好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 高評価・感想・捜索掲示板での紹介をすさまじく欲するグレン×グレンです。



 さぁ、週の初めの憂鬱を吹き飛ばす、猛反撃です!


聖教震撼編 第四十話 趨勢、大変転

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

「ガァアアアアアアバファッ!?」

 

 絶叫するコロンブスに、思わず俺の拳が突き刺さった。

 

 ちょっと可哀想かと思ったけど、容赦できるわけでもないしな。

 

 吹っ飛ばされたコロンブスは、立ち上がろうとするけどそのまま消滅していく。

 

 もう手の部分が光の粒子になっているし、これは決定打だな。

 

「……おおぉおおおおおっ! 主よ、よく分からないが裁きをくれたのですな!」

 

「まぁ、八割ほどあってはいるか」

 

 曹操が苦笑するけど、どうやら上手くいったようだな。

 

 曹操の提案した作戦はシンプル。

 

 相手が出力を下げて覇輝を自由に使う禁手なら、タイミングを合わせて自分が覇輝を使うことで、便乗させる。

 

 その結果、覇輝(トゥルース・イデア)は単純に出力が二倍になった。

 

 結果として、コロンブスは霊核が破損するし、なんかいきなり大量のシャボン玉が出てくるし、俺達の負傷と体力が一斉に回復するしで大盤振る舞い。

 

 これは形成がひっくり返ったな。

 

 ひっくり返ったけど、なんだこれ?

 

 周りを見ていると、なんか急に泣き出して崩れ落ちている人とかが出てきてるんだけど。シャボン玉が当たるたびに増えている感じだけど、俺は当たっても何ともないぞ?

 

『おそらくだが、このシャボン玉は触れた相手の記憶を刺激するのだろう。相棒の場合は刺激する記憶の類を常に思っているから効果がないのではないか?』

 

 ドライグがそう推測するけど、どういうことなんだろう。

 

 忘れていた大切なことを思い出したから、戦うことをやめた? ……なんかよく分からん。

 

 ただ、一つ分かることはある。

 

「つまり、九成やカズヒには全く効果がないってことか」

 

『……確かにそうなりますけど、他の例えってできませんか?』

 

 シャルロットに突っ込まれた。

 

 いや、今の説明だとどうしても「あの二人には意味ないよなぁ」になるっていうか。

 

 だってあの二人、一緒にいるだけで自分達の原点を思い出し合うじゃん。星辰光(アステリズム)の詠唱まで、凄いところが一致してるし。瞼の裏の笑顔に誓いすぎだよ、あの二人。

 

 というか、神聖糾弾同盟の何割かが戦意喪失しているな。思った以上に凄い事になってる?

 

「……英雄、か」

 

 と、曹操はぽつりとそんなことを呟いていた。

 

「どうした?」

 

「いや、すっかり忘れていたことを思い出してね」

 

 俺にそう答えると、曹操は苦笑いをしながら、なんか明後日の方を見る。

 

 俺も視線を向けるけど、視線の先には特に気になる者はない。

 

 さっぱり分からなくて首を傾げてると、曹操は何故かわくわくしている感じだった。

 

「あの山の先には、もっとたくさんの山が広がっている。……思えば、あれこそが俺の始まりなんだろう」

 

 山ないけど。

 

 ただ、なんとなく曹操にとってマジなことがあるのは分かる。たぶんだけど、俺にとってのリアス部長との出会い的なあれなんだろう。

 

 だからまぁ、今はそっとしておくか。

 

「聖槍を宿してたのに気づかず、至った時に死んで無駄にしちまった俺にゃぁ似合いの最後か。……だが主よ、奪いつくせる存在を与えてくださったこと……感謝しております……っ」

 

 ツッコミを入れまくりたいコロンブスの断末魔は無視だ、無視!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 本当に、僕は大馬鹿野郎だった。

 

