好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 今回は八割モブ話!


聖教震撼編 第十九話 混迷のバチカン

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 控えめに言って、バチカンは変態に包まれようとしていた。

 

 目の前で性交を繰り広げることで応援するという、気が狂っている。具体的にはこれをもってして人々をよりよい精神状態に持ち込めるという考えが狂っている。しかもバリエーションを増やすために、わざわざ放〇や脱〇、あろうことか獣〇をその場で行い、それを護衛する為の部隊を用意している辺り、天元突破の領域である。

 

 殆どの組織が全力で関わり合いにならないように動いているが、そんな連中が侵攻しているのだから神聖糾弾同盟(ネオ・ディバインクルセイダーズ)は迎撃するしかない。死なない程度の叩きのめされた暁には、鑑賞させる為に引っ立てられるのなら尚更である。どの勢力もそこだけは同情している。

 

 そして当然だが、そんな連中を生かしておけぬと総力で進軍が試みられていた。

 

「成敗せよ!」

 

「断罪せよ!」

 

「粛正せよ!!」

 

 虎の尾で逆鱗を叩くような所業に、当然だが神聖糾弾同盟は本気で挑んでいる。

 

 独自開発したダイイングゴートプログライズキーで変身する、Dレイダー。

 

 悪魔祓い(エクソシスト)用に、戦術支援プログラムのリソースを性能向上に割き、更に武装を小銃から、ブレードや弾丸を形成するDグリップに切り替えるDレイダーE。

 

 そしてフォースライザーをダイイングゴートプログライズキーに最適化したフォースディバイライザーで変身する、仮面ライダーディバイン。

 

 これらの戦力が大挙して、色欲の大罪を全力行使している神敵に対して突貫していた。

 

「性交あれ!」

 

「発情あれ!」

 

「淫乱あれ!」

 

 変態達もまた、その変態性を全力で開放しながら反撃する。

 

 股間からオーラの砲撃を放ち、股間からオーラの剣を生成し、絶頂と共に周囲を吹き飛ばす。

 

「神罰あれ!」

 

「神威あれ!」

 

「神託あれ!」

 

 そしてそれに合わせて激高した者達が、更なる反撃を行う。

 

 控えめに言って、はた目に見れば悪夢のようなぶつかり合いとなっていた。

 

「……なぁ、帰っていいか?」

 

 ゆえにそれをこっそりと覗き見る禍の団の構成員は、全力で逃亡を望んでいた。

 

『落ち着けよ。あいつらそっちに気づいてないんだろ? なら大丈夫じゃねえか』

 

 通信越しにそう返答が来るが、そういう問題ではないのである。

 

 控えめに言って精神がゴリゴリと削れていく。誤解を恐れずに言えば{テロを行う精神が正気かはおいておく}正気を失いそうである。見ているだけでこっちが狂いそうだ。

 

「セックス至上主義ってのもイカれてるけどよ、神様信仰した結果で断罪してもらうってのもイカれてるよな?」

 

『そりゃそうだ。聖書の神ってのが直接動かないのも、ぶっちゃけ関わりたくないからかもなぁ?』

 

 ボヤきの返答に、同じように偵察を行っている者達から「まったくだ」の大合唱が返ってくる。

 

 この場で偵察を行っている者達は、禍の団でも末端側だ。

 

 乗っている機体はサリュートⅢで最新鋭機。しかしこれは数を揃えることを前提としている機体であり、裏を返せば雑兵用の機体だ。ゆえに実力者とか有力者というほどのことではない。

 

 必然として、聖書の神の死を知らない者達のみ。だからこそ、神聖糾弾同盟の厄介さに関して実感が足りてない。

 

 そんな彼らでも、大欲情教団に対するある種の畏怖は感じている。

 

