好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
高評価・感想・捜索掲示板での紹介を常々待ってるグレン×グレンです。
和地Side
まったくもって、今回の一件はやばいことになっているな。
バチカン市国で年レベルの籠城戦が展開されかねない。そしてそのきっかけとなったクーデターの首脳陣から、救援要請が出てくるとは。
しかも、クリフォトは関わっているだろうが予想外の流れになっていると考えられている。まるで英雄派が主導権を握っている時期に、ロキが反乱を起こしたような展開だ。
まったく。世界は本当に予想外で満ちているよ。タイミングがかなり悪いところではあるんだが
とりあえずその辺りの作戦の概要を説明された流れだが、そこで先生小さく息を吐く。
どうやらひと段落はついたらしいな。
「……さて、今回話す内容はほぼ終わったが、質問がある奴はいるか?」
先生がそう言うが、確かに気になることは少なからずあるな。
あ、サイラオーグ・バアルが手を上げた。
「今回のことは父上達も了承しているのだろうか? 大王派は積極的支援を渋りそうなのだが」
ああ、なるほど。確かにそうだな。
大王派からすれば、今回の件は教会の内輪もめに近いからな。バアルの戦力を割くことに文句をつけたくなるかもしれん。あいつらなら魔王派がやればいいだろうとか言いたくなるだろうし。
ただ先生は、苦笑交じりだが首を横に振った。
「その辺は安心しろ。今回の件、フロンズ・フィーニクス達が外周からの制圧に部隊を回すからな」
なるほどな。
「あの人また出てくるんですか?」
イッセーがどこか警戒している感じで聞くと、先生はあっさり頷いた。
「野郎はむしろ積極的にこういうことに動いてるよ。
先生はそういうことを言いながら、別の映像を見せる。
そこには
あの人達、かなり精力的に動いているんだな。
どうも考え方が合わないところはあるが、こういうところは頼れるな。
「奴さん達はGFのテストや全体的な戦力の強化、後継私掠船団のイメージ回復とか色々考えてるんだろう。フロンズ達はサイラオーグを「バアル出身の魔王派」とみなしていることも大きいだろうがな」
……こうしてみると、大王派もかなり戦力が増強されているな。
後継私掠船団を戦力として組み込めたことも大きいが、GF及びDFによる機動艦隊による部隊運用は、かなりの成果を上げている。
そしてフロンズ達シューマ・バアル派は、サイラオーグ・バアルとそのシンパを大王派から切り捨てる方向に動いている節もある。
なら奴らからすれば問題ないわけか。魔王派の連中が魔王派の意向で動く分なら問題と思うわけもない。どうぞ頑張って魔王達の為に頑張ってくださいって訳だろうしな。
はぁ。相も変わらず食えない御仁なことで。
で、質問はいくつか出ては返ってきている。
「先生。規模が規模ゆえに死人を出さないでというのはかなり困難ですが、その辺りは?」{カズヒ}
「流石に今回は死者を出すなとは言えん。責任は上が取るから、まぁ自分達がやばくならない範囲で自己裁量に任せる」
「これだけの人数が動くとなると、流石に神聖糾弾同盟も気付くのではないでしょうか?」{ソーナ}
「潜入用の独自ルートは分散させる予定だ。その辺りはミカエルや、プルガトリオ機関用の秘密ルートも併用する」
「バチカンでは聖剣の量産計画が進んでいるようですが、それらが敵の戦力となる可能性は?」{アーサー}
「十分あり得るから警戒しろ。いや、お前はそっちの方が喜べるのか?」
「バアル義勇軍や俺達アマゴフォースからの人員はどれだけ投入する?」{曹操}
「流石に多すぎるのもあれだから、五人未満だ。量より質で頼む」
次々に色々な方面から質問が飛んでくるな。
……あ、そういえばちょっと気になる方面があるな。
思い出したので、俺も挙手して質問をすることにした。
「先生、間違いなく敵と確定している連中で、特に警戒するべき手合いはどれぐらいいるのですか?」