 同志達が望んでいたことは、ただ生きて幸せになることだ。それすら忘れ、意味のない挑戦をしてしまっていた。

 

 デュリオが展開するシャボン玉によって、それを思い起こされた。

 

 そしてこのシャボン玉は、少なからず神聖糾弾同盟にも通用している。

 

「……うぅ……っ」

 

「俺は……なんてことを……」

 

 全体としては一割に届かないが、それでも戦意を喪失している者は少なからずいた。

 

 泣き崩れ、戦意を喪失する者達。

 

 そんな中、瞑目するだけだが戦意を解いた者もいる。

 

「……なるほどな。長く生きると大事なことを忘れるものだ」

 

 ミゼル・グロースターはそう呟き、戦闘態勢を解除していた。

 

 同時に、戦いの趨勢も大きく変わる。

 

「同志ミゼル!? なにをガァッ!」

 

「お? なんか攻撃が通るようになってるぜぃ!」

 

 美猴の一撃が、先ほどまで強い耐久力を持っていた敵を一撃で昏倒させる。

 

 今まで脅威をもたらしていた、敵の耐久力が大きく減衰している。厳密には、元に戻ったというべきか。

 

 この好機、逃す道理はどこにもない。

 

 情勢は大きく揺らいでいる。ならば、ここで一気に崩せれば、この場の戦いだけは完全にこちらのものに出来る。

 

 だから、こそ!

 

「覚悟してもらう、聖処女(ラ・ピュセル)ジャンヌ!!」

 

 戦力と士気の根幹を担う、彼女を倒すっ!!

 

 素早く聖魔剣を構え、僕は駆け出した。

 

 崩れ揺らぐ士気を利用し、真っ向から聖処女(ラ・ピュセル)ジャンヌに肉薄する。

 

 そして自分で驚くべきことに、聖魔剣はより輝き強いオーラを纏っていた。

 

 聖なるオーラも、魔なるオーラも、透き通るように輝く強まっている。

 

 ……まさか、周囲の聖剣や魔剣に反応している?

 

 そう思うが、しかし余裕はない。

 

「させません! 神罰を求める祈りに応え、私もまた一直線!」

 

 掲げる旗は光を増し、更に大量のクロスボウが僕を狙う。

 

聖旗・解放賛歌(フラッグズ・ラ・ピュセル)とぉ~……聖女に続く進軍の象徴(イドール・ラ=ピュセル)

 

 放たれるは、旗を起点として具現化する聖なるオーラ。そして大量のクロスボウによる一斉射撃。

 

 抜けれるか? いや、抜かねばならない。

 

 死にはしない。生き残る。生きて、部長やイッセーくんと共にある!!

 

 その決意を胸に聖魔剣を構えれば、その前に出てくるものがあった。

 

 聖なる盾をこれでもかと乗せられた龍。それも、龍そのものが聖剣で出来ている。

 

「一発かましたくて仕方がないのよ。というわけで、お姉さんがサポートしちゃう!」

 

 英雄派のジャンヌ・ダルクの禁手が、正面から放たれる聖旗の一撃を防ぐ盾となる。

 

 星辰光により盾を鱗のように纏ったその龍は、砕け散るまでに聖旗を受け止めきった。

 

 こちらの間合いまで、あと僅か。

 

 そしてまだ、クロスボウによる雨あられが残っている。

 

 だが、その矢の嵐は割れるように僕を逸れていく。

 

「……臆するな! それはこちらで引き受ける!!」

 

 クリスタリディ猊下が支配の聖剣(エクスカリバー・ルーラー)を使ったのか。

 

 ありがたい。おかげで、もうあと数歩で間合い―

 

「負けません! 必殺……聖女スマッシュ!」

 

 ―その瞬間、超高加速による、聖処女ジャンヌの突撃が迫る。

 

 まるでジェット噴射のように、聖なるオーラを放出した突撃。更に突き出す聖旗は、先端部が十字を模ったメイスとなっている。

 