 当然だろう。神の子を見張る者でも普及レベルで実用化させることができなかった人工神器。禍の団がアルバートの発想に基づき実用化させたのと同じ次元。その領域を、よりにもよって神器に対する知識すらろくにない組織が、僅か四半世紀足らずで実用化させているのだから。

 

 脅威以外の何物でもない。天才となんとかは紙一重とはこのことかと痛感する。

 

 幸か不幸か最新鋭の兵器を与えられている彼らは、神の子を見張る者(グリゴリ)やアルバートが情けないとは考えない。その程度の知能はあるからこそ、その領域にさっさと到達してしまった大欲情教団を恐れられる。

 

 そこにこの異常性まで加われば、関わり合いになりたくないというのは当たり前の感性だろう。そういったところだけはまともなモノを彼は持ち合わせていた。

 

 ゆえにちょっと呑気に捉え過ぎている同僚達に、彼は少しため息をつきたくなる。

 

 自分達が乗っているサリュートⅢは、サリュートⅡの発展形だ。

 

 基本的な部分はさほど変わっていない。だが同時に、変わっている部分を起点としてユニットを交換し、機能を拡張できる。それによる幅こそが持ち味の機体だ。

 

 裏を返せば、基本性能はサリュートⅡとさほど変わらない。つまり下級悪魔でも戦術次第では勝算があるレベルである。加えてこの部隊が装備しているスパイユニットは偵察・潜伏が基本であり、戦闘能力を強化する者ではない。

 

 戦闘を掻い潜って情報を探る偵察及び、好機においては奇襲を仕掛けてかく乱する隠密活動が主体。真っ向勝負に持ち込まれれば危険は相応にある。

 

 この意味不明な状況で感覚がマヒしているのだろうが、戦闘能力は普通に禍の団の大規模派閥でもやっていける軍勢だ。一瞬でも油断をすれば致命傷は間違いないレベルとなる。

 

 ゆえに自分だけでも気を引き締めねばと思い直した、その時だった。

 

「小賢しい伏兵め。我らを討つのは神罰だけと知りなさいっ!」

 

 その声が聞こえた瞬間、咄嗟にスモークを展開しながら機体を飛び跳ねさせて距離をとる。

 

 その瞬間、反応が遅れた部隊が切り裂かれ爆発していく。

 

 恐るべきはそれが見えないことだ。切り裂いていく存在は間違いなくいるのに、映像に映し出されていない。

 

 素早くセンサーを切り替えるが、赤外線といった映像確認でも感知できない。ただ音響センサーが大まかな方向を悟ったことで、素早く隠れながら距離をとりつつドローンを展開。

 

 そして切り裂かれ一部が逃げ出す中、一機が爆発して生まれた爆風が切り裂かれる。

 

 切り裂いた存在は知覚できない。だが、そこにいることは間違いない。

 

 ……その瞬間、恐ろしいことに逆バニーの格好をした女性が飛び蹴りを叩き込んだ。

 

 その瞬間、何かがそれを防御し、距離をとる。

 

 数秒後、現れるのは二十歳前後と思われる一人の女。

 

「……よく気づいたわね。このヘキサカリバーは透明の聖剣(エクスカリバー・トランスペアレンシー)を中核にしているのに」

 

 神聖糾弾同盟の言葉に、大欲情教団の女は首を傾げる。

 

「見えてないわよ?」

 

 五秒ほど、男と神聖糾弾同盟の女は沈黙した。

 

 発言の意味がさっぱり分からなかったが、そこに逆方向に首を傾げた大欲情教団の女の信じられない言葉が放たれた。

 

「……殺意に囚われた麗しい耳の気配を察知したから、性欲を与えに来ただけなのだけれど」

 

 男は全力で思った。

 

「おっぱいドラゴンかよ」

 

 変態が神滅具という時点で連想するのが異形社会だが、連想するしかない変態っぷりだった。

 

「……死ねぇい、変態がぁっ!」

 

 神聖糾弾同盟側が怒りの咆哮を挙げるのも仕方ないよなぁ。

 

