好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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英雄乱戦編 第五十四話 悲に振り回される者

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 天界の争いは新たなる局面へと突入していた。

 

 第三天より新たに突入した謎の飛行物体及び、そこから姿を現す謎の兵器群。

 

 ローターの代わりにジェットエンジンを組み込んだが如き飛行物体を大量に出したそれは、砲撃を行いながら戦いを三つ巴へと変えていく。

 

 そしてその戦いは更に激化する。

 

 低空飛行に移った飛行物体は、そこから大量の戦闘員を降下させる。

 

 それを見たことで、幾人かの戦力は敵勢力を理解した。

 

 直接の戦闘を経験した者は極僅か。だが同時に、あのリアス・グレモリー眷属達を苦戦させた相手として、映像で見たことのある者は多かった。

 

 だからこそ、誰かがその名を叫んだのは当然の帰結だった。

 

「……サウザンドフォースだと!?」

 

 降下してきた敵勢力は、ドーピングアントレイダー。

 

 サウザー諸島連合を裏で支配していたと言ってもいいザイアコーポレーション。その裏側の後継組織である、サウザンドフォースの主力レイダーだ。

 

 この時点で敵が強大であることは確定的に明らか。

 

 何故なら、この世界を大きく揺るがしながら歴史の浅い力の二種。星辰奏者(エスペラント)人造惑星(プラネテス)の根幹たる星辰体(アストラル)。そして純然たる化学によって異形に通用する白兵戦力を用立てれる、プログライズキー。

 

 この二つはサウザンドディストラクションで技術の大量流出が行われるまで、ザイアの独壇場だった技術である。

 

 流出した技術は様々なところで独自発展を遂げているが、しかし大元を辿れば彼らの物であることは事実。また禍の団が移動拠点として使用する大型人工神器類も、元々ザイアが研究していた技術が大きく関与していると情報が出ている。

 

 その彼らが天界にまで進軍を開始する。この時点で事態は更なる悪化を遂げていると言っても過言ではない。

 

 その光景を、視覚に投影された映像で確認したマグダランは頭痛を覚えていた。

 

「……全く。箔をつける為の形だけの派遣がこんなことになるとは」

 

 マグダランは、今更サイラオーグから当主の座を奪還しようなどとは考えていなかった。

 

 バアル宗家の当主となるべく、苦しい思いをして何とか及第点レベルに高めた消滅の魔力。それをただの肉体による打撃で粉砕する、サイラオーグの強さ。

 

 あんな男に勝とうとも思わない。勝てるまで鍛えようという発想が、そもそもマグダランには沸いてこなかった。

 

 不満を嫌がらせにすることはあるが、それだって小さなものだ。まさか初代がサイラオーグを魔王に据えてまで自分を次期大王にするつもりだとは、欠片も思っていなかった。今回の仕事も精々が、無能に負けて何もできないなどという真似を消滅を継げた子息が背負い続けることを、払拭するものだと思っていた。

 

 よもや兄を擁するD×Dのメンバーに教えられるとは思っていなかった。自分がいまだに次期大王の本命でいるなどとは思ってもいなかった。

 

 その上、警備をある程度の期間していればいいと思っていた展開に、寄りにもよってクリフォトが来襲。更に第三勢力として、サウザンドフォースまでもが襲い掛かる。結果として貴族悪魔専用TFユニットの初実践を担当する羽目になっている。

 

 つくづくため息をつきたくなるが、それでもバアルの看板を背負っている自分が何もしないわけにはいかない。

 

 その諦観を覚えながら、マグダランはふと襲撃直前のことを思い出す。

 

 自分を見つめ直すように告げた、テロリストだった英雄の末裔。

 

 どことなく自分を気にかけてくれた、D×Dのメンバーたる仮面ライダー。

 

 彼らの事を思い出し、マグダランは慌てて首を横に振る。

 

 あまり考えこんでいては、奇襲や不意打ちを喰らって死にかねない。考え事は戦闘が終わってからゆっくりすればいい。

 

 そう考え直したうえで、それでもマグダランはふと思った。

 

 あの二人の視点は、間違いなく自分達とは異なるところにあるはずだ。

 

