好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 高評価・感想・捜索掲示板での紹介をスペシャル欲するグレン×グレンです。

 さて、そろそろ終盤に入っております。書き溜めはラストバトル直前段階といったところです。

 さぁ、どんどん巻いていくぜぇっ!!


聖教震撼編 第四十三話 双覇の聖剣

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず、この場の戦闘は何とか制することができた。

 

 だがかなり時間を稼がれてしまった。既に激戦は始まっている以上、僕達も動かなければならないだろう。

 

 そう思っていた時、通信の魔法陣が展開される。

 

『……こちらカズヒ! 答えられる人はいる!?』

 

 カズヒか。

 

「はいよ~。こちらデュリオ、そっちは大丈夫かい?」

 

 デュリオが返答すると、カズヒにもきちんと聞こえているようだ。

 

『とりあえず、敵サーヴァントの一角を撃破したわ。今はとりあえず有象無象をボコっているけれど、投降する奴もいるからすぐに終わりそうね』

 

「こっちもサーヴァントの一角を撃破したよ。残ってる人は投降しているけど、一部逃げた人もいるね」

 

 デュリオと会話を交わしているけど、どこか様子が変わっているね。

 

 雰囲気が軽いというか、何かスッキリしているというか。

 

「こっちは味方の援護に行くつもりだけど、どうするんだい?」

 

『そうね。なら私は和地の方に向かうから、他をお願いしていいかしら?』

 

 ………。

 

 五秒ぐらい沈黙してしまったのは悪くないだろう。

 

 とりあえず、ここにいるD×Dのメンバーならまず間違いなく沈黙しているからね。

 

『……どうしたのかしら?』

 

 カズヒが指摘してきて、おかげでちょっと我に返ったけど。それはそれとして何かあったのかな?

 

 彼女は九成君に対する好意は隠さないけど、逆にこういう時に意味もなく九成君を優先するわけではない。

 

 それが、息を吸うように九成君のところに自分から行くというのか。

 

 ついで言うと、彼のいるポイントは僕達の方が近い。

 

「……精神攻撃でも喰らった?」

 

 真剣に心配する調子のデュリオだけど、それは違うだろう。

 

「いや、頭に何度も攻撃喰らったんじゃね?」

 

「その可能性はありそうだね」

 

 美猴の言葉に素直に納得してしまった。

 

「大丈夫、カズヒぃ? あの、何があったの?」

 

 リーネスが心から心配するけど、仕方がないだろう。

 

『……皆の信頼に頭が痛いわ。……まぁ、実際問題そういう要素があるのは自覚しているけれど、ね』

 

 ふむ。この返答だと何か脳機能に障害が起きたわけではなさそうだ。

 

 ただならどうしたのかと思ったけど、その答えが聞こえてきた。

 

『……うん、()()()()が心配するのもちょっと分かるけどね? 日美子は大丈夫だから』

 

 その言葉に、僕達は少し固まった。

 

 より厳密に言うのなら、オカ研のメンバーが固まった。

 

 聞き覚えがなさそうである、その声。

 

 僕達は、その声を知っている。

 

 それは魔獣騒動の終盤。モデルバレットに体を乗っ取られている状態だったカズヒを、乳語翻訳を併用した手段で覚醒させる過程。その、道間日美子の罪業を巡る回想で聞こえた、少女の声。

 

 信じられない。()()が、存在できるわけがない。

 

 何故なら、彼女はヒマリとヒツギの二人に分かれて新生したから。カズヒや南空さん、リーネスのように連続性を持ちきれないから。あり得るわけがない。

 

 だけど、その言葉を聞いたリーネスは、涙を一筋零していた。

 

「……乙女、なのぉ……?」

 

『……う~ん。厳密に言うと凄くややこしいことになってるから、断言はちょっと難しいけど……』

 

 何やら凄く悩んでいる調子の、道間乙女の声に、カズヒの苦笑が続けられた。

 

