好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
高評価・感想・捜索掲示板での紹介を求め続けるグレン×グレンです。
今日一日でソシャゲ二つをいろいろ進めたうえで、120kb足らずだった書き溜めを160kbにまで書き溜めてしまったので、インターバル開けるつもりだったけど早めに投稿しているグレン×グレンです。ちなみに予約投稿後に活動報告でちょっとした思い付きネタを書いているので、よかったら見に来てね♪
あと今回、グレン×グレン作品としては一話がかなり長くなってしまったので、そこを前もってお詫びしておきます。
祐斗Side
その日の夜、兵藤邸の地下に、D×Dの主要メンバーが集まっていた。
僕達オカルト研究部メンバーはもちろん、シトリー眷属は全員集まっている。冥界の活動が多いサイラオーグさんやシーグヴァイラさんも来ているし、リーダーのデュリオはもちろんグリゼルダさんも来ている。初代孫悟空殿も既に来ていた。
ヴァーリチームも常に兵藤邸にいるメンバーだけでなく、ヴァーリ以外が顔を出している。英雄派からも曹操とサイリンが、アーチャー山中鹿之助を連れて来ているほどだ。
それどまでに、今回は重要度の高い案件といえる。それこそ、一歩間違えれば人間界に多大な悪影響を与えかねない事案なんだ。
「……よし、呼んだ連中は全員来てるな?」
アザゼル先生が僕達を見回したうえで、映像を映す為に魔法陣を操作する。
そこに映し出されたバチカン市国の光景を見て、僕達は目を見開いた。
話には聞いていたけど、凄い光景になっている。
異能によって今まで通りのバチカン市国に誤魔化されているが、それを解除した状態のバチカン市国は自然に飲まれていると言っていい。
建築物にはもれなく蔦が絡みついているし、至る所に木々が生えている。
特筆すべきは、それらが全部果実を実らせていることだ。
木々からも蔦からも、それぞれ別々の実が実っている。種類としてはブドウが最も多いようだけれど、ブドウの種類もいくつかあるようだ。
更に小雨が降り注いでいるのも特徴か。天候そのものは晴れており、日本で言う狐の嫁入りの類になっている。
恐るべきは、これらが神聖糾弾同盟によるバチカン制圧から数日で起きたことだということ。それ以来、小雨は毎日数回、一時間前後の比率で注いでいる。それもあって、果実は毎日実り彼らに新鮮なビタミンを供給しているほどだ。
それにしたっておかしいとは思うけどね。水と光はともかく、肥料はどうやったというのか。
そしてそんな光景に、僕達は唸るほかない。
そしてそれだけに止まらない現状が、建物を縫うように現れる。
時折上部もしくは胴体部のハッチが開いて中に入っている悪魔祓いが顔を出す。更に彼らは独自開発と思われるレイダーを率いていた。
山羊を思わせるそのレイダーは、銃剣付小銃を構え、十人弱で活動している。中には小銃ではなくかなり大きなナックルダスターを持っている者もいるが、その数は比較的少ない。
そんな映像が消えたのち、アザゼル先生は肩をすくめた。
一見すると軽い態度だけど、その表情は深刻そのものだ。
「……とまぁ、クーデター部隊を取り込んだ
それが、あの映像か。
「……教会がTFユニットとは異なる形で人型人工神器を研究している。噂には聞いていましたが、実戦投入が可能なレベルだとは思いませんでした」
シーグヴァイラさんがそういうと、素早く魔法陣を操作して追加の資料を見せる。
「教会製人型人工神器は、和平に不満を持つ技術畑の信徒のガス抜きが主目的。他神話体系や悪魔はもとより、
「だろうな。俺も正直驚いてるぜ」
TFユニットの深く関わる者として、アザゼル先生もシーグヴァイラさんに同意を示す。
それに対して、リーネスも映像を手元に出して確認しながら目を細めていた。
やはり技術者としての立ち位置が強いリーネスは、こういう時に優れた見識を見せてくれそうだ。最近は日常だと地に足がついてない雰囲気をよく見せているから、ちょっとほっとしたよ。
