好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 コロナワクチンの副反応も収まり、久しぶりに執筆速度が加速しております。

 ……さぁ、盛り上がるところだぜぇっ!!


聖教震撼編 第三十九話 奇跡の始まり

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 覚悟してもらうぜ、コロンブスっ!!

 

「いくぜぇええええっ!!」

 

 全力チャージで、俺はクリムゾンブラスターを発射し、そして即座にクリムゾンインパクトの体制に入る。

 

 そして……もう一発!

 

「おいおいまじかよ!」

 

 面食らうコロンブスに対し、俺は両手にクリムゾンインパクトを準備して、そのまま飛び上がる。

 

 真上から両手を組んで叩き付ける。今出せる中なら間違いなく、最強クラスの一撃だ。

 

 一発の拳に収束させるから、破壊力が集中するのがいいな。うかつに吹っ飛ばすと周辺が吹き飛ぶから、クリムゾンブラスターはうかつに打てないし。会長とのレーティングゲームみたいな特殊ルールもこれで安全!!

 

「上等だ! その力……全部もらうぜぇっ!!」

 

 そしてコロンブスは、思いっきり槍を輝かせる。

 

 今までで最大出力。そりゃまぁ、それぐらいはしてくれないとな。

 

 そして―

 

「……槍よ」

 

 ―それが狙いなんだよなぁ。

 

「神を射貫く聖なる神槍よ――」

 

 さぁ、頼んだぜ曹操。

 

「我が内に眠る覇王の理想を吸い上げ、祝福と滅びの狭間をえぐれ―」

 

「……そうよ、曹操―」

 

 ほら、サイリンもしっかり応援してるんだし―

 

「―貴方こそ、英雄派(私達)の英雄なのだから!」

 

「汝よ、遺志を語りて、輝きと化せ―!!」

 

 ―決めろよ、お前凄いんだから!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 まずい、これ以上は……こちらに死人が出る。

 

 戦況は刻一刻と傾いている。そして不利な方向にだ。

 

 このままでは、何とかしのいできたけど死人が出るだろう。そしてそうなれば、確実に傾きは速度を上げていく。

 

「……グラムを使いますっ!!」

 

 こうなれば、そうするしかないだろう。

 

 状況を変えるには、これぐらい必要だ。それほどまでに、この状況は窮地だ。

 

 このままでは僕達から死人が出る。その前に命を懸けるしかない!

 

「させるかっ! 魔刃(カオスエッジ)により持ち去られた、かつて教会が勝ち取った栄光……返してもらうっ!!」

 

「させんよ!」

 

 ミゼルが突撃を仕掛けようとするが、クリスタリディ猊下が横合いから弾き飛ばす。

 

 やはりグラムの完全開放は警戒必須か。ならいける!!

 

 僕は異空間からグラムを取り出そうとし―

 

「……その辺にしときな」

 

 ―デュリオが、僕の手を掴んで止めた。

 

「デュリオ! この状況では手段を選んでいる場合じゃ!」

 

「それでもだよ。グラム、まだ使いこなせてないんだろ?」

 

 デュリオの指摘は事実だ。今の僕では、グラムの完全開放はどうしても消耗どころではない。

 

 だけど、後先を考えている余裕はない。ここにいる僕達の命はもちろん、リアス部長やイッセーくんの窮地でもあるんだ。

 

 それに、超えたいじゃないか。

 

 今ここにいるのは、最強のエクスカリバー使いと呼ばれる人物だ。そして最強のエクスカリバーを核にした、最強のヘキサカリバーがここにある。

 

 せめて、負けないぐらい強くなりたいんだ。負けないぐらい強くなったと、示したいんだ。

 

 だけど、デュリオは静かに首を横に振った。

 

「ダメだって。教会出身の君は、俺にとっちゃぁ弟みたいなもんだ。兄貴として、弟がこんなバカなことで命削るのは認めませんってな」

 

 そう笑顔で告げたデュリオは、少し苦笑しながら両手を向ける。

 

 そこから現れるのは、いくつものシャボン玉だった。

 

「……なんだ?」

 

禁手(バランス・ブレイカー)……ではないな」

 

 ミゼルとクリスタリディ猊下が怪訝な表情をする中、大量のシャボン玉が輝きながら飛んでいく、幻想的な光景が広がっていた。

 

 その光景に、誰もが手を出すのを止めている……これは―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自分の手を掴み取ったカズヒに、ベアトリーチェは目を見開く。

 

「え、なにを―」

 