『まぁ、その辺はアザゼル先生やあなたの解析も待ってからになるでしょうね。……でも、私は乙女ねぇだと断言するわ』

 

「……そう。だから、すっきりしてるのね。……そっか、そっか……っ」

 

 涙を何度も零しながら、リーネスは目を伏せ、肩を震わせる。

 

「……会いたかったわぁ……乙女……っ」

 

『うん。だけど、私が会いたいのは二人だけじゃないんだよね』

 

 ……そうか。

 

 まだ分かることは多くない。僕達ですら分かり切ってないのなら、慣れてない人達なら尚更わからないだろう。

 

 ただ、僕達としては感慨深いものがある。リーネスなら尚更だ。

 

 そして、彼女が道間乙女なら会うべき人は他にいる。

 

「分かった、リーネスと合流して向かってくれ。……そういえばヒツギやヒマリは?」

 

 もし二人が融合したという形なら、思うところは少しあるね。

 

 ただ、僕の確認にすぐ元気のいい声が返ってくる。

 

『ここにいますのー! 私達はイッセーの方に向かいますわね!』

 

『ま、そっちも何人か合流するだろうしさ? 詳しい話は終わってからってことでいいじゃん?』

 

 なるほど。どうやら二人は問題ないらしい。

 

 それで何がどうしたんだとは思うけど、今はそこじゃないからね。

 

 ……さぁ、ここからが反撃だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地 side

 

 

 

 

 

 

 

 パラディンドッグ最大の欠点は、俺が禁手の才能を恐ろしいほど持ってないことに由来する。

 

 禁手の発動時間を三倍にしてなお、十分ぐらいという悪夢じみた短さだ。神器を扱う才能に欠けると何度も言われるイッセーですら、至った直後で三十分だからな。自分でも軽く引く。

 

 だからこそ、本来保険というか予備だったアサルトドッグの方が主体になっている。星辰奏者(エスペラント)の死ににくさが欠点を補っていることを踏まえても、この逆転現象はちょっと苦笑いだ。リーネスが頭を抱えるレベルだ。

 

 だからこそ、パラディンドッグは使いどころが非常に難しい。決めどころを見極め、そして短期決戦を挑むしかない。

 

 ……だからこそ、ここが決めどころだと俺は決めた。

 

 それだけの価値はある。だからこそ、使う。

 

 覚悟はいいか、ウルバヌス二世、そして天草四郎時貞。

 

 ここからの俺は、鬼畜仕様だ!

 

「これは……っ!」

 

「なんだ……と?」

 

 振るわれる斬撃は、ガードを間に合わせたウルバヌス二世と天草四郎時貞を弾き飛ばす。

 

 そのまま素早く二刀流で切りかかる戦術に移行した俺を、ウルバヌス二世と天草四郎は互いをカバーするように迎撃する。

 

 防御するだけでなく、隙あらばこちらを打ち落とすように攻撃が放たれる。

 

 その全てを、俺は迎撃し斬り落とす。

 

「なんだあれは!? まずいぞ!」

 

「聖下! 流石にまだ死なれるわけには!」

 

 慌てて戦士達が迎撃を試みるが、しかし甘い。

 

「させるわけないでしょうがぁっ!!」

 

 素早く割って入った鶴羽が、その攻撃を弾き飛ばす。

 

 更にロスヴァイセさんのフルバースト魔法やギャスパーの闇の獣が、俺に援護をしてくれる。

 

「人相手はこちらが引き受けます!」

 

『頼んだよ、九成先輩!』

 

「信じてるわよ、あんたは絶対九分稼ぐって」

 

 援護してくれる中、鶴羽は俺と視線が合った時、小さく微笑んでくれた。

 

「だから外野は九分こっちで押さえる! やって見せなさい……和地っ!」

 

「ああ……任せろっ!!」

 

