好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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聖教震撼編 第三十話 罅はしる聖教

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 周囲の者達が味方の応援の為に、戦場のど真ん中でSE〇をし続ける。

 

 そんな気の狂う光景の中で、しかし神聖糾弾同盟はよく戦っているといえるだろう。

 

 倒されれば目の前で淫行が行われるという、死ぬほど嫌なことが目の前に控えている事実。仮にも聖書の教えにおける、中心地といえるバチカンにそんな連中が迫ってくることに対する憤怒。理由はいくつもあるだろう。

 

 だがそのうちの一つに、筆頭戦力の一人が奮戦しているという事実があった。

 

 六聖英霊とは異なり、今を生きる人でありながら並び立てる戦力とされた者達。授けられた称号を、全霊信徒。名をマルティナと言う。

 

 透明の聖剣(エクスカリバー・トランスペアレンシー)を中核とするヘキサカリバーを振るい、彼女は奮戦していた。

 

 元々プロテスタントでエクスカリバー使いの候補として選定されていた彼女は、しかし三大勢力の和平とそれを理由とする人工聖剣使い育成の停止に、耐えきることができず教会を離反した。

 

 そこからはくすぶり続ける日々だった。聖書の教えこそ世界を導く規範だと信じたが故、そこから離れることは苦痛でしかなかった。だがその規範を教会と天界が自ら翻したことを、受け入れることもできなかった。

 

 しかしウルバヌス二世は示して下さった。自分達が悪なのだという、否定の余地がない断固たる事実を。だからこそ罰を受けるのは自分達の側だという、当然の真理を。

 

 ゆえに、この戦いに対する熱意は神聖糾弾同盟でも指折りといえるだろう。自らの悪徳を主に裁いてもらうという、ある種の栄光を受ける為だけに残りの人生を使うと決めたのだから。

 

 だから、こそ―

 

「……バチカンで淫行など、ふざけるなぁああああっ!!」

 

 ―かなりガチのレベルで、彼女は限界すら超えていた。

 

 今の彼女は文字通り、己の限界をこえ進化すら果たしている。神器を持っているのなら、間違いなく至っているレベルで、全力を発揮していた。

 

 全ては神敵粉砕、ただそれのみ。貞淑を良しとし色欲を罪とする、聖書の教えに殉じる為。淫行をバチカンでさせるなど、論外としか言えないのだから。

 

 もはやその勢い、一騎当千。伝説の英雄達すら超えるだろう、圧倒的な戦士がここにいる。

 

 神聖糾弾同盟が最も大欲情教団と激突しているこの戦いにおいて、神聖糾弾同盟を支えているのは間違いなく彼女だ。最強戦力による、壮絶な戦いが巻き起こっている。

 

 だが同時に、大欲情教団の者達は悲し気な表情を浮かべていた。

 

 自分達の命が危険だからか? 否。彼らはすべからく色欲に命を捧げている。それだけで悲しんだりはしない。

 

 仲間達が傷つけられているからか? 否。同胞達が傷つき倒れるのは確かに辛いが、彼らも覚悟して戦場に立っている。ある種の敬意と誇りを持つべきであり、考えようによっては愚弄にしかならないそんな行為は決してしない。

 

 彼らが悲しんでいる理由。それは歪みなくただ一つの理由によるものだった。

 

「……なんという。色欲を引き離し命を燃やすなんて……悲しすぎる!!」

 

「余計なお世話だぁああああああっ!!」

 

 歪みない変態性の発露に、マルティナ渾身の一撃が放たれる。

 

 だが大欲情教団は心の底から本気だった。

 

 なぜなら彼らは、色欲こそを尊ぶ思想団体。淫乱であることを良しとし、変態であることを目指す者たちである。

 

 ゆえに皆が変態であれるよう、死力を尽くすがその在り方。転じていやらしさを持たないように生きている、淫乱足りえる者を見て嘆かない方がおかしいのだ。

 

 ゆえに、彼らの決意は素早かった。

 

「我ら大欲情教団、今こそ淫乱たる変態として命を燃やすとき!」

 

「淫らな思いを解き放て!」

 

