とする各勢力間における緊急展開部隊を大王派主体で作ることが可決された。どうやら事前に準備をしていたらしく、今は演習を行っている最中だ』

 

「ゼクラム・バアルの賛同か。シューマ・バアルを中核とするあの連中は大王派の別派閥だからな。余計なことに力を使わせたいってところも考えているんだろうが……」

 

『タイミングが悪いですね。なんとか融和の反発を抑えるべく、こうしてこのプランを通したのですが』

 

『しかもその件だが、フロンズには「無礼を承知で」と前置き付きで批判的な意見を言われたよ』

 

「奴さん物怖じしねえなぁ。で、なんて言われたんだよ?」

 

『……いわゆる爆風消火の類ですか、と確認する言いようで言われたよ』

 

『それほどまでに、今回のプランは問題なのですか?』

 

『私も疑問だったのだが、フロンズ・フィーニクスからは爆発寸前のガスにダイナマイトを投げ込む所業に見えたらしい。……融和がきちんと進み、悪魔と天界は仲良くできることを示す方法かと思ったのだが』

 

「あ~……。そういやカズヒにこの手の意見を聞いた時に、似たようなこと言われたなぁ」

 

『そうなのですか? どのようなことを?』

 

「……「この時期に不満をくすぶらせるような連中を、自分達レベルの高次元で扱うんですか?」ってよ。容赦ねえが、フロンズもカズヒも言い分の根っこは同じなんだろうよ」

 

『……難しい話だ。だが、数多くの問題の根幹は、それなのかもしれないな』

 

「ヴァーリと今の世界について話したときに、「誰かの平和が誰かにとっての苦痛になる」っちゃぁ言われてるが、そういうことなんだろうさ。……ま、だとするなら爆風消火をやった方がいいのかもな」

 

『そして、それだけの火種を着火させるのがリゼヴィム・リヴァン・ルシファーですか』

 

「あの野郎は扇動の鬼才ってところなんだろうさ。各勢力の融和の最前線に立ち、多くの勢力から評価されるのがイッセーだ。逆の各勢力の裏側にある不満に現れ、多くの火災を引き起こすのがリゼヴィムなんだろうさ」

 

『冥界の内乱からも悪魔の治世にも距離を置いていたリリンに、まさかイッセー君の真逆ともいえる才覚が眠っていたとはね。読めるわけがないが、やはりもっと行動を起こすべきだったか』

 

『無理を起こそうとしなくてもいいですよ、サーゼクス。未だ悪魔社会に根強く畏怖を持たせている旧魔王血族、まして別格といえる彼を滅ぼすなど、余程の条件が揃ってなければ内乱の再発で悪魔が滅びる愚行でしょう』

 

「まったくだ。乳神の来訪なんて想定外の事態からこれを予測できた奴以外に文句を言う資格はねえよ。っていうかあの時の情報でリゼヴィムが異世界侵略計画を立てるなんて誰が予想できるか。カズヒ流に言うなら「出来る方が異常」ってやつだ」

 

『とはいえ、この問題だけは先達がどうにかするべきだろう。ロスヴァイセ君の結界術に関してもだが、例の計画を進めるべきだろう』

 

『それはそれで後進に負荷をかけることになりますけどね。お互い、そのあたりの選別も済ませなければなりません』

 

『悪魔はその辺の問題はないよ、ミカエル。選別するならアジュカ以外に適任はいない』

 

「こっちはあんまり人材送れないしな。その辺に関しちゃ頼むぜ?」

 

『我々はガブリエルが適任でしょうか。……ですが、その前に問題を考慮しなくてはいけないでしょうね』

 

「だろうな。フロンズ達の見立てじゃ遅かれ早かれ爆発する。そしてそうなった場合、やっぱりリアス達に矛先が向きかねない」

 

『せめて護衛や補佐を何とかできるようにしなければならないか。できることなら起きないことを祈るし、起きた際はシューマ・バアル達の部隊が尽力してくれればいいのだが……ね』

 




 こういう「主人公と別キャラの彼女」の会話は、今後も隙あらば入れていきたい


 そして三大勢力トップの語らい。

 三人「悪魔と天界の融和の象徴になるね(^ω^)♪」

 信徒「天界に悪魔を積極的に派遣するなんて( ゚Д゚)!?」

 実際これぐらいの温度差が。

 根本的にトップと不満層の価値観にずれがあるのが、デュランダル編によるクーデターの主な原因ではないかと。

 そりゃイッセーと真逆の位置にいるリゼヴィムが暗躍できるわけだよ。まさにそいつらのための存在だもん。
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