好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 それはそれとして、ファニーエンジェル編も終幕です!


英雄乱戦編 第六十一話 天界守ってクリスマス!

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 爆発が強すぎて、俺達も流石に吹っ飛ばされる。

 

 素早く着地しながら構えると、そこに突っ込む影がある。

 

 その瞬間、煙が吹き飛びテンサウザーが吹き飛ばされた。

 

 テンサウザーが着地する中、吹き飛ばされた煙の中央部で、リリスがリゼヴィムを庇う様に立っている。

 

 テンサウザーもリゼヴィムも、だいぶ喰らったようだがまだ戦えそうだな。これはまずいか?

 

 そう思ったが、その時俺達をカバーするように仲間達が来てくれた。

 

「イッセー、無事!?」

 

「御免抜かれた!」

 

 リアス部長もカズヒねぇも無事で何より。

 

「大丈夫! むしろカズヒは五分以上抑えてくれてありがとうよ!」

 

 イッセーがそう答えてから、拳を握り締めてリゼヴィムを睨み付ける。

 

「第二ラウンドといくか、リゼヴィム!」

 

「……いや、どうやら今回は遊びすぎたようだ」

 

 そう肩をすくめるリゼヴィムは、変身を解くと薄く笑みを浮かべている。

 

「今回はもう引こう。遊びが過ぎると身を亡ぼすと痛感したしな。次は明星を見せつけるとするとも」

 

「貴様如きがルシファーを騙るか……っ」

 

 ヴァーリはかなり切れ気味だが、どちらにしてもこれ以上の戦闘はなさそうだ。

 

 魔術刻印で強化された俺の感知力は、既に禍の団が撤退をほぼ終えていることも悟っている。

 

 あとは転移して終わり……となるか。

 

 テンサウザーの方も状況を把握しているらしい、なんか後ろから魔獣っぽいのが出てきているが、その陰に隠れ始めている。

 

『STEALTH』

 

「無念だが、機を逸した以上もう無理か。……いずれ必ず、舞い戻り人の魂を解放させてもらう―」

 

『ハッキングブレイク! ハイディングフォックス』

 

 ご丁寧にハイディングフォックスまで使って逃げやがった。この状況では追撃は不可能か。

 

 そして肩をすくめるリゼヴィムは、にやりと笑いながら俺達に向き直る。

 

「しばしさらばだ、我が夢を阻む者よ。次は透過が本当に私に通用するか試してもらうとしよう」

 

 そう語ると共に、リゼヴィムもまた転移する。

 

 ……今度こそ終わりか。

 

 既に天界側の戦力がこちらに駆けつけてきている以上、趨勢は完ぺきに決したな。

 

 俺はそれを確信し、ゾーンから戻る。

 

 数秒後、俺はあることを確信し、リヴァ先生に向き直る。

 

「リヴァ先生、頼みがある……っていうか甘えさせてくれ」

 

「え、何?」

 

 きょとんとするリヴァ先生に俺は力なく微笑むと―

 

「抱っこ兼マット……ぉ~」

 

 ―そのまま胸にダイブするように失神した。

 

 

 

 

 

 

 

 気づいた時、俺はリヴァ先生に膝枕をされていた。

 

「あ、おはよ~カズ君♪」

 

「お、九成も起きたのか」

 

 その声に視線を向けると、イッセーがリアス部長に膝枕されていた。

 

「……何やってんだお前」

 

「俺も無茶しまくってて限界でさ。正直羨ましくて見てたらリアスがサービスしてくれて」

 

「ふふ。イッセーの為なら膝枕ぐらいいくらでもするわ」

 

 お熱いことでありがとう。

 

 視線を向けると、殆どみんながヘタレていた。

 

 まぁかなり消耗したからな。そりゃ疲れるだろう。

 

 ただカズヒねぇがいないんだが。

 

「あ、カズヒはヴァーリを監視してる。……炊き出しするって話を聞いたらラーメンを作り始めてさぁ」

 

 ああ、ヴァーリか。

 