「分け合え、我らのいやらしさ!!」

 

 大欲情教団の変態達が、何故か共鳴するかのように輝き出す。

 

 その光が圧縮されるように強まっていくこの光景。それを見た瞬間、周辺で戦闘をしていた者達が凄い勢いで逃げ出した。

 

 なお、逃げ出した者達はその多くがある映像を思い出していた。

 

 それはリアス・グレモリーとソーナ・シトリーのレーティングゲーム。その終盤にておきた、兵藤一誠の乳技。乳語翻訳(パイリンガル)が発動するその瞬間を連想した。

 

 だから逃げた。速攻で逃げた。

 

 食らえば色々なものが削られるかもしれない。少なくとも、初見で味わいたくはない。その一念で逃げ出した。

 

 そして、数割にとってそれは間違いなく正しい。

 

 なぜならこれは、特定の人物にとって喰らえば終わる系統の技である。

 

 該当する者が喰らえば、その瞬間に今までの人生から去るほかなくなるだろう。少なくとも、今までの人生をそのまま過ごすことはできなくなるだろう。そもそも生きようと思わなくなりかねない。そういった技なのだ。

 

 何より恐るべきは、この技を放つ時に悪意が一切ない事。

 

 純粋たる善意。純度100%の、相手の幸せを願う気持ちこそが、共有という概念を形にしたこの慈悲を発動させる。

 

 そう。これこそ大欲情教団による、絆の必殺奥義。

 

「君もいやらしさを知るといい……」

 

『『『『『『『『『『シンクロニティ・セックスッ!!』』』』』』』』』』

 

 この瞬間、バチカン外周部の一区画にて「発動者が経験した性交を疑似体験する」奥義が放たれた。

 

 ……ちなみに、数十人がかりで発動し、代償として昏睡状態になること請け合いの禁呪である。

 

 そんな技を、この状況下で、純粋な善意で行えるのが大欲情教団であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃、バチカン内部でも大なり小なり被害が発生していた。

 

 その現場における全霊信徒。聖都守護連隊に属していた西堂黒須(せいどう くろす)は、恐怖すら覚えていた。

 

 自分が変身する仮面ライダーディバイン。

 

 実力のある悪魔祓い(エクソシスト)が実装する、DレイダーE。

 

 そして同志達が実装する、Dレイダー。

 

 戦力として圧倒的であり、たとえ最上級悪魔が眷属を引き連れようとも返り討ちにできる。その自信があった。

 

 その自信は間違っていない。間違いなく事実であり、最上級悪魔が眷属を引き連れてきた()()では勝てない。それだけの部隊をもって、彼はウルバヌス二世より使命を賜った。

 

 すなわち、内通者を利用してタイミングを誘導された、侵入した禍の団(カオス・ブリゲート)の殲滅である。

 

 しかも侵入者の中には、聖十字架の担い手すら存在していた。

 

 神の子の処刑に使われた十字架。それに由来する神滅具(ロンギヌス)を持ちながら、邪悪な魔女そのものである紫炎のヴァルプルガ。聖遺物に汚名を記す、忌まわしき怨敵である。

 

 その打倒もできると喜びすら覚えていた彼は、目の前の状況に恐怖を隠し切れない。

 

「……化け物……め……っ」

 

『悪いねぇ? 俺ってば、これでもステラフレームじゃ戦闘特化型なもんで? 余裕ってわけよ』

 

 そうヘラヘラと嗤うステラフレームは、焼き尽くされて灰となった同志達を踏みにじる。

 

「あらあら? 燃え萌え勝負はリードされてるかしらん?」

 

 そう微笑むヴァルプルガもまた、愉快そうに灰を見て嗤っている。

 

 その事実に怒りを覚え、黒須は立ち上がると共にディバイライザーを操作する。

 

『ダイイングインフェルノ』

 

 振るわれるはEグリップを瞬間的に強化する攻撃モード。

 

 ためらうことなく接近し、そして刃を振るい―

 

『おっとゴメンねぇっ!』

 

 ―その瞬間、打撃と共に絶大な衝撃波が放たれる。

 