そして追加で魔法陣で数値を記入しながら、小さく頷いた。
「おそらくぅ、独立具現型を参考にしているようですねぇ。機能としては搭乗している時に高性能化と、下りている時の自律動作機能が特色ですねぇ」
なるほど。つまり乗っている時も下りている時も油断できないということか。
先生もリーネスの私見に頷きながら、資料を取り出すとそれを流し見する。
「登録コードは「パラディメア」。おそらく雌馬を指すメアと聖騎士を意味するパラディンを組み合わせたコードネームだな。基本機能は
資料の映像も出てくるけど、割と高スペックだ。
可変させることで悪魔祓いの基本武装と同様のスタイルを切り替えられる「バタフライ・セイント」。光力精製などの主要機構は、小型艇性能を複数分散設置させることで、交代で使う長期戦や同時に起動する長期戦、一部が破損しても対応できる防衛戦にも対応できる。
基本機能である聖なる鎧は、所有者の身体機能を向上させつつも防御面では大幅上昇。使用者が搭乗している間は機体そのものに展開し、下りている時は使用者が装着する形式か。割と立ち回りが色々できるように考えられているね。
「となると、当初から教会内部には
曹操はそう呟きながら、確認するように先生の方に視線を向ける。
「単刀直入に聞くけど、これがクリフォトの仕込みである可能性は?」
そうだね。そこは重要だ。
クリフォト、厳密にはリゼヴィムは扇動の鬼才と言ってもいい。
連続で主導者を失っていた禍の団の末端を適度の暴れさせつつ、組織そのものを掌握する手腕。吸血鬼の二大派閥を巧みに煽り、双方に壊滅的被害を出した一件。更には八重垣正臣を素体にしたモデルジューダスによる、和平そのものやその象徴たる僕達に対する痛烈な一撃。アグレアス奪取未遂の手札から言って、冥界政府にも手を回しているだろう。
今回のクーデターも似たような側面がある以上、リゼヴィムの警戒は当然といえる。
ただ、先生は肩をすくめながら首を横に振った。
今回は違うのか。そう思うより先に、先生はかなり渋い顔をする。
「今回は奴らにとっても予想外だろうさ。なんたって、神聖糾弾同盟はクーデター陣にいるクリフォト内通者を呼び出して、保護すらしているからな」
先生の信じられない言葉に、僕達は少しざわめいた。
クリフォトの内通者を、神聖糾弾同盟が保護?
怪訝な表情になる者もいる中、先生はげんなりしている。
「なんでも「その身を地獄に落とす罪を背負い、起こすべき争いを起こした献身を評価したい。君がいなければ散発的な争いが続き、教会の威信と統一は乱れに乱れる羽目になったのだから」だとさ。流石に拘禁一歩手前だが、奴らを経由してクリフォトに牽制を入れているそうだぜ?」
なんてことだ。神聖糾弾同盟は、クリフォトとの戦闘すら視野に入れているのか。
「一つお聞きしたいが、神聖糾弾同盟の戦力は、人型人工神器や新型レイダー以外にも当然あるのですね?」
サイラオーグさんがそう聞くと、先生は当然のようにうなづいた。
「ああ、そりゃもうたっぷりとな。和平初期に教会から離反した武闘派のうち九割が参加しているうえ、率いている奴含めて六騎もサーヴァントが投入されてやがる」
先生はそう言いながら資料を配るけれど、それに対して僕達は更にどよめきを生んでしまう。
資料に記されている真名が判明しているサーヴァントの来歴。そうそうたるメンツが確認されているからね。
何より、神聖糾弾同盟を率いるキャスターのサーヴァント。彼は本当に凄い。何故なら―
「ろ、ローマ教皇!? ローマ教皇がクーデターのトップやってるんですか!? いや、昔のだけど!」
―イッセー君が驚愕しているように、首謀者はかつてローマ教皇を務めていた男なのだから。
イッセーSide
本当だ。簡単に来歴も書かれてるけど、ローマ教皇ってしっかり描かれてる。
「……ウルバヌス二世。第一次十字軍遠征が行われた時期のローマ教皇」
小猫ちゃんがぼそりと呟くけど、十字軍遠征かよ!?