「―乙女ねぇ」

 

 その言葉に、ベアトリーチェ……否。

 

「……私、固有結界持ちなのよ」

 

 ―道間乙女に、カズヒは涙目でぎこちない笑みを浮かべていた。

 

「まったくもって引くような状況ね。ハインリヒも想定外の事態がつるべ打ちだもの。……脱出できた後、絶対あいつ目を引ん剝くわよ?」

 

 確信をもって、カズヒはベアトリーチェであった乙女を引き寄せる。

 

 だが、乙女は困惑すら覚えていた。

 

「な、なんで……神曲・神聖喜劇(ラ・ディヴィナ・コムメディア)を乗り越えれたの!?」

 

 そう。まずはそこが困惑だろう。

 

 この宝具は始末に負えない代物だ。如何にカズヒが極まった光の意志力を誇るとはいえ、何とかできたとしても消耗が激しくなる。その絶大な強制力こそが切り札だ。

 

 地獄を見て、煉獄を経て、そこからくる天国への道筋は、神曲をなぞる。その為この宝具は絶大な強制力を誇り、途中で心折れる形でなければ、弾けたとしても失うものが多くなる。

 

 しかし、カズヒは笑みを自慢げなものに切り替える。

 

「私がいたいのは、涙換救済(タイタス・クロウ)が涙を変え続ける煉獄(現実)だもの。死んでもないのに天国行きなんて断固拒否だわ」

 

 そう告げ、そのうえでカズヒは乙女の胸元に顔を埋める。

 

 小さく呼吸を入れたカズヒは、少しだけ力を緩めていた。

 

「……うん。乙女ねぇはいい匂いよね」

 

「……何時から? 私がベアトリーチェから切り替わったのに、何時気づいたの?」

 

 少し強張った身体から力を抜きながら、乙女はそれを訪ねる。

 

 それに対し、カズヒは胸元から顔を挙げずに、しかし小さく頷いた。

 

「私が何年乙女ねぇを見てたと思ってるのよ。魔術的解析とかもしてたし、流石に勘づいたし」

 

 そう答えながら、カズヒは苦笑しつつ懐から物を取り出した。

 

 取り出したDチェンジャーを見せつつ、カズヒは軽く肩をすくめる。

 

「……まぁ、念の為にDチェンジャー(こっち)も成立してないか確認しててよかったわ。……まさかベアトリーチェ(彼女)がダンテの宝具と関係なかったとは思わなかったもの」

 

 そう、カズヒは苦笑で勘違いを明かす。

 

 ……そう。ベアトリーチェはダンテの宝具とは関係がない存在。だがベアトリーチェは神曲に由来する存在であるがゆえに、ダンテの宝具とかみ合ってしまった。

 

 そもそも神曲において、ベアトリーチェとは天国でダンテを待つ存在だ。天国の導き手である彼女は地獄と煉獄には到達できず、必然として天国に昇天させる宝具たる神曲・神聖喜劇にベアトリーチェは存在しない。

 

 だがそこに、ベアトリーチェたる存在が巻き込まれていれば話は別だ。カズヒのDチェンジャーに宿ったベアトリーチェは、ベアトリーチェゆえに神曲・神聖喜劇に組み込まれてしまった。

 

 更にサーヴァントであるベアトリーチェの特殊性が、ダンテの宝具やカズヒと絡み合ってしまった。

 

「……アルターエゴ、ベアトリーチェ。神曲のベアトリーチェを中核とした、同種の「旅路の果てに巡り合う淑女」の集合体」

 

 そう。ベアトリーチェこそが、カズヒを選んだサーヴァント。夢幻召喚(インクルード)の対象だった英霊。

 

 アルターエゴという特殊クラスで召喚される彼女は、数多くの物語における「旅路の果てに巡り合う女性」という累計の多い存在の集合体。その中でも世界的かつ歴史的名作である、神曲のベアトリーチェが根幹と化している。

 

 宝具である神曲・淑女再会(ベアトリーチェ・エンピレオ)及び、そこから派生したスキルである運命の淑女という二つのEX。それによって彼女は、マスターにとっての運命の淑女に、旅路の果てに変性する。

 

 神曲・淑女再会とは、彼女そのものたる固有結界。マスターが神曲をなぞらえる様に地獄と煉獄を経験することを儀式とし、天国の位階に至ると共に、「マスターにとっての運命の淑女」へと至る固有結界そのもの。

 