 そのことを心を胸に止めたうえで、マグダランは随伴機に通信を繋ぐ。

 

「……量産型グレンデルとやらの活動は、完全に止まったか?」

 

『はっ! このガレシオンの前には大したことはなかったようです!』

 

『伝説の邪龍をこうも簡単に。このガレシオンなら、サイラオーグ・バアルだって倒せるはずです!』

 

 興奮している同じ大王派の上級悪魔に、マグダランはため息をつきながらたしなめる。

 

「所詮は量産型の試作型だ。今の兄上は獅子の鎧込みなら龍王にも並ぶ。本当のグレンデルを相手にしたこともない我々がとやかく言える相手ではないぞ」

 

 少なくとも、かつて自分が兄と決闘した時に感じた寒気や恐怖な奴らからは感じない。

 

 その時点で、マグダランは量産型グレンデルはガレシオンのかませ犬になりえるとみなしていた。

 

 知らないことはどれほど愚かなのかと言いたくなりながら、マグダランはレーダーを確認しながら一瞬だけ考える。

 

―なら、私も兄上について知るべきか

 

 少なくとも、バアルから離れた視点の持ち主からそれを聞く余地はある。

 

 その為にも、この場は生還することを第一に考えなければならない。その為にマグダランは戦闘を潜り抜けることに集中した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さぁズタボロになるといい。……このモデルジューダスの贄となれぇっ!!』

 

 吠える八重垣さんだった存在。ステラフレーム、モデルジューダス。

 

『天弄せよ、我が守護星―――鋼の悪意で世界を犯せ!』

 

 増幅する星辰体。そして具現化する聖剣達。

 

 来るぞ、奴の星辰光(アステリズム)が……っ!

 

『許し難しは聖魔の融和。我らが愛を否定しながら、今更になって融和を語る。その所業をなぜ許せるだろう』

 

 どこまでも怨念を注ぎ込んだ、憎悪の魔星。

 

 その手に持つ聖剣全てが、まるで本物かと思いそうになるほど強い力を放っている。

 

『我らが死こそが融和の轍。かの裏切り者が神の子を死に追いやるからこそ、復活という奇跡が起きたのだというかの如くに嘯くか』

 

 どこまでも怨念が籠っているくせに、その詠唱はとても楽しそうに聞こえてくる。

 

 いや、本当に楽しいんだろう。

 

 目的の為に復讐するのでも、復讐することが目的でもない。復讐をして楽しむことが目的になり果てているんだ。

 

『いいだろう。ならば対価を払うがいい。汝の命で鋳造されし、銀貨を袋で求めてやろう』

 

 もう、彼は救えない。

 

『平和に酔いしれ融和に狂う、無知蒙昧な者共よ』

 

 どこまでも楽しみながら怨念を撒き散らす、負の魔星。

 

 その姿に、俺は怒りが込み上げる。

 

『そこまで宴を欲すというなら、我が恨みに染まりし酒を飲み、死の眠りへとつくがいいっ!』

 

 八重垣正臣でも、目の前の魔星にでもない。

 

 リゼヴィム、ミザリ。

 

 ……よくも……こんな奴に作ってくれたなぁ……っ!

 

超新星(メタルノヴァ)――銀貨強奪、悲恋が対価を此処に(プルトリップ・ジューダス)ぅうううううっ!!』

 

 どこまでも、何処までも悍ましい星辰光が俺達に襲い掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

モデルジューダス

 

銀貨強奪、悲恋が対価を此処に(プルトリップ・ジューダス)

基準値:C

発動値:

収束性:D

拡散性:B

操縦性:C

付属性:D

維持性:C

干渉性:AAA

 

 

 

 

 

 

 

 性能そのものは決して無敵でも強力でもない。

 

 たぶんだけど能力は聖剣再現能力。範囲内の聖剣と共鳴して同等の性能を出す虚像を、聖剣に干渉して創り出す能力だろう。

 

 つまり、強力な聖剣使いを相手にしない限り魔星としての本領を発揮できない星だ。

 

 馬鹿な俺だって分かる。こんな使い勝手の悪すぎる星、いくら魔星が特化型だからって特化しすぎている。用途が限定的すぎて、他に作るべき魔星はいくつもあるはずだ。

 