世界史の授業でやったけど、確かエルサレムを奪還する為に何度かやったっていう大規模な軍事作戦だったな。その一回目か。
そっか。大昔のとはいえ教会でトップをやっていた人が指導者になっている組織が助けに来てくれたんだ。今の信徒達のクーデター起こし方も、その人を立てたくなるのかもしれないな。
俺達で言うなら、クリフォトを率いているのがリゼヴィムじゃなくて蘇った初代ルシファーだったらって感じなんだろう。もしそうなってたら、たくさんの純血悪魔がクリフォトについてた可能性はありそうだしなぁ。
俺が納得していると、アザゼル先生は小さく頷いて、ウルバヌス二世の資料を魔法陣で映し出す。
「良くも悪くも十字軍遠征主導が目立ちすぎ、現代では十字軍遠征が批判的に言われることも多いから、奴さんを悪役扱いしたり腐敗貴族みたいにとらえる奴も少なからずいるだろう。……が、俺からいわせりゃむしろ逆だ」
そ、そうなのか。
俺はよく分からないから、素直に耳を傾けよう。
みんなも聞く態度を示していると、先生は少しウルバヌスの絵をちらりと見た。
「奴が聖職者として活動していた頃、当時の教会はむしろ腐敗してた方でな。王様や金持ちが教会の内情に介入できたり、そもそも聖職者の立場が金で買えるような時期だった」
そういう先生の表情は、ウルバヌス二世ってのを評価している。いや、警戒しているって方が近い感じだ。
ちらりと周りを見てみると、カズヒやグリゼルダさんも同じような表情だ。
年長者で実務作業とかも慣れているグリゼルダさんや、人生二週目で暗部として活動していたカズヒ。二人がアザゼル先生と似たような反応ってところから見て、ウルバヌス二世ってのは結構な人物なんだろう。
そしてそれを後押しするように、先生は俺達を見回した。
「グレゴリウス改革と呼ばれる当時の教皇による教会の清浄化。その際奴は教皇の腹心として精力的に活動し成果を上げた。その成果もあってか奴はのちに教皇に就任し、その継承発展を成し遂げたんだ」
先生はそう言うと、本気の警戒心を浮かべている。
先生がここまで警戒するレベルか。実際、クリフォトが裏で関わっていたであろうクーデターをやばいレベルにし、クリフォトすら出し抜いているしな。
「奴の政治及び外交の手腕は怪物的だ。確かに十字軍遠征は富や権威も絡んでいただろうが、奴はそれらに動かされる奴すらも利用して、当時の信徒達をある意味一つの方向性に邁進させることで、教会全体の綱紀粛正を果たした傑物だよ」
それほどまでに先生が警戒する相手が、クーデターを乗っ取り反乱の主導者になったのか。
と、そこでカズヒが少しため息をつきながら片手を上げる。
「……補足すると、ウルバヌス二世は生まれついてや当人ではどうしようもない理由で異端に属する者であろうと、信心を持つのなら裏で庇護し「信仰の助けになる活動」をさせることで暗部組織とはいえ居場所を確立させているわ。それはプルガトリオ機関の前身ともいえ、残された資料によれば悪魔や堕天使といった異端に対しても交渉次第である程度のすみ分けを許容されたとも言われている」
その言葉に、今度はグリゼルダさんも小さく頷くと俺達を見回した。
「事実、彼は先見の明を持ち、敬虔な信徒であり、同時に現代にも通じる不条理を理解したうえで教会の組織を改革しました。十字軍遠征についても、いくつかの被害発生を予期したうえで組織の安定化を図ったものであると言われています」
ま、マジか。そんなに凄いのかよ。
俺がちょっと戦慄していると、先生は当時を思い返していたのか、少し目を閉じていた。
なんていうか、雰囲気から言って凄く相手を評価していて、だからこそ警戒している感じだ。
「政治と外交において、あいつは歴代ローマ教皇でも指折りだ。そんな奴が掌握した組織である以上……かなりやばい」
そう語った先生は、そのうえで俺達を見回した。
「で、だ。知ってるやつもいるはずだが、掌握されちまったがクーデター側にも首謀者格はいる。その三人のうち二人が、連名で共闘の申し出を送ってきた」
そうそう。そんなこと言ってたんだよな。
でもさぁ、すっごいなんかありそうだ。
「……詳しくは知らないけれど、誰が送ってきたの?」
リアスがそう促すと、今度はグリゼルダさんが立ち上がった。
「クーデターを指揮していたのは、司教枢機卿テオドロ・ログレンツィ猊下、司祭枢機卿ヴァスコ・ストラーダ猊下、助祭枢機卿エヴァルド・クリスタリディ猊下の三名。そのうちストラーダ猊下とクリスタリディ猊下が連名で書状を送ってきました」
その言葉に、教会側のメンバーが分かり易く動揺している。
っていうか枢機卿ってのが教皇の次に偉いのは知っていたけど、なんか色々あるんだなぁ。
なんかもう、馬鹿の俺はまだ学が足りないから何が何やらだ。
「……上から順番に司教・司祭・助祭で考えてくれればいいです」
ありがとう小猫さま! でも俺の心の中を読まないでね?