 ろっ骨を数本粉砕しながら、黒須は数十メートル離れた壁に叩き付けられる。

 

 それでもなお、倒れない。足を踏ん張って倒れることだけは抑え込む。

 

 歯を食いしばり睨み付ける。心だけは折れていない。

 

 全霊信徒は、神聖糾弾同盟でも有数の戦士に与えられる称号。ダイイングゴートプログライズキー用にフォースライザーを再設計した、フォースディバイライザーによって変身する主力戦士である。

 

 そんな自分が、敵の主力と激突している。

 

 倒れるわけにはいかない。まだ一人として敵を倒せていないのだから。

 

「負けるわけにはいかん。力を貸してくれ、同志達……聖下……散っていった先達達……そして―」

 

 そう思った時、彼の脳裏に思い浮かぶのはある戦士達。

 

 国家に敵対しながらも、信じる教えの為に尽力を尽くした者達。

 

 信じる形は違えど、それでも尊敬に値する先達達。

 

 そう―

 

「我らが好敵手たる、イスラム原理主義者達よ―」

 

「『『なんで?』』」

 

 ―その瞬間、真顔のツッコミと共に黒須は跡形もなく吹き飛ばされた。

 

「……イスラム原理主義者を好敵手って、彼の頭って大丈夫ですのん?」

 

『っていうか、教会は思想調査やっとけよ。絶対アウトだろ、〇ル〇イダとかI〇L〇とかをライバル扱いする奴』

 

『まぁ、規模が大きいと人が多いし? カバーしきれなかったんじゃない?』

 

 壮絶に敵が教会に同情する方向にもっていった黒須だが、そこで生き残っていた内通者が恐る恐る手を挙げた。

 

「意外と多かったんですよ。ほら、近年は信仰の自由が広まっているから他宗教との友好関係とかを主張する信徒も多いですから」

 

 ある意味でそれは、宗教的侵略を繰り返してきた聖書の教えの進化といえるだろう。

 

 だが、しかし。

 

「『『それにしても……』』」

 

 対象があまりにアレすぎた結果、外道三人が教会に同情するレベルになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 外周部での戦闘において、幾瀬鳶雄は猛攻をしのいでいた。

 

 夢幻の聖剣(エクスカリバー・ナイトメア)を使用したヘキサカリバーは、神滅具の禁手をもってしても手古摺るレベルと言っていい。

 

 そこに仮面ライダーディバインに変身していることもある。その総合戦闘能力は、最上級悪魔や上級死神でも苦戦するレベルだろう。いかに幾瀬鳶雄が神の子を見張る者(グリゴリ)でも指折りの実力者と言え、決して確証ができるほどではない。

 

 更に上級死徒のブレッドという男の存在もある。油断ができるわけではない。

 

 振るわれるブレッドの斬撃を回避しつつ、全霊信徒のグレゴールと切り結ぶ。

 

「やはり堕天使側も油断できんな。くっ……核縮の動きに便乗し、対冥界攻撃用に核兵器は調達されるべきだったか……っ」

 

「……それはどうなんだ?」

 

 一瞬本気で引いたが、それでも戦闘はしっかりと行う。

 

 グレゴールは正教会でエクスカリバーの使い手候補となる人工聖剣使い。だが「核縮の動きを利用して国家から核兵器を徴収し、冥界攻撃部隊を編成するべき」と本当に上申しているタカ派筆頭格である。それが理由で、和平の可能性を探っていた上層部からは補欠として抑え込まれた男だ。

 

 ゆえに本気であり、その猛攻もまた凶悪だ。

 

「ふむ。サウザー諸島連合では他国からの警戒を避ける為に核兵器は開発してなかったが、冥界全体の攻撃用に研究した方が良かったろうか」

 

 そう首を傾げながらのブレッドの斬撃を伏せて回避しつつ、鳶雄とグレゴールは刃を振るいあう。

 

 グレゴールの攻撃は激しく練度も高い。一対一でも確実に勝てるほどの余裕はなく、油断すれば一瞬で切り殺されるだろう。

 

 そこにブレッドの攻撃もある為、負担がとても大きい。

 