 そう。モデルジューダスはトライヘキサを復活させる為でも、異世界侵略の戦力にする為でもない。

 

 ただ単に、三大勢力を、俺達を、苦しめる為だけに作り上げたろくでもない兵器だ。

 

『……イッセー。呼吸を整えてください』

 

 今まで俺のフォローに回っていたシャルロットが、内側でしっかりと言葉を投げかける。

 

『相手は煽るのが得意なようです。怒るのはいいですが、怒り所を間違えれば乗せられて絡め捕られるでしょう』

 

 静かに諭すシャルロットだけど、俺は反論したりしない。

 

 シャルロットもまた怒っている。それが俺にはよく分かるからだ。

 

 ああ、今はまだ爆発させない。

 

 爆発させるのは……この後だ。

 

 あいつらは、リゼヴィムは。

 

 

 

 

 

 

 ――――絶対に、ぶちのめす……っ!




 と、いろんなものに振り回されている者の視点が見れる会でした。


 というわけで、モデルジューダスの星辰光です。










モデルジューダス

銀貨強奪、悲恋が対価を此処に(プルトリップ・ジューダス)
基準値:C
発動値:
収束性:D
拡散性:B
操縦性:C
付属性:D
維持性:C
干渉性:AAA



 恩讐のみを束ねてよみがえりし復讐鬼は、そのための星をもって明星が子孫の命を受ける。今ここに、過去は未来に反逆する。

 モデルジューダスが振う星辰光。振るう星の性質は聖能再現。政権といった聖なる力を宿した力に干渉し、その力を振るう鏡像を再現する星辰光。
 その性質上、聖剣や聖遺物の使い手と相対した場合の戦力向上は恐ろしいほどに高い。ステラフレームの基本性能の高さもあって格上の性能を持つ相手に自身の力を振るわれることに等しく、さらに極まって高い天元突破一歩手前の干渉性により、発動値での性能は九割九分九厘以上の性能故、真っ向から挑んで勝つことは難しい。
 裏を返せば範囲内にそういった力の持ち主がいること前提の星であり、性能においても肝といえる干渉性以外は星辰奏者として並みどまり。魔星は兵器ゆえに特化型であることが基本だが、あまりに局地戦特化型の星極まりない欠陥兵器と言わざるを得ない人造惑星となっている。

 それも当然。本来モデルジューダスの素体である八重垣正臣は、魔星とするには素質が足りないといってもいい。
 それゆえに強化は徹底的に行われており長期間の運用は見込めないが、それだけの価値があると遊び半分ながらも判断されたからこそ、モデルジューダスは戦力として運用されることとなった。

 二人の明星に導かれ、此処に聖と魔の融和に異が唱えられる。
 あまりに早すぎた融和の象徴。その残滓が怨念を晴らすべく、此処に闇の星を開帳する。

★詠唱

 天弄せよ、我が守護星―――鋼の悪意で世界を犯せ。

 許し難しは聖魔の融和。我らが愛を否定しながら、今更になって融和を語る。その所業をなぜ許せるだろう。

 我らが死こそが融和の轍。かの裏切り者が神の子を死に追いやるからこそ、復活という奇跡が起きたのだというかの如くに嘯くか。
 いいだろう。ならば対価を払うがいい。汝の命で鋳造されし、銀貨を袋で求めてやろう。

 平和に酔いしれ融和に狂う、無知蒙昧な者共よ。
 そこまで宴を欲すというなら、我が恨みに染まりし酒を飲み、死の眠りへとつくがいいっ!

 超新星(メタルノヴァ)――銀貨強奪、悲恋が対価を此処に(プルトリップ・ジューダス)




 設計コンセプトについてはいろいろ考えましたが、今回は「あえて魔星にするだけのメリットがあるわけではない」といった感じです。

 モデルジューダスに関しては本質的に「説得不可能」にすることが目的。そのため魔星にするための選ぶというわけではなく、選んだから魔星にしたようなものです。

 とはいえ、伝説の聖剣がゴロゴロあるD×Dメンバー相手には相応の強敵であることは確か。そういう意味では無駄ではないのがさらに厄介となっております。

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