好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
高評価・感想・捜索掲示板での紹介をすさまじく欲するグレン×グレンです。
……このまま順当に行くと、年越しでヘビーな部分を投稿しそうになるので、ほどほどなところでいったん休止にするプランを考慮中だったりしております。
イッセーSide
ここからは三人がかりだ……いくぜっ!!
「なるほど。ならこちらもギアを挙げるとするか」
そう苦笑したウルバヌスの気配が変わると、周囲の連中も気配が変わる。
っていうか、性能上がってないか!?
「
なるほどな。それぐらいヤバいってことか。
なら、俺達も本気でいくぜ!
「皆、こっちも全力だ!!」
「オッケー!」
「ラジャー!」
ヒツギとヒマリが応えてくれるだけじゃない。
籠手からドライグとシャルロットも力を流して応えてくれる。
勝つぜ、俺達は。
「「「『創生せよ、天に描いた双星を―――我らは双子の流れ星!!』」」」
星を解放し、俺達は強化された戦士達とぶつかり合う。
シャルロットも俺から離れて、独自に鎧をつけての接近戦だ。だいぶ技術がついてきてることもあって、気配遮断を駆使して俺達を上手くカバーしてくれる。
俺とヒマリがオフェンスを行い、隙をつかれないようにシャルロットがカバー。そこに更に、ヒツギが全体を俯瞰するように攻撃を入れてくれる。
「……やばっ! 実戦で使って初めて分かる、レイダー以上の戦いやすさ!」
ちょっとテンションが上がり気味のヒツギは、実戦だとこれが初めての仮面ライダーだ。
あるテストもあって、ヒツギはショットライザーの運用を踏み切った。AIチップこそリーネスが魔術で作ったけど、それはそれで怖いけどな。
だけどその性能はやっぱり優秀だ。リーネスの技術力が光ってるぜ!
『そうだな。個人差を理解して仕立てているようだしな』
ドライグも感心するぐらい、ナジェージダの動きがスムーズだ。
リベレイティングペレグリンプログライズキーは、ヒマリが変身するラクシュミーとの連携戦闘を前提に作られている。その際ヒマリとの性格の違いを含めて、ヒマリが基本的に使うリベレイティングキャットとボーイングイーグルを足して二で割った性能になっている。
勢いのあるヒマリが形態を使い分けて特化するなら、なんだかんだで落ち着きがあるヒツギは安定性を重視した立ち回りをするってわけだ。
そしてそれは上手くハマっている。
「おっと危ない! あとそっち行ったよ!」
「お任せですわよぉっ!!」
ヒツギが全体を上手く動かしながら、ヒマリが突っ込んで敵を吹っ飛ばす。そして俺が手練れを中心に相手をしながら、隙をつこうとする相手をシャルロットが逆に奇襲する。
おかげで何とか戦えているな。もっとも、相手を倒しきれてないのがきついけど。
『まぁサーヴァントが二騎、それも片方が
ドライグのいう通りか。しかも連携はしっかりとれているし、数も多いわけだからな。
流石にこのままだと、吹っ飛ばすのは難しいか。
だけど……なぁっ!
「「待たせたっ!!」」
待ってたぜ、皆。
カズヒと九成が前衛で突っ込みながら、体勢を立て直したりやることを終えたりした仲間達が一斉に参加してくれる。
さぁ、こっからが本番だ!!
「なるほど……ならっ!!」
なんてこと思ってたら、今度は天草四郎が器を具現化させた。
あ、あれ聖杯じゃねえか!? リゼヴィムやマリウスが見せつけてきた
ってことはまさか―
「強引に回復で時間稼ぎをさせてもらうよ」
―そう来るかよ!
どうしても長時間粘りたいってか? この野郎―
「そうはいかない!」
―そう思った時、声が響いた。
この声は……っ!
