好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 この調子だと半分オリジナルなのに、確実に六十話超えるぞ。などと思っているグレン×グレンです。

 いえ、マジで書き溜め込みで五十後半代になっているので、この調子だと書ききるまでに六十話超える可能性が大です。

 ……ちなみに流れ的に重い部分がぶつかるので、大晦日とお正月はいったん連投を救済しようかと思っております。

 ……いや、マジで一番ヘビーな部分が重なるので、大晦日とお正月に叩き込むべきじゃないと思いまして。更新を楽しみにしている方には申し訳ないけど、それぐらいの空気は読める男でいたいもので。

 


聖教震撼編 第五十話 神曲魔術

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

「降臨するは第七天。清廉なりし信仰よ、土の星にて祝福せん」

 

 乙女さんが詠唱した瞬間に事態は変わった。

 

 空に土星みたいな星の幻影が浮かび上がる。そしてその瞬間、一斉に鎖が砕け散った。

 

 そう。ウルバヌスの宝具で出来ていたらしい、ルーシア達を押さえつけていた鎖が一斉に砕け散る。

 

「……なんと」

 

 かなり本気で面食らってるウルバヌス二世だけど、そりゃそうだ。

 

 え、なに? なんで? 何があったの!?

 

「乙女ねぇが宝具を魔術で破ったぁっ!?」

 

「やばいってこれっ!? 酷い幻覚がぁっ!?」

 

「………あ、これ夢かしらぁ?」

 

 そしてカズヒも南空さんもリーネスも酷い。

 

 いや、宝具って魔術より格上の神秘だから、それを魔術で破るのが大変なのは分かる。それぐらいは知識として知ってる。

 

 だけど流石に酷いだろ。どんだけ自分の友達の才能を酷評しているんだろ。

 

「流石に酷くないかね?」

 

 ウルバヌスまでそう言ってきたし。

 

 ただカズヒ達は、凄い「何言ってんだお前」みたいな表情を返していた。

 

「乙女ねぇがどれだけ量に特化しきったピーキー魔術回路持ってると思ってるの? 生成量と貯蓄でバーサーカーのサーヴァントに宝具を乱発させてもお茶会できるくせに、いざ自分が魔術を使うとなると基礎でも苦労するぐらいの特化型よ?」

 

「というかぁ、十年ぐらい学んでも結局そこで止まってるし……ねぇ」

 

「そもそもイッセー達は、和地やヒマリやヒツギの魔術回路思い出しなさい。それが答えよ」

 

 ……ちょっと反論できない南空さんの切り返しと、その前のカズヒとリーネスの言い分に反論が難しかった。

 

 あれ? もしかして、転生悪魔になりたての俺とは別の意味で才能がない感じか?

 

 言われてみると、ヒツギもヒマリもまだ禁手(バランス・ブレイカー)に至ってないけど、魔力量に物を言わせて常時覇龍(ジャガーノート・ドライブ)で戦ってるしな。あれと似たようなもんだと。

 

 九成も残神(コスモス・ボルト)なんて新境地を切り開いたけど、パラディンドッグ(補正具込み)で漸く十分ぐらいだしなぁ。いろんな意味で才能がピーキーすぎる。

 

「あはは……。まぁ、これは私じゃなくてベアトリーチェのスキルだからね?」

 

 しかも乙女さんまであっさり肯定しているし。

 

 否定しないんだ。そんなになんだ。

 

 っていうかウルバヌス二世まで納得顔だし。

 

「……なるほど。おそらくベアトリーチェを夢幻召喚可能になっている状態の悪祓銀弾(シルバーレット)に、ハインリヒが仕込みを使ってしまったのか」

 

「そういえば、悪祓銀弾はそもそも固有結界保有者。神曲・神聖喜劇もある意味で固有結界に近い性質がありますしね」

 

 むしろ天草と一緒に、俺達より事情を把握しちゃってるし。

 

 でも固有結界三重発動になったのか。それも言い草だとカズヒの固有結界が三重発動っぽいな。そりゃバグるって。

 

「そしてヒツギ・セプテンバーとヒマリ・ナインテイルが部屋に入っていた所為で、いくつかのバグが重なって確立されたのが貴殿……ベアトリーチェであってベアトリーチェでないものということとは」

 

「それは、中々に強敵になりそうですね……っ」

 

 むしろウルバヌス二世と天草四郎時貞の方が事情を理解している感じなんだけど。

 

 九成の方を見るけど、九成は九成で困惑している。

 

 とりあえず、どういうわけ?

 

 俺が首を傾げていると、ウルバヌスは軽く肩をすくめていた。

 

「神曲の作家であり、神曲の主人公を羽織っていたダンテ・アルギリエーリは固有スキルとして「神曲魔術」を持っていた」

 

 そしてそれに合わせるように、乙女さんは少し苦笑している。

 

「そう。そして神曲に置ける天国(パライゾ)を魔術的に再現するC+ランクのスキルとして、(ベアトリーチェ)は神曲魔術を行使できるの」

 

 ふむふむ。分らん。

 

 そもそも神曲ってのがよく分からないけど、まぁ有名な物語なんだろう。で、その登場人物なサーヴァントだから、そこに由来するスキルとか宝具を持っていると。

 

 で、何したんだ?