ってことは、つまりだ。ちょっと考えると割とやばい気がするぞ。
「つまりクーデターを起こした人の一番偉い人は、その教皇サーヴァントに取り込まれたってことですか?」
そう考えた方がいいと思ったので聞いてみる。
むしろその方が納得だ。元教皇様が連れてきた増援部隊に、クーデターのトップ中のトップが参加に入ることを明言する。そうすりゃスマートに取り込めそうだし。
ルーシアもそこに納得しているのか、小さく頷いていた。
「……そう考えるべきですね。ただ、残る両猊下がそう思わせる罠として張った可能性も考えなければですが」
「いえ、その可能性はかなり低いわ」
と、ルーシアの言葉をカズヒが否定する。
はっきりと確信レベルで言っているけど、なんか表情は渋いな。頭痛を堪えている感じだけど、今回の事件とは別のところで堪えてる感じがする。
俺達の視線が集まると、カズヒは盛大にため息をついた。
「イッセー達には私も情報を聞いているのは知っているでしょう? ……
その言葉に、少なくない同情の視線が集まった。
それとなく九成が隣に行くと、カズヒはそのまま九成の肩に頭を持たれかけさせる。
っていうかちょっと待ってくれ。カズヒの元職場っていうと、教会暗部組織プルガトリオ機関のリマ部隊。教義的グレーゾーンな人の受け皿だったプルガトリオ機関で唯一、ガチガチの汚れ仕事部隊だからグレーゾーンの人を入れない部署。通称辺獄騎士団。
そんな部隊が全面的に支援してたって、つまり―
「これ、教会側の仕込みなのか!?」
そう思ったけど、カズヒは首を横に振る。
あ、違うのか。
「厳密にはお二人に賛同して独自に支援していた形ね。お二人は珍しい戦士上がりの枢機卿であられるから、戦士達の不満がいつ爆発してもおかしくないことに気づいたのでしょう」
なるほどなるほど。戦士の気持ちは戦士が一番よく分かる的な感じか。
我慢し続けて変な方向に暴発するぐらいなら、爆発方向が制御できるうちに自分から爆発させたほうがいい。少なくともそれなら、被害を抑える余地がある。勝手に誰かが爆発させることも阻止できるからな。
なるほどなるほど。つまりあれだ。
「カズヒのおかげでエロを抑えてた松田と元浜が、我慢しすぎてノイローゼになった時に先生達がエロ本とかの購入を見ないことにしてくれたのと同じか」
「的確な例えだけど他になんかあるだろ」
うるさいよ九成。
あとカズヒも。体重を更に九成に預けんなよ。そんなに嫌な例え方だったのかよ。
あ。先生まで呆れ顔だよ。ため息つきそうな顔になってるよ。
う~ん。そんなに悪い例えだったんだろうか。
俺が首を傾げていると、先生は持ち直したらしい。
「……そういうわけだ。奴さん達はそのついでに内通者を探り当ててとっ捕まえた後、最後まで残った鬱憤を和平のきっかけたる俺達にぶつけさせ、その詫びとして教会的に渡しづらい物を俺達に届ける算段だったらしい」
なるほどなるほど。
和平を結んではいるけど、納得しきれてない人はいっぱいいるしな。クーデターだって納得できないから起きたわけだし。
そういう感情や体裁もあって渡し難い物を渡す理由も兼ねて、クーデターを起こすことでそれを利用するクリフォトの内通者もとっ捕まえて、爆発させたことで不満のガス抜きもできると。