Other side
その光景を、ルーシア・オクトーバーはどこか絶望と共に見ていた。
再生によるごり押しを試みた神聖糾弾同盟に対し、適格な打撃と絶大な砲撃の組み合わせで挑む。そんな敬愛する兄の姿を。
立ち直った。立ち上がった。そして進んで行ってしまう。
追いつけない。そもそも追いかけることができない。その現状に、ルーシアは絶望すら覚えている。
今この場において、ルーシアはかつて九成に言われたことを思い出していた。
―先達として伝えておく。好意を持つのも評価をするのも、同一視するのとは違うぞ―
まさにその通りだ。今それを初めて実感している。
血の繋がった兄が先を進んでいるのは当然だ。そして彼が進んでいる道はとても正しく立派なものだ。当然の帰結として、ルーシアは「正しい道を進む兄を、追いかけ続ける」生き方を大前提としてきた。
血の繋がっている妹が、同じ道を行かないでどうするというのか。兄と自分では才能の差は確かにあったが、心構えぐらいは追いつけなくてはむしろおかしい。正しい道を歩く、敬愛する者を追いかけなくてなにが妹かとすら思っていた。
何故なら兄の言っていることは、理念としても正しいのだから。妹の自分ぐら追いかけられるべきだし、追いかけなければいけないだろう。
デュナミス聖騎士団という、並び立つ者達がいてからも変わらない。兄のいうことが正しいと思うのなら、それ以外にもできる者がいることを見せつけるべきだ。出なければ、捻くれた者達がとやかく言うことを否定するのも苦労する。
その決意をもって、ルーシア・オクトーバーは心の底から頑張ってきた。
辛いこともあった。苦しいこともあった。投げだしたいこともあった。
その全てを「私の兄はリュシオン」だと言い聞かせ、兄であるリュシオンの後に続ける
それがルーシア・オクトーバーの真実。兄の理念を妹だからこそ体現したいという、その想いこそが彼女の根幹そのものだった。
だが今まさに、ルーシアは断絶を理解した。
兄は本当に自分と同じ両親から生まれたのか、そんな疑問すら生まれそうになる。それほどまでに、リュシオン・オクトーバーとルーシア・オクトーバーはかけ離れていた。決定的に違いすぎた。
何より
追いつけない。そもそも追いかけられるような存在ですらなかった。
ルーシアは足元が崩れ落ちているような感覚に陥っている。
ずっと、敬愛する兄の行く道を追いかけたかった。それ以外の道など考えもしなかった。
何故ならそれは立派で正しい道だから。そして生まれついた年齢の差で前に行かれようと、兄の進んだ道を追いかけている自分は、自ら道を切り開いている兄より早く進めるはず。その果てに追いつけると思い込んでいた。
だからいつも、自分の至らなさを恥じていた。兄の心構えをかつての兄の年齢になってもその身に宿せていないことが恥辱だった。何故後追いなのに辿り着けていないのか、いつも悩んでいた。
だからこそ、せめて心構えだけは兄のそれでいたかった。自発的に自分の兄がリュシオンであることを告げ、それに恥じない自分でいるために逃げ道をふさぎ続けてきた。
……その全てが、何もかも無意味になったとすら思えてくる。
ウルバヌス二世の宝具によって、そもそもの断絶を思い知らされた。
大前提となる骨子そのものが違いすぎる。精神という、まったく異なる部分の大前提が隔絶している。道どころかそもそもの次元がズレていた。
その事実に、ルーシアはもはや視界すら暗くなり始める。
「……いいのかね? 今君が進めば、今度こそ誰も追いつけないぞ?」
ウルバヌスの言葉は真実になるだろう。
もはや、ルーシアにとって兄とは全く異なる次元にいる、天上の存在と形容することすら生ぬるい存在だった。
根幹となるアイデンディティまで崩れ落ち、意識は闇に塗り潰され―
「待つのはここを切り抜けてからさ」
―その直前、声が響いた。
「……ほう? 続けたまえ」
攻防を繰り広げながらのウルバヌスの促しに、リュシオンは頷きを返す。
「簡単なことさ。今は前に進まなければならないことと、終わってからも進まなければならないのは、別なんだ」
猛攻を拳でしのぎながら、リュシオンははっきりと断言する。
「理解したよ。実感したよ。痛感したよ。俺は今まで、ずっと無理な速度で引きずってきたんだ」
