好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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聖教震撼編 第三十三話 破壊の猛威

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 リアス・グレモリーは、圧倒的な数の敵を相手に奮戦していた。

 

 ただ力をもって打倒するだけではない。可能な限り威力を低く、急所を避ける。そういった加減をなるべく考慮して戦っていた。

 

 状況ゆえに殺さないように気をつけろとは言われていない。だが事情を知っているからこそ、殺さずにどうにかできるならどうにかしたいとは思っている。

 

 だが、それにしても限度はある。それを痛感し始めるほどに、今の状況は危険といってよかった。

 

「……主よ。ここまでしても姿を現しては……くれぬのですか……っ?」

 

 そう祈るように唸るは、テオドロ・ログレンツィ。

 

 彼が握るヘキサカリバーが輝き、それに共鳴するように戦士達は猛攻を激しくしていく。

 

 間違いなく、彼が持つヘキサカリバーの核は祝福の聖剣(エクサカリバー・ブレッシング)。聖なる力や聖別された物を底上げできる、サポート型のエクスカリバーだ。

 

 その力が信徒達を底上げする。まして振るっている者が司教枢機卿で奇跡の子。単純な効果以上に、士気の向上に繋がっている部分がある。

 

「皆さん! すぐに治しますから……頑張ってくださいっ!!」

 

 ひとえにアーシアの奮闘があるからこそ、こちらに死者は出ていない。だが同時にそれだけだ。

 

 このままでは押し切られる。リアスはそれを理解していた。

 

「……く……っ」

 

 これ以上、相手の命に気を遣っている余裕はない。

 

 それをリアスは痛感し、そのうえで歯を食いしばる。

 

 事情を知らないとはいえ、不可能な条件を示したうえでこれだけの規模にクーデターを発展させた、ウルバヌス二世。

 

 機会があれば一発、叩き付けなければ我慢ならない。その怒りと共に、リアスは相手を滅ぼす覚悟を決め始める。

 

 ……彼女は知らない。ウルバヌス二世は確証こそないが、聖書の神が死んでいることを前提に計画を立てたことを。

 

 そしてD×D側が誰一人として辿り着いていない、ウルバヌス二世達の真の目的。神聖糾弾同盟(ネオ・ディバインクルセイダーズ)が結成された真の理由。その、この事件における到達点。

 

 それを悟る時、この戦いは最終局面へと突入する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

「うぉおおおおおっ!!」

 

「……はぁっ!」

 

 俺と曹操は左右から、コロンブスを責め立てる。

 

 自分で言うことじゃないけど、俺ってば爆発力はあるし基礎もできていると人に言われてはいる。そして俺は龍神の肉体を持っているうえ、神滅具(ロンギヌス)持ちだ

 

 曹操がやばいのはよく知っている。こいつめちゃくちゃ強いし、何してくるか分からないし。生身の人間ではあるけど、最強の神滅具持ちは伊達じゃない。

 

 そんな俺達を相手に、コロンブスはむしろ俺達を追い込んでいる。

 

 と、いうかだ。

 

「行きなぁっ! 俺の下僕達っ!!」

 

 そう言いながら奴が俺達に差し向けるのは、俺の飛龍と曹操の戦士達。

 

 俺達が扱う能力で生み出した戦力を、何故かコロンブスの奴は俺達に差し向けてきやがった。

 

 しかも油断すると梅毒が襲い掛かってきやがる。

 

 食らえば終わる。そんな攻撃を前にしたら、俺だって回避ぐらいはしないと……詰むっ!!

 

『いえ、確かに危険ですけど!! どっちかといえば天然痘を重視してくださいっ!!』

 

 無理だシャルロット!!

 

 そして多分、重要なのはそこでもない。

 

 あの野郎、さっきから理解ができない謎現象のオンパレードだ。

 

 こっちの攻撃が明後日の方向に飛んでいく。

 

 発動しようとした能力が無効化される。

 

 こっちの能力が何時の間にか操られる。

 

 なんかデカい炎とか氷で攻撃してくる。

 

 気づいたら負傷していた奴が回復してくる。

 

 いくら何でも、効果が多彩すぎだろう! 創造系神器か!!

 

 間違いなく禁手(バランス・ブレイカー)だ。それは間違いない。

 

 だけど禁手にしたって、手札が多すぎるだろ。そういう多彩な禁手もあるにはあるけど、そういうのってやっぱり出力とか強度とかには限界があるし。そもそも聖槍からかけ離れていることを踏まえると、何かがあるとしか思えない。

 

 くそったれ! このままだと押し切られる!!