 しのげるか……いや、しのがねば―

 

 

 

 

 

 

 

―その時、僕と座は繋がった。

 

 

 

 

 

 

 

 籠められる念は、守るべき忠誠に応える意思。

 

 流れてくる力、その本質は、夢幻召喚において更なる脅威となりえる宝具。

 

 そして、皮肉なぐらい与えられるその力。バルパーが知ったら憤死するだろう。

 

 その恩恵は、しかしこの一撃をしのぐにはあまりに早い。

 

 判断は一瞬。自分自身の力とこの宝具、クラスカードの恩恵をもって、勝つ為の最適解を……導き出した。

 

「一人倒します!」

 

「そうはいかない!」

 

 その瞬間、僕の胴体を正確に打ち抜くはずだった刺突は……跳ね上がった。

 

 迎撃も回避もしない。そのまま突貫し、すれ違いざまに聖魔剣を一閃する。

 

 そしてその聖魔剣は、聖と魔のオーラを増幅させていた。

 

 やはり、聖剣や魔剣の力に感応し、対を成す力を増幅させる。それが聖魔剣の新たな力か。

 

 だからこそ、この戦いは僕達の勝ちだ。

 

「……まだです……まだ、神聖糾弾同盟の……祈りはっ!!」

 

 苦し紛れに、聖処女(ラ・ピュセル)ジャンヌは聖なるクロスボウを大量に具現化させるが……しかし遅い。

 

 既に夢幻召喚も間に合った。種晴らしをするとしよう。

 

七極は三度我が手に(エクスカリバー・ヴィヴィアン)

 

 叫ぶと共に、僕の周囲に三本のエクスカリバーが具現化される。

 

 それら全てを聖剣の龍騎士に持たせ、支配(ルーラー)祝福(ブレッシング)を発動。クロスボウの攻撃をすべて逸らし、戦意を失っていなかった神聖糾弾同盟に直撃させる。

 

 この宝具は真名開放により、一度の召喚で()()()()エクスカリバーを使える宝具。性質上、一度解除してからやり直せば回数が復活する為夢幻召喚との相性が良すぎる。だからこそ、彼もセイバーとして召喚されたのだろう。

 

 その事実に感謝しながら、僕は折れても聖旗を振るって反撃を試みようとする聖処女(ラ・ピュセル)ジャンヌを、聖剣で断ち切る。

 

「これが、主の齎す力の極み……?」

 

「まだまださ。きっと、聖魔剣はもっと伸びる」

 

 消滅していく聖処女(ラ・ピュセル)ジャンヌにそう告げ、そして消え去った直後に聖魔剣を掲げて宣言する。

 

「六聖英霊、聖処女(ラ・ピュセル)ジャンヌ! 木場祐斗とセイバー・ベディヴィエールが討ち取ったり!!」

 

 そう。エクスカリバーに対する拘りを捨て、リアス部長やイッセー君と共にあることを改めて決意できた僕に、力を貸す英霊はベディヴィエール。

 

 かつてアーサー王に使え、エクスカリバーを湖の精霊に返還したと言われる。アーサー王の墓を守ったとされる英雄。

 

 その逸話を核とする、セイバーのクラス。彼の力をもって、僕はこの場での戦いを制することに成功した。

 

 

 

 

 

 

 

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 宝具から解放され、目を覚ます。

 

 体調が回復したような様子のヒツギとヒマリを見ていると、やっぱり二人もバグって影響を受けていたみたいだ。

 

 そのうえで、全員が無事ということは―

 

「お手数おかけしました、初代殿」

 

「気にするこたぁないぜぃ? ケツ持ちするのが儂の立場じゃしのぉ」

 

 ―孫悟空殿がいなければ、ヒツギとヒマリは殺されていたでしょう。

 

 そして私がこの場で復讐戦をすることになっていた。それはハインリヒの愕然とした表情を見ていればすぐに分かる。

 