 あいつはどんどん麺で訳の分からない領域に到達しているからな。変なことしないように見張る奴は必要か。

 

 俺も手伝いたいが、体調が回復しきってないからな。

 

「……今日はもうリヴァ先生に甘える~。たまには俺も甘やかされるぅ~」

 

「おぉ~う。珍しいカズ君に乙女心スイッチが入っちゃうかも。カズ君に庇護欲全開なんてイレギュラーかもん?」

 

 いつも通りに見えるようで、ちょっとリヴァ先生の顔が赤い。

 

 ……なんだろう。俺はものすっごくいたずら心が出てきたぞ?

 

 よし、甘えていいから思いっきり甘えよう。

 

 俺はごろんと体を回転させると、顔をリヴァ先生のおなかに埋める。

 

「うひゃん!? ちょ、カズくん!?」

 

「……疲れたから神吸い~」

 

 猫吸いならぬ神吸い。なんかご利益ありそうだ。

 

 というより、これなんか変なテンションになるな。いいにおいするし。

 

 思いっきり深呼吸してしまうぞこれ。

 

 あ、もう疲れが取れてないからテンションがやばいことに―

 

「リヴァせ……リヴァねぇ~」

 

「ほわぁっ!?」

 

 呼び方をカズヒねぇ寄りにしたらなんか凄い悲鳴が出たけど、俺は八割意識が飛んでいる感覚でよく理解できてない。

 

「……いいにおい……だ……な……ぁ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あ、あわわわわわわぁ!? う、羨ま……」

 

「それ以上は告白してからにしなさい。ほら、ラーメン食べて落ち着いて」

 

 なんかリーネスとカズヒねぇの声が聞こえた気がするけど、もう色々無理なので俺は失神した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんてことがあったんだよな~。な、九成?」

 

「ど、どこまで羨ましいイチャイチャしてやがんだ!? お前そんなキャラじゃねえだろぉ!?」

 

「……疲労でハイになってただけだから。なのでもう勘弁してくれ……」

 

 匙に一部始終を語りながらにやにやするイッセーと、イッセーに一部始終を聞いて嫉妬心すら見える表情を浮かべる匙。この二人の視線を直接受け止めきれず、俺は自分でも珍しく顔を真っ赤にしながら背けるしかなかった。

 

「お、おばばばばばばばっ!? ねぇ!? リヴァ()()!? 何その距離感!? 嘘でしょ!?」

 

「もう女子力が酷いことになってるわよ、鶴羽」

 

「とりあえず色々落ち着こう? それは酷い」

 

 そしてその視線の先、白目向いてる鶴羽に軽く引き気味のインガ姉ちゃんと春っち。

 

「……で? 猫吸い擬きされた感想はどうだったよ?」

 

「え、えっと~? ちょっと~? 黙秘権~?」

 

 そして珍しく顔を真っ赤にしているリヴァ先生は、そっぽを向いてベルナからの質問をスルーしている。

 

 そしてその光景を見たカズヒねぇが軽くため息をついてリーネスの肩に手を置いた。

 

「完全にそこまで余裕がなかったようね。ま、普段余裕満々の奴がパニックになるとこうなるものよね? ねぇ?」

 

「そ、そうね? 羨ましい……げふんげふんげふん!」

 

 リーネスが妙な状態になりっぱなしなんだが、あいつ本当に最近大丈夫だろうか。

 

 あとでキュウタに聞いてみるか。キュウタならちゃんと検診しているだろ。

 

 まぁそんなこんなで俺達は、数日遅れのクリスマスパーティ。

 

 駒王町でもクリスマス便乗プレゼント配りを終え、それを手伝ったオカ研+生徒会+教会側スタッフetcは、こうしてパーティをやっている。

 

 流石に色々大ダメージだったトウジさんは参加できなかったが、それでも結構なパーティになっている。

 

「皆さん。世界各国のクリスマスのメニューができました。デュリオさんがレシピを知っていて助かりましたよ」

 

「こっちこそだよクックスさん。俺だけだとみんなにごちそうできないからね?」

 