それは、リュシオン自身による他者との断絶の肯定。
誰にでもできることを、コツを上手く掴めているから人より早くこなせているだけ。自分は世間一般の人間とさほどずれてなどいない。それが今までのリュシオンの認識。
だがそれを、リュシオン自身が違うものだと肯定した。
しかしそれは、リュシオンが他者を顧みないことを肯定したことを意味しない。
「単純な答えだ。引きずっているなら手を放し、そして引き離す必要があったのならそのあと待てばいい」
それが、リュシオン・オクトーバーの悟った答え。
彼は今、当たり前に進み続けることを選ばない。
今進むのは問題を解決する為。問題を解決した後、彼はそのまま止まることなく当たり前に進むことを選ばない。
「少なくとも追いかけてくれるのなら、急いで進む必要がない時ぐらい追いつくのを待てばいい。それもまた問題があるのかもしれないけど、まずはそこから始めるよ」
「なるほど。しかし、果たして彼らが追い付くのに、どれだけ掛かるか分かるのかね?」
その試しといえる指摘に、リュシオンは肩をすくめる。
そんなことは問題ではない。気にすることでも何でもない。
何故なら―
「時間が掛かっても構わない。例え無理だとしてもそれでいいさ」
―リュシオン・オクトーバーは今、進むことを一旦止めれるようになったのだ。
「……俺はルーシア達を、
ただ当たり前のように進み続けることを、大事な者達の為に一度止める。
止まってもいい。大好きな人達を苦しめながら追いかけさせるぐらいなら、まず彼らが無理をしなくても追いつけるまで、待ってみることから始めよう。
「無理だというのなら、俺の方から戻ればいい。まずはそれをすることから始めるさ」
その言葉は、きっとウルバヌスに言い放った言葉だ。
だが、ルーシアの心にも届いた。
ずっと、兄に恥じない自分でい続けたかった。
追いかけるのが当然だった。追いつけないことが恥でしかなかった。
だが、兄は止まって待っていてくれる。
一生懸命早くなり続けようとする自分に、無理をしないでいいと足を止めてくれた。
だから、こそ。
「……立って、私」
ルーシアは体に力を籠める。
立ち上がりたい。戦いたい。追いかけたい。
立ち上がらなければいけないのではない。戦わなければいけないのでもない。追いかけなければいけないわけでもない。
強迫観念ではなく、心の底からの願いをもって、彼女は再び追随を試みる。
何故ならば―
「私はルーシア・オクトーバー。
―その真実は、決して変わりはしないのだから。
だから動け。
例えリュシオンが、自分とは全く異なる高みにいるのだとしても。彼の歩みが自分の全力疾走より早くとも。彼がその足を止めてまで、自分を待ってしまうことがふがいなくても。
大好きな兄に恥じない自分でいることは、リュシオン・オクトーバーが傑物だからではないのだから。
その想いに、手が差し伸べられる。
「……ありがとう、ございます!」
注がれる念は、どこか困った笑顔を感じさせる。
だが同時に、今の自分に手を伸ばしてくれる。この成長を寿ぎ、この決意を認めてくれる。
だからこそ、ここで宣言しよう。
「私は、リュシオン・オクトーバーの妹で……チームD×Dのメンバー。ルーシア・オクトーバー!」
体を動かし、そしてDチェンジャーを握り締める。
今目の前にいる仲間達と家族を前に、自分が立たない道理はない。
「こんな
その決意と共に、今彼女は飛翔する。
「
九成Side
ルーシア!?
ここで至るか、おい!!
「……うん。そうだね」
そして同時に、お袋は小さく微笑んだ。
その表情には決意が見える。何かを決めた、そんな表情だ。
そして小さく頷くと、その手をそっと前に出す。
「私も、日美子や、七緒や、アイネスと……今度こそ親友でいる為に!」
その瞬間、お袋から魔力が放たれる。
「……
ここに、更なる反撃の扉が開かれた。
リュシオンは せいちょう した!
とまってまつ ことを おぼえた!
マジでそれに尽きる話だった気もしますね、はい。
リュシオン・オクトーバーが人間として一歩成長し、それを痛感したことでルーシアもさらに成長を遂げる流れに。数少ないオリキャラからの夢幻召喚担当です!
そして乙女'sも頑張ります。そしてもちろんですが、その上も考慮中です!