 

 俺が首を傾げていると、ウルバヌス二世は苦笑しながら浮かんでいる星の映像を見る。

 

「神曲において土星とは、天国を構成する六番目の要素。そして曇りなき信仰に生きた者の住まう場所とされる。それにあやかる魔術があるならば―」

 

「―信徒に対する加護を与える魔術になる。そういう事でしょうねぇ」

 

 ウルバヌスとリーネスが得心した感じで、浮かんでいる星を見ている。

 

 あ~。そういえばサーヴァントって、自分の過去の成果とか武器だけなく、その後の言い伝えとか成し遂げた出来事とかに由来する能力があるスキルとか宝具を持ってる場合もあるな。シャルロットもそういったスキルを持ってるし。

 

 つまり神曲って作品に由来するサーヴァントは、神曲っていう物語に由来する異能が使える。で、ベアトリーチェでもある乙女さんは、神曲における天国を魔術的に再現できる。そしてその一つである揺るぎない信仰なんらたの場所の魔術体再現で、さっきまでの事態をどうにかできる手段があったと。

 

 俺が俺なりに考えていると、乙女さんは力強く頷いていた。

 

「そう。あの鎖はデバフ扱いで何とかできたから、解除させてもらったの」

 

 なるほど。

 

 つまり俺達は今、戦力がごっそり増えたってことでいいんだな。

 

 立ち上がったデュナミス聖騎士団の人達も、やる気を見せて武器を構えている。

 

 そのうえで、そんな彼らを率いるようにルーシアが一歩前に出た。

 

 その体には薄い光の幕みたいなベールが纏われている。

 

 そして小さく、ルーシアは笑っていた。

 

「……ふ、ふふふ……」

 

 ん?

 

 なんか雰囲気がめっちゃ変わっている。というか、このタイミングでこんな笑い方をする子じゃないはずだ。

 

 リュシオンも首を傾げている辺り、本当に一体何が起きたんだろう。確か夢幻召喚(インクルード)をしていたはずだから、その影響だろうか。

 

 そう思ったとき、ルーシアの後ろになんか大量の筒が現れた。

 

 お店で売ってる打ち上げ花火の筒っぽいな。ただ金属製で飾りがなく、しかも割とでかい。

 

 ……もしかして大砲?

 

 そう思った時、ルーシアは勢い良く笑顔で顔を挙げた。

 

「とにかくまとめて、吹っ飛べぇえええええええっ!!!」

 

 その瞬間、大量に何かが射出された。

 

 それは空高く飛んでいくかと思ったけど、意外と低いところで弧を描いて落ちていく……ってあれ?

 

「あ、迫撃砲ね」

 

 カズヒがポンと手を打つのと、慌てて神聖糾弾同盟が散開するのはほぼ同じ。

 

 その途端、一斉に地面に落ちた球が爆発した。

 

『『『『『『『『『『うわぁああああああああっ!?』』』』』』』』』』

 

 なんか、凄い事になってるぅううううううっ!?

 

 っていうか迫撃砲ってなんだっけ!?

 

 よし! たぶん人間社会の軍事用語的な感じだし、当然言ってたしカズヒに聞こう。分らないことは素直に聞いて覚えとけばいいか。

 

「カズヒ! 迫撃砲って?」

 

「大砲の一種よ。射程は短いし砲弾も小さいけど、代わりに高い信頼性と歩兵数人で一式持ち運んで運用できる使い勝手の良さが売りの兵器ね」

 

 なるほど。

 

「思えば反乱軍時代は、迫撃砲部隊を叩き潰したり迫撃砲部隊を護衛したり、咄嗟に小型の迫撃砲を使って、近くの装甲車に榴弾をお見舞いしたものね……」

 

「カズヒねぇ。物騒な思い出に浸るのやめて?」

 

 九成が思わずツッコミを入れていたよ。

 

 本当に物騒な思い出だな。っていうか、星辰奏者でもないただの少年兵時代に、生身で装甲車を撃破したのかよ。魔術回路ありにしたってやばいなオイ。

 

 っていうかそれ以前の問題として、ルーシアにいったい何が?

 

「まとめて! 一気に! 吹っ飛ばします!」

 

 微妙にキャラが壊れてるっていうか、珍しくプッツン行ってないか?

 

「……なんていうか、これは改めて反省し悔い改めるべきな気がしてきたよ」

 

 リュシオンさんもなんていうか、凄くいたたまれない表情だ。

 

 まるで自分の責任みたいに感じているんだろう。色々アレなところもあったし、ルーシアがその辺溜め込んでてプッツンした風に受け取っているのかもしれない。

 

 ただまぁ、ルーシアの雰囲気がだいぶ軽くなっているのも事実だしなぁ。これはちょっと勢い余っているだけで、いい変化かもしれない。

 

 ああ、だからこそ―

 

「畳みかけるぜ、皆!」

 

 ―この後も続けられるようにしないとなぁっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……よっしゃ! これで改ざん完了ってね!』

 

『面白い細工してんだなぁ。っていうかこれ、何の意味があんだよ?』

 

『それは分かんないけど、たぶん考えてのことなんだろうね。……でもなんでだろ?』

 

『仕掛けもよく分からねえしなぁ? ……マジでなんでだ?』

 

「お二人とも? そろそろ次の箇所に向かいますわよん?」

 

 

 

 

 

 

 

 




 ルーシア大覚醒! ただし詳細は次回まで待ってね!?
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