 運命の淑女スキルとは、その残滓といえるidesと言われる固有スキル。変化スキルが改ざんされたこのスキルは、「運命の淑女」が確立するまでの間、その皮を被った「ベアトリーチェ」として、サーヴァントとしての活動を行うスキル。

 

 だがここで、一つの問題が発生した。

 

「ベアトリーチェは存在そのものが「マスターにとっての運命の淑女」という固有結界。元々固有結界を持つ私との間で、バグが発生するのは当然ね」

 

 そう。自らの心象風景を具現化する固有結界に、マスターの運命の淑女となる固有結界が降臨した。

 

 二重であり別種の固有結界がバグとなり、カズヒは夢幻召喚を起こせない状態になった。そしてそのバグが理由で、調査においても進んでいなかった。

 

 そして非常時ゆえにそのまま参加したこの作戦で、更なるバグが発生する。

 

「ダンテの宝具もまた、対象の心象をもって地獄から天国の旅路を作る宝具。性質上、指定した対象の亜種固有結界を作るに等しい」

 

 これにより固有結界が三重化。その結果として、カズヒにとっての運命の淑女である乙女を模したベアトリーチェを、カズヒが神曲・神聖喜劇の本来ない導き手として出力してしまった。

 

 そして、そこに更に重ね合わさったバグそのものと言ってもいい存在が、大きな影響を与えてしまう。

 

「ヒツギとヒマリが一緒にいたことも、バグを加速させたのかしら」

 

「うん。あのもう二人の私がいたから、道間乙女()はベアトリーチェとしてここにいる」

 

 二つに分かれて新生した、道間乙女たる二人の少女。

 

 ハインリヒはダンテの宝具を利用する為、地下施設を魔術工房に近い形式にした。これにより、対象に当てることが最大の難関であるダンテの宝具を、既に内部にいることから必中させる。カズヒが部屋に入っていれば完全な必中攻撃だが、同時に効果範囲が部屋全体と言ってもいいのが悪かった

 

 室内にヒマリとヒツギが居たことで、更なるバグが重なった。要は神曲をなぞらえた宝具を神曲の登場人物が、その最終到達点そのものと一緒に食らってしまったのだ。

 

 ベアトリーチェの根幹たる固有結界が、固有結界使いたるカズヒ・シチャースチエに、道間乙女という形をとるはずだった固有結界が付いた状態で、道間乙女たる二人を巻き込んで発動した。

 

 更にカズヒが持つ、想念を集める星辰光(アステリズム)も、ヒツギとヒマリに対す干渉として機能したのだろう。

 

 結果として、ベアトリーチェという固有結界はヒツギとヒマリとも繋がった。道間乙女のなれの果てたる二人とも繋がったことで、道間日美子にとっての運命の淑女たる、道間乙女は事実上の復活を果たしたのだ。

 

 その事実に、カズヒが持つ感情は複雑だ。

 

 慙愧もあり、後ろめたい気持ちもあり、気後れする側面もある。

 

 だが、その全てをカズヒは振り切り、力強く乙女を抱きしめる。

 

「……会いたいと思ってたよ、乙女ねぇ」

 

「うん」

 

 乙女もまた、カズヒを抱きしめ返す

 

「御免なさい……本当に、ごめんなさい……」

 

「うん」

 

 カズヒの言葉を、乙女は静かに受け止める。

 

「いっぱい酷いことした。やっちゃいけないことをし続けた」

 

「うん」

 

 震えるカズヒを、乙女はあやすようになでる。

 

「殺されても文句も言えない。生かして欲しいなんて言う資格もない」

 

「うん」

 

 そっと乙女は、カズヒを受け止める。

 

「しかも誠にぃを事実上寝取って、今度は田知と恋仲になるし。……いや、これ本当に殺されるどころか徹底的に死体まで破壊されても裁判で減刑通りそうね」

 

「う、う~ん……?」

 

 一瞬真顔になったカズヒの言葉に、乙女も少し反応がずれる。

 

 しかも、見方によっては確かに正しい。自分の彼氏を寝取った女が、その後自分が生んだ子供と恋仲になっているといえるのだ。確かに殺人の動機としては裁判で同情を引けるだろう。昼ドラもびっくりのドロドロ展開になりえるほどだ。

 

 その所為で少し空気が微妙になるのも仕方がない。

 

 ただ、それが少しだけ気を紛らわせたのだろう。

 

 顔を埋めていたカズヒは、涙をこぼしながらも、ぎこちなく笑顔を浮かべれた。

 

 そのうえで、カズヒはここで覚醒する。

 