その辺は重要だな。
事前に警戒対象が分かっているなら、ちゃんと把握した方がいいに決まっている。特に今回、俺達はアウェイに突入するわけだし。
事前に備えられる分は備えておかないと。戦いは大抵、戦う前から始まっているからな。
「……今のお前らでも危険というレベルは、意外と多くない。まぁ、お前らのポテンシャルが若手の域だと上澄み中の上澄みだからでもある」
そこまで言われるとはな。俺達も大概強くなったもんだ。
まぁ、俺の
とはいえ、それで油断していいわけでは断じてない。
先生もその辺は分かっているようだ。ちょっと考え込みながら、資料を再チェックしている。
「……確定済みの連中でも上級悪魔クラスを単独で打倒できるやつは少なからずいるしな。後でまとめてリストアップする」
これは、やはりかなり苦戦しそうだな。
さて、俺から聞くべきはその辺なんだろうが、他のメンツは―
「……先生、侵入するのはD×Dメンバーだけなのですか?」
―そこで、ルーシアが手を挙げた。
なるほど。確かに俺達だけというのもあれだな。
今回の件は、元々和平に対して不満のある信徒達のクーデターが原因だ。
可能な限り教会や天界が尽力するに越したことはない。天使長のエースが天界のジョーカーが属しているとはいえ、可能なかぎり教会関係者が多く対応するに越したことはない。
そこについては気になるが、如何に?
俺達が注目していると、グリゼルダさんの方が静かに頷いていた。
「それについてはご安心を。バチカンの防衛専門部隊である聖都守護連隊及び、デュナミス聖騎士団からも人員が派遣されるとのことです」
……なるほどねぇ。
バチカン防衛部隊からすれば、雪辱と汚名は晴らしたい。そして教会関係の大規模作戦ともなれば、表の顔役といえるデュナミス聖騎士団も必須。実際精鋭部隊である以上、当たり前の人選だな。
俺達としても手練れ集団が援護してくれるなら、ちょっとは心強くなるってもんだ。実際イッセー達は気合が入り直っている。
そして何より、ルーシアは明らかに気配が変わっている。
デュナミス聖騎士団のトップエース。
あの傑物を投入するなら当然だが本気の入れようが分かるというもの。ルーシアも兄を敬愛しているから、そりゃ無意識レベルのやる気は変わるだろう。
静かに小さな笑みすら浮かべながら、ルーシアは胸に手を当てる。
「ならば、必ず成功させましょう。私の兄はリュシオンですから、ここで恥ずかしい真似はできませんね……っ」
……少し、懸念事項がありそうだな。
その日の夜、俺はカズヒねぇと一緒の部屋で、ちょっとした記録映像を見ていた。
内容は悪魔祓い達、それも今回の件で参加している者達の戦闘映像。
あの後選出された要警戒対象の模擬戦などを確認しているが、どいつもこいつもかなりできるな。
英雄派の幹部クラスでも手古摺りそうなのが割と多いな。このレベルが参加しているうえ、既に離反していた側の連中まで参加しているなら……確かに苦戦しそうだ。
「まったく。二人っきりの時間ならもうちょっとロマンチックに行きたいんだけどな」
「仕方ないでしょう。私達ってこういう性分だし、十分及第点じゃないかしら?」
そう語り合いながら敵となるだろう者達を確認しつつ、俺は懸念事項を告げることにする。
「ルーシアなんだが、大丈夫だろうか」
「そこは私も不安だったわ。あまり時間がないのも厄介ね」
そうなんだよなぁ。
ルーシア・オクトーバー。俺達の後輩であり、教会の悪魔祓いから選出されたメンバー。
ただ紫藤監察団とも呼ばれる聖ミカエル監察団は、どちらかというと三大勢力が和平を結んでいることのアピール面も強い。
もちろんグレモリー眷属の活動を手伝いこともあるから、無能が選ばれるわけがない。だがそれゆえに、そもそもの大前提として「三大勢力の和平に好意的」かつ「年齢的に駒王学園に転入できる」ことが必要だ。となると当然だが、学力面でもある程度考慮される必要がある。
