好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 今回はちょっと短め……かな?


聖教震撼編 第四十四話 近づく真相

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 吹っ飛ばされたランドゥールは痙攣している。

 

 うん、あれは動けないな。となると、ここで戦意を持っている奴はもういないか。

 

 俺はちょっと息を吐くと、一応周囲を警戒しながらレグレンツィ猊下の方に歩み寄った。

 

 流石に捕縛はした方がいいよな、うん。

 

「……部長、イッセー君!」

 

 この声は、木場か!

 

 振り返れば、どこかすっきりした表情の木場が駆けよってきた。

 

 と思った瞬間、横から柔らかい感触が柔らかい感触を押し付けるようにぃいいいいいっ!!

 

「ふわあああああ!? ちょっとヒマリ、ちょっととととととっ!?」

 

「イッセー無事でしたのぉ! 会いたかったですわぁっ!!」

 

 うぉおおおお! ヒマリが俺とヒマリでヒツギをサンドイッチ!?

 

 こ、これはこの状況じゃなかったらめっちゃくちゃテンションが上がってた! でも今も十分元気が出てくる!!

 

 っていうか、ここでこの調子の木場やヒマリが来たってことはそういうことだ。

 

 少なくとも、二か所はもう終わってるとみていいみたいだろ。たぶんD×Dのメンバーも無事みたいだな。

 

「部長、無事で何よりです」

 

「祐斗こそ。……どうやら、一皮むけたみたいね」

 

 木場の様子をリアスも悟ったんだろう。そっと抱き寄せるとホッとした表情だ。

 

 本当に、木場の表情はどこか吹っ切れた感じだな。最近グラムを使って無茶を考えてばかりな感じだったけど、その不安が無くなりそうな雰囲気だ。

 

 あと、ヒマリとヒツギもちょっと様子が違うな。こっちはむしろ戸惑いがあるみたい……な?

 

「なぁ二人とも。何かあったのか?」

 

「あ~……。なんか疑似双子が疑似三つ子になった的……な?」

 

 なんかヒツギがよく分からん返し方をしているんだが、どういうこった?

 

 な、なんかよく分からん。分からんけど、とりあえずいいことが起きた感じだな。ならそれでいっか。

 

 俺はそう納得すると、とりあえず周囲を確認する。

 

 ここの戦いは俺たちの勝ちだ。ヒマリとヒツギがここにいるなら、当然孫悟空の爺さんたちもカズヒと一緒に勝った。そして木場がいるならこっちも勝ってるわけだ。

 

 あとは九成達やサイラオーグさん達のいる所だな。俺達もすぐに行かないといけないだろう。

 

 そう思っていると、足音が響いた。

 

「……何故だ、ストラーダ……っ」

 

 テオドロ猊下が、涙をぼろぼろこぼしながら、悔しそうにストラーダ猊下に悲しそうな表情を向けていた。

 

 正直、ちょっと心が痛む。

 

 なにせストラーダ猊下から、この子が親御さんを悪魔に殺されているって聞かされているからな。

 

 俺もレイナーレに殺された直後とかは、やっぱり堕天使のこと嫌いだったしなぁ。

 

 でも俺の場合、朱乃さんが堕天使の血を引いていると言っても嫌いにはならなかった。アザゼル先生のことも、割とすぐに好きになれた。

 

 でもこの子は違った。悪魔に親を殺されて、悪魔が嫌いなままなんだ。

 

 そんな思いを抱いていると、レグレンツィ猊下は悔しそうにしながら俺達の方を向いた。

 

「悪い悪魔はいるのだ! 例え諸君らが良い悪魔であろうと! 見過ごしてはならない悪いものはいるのだ!! それなのに……っ」

 

 俺達は、この子に対して何か言えることがあるんだろうか。

 

 そう、考えた時だった。

 

「レグレンツィ猊下。先に非礼をお詫びします」

 

 ……あ゛。

 

 何時の間にか、レグレンツィ猊下の後ろに、カズヒが立っていた。

 

 うん。これは説教タイムだ。

 

 そう思った瞬間、レグレンツィ猊下の後頭部に鋭いチョップがぁあああああっ!?