 私が暗部側の方を担当すると見越して、私をピンポイントで狙って天国に投げ飛ばす。それが作戦だと、その様子で確信できた。

 

「礼を言うべきでしょうね。おかげで―」

 

 皮肉半分本音半分で告げながら、私は隣を確認する。

 

 そこには、戸惑い気味でこっちに引き気味の苦笑を向ける、白く長い髪を持つ、二十歳にまだ届かない程度の女の子。

 

 私のベアトリーチェとなった影響で髪色が引っ張られた、乙女ねぇの姿があった。

 

「―乙女ねぇを、和地に会わせてあげられるわ」

 

 本当に、そこに関しては心から感謝している。

 

 乙女ねぇは乙女ねぇで、ちょっと戸惑った様子を見せながらもしっかりと肉体を持っているようだ。

 

 ……正直私も、具体的な説明が困難だから説明を求められても困る。あとでリーネスや鶴羽も含めて、和地と会った時にどうしたものかしらね。

 

 いや、これどうも感覚的に受肉してる感じなのが困ったわね。

 

 夢幻召喚のシステムから派生する形で、サーヴァントとして具現化するかと思ってたから想定外だわ。むしろパスすら繋がってないし。あとこれ、受肉しているわね。

 

 と、戸惑いながら自分の様子を確認した乙女ねぇが、面食らっているヒマリやヒツギと自分を見比べてから、ポンと手を打った。

 

「……あはは、まぁそういうことなのかな?」

 

「どういうことだぁっ!?」

 

 あまりの事態にパニック気味のハインリヒが、紫炎を纏った棘付きの鎖を幾重にも渡ってこちらに放つ。

 

 感覚から言って紫炎祭主の磔台(インシネレート・アンセム)の亜種禁手といったところね。紫炎による拷問器具を作成するといったところかしら。

 

 だけど、甘い。

 

「……まだだっ!」

 

 私はそれを、至った拳で薙ぎ払う。

 

 熱いけど、その程度。星辰奏者の回復力と、魔術回路による治癒魔術があればどうとでもなるわね。

 

 やはりこの男は、基本として銃後を担当するタイプ。真っ向勝負ではどうあがいても弱い。

 

 ミザリ・ルシファー(誠にぃ)ほど固くない。

 

 ピエール・コーション(鶴羽)ほど、鋭くない。

 

 ヴァルプルガ(今代)ほど、熱くもない。

 

 結論として、今まで戦ってきたどの紫炎使いより弱い。当然だが、負ける通りはほぼないだろう。

 

 そもそもあれだけの宝具をもってからめとる方法をとっていたんだ。それが対した結果に繋がってないのなら、奴にとっても致命的な事態。

 

「くそ! なんでだ! そもそも結界すら消滅しているうえ、増援が来ないだと!?」

 

「そこは分からないけれど、たぶん私の仲間がやってくれたんでしょうね*1

 

 焦りに焦っているハインリヒに、私はそう告げながら拳を握り締める。

 

 敵である以上、殺すことに問題はない。いたぶるのなら悪趣味だが、一撃で倒す分なら殺し合いで文句が出るわけもない。

 

「そもそも! 貴様の禁手(バランス・ブレイカー)はそんな能力じゃないだろう!? どう考えても、星辰体を強化しての機能上昇とは異なっている!!」

 

 着眼点は鋭いわね。

 

 ええ、奴の指摘はその通り。

 

 昇華の星(ステラ・ザ・ブースト)の効果では、あんな攻撃は不可能だろう。映像を見ているのなら、そう判断できるでしょうね。

 

 だからまぁ、教えてあげるとしましょうか。

 

 一応、ハインリヒには一抹の感謝はあるものね。

 

「映像で言ってなかったかしら。剣豪の腕(アーム・ザ・リッパー)()()亜種禁手だって

 

 そう告げたうえで、私ははっきり宣言する。

 