 おお、いろんなところの美味いもの巡りをしているデュリオ監修で、クックスが世界のクリスマスメニューまで作ってきているのか。

 

 なんというか凄い事になってきているな。……このまま食いに行くことで逃げられないだろうか。

 

 そんなことを思いながら、野郎で恋愛関係の馬鹿話をし続けているとだ。

 

 何時の間にやらリヴァ先生が、どさくさに紛れて退散しているのが見えた。

 

 ……よし。

 

「イッセー、匙。悪いが俺は男を見せに行くので失礼します」

 

 ちょっと様子を見ておかないとな、うん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 わざわざ一旦家を出て、スカウティングパンダプログライズキーを使って屋上のリヴァ先生をちょっと確認してから、俺は屋上に上がる。

 

 足音は消そうともしないので、すぐにリヴァ先生も気づいたらしい。

 

 苦笑しながら振り返るリヴァ先生は、コップに入れたワインを少し揺らしていた。

 

「あ、やっぱり気づいちゃう?」

 

「運よく気づいちゃったな」

 

 そしてしっかり確認しているわけだが、そこまでは気づいているのかいないのか。

 

 ……まぁ、そこまで簡単に掴ませてくれる人でもないか。

 

 俺はあえて気にせず隣に座ると、そっとリヴァ先生のように軽くもたれる。

 

「……あれ? もしかして甘えに来てくれたのかな?」

 

「いいだろ? 人前で甘えるよりはメンタル楽だろうし」

 

 うん。恋愛が絡むと精神年齢と判断力が妙な方向に下がるのは俺の悪い癖だ。

 

 見方によっては味といえるんだろうけど、やりすぎて辟易されたらそれはそれ。自覚的に甘える時ぐらいはTPOをわきまえないとな。

 

 それにだ。

 

「献杯ぐらいは静かにやりたいだろ?」

 

「あ~、そこまで気づいてたか」

 

 てへへ、と可愛らしく困り顔で笑うリヴァ先生は、小さいコップに入っているワインを揺らす。

 

 そう、これはリヴァ先生なりのヴォルフへの弔いだ。

 

 どちらかといえば気持ちに区切りをつける為なんだろう。だけど、自分が愛した男を自分だけは弔いたい。そういう感性は十分理解できるからな。

 

 だから、俺は小さいコップを持って掲げる。

 

「……もう一度言うが約束する。あんたが負けてよかったといえるぐらい、俺はリヴァ先生に相応しい男になって見せる……いや、なり続ける」

 

 小さな、俺にとっての区切りといえる宣言。

 

 それをもって、俺はヴォルフ・フォン・ミッドガルズの鎮魂を示す。

 

 やったことは許されない。方向性も迷走だ。そういう意味では、ヴォルフは明らかにどうしようもないだろう。

 

 だけど、愛する女に並び立ちたい。それは男として理解できる。おんぶにだっこは嫌だろうし、それはそもそも問題があるしな。

 

 だから俺は、宣言する。

 

 九成和地は、リヴァ・ヒルドールヴに相応しい男でい続ける。リヴァ先生だけじゃない。カズヒねぇにもインガ姉ちゃんにも春っちにもベルナにも鶴羽にも。胸を張って俺のことを自分の男だといえるような男でい続ける。

 

 それがきっと、モテる男の責任ってやつなんだろうしな。

 

 そんな静かな決意を示す俺に、リヴァ先生はそっと手を俺の頬に触れる。

 

 そして、自然な流れでキスをされた。

 

 あ。俺の顔、すっごく真っ赤になってるぞ。

 

 それぐらいときめいている自覚が出るぐらいには、リヴァ先生は(あで)やかな表情で俺を見つめている。

 

「ずっと昔から、カズ君はとってもいい男よ」

 

 ……うん。俺、滅茶苦茶嬉しいクリスマスプレゼントを貰ったかも!!




 さて、次回は変態大乱舞回な幕間ですが、ちょっと毛色が違う予定となっております。
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