その為、優秀ではあるが突き抜けた強みがあるかというと、アニルとルーシアにはないというしかない。
もちろん、二人は毎日頑張って鍛錬をしている。また連戦の過程でレイダーとしての戦力を強化として行っているし、アニルに至ってはヘキサカリバーの一振りを任されている。そろそろコールブランドの量産型も支給されるはずだ。
だが、ルーシアはある意味で優秀ではあっても素質は決して高い方ではない。
人間としての性能は優秀だし、悪魔祓いとしても優秀よりだろう。だが神器を持っているわけではなく、魔術回路があるわけでもなく、星辰奏者の適性があるわけでもない。それでも腐らずちゃんとしようと頑張っているのは美徳だが、最近どうも背負い込みすぎている。
「リュシオン・オクトーバーを意識して前提においているからな。妹として兄に恥じないように、常に頑張っているわけだ」
ただその心構えと、当人の力量がかみ合ってない。
リュシオン・オクトーバーは傑物という言葉すら生ぬるい。イッセーやカズヒねぇとは別の意味で異常の域だろう。
何が異常かといえば精神性だ。神器を禁手に至らせる強い思いを、禁手がどうやって至るとされているか聞いたことで発現させる。更に逆の精神状態に至ることで神器を禁手前に戻し、至らせるだけの強い意志を別の形で持ち直すことで別の禁手に至る真似すら行っている。
控えめに言えば異常だろう。悪魔の駒と併用とはいえ異例の進化を遂げるイッセーや、魔王の血と才覚で覇すら凌駕したヴァーリとも別。意志を覚醒させて文字通り性能を上げるカズヒねぇとも違う。
何より異常なのは、奴がその精神性に対して無自覚だという点だ。
当人は本当にコツの問題としか思っていない。そしてだからこそそれを自分が示すことで前例になろうとしている。
考え方が徹底的にずれている。立派なんだがその所為で、多くの人が歪んでいる節もある。
始末に負えないのが、そんな男が属しているのはデュナミス聖騎士団。ただでさえ性能が向上する星辰奏者から、更に心身共に精強な奴らが属しているわけだ。
周りがそれを参考に、追いつけないながらも頑張っているから認識が修正されることがない。
……俺は正直、とても不安に思っている。
あれは、流石に何とかするべきなんじゃないか……?
「言いたいことは分かるわ、和地」
と、カズヒねぇの手がそっと触れてくれる。
その表情を窺うと、歯噛みしているといった雰囲気すら見せている。
「ただ、同時に時間がないのも事実よ。だからこそ、まずはこの場を切り抜けないといけないわ」
そう語るカズヒねぇに、俺その手を握り返す。
「分かってる。お互い頑張って生き残ろう」
「……ええ、そうね」
そっとお互いに微笑むが、カズヒねぇは少し寂しげだった。
だからこそ、できればと願う。
きちんとそれを知って、できればぬぐう手伝いができればと……心から。
Other side
和地の部屋から出て、カズヒは自分の部屋へと……戻らず、ふと別館の屋上まで来ていた。
和地に恋する自分のことを、否定したいわけではない。
ただ、時々思ってしまうのだ。
「……乙女ねぇ」
そう、小さく呟いてしまう。
彼女が今の
「……我ながら、どこまでもどうしようもないことね……っ」
そもそもなんでこうなったのか。和地は何で生まれたのか。
その流れを考えればどうしようもなく、何よりそれを自分が言うことが問題だ。
それでも思ってしまう、自分の情けなさに耐え切れず―
「……くそったれ……っ」
―その苦悶を、一人の時に言わずにはいられなかった。
「「……っ」」
―それが聞かれていることに、まだカズヒは気づかない。
……前話の切どころを切り替えて、こっちとバランスをとった方がよかったか……。
それはともかくいろいろと不安になりそうな要素を少しずつ入れてみました~♪
明日からどんどんオリジナル状態でぶっこんでいく感じになります。書き溜めは150kbほどで戦闘が開始したあたりとなっておりまっす♪