「私が至った剣豪の腕(アーム・ザ・リッパー)の禁手は、短時間だけ六つの亜種禁手を自在に切り替えて運用できるの」

 

 名付けて銀弾の決着武装(エンド・ザ・リボルバー)

 

 それが、私が至った剣豪の腕が亜種禁手。

 

「……は?」

 

 唖然とするハインリヒだが、まぁ気持ちは分かる。

 

 禁手というものは、基本的に必殺技ではなく上位形態。アザゼル先生も時間単位だった木場の持続時間を酷評して、最低でも一日といったほど。ヴァーリクラスなら月レベルで持たせられる。

 

 だがしかし、だ。

 

「私は元々、暗部で無理をするタイプ。本質的に長期戦に向いてないし、そもそも睡眠や休息時間まで至っている意義が薄いと思わない?」

 

 そう。

 

 禁手を常に纏う必要がある期間を設けるぐらいなら、数時間で決着がつけられる禁手に至る方が高出力化を図れるだろう。人間は二十四時間に、休息や補給をすることが前提の生物なら尚更。過酷な環境ではそれを組み込める方が有利なのだから。性能が上の異形を相手にするならもっとだろう。

 

 だから、私はその結論に至った。

 

 これこそが

 

「禁手の連続発動時間は60分に固定。更に最大必要冷却時間(クーリングタイム)を66分と少し長くすることで、そこに回すリソースを高出力化に回しているわ」

 

 そう告げ、私は拳を握り締める。

 

 そう。そもそもの話―

 

「神滅具五つ持ちの誠にぃを相手に、只の神器二つで長期戦ってないでしょ? 地力で劣っているならリソースを絞らないと」

 

 ―誠にぃ対策こそ、道間日美子が最優先するべき備えなのだから。

 

 ゆえに、今回禁手のテストを使用。

 

 至ったのは身体能力強化特化型禁手、豪傑の猛攻(スマッシュ・ザ・ウォーリア)。今の私は星辰奏者のポテンシャルを差し引いても、生身のサイラオーグと殴り合える。

 

 だからこそ―

 

「もう一遍死ね、くそ神父ッ!!」

 

 ―全力で、すぐに死なせてやる。

 

 そして自分でもゆっくり見えるが、その実一瞬で一発目の拳をハインリヒにめり込ませた。

 

 安心しなさい。私は信徒よ?

 

 正義を奉じる必要悪。必然的に、不必要な悪逆はしないように心得ている。

 

 だからこそ、短期決戦でぶち殺す!

 

「まだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだだぁっ!!」

 

 全力で、遠慮なく。一瞬でも早く消滅するように渾身の連撃を叩き込む。ただその為の覚醒をもって、私はハインリヒに慈悲を示した。

 

「がぁあああああああああっばらぁっ!?」

 

 滅多打ちにされて原型をとどめなくなったハインリヒは、すぐに消滅する。

 

 ……よし、始末するまで一分も掛かってないからすぐ死なせれたでしょう。

 

 ふぅ。殺意があふれる相手を始末するときは、なるべくいたぶらないようにきちんと配慮しながら始末しないとね。私は正義を奉じる必要悪であって、私刑で正義ぶるような真似は戒めないと。ゆえに、むしろ気合を入れて介錯するぐらいの心持ちが必須だわ。

 

 むしろ、数十発も叩き込まねばいけなかったのを反省しないと。今度は一撃必殺を心掛けたいけれど、相手の耐久力次第でもあるから難しいわね。精進精進。

 

「……それで、そこの嬢ちゃんは誰なのかねぃ?」

 

 ……っと。初代殿に説明もしないとね。

 

 そして乙女ねぇ。頬を引きつらせないで。

 

 これでも短時間で始末できるように気は使ったのよ? 乙女ねぇがここにいるのも奴のおかげではあるし、私刑は不本意だし。

 

「……ば、バイオレンスな世界になれちゃったね、日美子って」

 