流石教会のトップ陣。考えてはいたんだなぁ。
納得できないところはあるけど、最終的に上手くまとまりそうな作戦ではあった。
だけど、それも神聖糾弾同盟が出てくるまでだ。
「神聖糾弾同盟は、和平に反対して教会を辞めた者が中核になっています。そんな彼らが神器などの裏事情を知らないレベルの教会関係者や、教会に属していない信仰心の厚い者を取り込んで結成されたようです」
グリゼルダさんはそう言うと、苦い顔になる。
「中にはPTSDで退職し、心の慰撫を宗教に求めた陸軍教官も確認されました。新型レイダーは突撃銃型の武装を主体としておりますし、最低限の軍事教練は受けている者と考えるべきです」
「古来より、宗教が絡んだ戦争は大ごとになるものでござる。あの尾張の織田信長も、一向宗には手を焼かされたそうですからな」
アーチャーの山中鹿之助が同情するように頷くけど、本当にやばいな。
……あと、召喚されたサーヴァントの真名で確定事項に「天草四郎時貞」って書かれてるけど、これはどうしたもんか。
絶対似たレベルでややこしいことになるじゃん。死ぬまで戦いそうな奴がゴロゴロ出てきそうなんですけど。
「ま、教会側からすりゃぁ打倒するべき悪徳の化身扱いしている連中と、いきなり仲良くしろなんていわれりゃ困惑するのは当然。異形の事情を知っている連中ならまだ折り合いもつけれるだろうが、その辺知らない奴がいきなり和平まで伝えられりゃぁ、変な暴走をしでかしてもおかしくねぇな」
「むしろそういう奴ほど乗せやすそうっすね。ほら、漫画とかでもよくある導入に似たようなのあるっすよね」
先生がうんうん頷くと、匙もそんなことを言ってくる。
あ~。最近の漫画だと結構よくあるよな。そういう展開。
自分達の知っている世界のあり方が実はでたらめで、信じてきた組織は敵対してたと思ってた連中とグルみたいなもんってやつ。そもそも更に上のおもちゃみたいな感じになってるとか。で、真相を知った主人公は仲間と共に立ち向かうって感じの。そういう組織って割と宗教関連とかそういった感じのだし。
そんな連中がゴロゴロいるなら、なおのことやばいことになりそうだ。話聞いてくれなさそうっていうかなんて言うか。
なんか更に重い雰囲気になっていると、カズヒは持ち直したのか咳払いをした。
「とにかくそういうわけで、クーデター陣営はかなりの割合が神聖糾弾同盟に乗っ取られたようなもの。むしろローマ教皇がサーヴァントとして参加したことで、賛同して参加を選んだ奴も増えたみたいよ」
カズヒがそう言うと、教会側のメンバーは全員が沈んだ表情になった。
アーシア達は元々教会に属してたからなぁ。悪魔になったり天使になったりしてる人も、今の三大勢力や各神話と仲良くやってる今を良く思ってるし。教会側で不満が爆発して大ごととか、やっぱり思うところはあるよな。
「……ストラーダ猊下とクリスタリディ猊下が味方同然なのは、不幸中の幸いだな」
そう言うゼノヴィアだけど、なんていうか結構感情籠ってるな。
他のメンバーより深く感情が籠っているっていうか、なんていうか。
一体何なんだろうと思ってると、先生が同情の視線を向けていた。
「ストラーダの奴は先代のデュランダル保有者だったからな。気になって当然か」
先生がそう言うけど、え、ちょっと待って!?