 ここで期待に応えられない、そんな奴になる気はないっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦いの殆どは決着がつきかけているけど、でもしぶとい奴もいるっちゃいる。

 

 そういう連中相手を何とかぶっ飛ばしてるけど、しぶとい奴も多いんだよなぁ。

 

「そうはいかん……いかんぞぉっ!!」

 

 でもってしぶといのが、オウル・ランドゥールとかいうやつだ。

 

 デュランダルの使い手候補なだけあって、プロトタイプのデュランダルⅡでここまで粘るとは思ってなかったよ。

 

 どうする? こうなったら真女王で一気に―

 

「……すまなかった、イッセー、部長」

 

 ―その時、ゼノヴィアが俺達の前に出た。

 

 その()()に握られているのは、エクス・デュランダルじゃない。

 

「迷いは晴れた。こいつの相手は、私が終わらせて見せる」

 

 ゼノヴィアは、エクス・デュランダルをデュランダルをヘキサカリバーに分けている。

 

 そしてその姿を見て、ストラーダ猊下はなんか震えていた。

 

 なんだ? まるで絶版物の名作エロゲを見つけた俺のような震え方をしている。歓喜の震えだな。

 

『『あとで謝ろう』』

 

 何故だ相棒s!? 疑問符すらなくハモるのは何故!?

 

 そしてそのランドゥールの奴は青筋を浮かべながら切りかかってきた。

 

「エクス・デュランダルですら勝てなかった女が、持ち味まで捨てて勝てると思うなぁっ!!」

 

 激昂するランドゥールに、ゼノヴィアは二刀流で切りかかる。

 

 ……ゼノヴィアは、あれで二刀流での戦いが上手な奴だった。

 

 かつて破壊の聖剣(エクスカリバー・ディストラクション)を持っていた時から、いざという時に考えていたのかもしれない。なんだかんだであいつは、聖剣二刀流での戦闘も十分こなせていた。エクス・デュランダルになってからも時々エクスカリバーを一本分割してたし。

 

 だけど、それにしたってなんだこれは。

 

 エクス・デュランダルの時とは比べ物にならないぐらい、ランドゥール相手に戦えている!?

 

「な、にぃいいいいいいっ!!」

 

 ランドゥールも迎撃しているけど、明らかに面食らってるし驚いている。

 

 え、え、えええ!?

 

「どういうこと? エクス・デュランダルよりも戦えている……?」

 

 俺も困惑しているけど、リアスも目を丸くしている。

 

 というか、ストラーダ猊下以外全員が面食らってるし。

 

「……どういうことだ? エクスカリバーとデュランダルを組み合わせたエクス・デュランダルは、俺の禁手に匹敵する可能性の塊だぞ?」

 

 曹操も興味深そうにしながら、だけど首を傾げている。

 

 こいつが首を傾げるほどのこと……だよなぁ。

 

 だってエクス・デュランダルって、ゼノヴィアに合わせたデュランダルの強化方法だったはずだもん。それ解除してたら普通は弱くなるだろ?

 

 いや、これはマジでどういうこった。

 

「相乗効果で見出された可能性を閉ざして、何故さっきまでとは比べ物にならない戦いを―」

 

「―それは違う」

 

 曹操の疑問を、ストラーダ猊下が遮った。

 

 この人だけだ。この人だけは、目の前の光景をおかしいと思ってない。

 

 そう、最初に二本が分かれた時から、ストラーダ猊下は喜んでいた。

 

「私からすればエクス・デュランダルは疑問の塊だ。デュランダルは破壊の申し子として完成されている。エクスカリバーも異なる形で完成された聖剣だ」

 

 そう告げるストラーダ猊下だけは、目の前の光景を我が子がテストでいい点を取ったかのように喜んでいる。

 

 まるで、エクス・デュランダルが赤点だったみたいな雰囲気だ。

 