 願いは一つ。成すことは一つ。

 

 固有結界の使い手が、固有結界を発動させられ、固有結界が形となった。

 

 心象風景を起点とするのならば、もはや彼女の独壇場。気合と根性でどうにかできる、精神論の領域。すなわち、極光の如き意志力を持つ例外達の土俵だった。

 

 逃がさない。離さない。

 

 罪悪感も慙愧も恥も、あえてすべてを背負って掴み取ろう。

 

 何故なら―

 

「……会わせたい人が何人もいるの。嫌って言っても連れて行くわ」

 

 ―その言葉が、今何よりも重要なことだから。

 

 それに対し、運命の淑女(道間乙女)は微笑んだ。

 

 断ることなどありえない。何故なら―

 

「もちろんだよ。運命を乗り越え、至高天すら振り切った、貴女にできないはずがない」

 

 ―もはや神曲は踏破された。ゆえに、彼女を止めれる者はない。

 

「連れて行って、私の自慢のご主人様(かわいい妹)運命の淑女(ベアトリーチェ)はいつだって、旅人(ダンテ)の至る場所が居場所なんだから」

 

 その微笑みを、カズヒは絶対忘れない。

 

 瞼の裏の誓いの笑顔が、彼女の道を決め並び立つものならば。彼女の授ける微笑は、彼女の背を押す決意の灯。

 

 この笑顔に恥じることな生き方を、生涯かけて示しきる。

 

 

 

 

 

 

 

 奇しくも、三つの奇跡はほぼ同時に成立した。

 

 神の奇跡を現世の齎す、覇輝(トゥルース・イデア)という奇跡。

 

 デュリオ・ジュズアルドがもたらした、虹色の希望という奇跡。

 

 そしてカズヒが到達した、至高天(エンピレオ)のその先にある運命の淑女(ベアトリーチェ)を超えた道間乙女という奇跡。

 

 

 

 

 

 

 

 ゆえに悲劇よ絶望せよ。

 

 奇跡と共に放たれる、悪敵銀神(ノーデンス)の銀弾を阻めるものなし。

 

 邪悪の限りを尽くしてでも、尊び奉じる正義を守る。

 

 絶対たる極光の使徒はここに、新たな運命を確立させた。

 




 ハインリヒ「地獄を乗り越えた勢いで天国までシュートッ!!」

 カズヒ「え? 乗り越えたならその勢いで煉獄(現実)で和地とともにいるけど?」

 気合と根性を入れるまでもないブレないカズヒ。う~ん、銀弾!

 そしてそんな光を極めるまでもないカズヒにより、道間乙女は煉獄へと引き戻される。





 そして今回の展開ですが―


1:ヒマリ&ヒツギの星辰光で出てくる予定だった、道間乙女復活をどうにかしたかった。

2:その件についてtappeさんに相談し、いくつかのサーヴァント候補を提案してもらう。

3:その中から最有力候補だったダンテから発想を派生し、ナーサリィライムじみた「ベアトリーチェ」設計。

4:さらにダンテの性質も踏まえ、多重コンボ傾向が確立。



 ―といった形でまとまりました。ちなみに一番難産だったのが、ダンテの宝具のルビでした。最終的にtappeさんに追加の相談をして、原点における神曲の題名からとりました。



 で、このわけのわからないバグは―

1:固有結界持ちのカズヒに、所有者の固有結界といえるベアトリーチェが宿る形でバグ発生。

2:そこにダンテの対象の固有結界を作るといってもいい宝具を喰らい、さらに神曲由来だったことから多重バグ発生。

3:ダンテの宝具を当てる方法が「部屋そのものを効果範囲にして、カズヒ指定」だったため、一緒に部屋にいたヒマリとヒツギも影響を受けて更なるバグ。

4:結果として、道間乙女の人格がベアトリーチェの疑似サーヴァントじみた形で、神曲・神聖喜劇の進行役として出力されてしまう。

5:神曲をなぞらえる二つの宝具が絡み合った結果、道間乙女の人格がほぼ確立。

 ―といった流れです。

 三重の固有結界と二重の神曲、さらにカズヒにとっての「地獄と煉獄」及び「運命の淑女」である道間乙女の来世たるヒマリとヒツギが、それを体現可能だった星辰光を持っている状態で巻き込まれたことが原因で、道間乙女が復活した形ですね。

 和地がかかわることを期待されていましたが、悪いけど今回はお預け。どっちかというとこの後助けに向かう形になります。ちょうどそのあたりを書いておりますですはい。
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