 凄く複雑そうな表情を浮かべる乙女ねぇの肩を、ヒツギがぽんと叩いていた。

 

「慣れた方がいいよ? あれでも頑張って抑えてるし」

 

「本気のカズヒはあんなものじゃありませんもの!」

 

 あと誇らしげに胸を張らないでヒマリ。私これでも戒めてるから。

 

 ……ただまぁ、とりあえずいうべきことを言うべきね。

 

 私は気を取り直すと、そっと手を乙女ねぇに差し出した。

 

「初代殿に説明してからになるけど、田知のところに行きましょう? 今すぐにでも、貴女を和地に会わせたい」

 

「……うん。分ってる」

 

 その手を、乙女ねぇは笑顔でとってくれる。

 

「行こう、日美子。……七緒に、アイネスに、そして田知に会いたいから」

 

 ええ、行きましょうか!

 

*1
二重の覇輝による結界消滅及び、虹色の希望による戦意喪失のダブルコンボ





 イッセーと曹操によるデストラップは、ぶっちゃければ「覇輝もどきと覇輝を合わせて、スーパー覇輝にする」といったものです。これにより増幅した覇輝が聖書の神の遺志に従って、コロンブスに致命傷を負わせ、さらに虹色の希望を増幅しております。





 木場達もその波状効果じみた恩恵もあり、聖処女(ラ・ピュセル)ジャンヌを撃破。

 木場の新たなる力ともいえる夢幻召喚はベディヴィエール。伝承からするとランサーの方が向いてそうな気もしましたが、エクスカリバーと縁ある木場の、さらに心甘えや能力とも合わせる形でセイバーに。
 セイバーとしてのベディヴィエールの宝具は、その伝承に基づく「三回だけエクスカリバー」。しかし夢幻召喚の性質を利用し、再夢幻召喚をすればリロード可能という鬼畜仕様。一度やってみたかったんです「夢幻召喚の再使用で強みが増すタイプの宝具持ち」。
 ちなみに彼は今後さらに化けます。具体的にはアザゼル杯で激突した際、クロウ・クルワッハに並ぶ脅威となりえる手段を考案しております。




 そして大トリ、カズヒ・シチャースチエ帰還。さらに禁手の本質を見せつけました。
 要は和地のパラディンドッグと同じ真似をやっておりますが、暗部思考や対ミザリを考慮して「時間を縛る代わりに高出力多機能化」という方面で強化。和地とは違い禁手向きのメンタルをしていることもあり、短期決戦限定で神滅具の禁手とも張り合えるようになりました。
 根本的に「対ミザリ」を考慮している代物です。実は春奈の戦闘能力傾向である「神器の禁手で同じ神器を取り込む強化」は、エタった作品に出す予定の敵キャラの「剣豪の腕」方面で似たようなのを作っていました。なので剣豪の腕の亜種禁手はいろいろとストックもあるのでこんな感じに。
 そして乙女も復活。ただしちょっと髪の色が変わっている感じですね。これはある意味でマスターでもあるカズヒの影響を受けております。

 元々キャラクターの外部造形は1「カズヒたち転生組はアズールレーン」かつ2「和地ヒロインは艦これ」のキャラクターを外観のモデルに使っておりました。
 前にも書いた子もいるかもしれませんが「カズヒ=エンタープライズ(胸削る)」「リーネス=プリンツ・オイゲン」「鶴羽=瑞鶴」で、いっそのこと復活した乙女もそっちに寄せるかという感じで、いろいろと考えた結果「乙女=イラストリアス」という感じにしました。このあたり、勢力をバラバラにして設定した感じですね。……いっそのこと、鶴羽も翔鶴の方にすれば髪色的に調和がとれていた気もしないでもない。



 ただまぁ、これで終わってくれるほど神聖糾弾同盟も甘くない。

 まだまだしぶといですぜぇ、奴らは……っ
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