 

「……兵藤一誠」

 

 と、曹操がコロンブスの攻撃を捌きながら、俺に声をかける。

 

「どうした?」

 

「一つ試してみるべき価値のあることがある。好機が来たら仕掛けるから、それまで何とかしのいでくれ」

 

 なるほど。

 

 曹操のことだ。どうやら何かに気づいたみたいだな。

 

 ……よし。

 

「任せた!」

 

「……っ」

 

 なんか面食らってるけど、おかしなことしたかな?

 

 こいつの強さと得体の知れなさはよく知っている。オーフィスを有限にした時といい、頭も回るから何かいける可能性はある。なら頼るさ。

 

 今は味方だからな。正直よく分からんことで悩んだりとかで困るけど、厄介な敵だからこそ味方になるなら頼もしい。

 

「頼んだぜ、曹操。頼りにしてるからな!!」

 

 俺がそう言いながら前衛を張ると、曹操はなんか苦笑している感じだった。

 

『……そういうところですよ、イッセー』

 

『ま、相棒はそういうやつだからな』

 

 シャルロットとドライグまで苦笑しているし。

 

 な、なんか分からないけど―

 

「しのがせてもらうぜ、コロンブス!!」

 

「そうはいかねえ! 信徒達の為にも、頑張らせてもらうぜぇっ!!」

 

 ―こいつは俺が何とかしてやるぜ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 振るわれるプロトデュランダルⅡをしのぎながら、ゼノヴィアは歯噛みするほかなかった。

 

 エクス・デュランダルはプロトデュランダルⅡより性能が上のはずだ。エクスカリバーが上乗せされているのだから間違いない。

 

 だがそれでも、オウル・ランドゥールはこちらに対して優勢に戦っていた。

 

 そしてそこから少し離れたところでは―

 

「お覚悟を、猊下!」

 

「それはできぬな」

 

 ―大挙して押し寄せる信徒たちを、レプリカのデュランダルで薙ぎ払うストラーダの姿があった。

 

 圧倒的な数と老齢故に体力が衰えていることもあり、抑え込まれている状態だ。

 

 だがそれでも、ストラーダは圧倒的だった。

 

 自分のエクスデュランダルはおろか、オウルが振るうプロトタイプデュランダルⅡより強大な威力を発揮しているかもしれない。レプリカでしかないデュランダルは、デュランダルの二割程度しか力がないにも関わらずだ。

 

 そんな圧倒的な猛威を見ていると、猛威に追い込まれている自分が情けなくなる。

 

 ……オウル・ランドゥールはデュランダルの後継者において、候補であった。

 

 自分が選ばれたのは若いが故の可能性もあったが、同時に彼が上層部から「デュランダルを与えた際の影響」を踏まえたものだと聞いている。

 

 ある程度は自分も伝え聞いているが、彼はかなりのタカ派だそうだ。

 

 宗教的侵略として現代では負の歴史とされている、コンキスタドールなどの宗教的活動。だが彼はそれ「「唯一たる神の意向を偽神を奉ずる者達に知らしめる、偉大なる英雄譚」と誇っていたそうだ。また多宗教勢力に対する宗教的外征を求めていることでも有名だった。

 

 自分も割と敵には過激だが、それでも消去法で選ばれる程度の過激派。そんなものが和平に肯定できるわけがなく、神聖糾弾同盟についたのは当然だろう。

 

 聖書の神が死んでいることを知る前の自分ならともかく、今の自分は彼にデュランダルが渡ることを良しとはしない。

 

 だが、彼がデュランダルを持っている方が、デュランダルの性能を発揮できるのではないかと思ってしまう。

 

 使い手として劣っていることを痛感していることで、心が弱っている。それを理解しているからこその状況だが、しかし現実問題として窮地である。この事実は揺るがない。

 

 ゆえに更に動きに乱れが生まれ始める中―

 

「……戦士ゼノヴィアよ、臆するな」

 

 ―ストラーダの声が、聞こえた。

 

「私は、貴殿がオウルに匹敵するだけの素質を持つと確信している。デュランダルに相応しき破壊の申し子だ」

 

 敵を薙ぎ払いながら、ストラーダはそう告げる。

 

 だがそのうえで、詰問するような視線を向けていた。

 

「……だが、貴殿の破壊は、()()()であっているのかね?」

 

 ……その言葉に、何かがはまろうとしていた。

 




 今回はちょっと短めですが、キリもいいのでここまで!!
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