「完成されている者同士を組み合わせるなど、疑問でしかなかった。そしてそれは、戦士ゼノヴィアがデュランダルに翻弄され、エクスカリバーに制御という()()を求めたからに他ならない」

 

 はっきりとそう言い、そしてストラーダ猊下はゼノヴィアに強い視線を送る。

 

「それでいい! 否定するな! 貴殿は一刀でも二刀でも戦える、破壊の申し子。―――パワーを信じてこそ、力は本物になる!!」

 

「ぅおおおおおおおおっ!!」

 

 振るわれる二本の聖剣に、プロトデュランダルⅡが押し負け始める。

 

 ランドゥールは何とか防御をしているが、それを超える破壊の連撃が、確実に押し込んでいる。

 

「馬鹿な! 錬金術師達が切り開いた、新たな可能性を! 二つの聖剣の融合を! 捨て去ったことで……高みに……など!? どういう理屈だぁっ!?」

 

 信じられないと言いたげなランドゥールに、ストラーダ猊下は悲し気に首を横に振った。

 

「それは可能性でしかないのだ、ランドゥールよ。デュランダルの真実は破壊にしかない、考えてはいけないのだ」

 

 それが、ストラーダ猊下の結論だった。

 

 デュランダルは破壊。その真理に、制御ということを考えること。それが、間違いなんだと。

 

 ……木場、泣くんじゃないだろうか?

 

 もうなんか空間が所々避ける斬撃の応酬。そしてゼノヴィアは、ランドゥールを弾き飛ばす。

 

「な……めるなぁっ!!」

 

『ダイイングインフェルノ!』

 

 その瞬間、オウルは素早く変身デバイスを操作すると、グリップ上の武器を構える。

 

 その瞬間、絶大なオーラの光の刃が具現化された。

 

「ならば、こちらも二刀流で潰す!!」

 

 プロトデュランダルⅡも強いオーラを放ち、ランドゥールは切りかかる。

 

 あ、これ助けに行くべき……いや、ゼノヴィアの戦いだし―

 

「安心してくれ、イッセー、部長」

 

 ―その突貫に、ゼノヴィアは真っ向から迎え撃とうとしていた。

 

「ああ、そうだ。これこそがデュランダルだ。小手先でも、理屈でもなく、パワーこそがその本質だった」

 

 その二刀もまた、凄まじいオーラを纏っている。

 

 デュランダルの力を思う存分、勢いよく放つ。更にそれに呼応するように、ヘキサカリバーもまた強いオーラを放っている。

 

「これこそが私の在り方だ。これがデュランダル、そして破壊のヘキサカリバー! ……為朝が私を選んだその理由!」

 

 そして突貫するゼノヴィアは、真っ向から斬撃に斬撃をぶつける。

 

 拮抗は一瞬。すぐさま、ゼノヴィアの斬撃がランドゥールの斬撃を吹き飛ばした。

 

「……名付けて、クロス・クライシス!!」

 

 そしてそのまま吹っ飛んでいくランドゥールに、ヘキサカリバーを変化させた弓を構える。

 

 デュランダルをつがえたゼノヴィアは、狙いを素早くランドゥールに定めていた。

 

「そして、今なら更なる高みへ到達できる!」

 

「ふざ……けるなぁあああああっ!!」

 

 体勢を立て直そうとするランドゥールだけど、ゼノヴィアの方が一歩早い!

 

「撃ち貫け……極聖・弓張槍ヶ月ッ!!」

 

『ダイイングエンピレオ』

 

 迎撃の為に放たれた蹴りが、放たれたデュランダルの矢と激突する。

 

 拮抗は、一瞬だった。

 

「……これが、デュランダルだっ!!」

 

 一瞬の拮抗で、その一矢はオウル・ランドゥールを吹っ飛ばした。

 




 ゼノヴィアに関してはまぁ原作とさほど変わりません。

 エクス・デュランダルはロマンたっぷりで可能性の塊ですが、ロマンだけで飯は食えないのですよ。
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