 

「んがっ!?」

 

 割と鋭く、絶妙な加減がされた一撃だった。

 

 思わず涙を別の意味で浮かべながら、レグレンツィ猊下はうずくまった。

 

 そしてそのうえで、俺達が何か言うよりも早くカズヒは正面に回り込む。

 

 膝をついて猊下に目線を合わせて、カズヒは不満げな様子でその顔を覗き込んだ。

 

「まったくもって見当違いで心外です。和平を結ぶ以上お互いに妥協と譲歩は必須ですが、あのお人よし平和主義な三大勢力の運営陣が、あからさまな悪党まで見過ごすとお思いですか?」

 

「う……うん?」

 

 涙目で首をかしげるレグレンツィ猊下に、カズヒは苦笑すら浮かべていた。

 

「むしろ和平を結んだからこそ、裁ける悪もあるのです。……どうしてもどうしようもない悪業を彼らがなすのなら、その時は私が死んでも裁きます」

 

 そう告げながら、カズヒはそっとレグレンツィ猊下を抱き寄せる。

 

「今よりもっと正義をなす。そう納得させれなかったことはお詫びします。……必ず、貴方が「和平を結べたからこそよくなった」と思えるよう、私もこれまで以上に正義を奉じて邪悪を討つべく精進する所存です。なので、どうか見守っていてくださいませ」

 

 ………。

 

「あれ? カズヒが鉄の女から肝っ玉母ちゃんぐらいにマイルドになってる?」

 

「イッセー。気持ちは痛いほどとても分かるけど、そこは置いておきなさい」

 

『『『『『『『『『『うんうん』』』』』』』』』』

 

 俺のつぶやきにリアスがそう言ってから、ほぼ全員が頷いていた。

 

「……とりあえず空気を読まずに茶化す奴らはあとで〆ますのでご安心を」

 

「いや、それは別によいのだが」

 

 レグレンツィ猊下が怯えるレベルで怒るなカズヒ!

 

 ただ、カズヒはため息をついてから立ち上がり、俺の方を真っ直ぐ見つめた。

 

 ちなみに怒っている形じゃない。

 

「まぁそれは置いておくとして、ちょっと力を貸してイッセー。かなりまずいことになっているようだわ」

 

「……九成に何があった?」

 

 なんていうか、凄い嫌な予感になってきたぞ。

 

 まさか、あの九成が? そんなヤバいのか?

 

 俺の言葉にカズヒは、舌打ちを凄くしたそうな表情になった。

 

「固有結界に取り込まれたみたいなの。……リュシオン・オクトーバーまでいる状況で和地が後れを取るとは思えないけれど、経験則として寒気を覚えそうな事態になってそうね」

 

 そりゃ、やばいな……っ

 

 

 

 

 

 

 

 

アザゼルSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……これは、間違いないな。

 

 十中八九、いや、百中九十八九ぐらいで当たりだろう。

 

 この仮説にのっとれば、この違和感も解きほぐせる。九条・梔子・張良。張越最良(チョウリョウ・エボリューション)なんていうだけのことはあるじゃねえか。

 

 だが、そうなるとフロンズがどうするかが、すぐに読めるな。

 

 実際、映像越しのフロンズはため息を追記ながら冷たい表情だ。

 

『アザゼル元総督。私はこれより、三大勢力側の全軍に後退指示を出すべきだと具申します』

 

 ほらこうなる。

 

 ま、フロンズの側からすりゃ当然だ。そういう判断になる結論が出てるしな。

 

 ぶっちゃけ、俺達の方が神聖糾弾同盟(ネオ・ディバインクルセイダーズ)と戦う必要性は、ウルバヌスからすればないに等しい。

 