 そう思ったうえで、男はこれ以上変態と関わりたくないので、それとなく別の戦闘を偵察することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 変態達と同じように、神聖糾弾同盟と戦う者は数多い。

 

 チームD×Dといった三大勢力主体の者達。クリフォトが主導する形での禍の団。そして、異形勢力を敵として人類解放を謳う存在、サウザンドフォースもその一つだ。

 

 相応の部隊を投入しているサウザンドフォースの目的は、この好機をついてのバチカンからの技術奪取。

 

 既に死した聖書の神と、その従僕たる天使達。それに惑わされた教会から、人類の力を奪還する。その為に神祖が遺した情報を元に、この時期を狙い打ってクーデターに介入する予定だった。

 

 想定外の形になり対応に苦慮したが、だからこそのブラッドナイツ。

 

 神祖達が過去に見出し、今に至るまで人類を律し導く先達者として死徒と化した戦士達。

 

 存在そのものが人の為にある理を一方的に蹂躙できる、いわば対人の概念武装。基本性能も高く長い年月の鍛錬と蓄積で成長を続けた厚みも保有。ゆえにただの人間が真っ向勝負で勝てるようなものではなく、何かしらの形で人の理から外れる必要がある。そしてそれをもってしても、中の下レベルである第Ⅳ位階で圧倒的な蹂躙が可能だろう。

 

 そんな死徒は、サウザンドフォース全体では100分の一未満。組織的に血液の供給ラインを確立していることもあり、むやみやたらと下位の眷属を作るような真似も必要ないしする気もない為、位階としてはⅣ以上がほぼすべて。死者や屍鬼といった手合いは、制圧戦闘の為に敵を材料に使い捨てで作る程度。

 

 また暴走したり迷走する輩は積極的に排除され、そうでなくても弱い者はサウザンドディストラクションで滅び去った。

 

 必然、サウザンドフォースに残る死徒はすべてが精兵。ブラッドナイツとして残る彼らは、総じて長い年月をかけて磨き上げた技量により、一階梯上の存在相手に防戦ぐらいは成立させられる

 

 サウザンドフォースにとってブラッドナイツとは、ある種の後見人でありご意見番。彼らブラッドナイツは、選ばれながらも真の意味で神祖の頂に立つ資格を捨てたともいえる、神祖の腹心であるが故の奉公人。

 

 その彼らが出陣した戦場で、「人間」である神聖糾弾同盟が蹂躙されるは必然。

 

 プログライズキーという科学技術は彼らにとって余裕でどうとでもできるもの。神器(セイクリッド・ギア)も「人間の異能」ゆえに、世界の均衡(バランス)破壊(ブレイク)する禁手(バランス・ブレイカー)でもなければ通用しない。異星法則を具現化する星辰奏者(エスペラント)は、その性質及び根幹の高次元粒子たる星辰体(アストラル)もあって突破は可能だが、積み重ねた年月と鍛え上げた技術をもってすれば生半可なものなら一蹴できる。

 

 そんな圧倒的な暴虐に、しかし対処できる者もまた存在する。

 

「……吸血鬼、とはまた違う。これが死徒という物か!」

 

 振るわれる斬撃は、伝説級に至った聖剣のそれ。

 

 如何に人の理を否定する死徒とは言え、その本領は人理という概念が存在し、それらが薄絹のように星を包み込む世界でなされるもの。

 

 ある種の域を超えているエクスカリバークラスなら、この世界でなら通用する。ましてヘキサカリバーとして更に高められたその刃は、半端な死徒では対処ができるわけがない域だった。

 

 更にその動きは幻影として多重であり、多重の幻影によって連携する味方の位置を誤魔化された死徒達は、第Ⅴ階梯や第Ⅵ階梯すら何人も切り捨てられる。

 

 その斬撃は外周部の部隊にも容赦なく襲い掛かり、そして死体の山を作らんとし―

 