「先代のデュランダル所有者!? っていうか先生も知ってるんですか!?」
すっごい人が出てきたな、おい。
っていうか先生の言いぐさが、知っている顔に対するそれなんだけど。これってもしかして、会ったことある感じか。
なんていうか先生は先生で、嫌な過去を思い返す感じだし。
「第二次大戦期にやりあって以来だが、あの時はコカビエルがだいぶ追い詰められてなぁ。あいつはそれ以来、聖剣に興味を持ち始めたんだよなぁ」
コカビエルの奴を追い詰めるほど!? それも第二次大戦期って、人間水準だと大昔だぞ!?
俺は面食らうけど、ゼノヴィアは真顔で先生に頷いていた。
「御年八十七になられるが、未だ猊下に衰えは見られない。技の冴えに限れば磨きに磨かれていると断言できるぞ、アザゼル先生」
ゼノヴィアのその言葉に、先生は感心しているような引いているような複雑な表情を浮かべている。
そ、そんなにやばいレベルだったのか。
「うっへぇ。下手したらそんな状態の奴と加減はされても戦う羽目になってたのか。そういう意味じゃ運が良かったな、お前ら」
いや、 マジでそんなレベル!?
いや、確かにコカビエルはめっちゃ強かったしな。ぶっちゃけていや、今の俺でも普通の禁手じゃ苦戦すること間違いないだろうし。それを追い込んだ奴が、それ以上に強くなってるっていうならやばいだろ。
あ、戦闘狂な曹操やヴァーリチームがちょっとうずうずしてる。
言っとくけど、今は救援要請を出している人だからね? 戦ったら駄目だからね?
「……ヴァーリがいなくて良かったぜ」
あいつがいたらややこしいことになってたと思う。だって、俺と戦う為にかなりえげつない挑発しやがったしなぁ。
あ、そういえばなんでいないんだろ。後で聞いてみるか。
「私も一度お会いしたことがあります。とても気さくで優しいお方でした」
アーシアが懐かしむようにそう言うと、アニルも同じような表情になる。
「若い戦士関係者は一度は会ってるはずですぜ? あの人戦士育成機関の設立に関与した人だから、時々催事に参加してくださりますんで」
き、聞けば聞くほど凄い人だな。流石戦士上がりの司祭枢機卿。教会で三番目に偉い立場なだけあり、立派な性格っぽいな。
「クリスタリディ猊下と戦わなくて済んだのも良かったわ。私達にとって恩師だもの」
「そうですね、イリナ先輩。戦士育成機関の授業でいくつもの教えを授けてくれた恩師ですし」
イリナもほっとしている表情で、ルーシアもそこには同意しているのかコクコクと頷いている。
クリスタリディって人も凄い人なんだろうか。
「……奴もストラーダ張りに
先生がそう唸るほどの人達か。
「ほんと、二人と戦わなくて済んだのはラッキーだよねぇ。あの二人、魔王すら倒せそうなぐらい強いから」
デュリオがそんなことを言うけど、そんなレベルかよ!?
あ、ヴァーリチームのアーサーが眼鏡をくいっと挙げながら興味深そうな表情になってる。
やめて! ヴァーリチームの野郎は全員バトルジャンキー気質だから、しなくてもいい戦いをしそうで怖いから!
「フフフ。それぞれデュランダルとエクスカリバーを持っていれば、きっと凄まじい強さだったのでしょう」
「そうですね。現役の戦力で例えるなら、デュリオや戦士リュシオンと同等の戦力になるでしょう」
グリゼルダさんが凄いこと言うけど、そんなレベルですか!?
ほ、本当に戦うことにならなくて良かった。いや、エクスカリバーはともかくデュランダルはこっちに丸ごと残ってるけど。
「そういえば、クリスタリディ猊下は満場一致で
「確かデュランダルの増産計画もあったね。テスター最有力候補がストラーダ猊下とは聞いているよ」
と思ったら、ルーシアとゼノヴィアが物騒なことを話している。
おいおい。最強のエクスカリバーを中核にした、最強のヘキサカリバーの持ち主なのかよ。しかもデュランダルも増産計画が進んでると。
「へぇ。ジャンヌには感謝しないとね。生ける伝説が再び戦場に出るのかもしれないんだから」
曹操、喜ぶな。下手したら戦ってたんだからな?