 本来ならそうして欲しかったんだろうが、今の状況ならそうでもない。むしろ一歩引いて安全を確保しておいた方が都合いいだろうしな。ウルバヌスの奴、今頃理想以上の状況になったとか思ってるな。

 

 それにフロンズの方も、そっちの方がいいと態度で見せつけてるしな。

 

ウルバヌス二世()の思惑通りに事が運んでも、正直に言えば我々にとって都合がいい側面もあります』

 

 ほら言った。

 

 まぁ、この状況下なら、わざわざ鉄火場に首をつっこむより共食いさせた方が都合がいいって感じだろう。

 

 なんたって異形系国際テロリスト見本市だからな。巨大飛行船舶がゴロゴロ出てきている戦いに、参加しないで済むのならその方がいい。

 

 それでいいと確信できているなら、尚更だ。

 

「そんな状況でわざわざ荒事をするより、離れたところで受け皿になるよう安全を確保しておいた方がいいってわけだ」

 

 おそらくだが、ウルバヌスがフロンズを知っているならそういう方向に誘導もするだろう。

 

 ウルバヌスからすれば、今更俺達が積極的に戦闘をしなくても問題ない。その必要がないぐらい、外敵が集まってるわけだしな。

 

 むしろ俺達の安全が確保されることすら願うだろう。その方が、あいつにとっても都合がいい展開になるだろう。

 

 まったく恐れ入ったもんだ。サーヴァントは本人そのものと言い難いところがあるが、そこまで考慮したうえでの策だなこりゃ。本人だと自認しているなら、流石にしない。

 

 まったくもって恐れ入る。流石バチカンの綱紀粛正を成し遂げた傑物。十字軍遠征すら利用した、ある意味効果的すぎる策だとも。

 

 ……だからこそだ。

 

「大王派はそっちの方向で頼む。攻め手は俺達が担当するさ」

 

『……まぁ、そういうとは思っていました』

 

 フロンズはそう言うと、軽く肩をすくめながら魔法陣を操作する。

 

『ノア、聞いてくれ。お前の違和感がどういうものか分かった。これ以上は大王派(我々)が戦う必要はない。大王派の全軍に後退命令を』

 

 フロンズが指示を出す中、俺は俺でため息をつきながら通信を繋げようとする。

 

 ……まぁ、そうだろうと思ったが、通信妨害されてるな。

 

 おそらく勢力圏内に通信を繋げない為の策だろう。突破するのは骨が折れそうだ。

 

 なめんじゃねえよ、そっちとしてもD×D(俺達)から死者が出ない方がいいと思ってんだろ? なら俺達が突破できる余地はあるはずだ。

 

 俺がそっちの準備に取り掛かる中、フロンズは心底からげんなりとした様子で、ノアと通信を続けていた。

 

『……そういうことだ。大王派(我々)からすれば奴の望み通りになってくれた方が都合がいい』

 

 そう返すフロンズの言い分は、大王派の観点で言えばまさにその通りだ。

 

『これ以上我々の戦力を無駄に減らすことはない。間引きは他の勢力が勝手にやってくれるのだから、その間に彼の()()()()に投降する者達を受け入れる態勢を整えるべきだな』

 

 まったくもって、お前ならそうするだろうよ。

 

 だが、イッセー達はそうはいかねえ。

 

 ウルバヌスは一発ぶん殴る。そのうえで、神聖糾弾同盟も助けるべきだと思うやつがゴロゴロ出るだろう。

 

 だからこそ、ウルバヌスは通信を妨害することを選んだんだろう。そこまで考えたからこそのやり口だ。

 

 何とかしのげよ、教え子共。これ以上、奴の思い通りにさせてやる義理はねえだろ。

 

 ……期待しているぜ、愛弟子諸君!

 




 フロンズが「これ以上戦力を消費する必要はない」と思うようなことをウルバヌスはもくろんでいます。

 ちなみに書き溜めは130kbちょっとといったところで、真相が明かされたところですね。……ここから怒涛のラストバトルにつながる予定です。
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