「……悪いが、そこまでだ」

 

 ―振るわれる黒い刃が、その一閃を跳ね返す。

 

 距離をとる剣士は、その刃を振るう狗を見据えると舌打ちを返す。

 

刃狗(スラッシュ・ドッグ)か。如何に主がもたらした権能が如き力であろうと、我らを裁くのは貴様ではない」

 

「……悪いけど、聖書の神に君達は裁けない。裁くとするならそれは俺だ」

 

 その言葉に、聖剣使いは鋭い視線を向けながらも、静かに腰を落とす。

 

 神滅具の担い手はその時点で脅威。既に仮面ライダーディバインに変身しているとはいえ、それで漸く彼に通用する領域に到達していると、そう考えるべきだった。

 

「我が名はグレゴール。ウルバヌス二世聖下より夢幻のヘキサカリバーを賜りし、全霊信徒」

 

 そしてグレゴールと名乗った戦士は、ヘキサカリバーの切っ先を鳶雄に向ける。

 

「覚悟してもらおう。貴様はここで―」

 

 その瞬間に、二人は同時に動いていた。

 

 本能的に伏せつつ、同時に可能な限り距離をとり、更に得物を使って防御の体制をとる。

 

 その瞬間、すれ違うように走り抜ける影が、直線状の近くにいた者達を両断した。

 

 神聖糾弾同盟も、三大勢力も、禍の団や大欲情教団であろうと一切合切関係なく。サウザンドフォース以外を建築物すら切断した。

 

「……なるほど。生まれついて至っていた神滅具保有者に、神祖のお言葉から外れた拡張されたエクスカリバーを持つ存在。なら我々が出張るぐらいでなければな」

 

 そう語る男は、両手に赤い曲刀を構えていた。

 

 何かが決定的にずれているようなその存在は、振り返ると共に宣言する。

 

「我が名はブレッド・ブラッドナイツ。「斬撃」の原理を持つ祖が子なり」

 

 

 

 

 

 

 

 ここに、更なる激戦が勃発する。

 




 死徒関連について「人理の否定」というものがありますが、これについてはこんな感じにする予定です。

 神器:通常レベルなら「神が人のために作った力」そのものなので、ほぼ無効化。たとえ転生悪魔になろうと大差なく、また神滅具であろうと第Ⅳ位階で十分殺しうるレベル。ただし世界の均衡を崩す禁手及び、封印された魔獣や龍の力を解放する覇に至った場合は宿主に合わせての減衰にとどまる。

 魔法:編み出したものや誰が使うかで効果が変動。人間が人間によって編み出された魔法の場合、よほど対死徒に特化してるか悪魔の力の再現型でない限り完全に無効化。編み出した存在もしくは使用者が人間でなければ半減止まりだが、人間からの転生悪魔となると数割減少するため、対処方法としては非常にややこしくなる。

 聖別関連:型月世界のそれとは別物であるため、ピンポイントで特攻には当たらない。ただし伝説クラスの聖剣ともなるとある種の特異点になるため、一定以上の格なら普通に通る。ただしその場合は魔剣といった装備とさほど変わるものではない。

 星辰奏者:高位次元からの星辰体による異星法則ゆえに、ほぼ確実に突破される。

 プログライズキー:人類の技術による人のための力なので、よほどのことがない限り無効化できる。




 あくまでこの作品は「神様転生者が持ち込んだクロスオーバー要素などで混乱するD×D世界」なので、死徒の特性に関してはスパロボマジックじみた方法となります。聖別したもの以外はガン無視できるとか言うけど、D×D世界の聖別を型月世界のそれと同じにするわけにはいかないしね♪

 ちなみにそれでも「人のための理」には基本圧倒的有利なので、神滅具でもそのままだと基本はやばいです。ただし刃狗は原材料がアレなので、対死徒においてはトップクラスに相性がいい敵な設定です。
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