っていうかそうだった。英雄派のジャンヌが増産に関わってるんだった。厳密には後継私掠船団のブレイを参考に、聖剣を鍛造する禁手に至っちゃったからなんだけど。
そういう意味だと戦力増強なんだけど、敵もやばいぐらい強いのが多いからなぁ。心強いんだけど苦戦続きだよ。
あとたぶんだけど、神聖糾弾同盟もめっちゃくちゃ強いのが多いんだろうし。
……あ、そういえば。
「そういえば先生。協力者じゃないテオドロ・ログレンツィって人はどんな人なんです?」
その辺は詳しく聞いてなかったな。
と、何故か知ってそうな人達もちょっと首を傾げている。
「テオドロ・ログレンツィか。最年少で司祭枢機卿にまで上り詰めたと聞いている」
なんかが歯の間に挟まっているような言い方だな。
首を傾げていると、アーシアも同じように首を傾げていた。
「カトリックの上層部でも謎多き方と耳にしましたが、私もお会いしたことはないですね」
「私もね。シスター・グリゼルダも会ったことはなかったですよね?」
おいおい。ミカエル様の転生天使、それも
なんか訳ありなんだろう。ただ、流石に顔ぐらいは知っておきたいんだけど。
……いやいや、それはちょっと脱線しているな。とにかくだ。
「……とにかく。私達がここに来てその話をする以上、D×Dはバチカンに潜入する側ということね」
「そうなるみたいじゃな。ま、神聖糾弾同盟はともかく、クーデターにクリフォトが関わっとるなら尚更じゃ」
リアスと孫悟空の爺さんがそう言うと、先生も頷いた。
「そうなる。何分事情が事情だから、凄腕かつ比較的動きやすい奴でないといけないんでな。……つまり、D×Dの出番というわけだ」
……それが、俺達の新しい仕事。
本当に、凄いことになってるな……っ
ちなみにパラディメアはタイタンフォールのタイタンを参考に仕立てました。乗って強化するもよし、下りて連携するもよしの独立具現型に近い兵器体系です。
そして神聖糾弾同盟の脅威度が本格説明。パラディメアを確保していることもですが、独自開発のプログライズキーを採用するなどかなり強化しています。
そんな神聖糾弾同盟を率いているのが、サーヴァントであるウルバヌス二世。いちいち細かく指摘するとグダグダになりそうなのでここで前もって告げておきますと、アグレアスで冥革連合の考察をしながらホットドッグを食ってたのが奴です。
ウィキペディアレベルでいろいろ調べただけでも、本質的に彼の聖職者人生は教会の綱紀粛正がメインで、十字軍遠征は晩年のイベントって言った感じでしたね。おかげで今回のストーリーに向いている来歴だったのがうれしいところ。
なので即興で暗部部隊にも理解があっていろいろしていた感じに仕立て直しました。政治力という点では、おそらくフロンズもガチ警戒するレベルの人物だっただろうと思いますね。
あとしょっぱなで出してがちがちのダーティジョブ部隊だと明言していた、カズヒの古巣である辺獄騎士団ことリマ部隊。もうちょっとその辺を深堀したかったので、ストラーダやクリスタリディと連携してクーデターのプロット調整を行っていました。そのあたりの不安要素を警戒して動いていたのが前章幕間の二人です。
あと原作の部分をもう説明していますが、クーデターを題材にするけどそれ以外は九割がたオリジナルなので、明かす暇がないと思ってすでに説明した感じです。ストラーダとクリスタリディは味方として大暴れさせたいところですね。
話を神聖糾弾同盟に戻すと、同盟そのものは「我慢できずに教会を出たけど、信仰心が残ってしまっている」連中が母体。そいつらが寄りにもよってウルバヌス二世を召喚して亜種聖杯戦争に勝ってしまったからややこしくなりました。組織の拡大過程であえて人間世界から共鳴しやすい連中を引き込んだ結果、下手な国家の陸軍総数に匹敵するトンデモ集団に進化してしまっています。
ほかにも割と色々出てくる予定です。天草四郎時貞など、面白い切り口で仕立てたサーヴァントも出てくるぜぇっ!