 何とかグレゴールを打倒し、そのあと()()()()神聖糾弾同盟を何とか無力化しなくてはならず―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……やれやれ。如何に原理を振るえるとはいえ、第Ⅶ位階如きにはめられてどうするか」

 

 

 

 

 

 

 

 その呆れ声と共に、ブレッドの方に大きな攻撃が叩き込まれた。

 

 グレゴールを警戒しながら視線を向ければ、そこには一人の小さな少女がいた。

 

「君は……?」

 

「うむ。アザゼル殿がした救援要請にもとづいてきた、道間の者じゃ」

 

 そう答える少女は、同時に少し肩をすくめる。

 

「それと気を強く持て。あの死徒独自の原理じゃろうが、警戒順位を下げられておるぞ?」

 

 その言葉に、鳶雄は一瞬理解が追い付いていなかった。

 

 だがすぐに気づく。

 

 今まさに真っ向勝負に仕掛けているブレッドを、グレゴールはもとより他の神聖糾弾同盟より()()()()()()にしている

 

 そんな手合いではないし、今まさに自分を殺そうとしている敵だ。実力自体が強敵であり、グレゴールや自分と渡り合える奴を軽く見れるわけがない。ましてグレゴールを打倒した後、ブレッドではなく遠く離れた神聖糾弾同盟を当たり前のように優先するのもおかしい。

 

 そんな相手を後回しにするべく意識までしていたことに、鳶雄は気づいて初めて戦慄する。

 

 鳶雄のそんな様子に小さく頷いてから、死徒の少女は肩をぐるぐる回す。

 

「気をつけよ? 高位の死徒は親に由来する異能や、独自の異能を持つ。死徒独自のそれは原理と呼ぶので覚えておくがよい」

 

 そう告げる頃には、その少女の周りに更に何人もの死徒が合流する。

 

「いつものことですが、もう少しご自愛ください!」

 

「なんでそんなにフットワーク軽いんですか!」

 

 その合流した死徒の言葉から、その少女が相応の立場であることを鳶雄は理解する。

 

 それだけの死徒を用意できるとは、道間は本当に凄まじい組織らしい。

 

 周囲を警戒しながら戦慄していると、その少女は軽く肩をすくめていた。

 

「……まぁ、儂らは道間日美子ら……カズヒ・シチャースチエらと言った方がよいのか……まぁ、あ奴に返すべき負い目というものがあるのでな。いい機会だから返したらどうかと勧められたのじゃよ」

 

 そう片目を閉じながら告げ、そして死徒達は周囲に構える。

 

 更に魔術回路保有者が数十人ほど現れ、神聖糾弾同盟や死徒達を相手に戦闘を開始する。

 

「では、これより道間家も参戦させてもらうとしよう。少しぐらい休んでもよいぞ?」

 

「……いや、その必要はないさ」

 

 鳶雄は首を横に振り、そして素早く鎌を構える。

 

 このままというわけにはいかない。そして何より、仕事はきちんとするべきだ。

 

「なにせ、同じ仲間がバチカン(あっち)で戦っているからね」

 

「なるほど確かに。それはとても重要じゃな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦いは、更に激しさを増していく。




 ブレッドの原理はいわば「優先順位変動能力」であり、周囲の敵に自分の優先順位を上下させるように誘導する超能力です。

 性質上、乱戦や護衛などにはとっても有効。警戒や対策なしでくらうと、神滅具相手に格下でありながら致命の一撃を与える余地が作れます。

 裏を返せばある程度の警戒や対策があればどうにかできる止まりですが。ちなみに乱入者は上級死徒をたかがといえるだけあって、位階としてはさらに上となっております。それが遠目で確認してからくれば、まぁどうとでもなるレベルですね。




 そしてよりアレな連中に打倒され始める、アレな全霊信徒たち。さすがに多勢力からボコられる状況もあり、乱戦気味とはいえ無理がある感じです。







 あと現段階で、書き溜めは120kb以上ある感じです。とりあえずカズヒ関連の超重要イベントが終わった直後で、そこからカズヒも暴れだす感じです。

 いろいろサプライズ展開もあるから、待っててね?
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