好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
やはり年末年始に次の話はドギツイよなぁと思ったので、次の話は一月二日ぐらいに仕様かと思っております。
和地Side
「まったくもってその通り!」
良いこと言うじゃないか、イッセー。
ルーシアにとって、このはっちゃけはいい経験になるだろう。少なくとも、悪い方向に作用はしない。断言できる。
今までずっと、ルーシア・オクトーバーという少女は気を張り続けてきたんだろう。ずっと気負っていたんだろう。ずっと背伸びを続けていたんだろう。
それは大好きな兄を追いかけていたいと、引き離されたくないという健気な思い。それそのものは悪い事でも何でもない。
だが同時に、ずっと無理をし続けてきたはずだ。ずっと我慢し続けてきたはずだ。ずっと自分を縛ってきたはずだ。
だからこそ、この暴発はそこから解き放たれている。
適度にはっちゃけたり息を抜くことは大事だ。そして今までそれに慣れてないのなら、少しぐらいバランスを崩すことも当然。まだ十代半ばなんだし、十分笑い話で済むレベルだ。
いや、済まさせなければならないだろう。それがルーシアの今後に繋がる。
なら、先輩は気合を入れないとな!
「ええい! 可能な限り時間を稼がねば……撃ち方はじめっ!!」
『『『『『『『『『『承知っ!』』』』』』』』』』
『『『『『『『『『『ダイイングインフェルノ』』』』』』』』』』
神聖糾弾同盟側が一斉攻撃を構えるが、そういうわけにはいかないな。
というか―
「俺の
―俺は
直射であることを良いことに、ルーシアを守る為に楔型に障壁を配置。
別ベクトルに力場の流れを作ることで、最低でもルーシアに直撃しないように防御を設置。うっかり頂点部分に貫通されないよう、楔の先端は上から見ると各層でずれるように調整済み。最低でもルーシアに直撃が当たらないようにする配置だ。
同時に突っ込んで帯電型の魔剣を創造。すれ違いざまに確実に当てる攻撃を入れ、しびれさせて動きを阻害させる。
現状、場の流れはルーシアが獲得していると言ってもいい。ならやるべきこともシンプルだ。
ルーシアを徹底的にカバーする。それによって一気に圧殺する。
「流石にそれはねぇっ!!」
俺が判断した直後、天草四郎が槍を構えて突貫する。
俺は素早く
とはいえ、連続展開可能時間は精々四分。多少回復してこの程度である以上、仕留めるつもりでいくべきだろう。
問題は、どうやってだ。
ウルバヌスも宝具を全開で発動し、腹心達は全員仮面ライダー。更にウルバヌスのスキルでそれを十分生かせる領域であり、ルーシアを抜きにすれば割と一進一退だ。
となると、だ。
「後先を考える余裕はないか。……なら、更に踏み込む!」
「なめるな! 来ると分かっているなら脅威は下がる、そういうものだろう!」
なるほど、そういう勘違いをしているのか。
なら教えてやらないといけないだろう。
この俺を。
「……
弾け飛ぶ青い飛沫を見て、天草四郎は踏み込んだ。
「魔術刻印があろうと、対魔力スキル持ちに通じるかな?」
まったくもってそこは正しい。
サーヴァントは魔術回路を利用した魔術体系に深く関与しており、その過程で対魔力というスキルを持つ。
これは厳密には魔術刻印を併用した魔術に対する、ダメージ削減スキルだ。低ければ多少ダメージが削れる程度だが、高ければ高いほど一定以上の格がなければ無効化されてしまう。
そして俺の回路は量特化のへっぽこ。如何に刻印でブーストしようと、高い対魔力スキルに有効打を与えるのはかなり苦労するだろう。
ただし、その発想は―
「そもそも必要ないからな!」
―俺が使うのが、
瞬間、俺の全身を魔の装甲が覆う。
その瞬間、天草四郎によってもたらされる猛攻の威力が明確に削減された。
余波は周囲の環境を吹っ飛ばす。その能力に一切の陰りはない。
だが、俺が喰らう時だけは話が別。余波は一切俺に悪影響を与えず、直撃打すらその効果は明確に低くなっている。
それを見て、天草四郎は驚愕した。
「……残神が、違う!?」
「驚く必要はない。ちゃんと考えれば当然の理屈だからな」
天草四郎が驚愕したその隙をつき、俺は一気に攻勢に転じる。
そして実際問題、これは驚くことなど何もない。
「
そう、ゆえに―
「
―
例え似たような能力だろうと、禁手が違うなら別物だ。組み上げるパーツが別にあるのだから当然だろう。残創とはそういうものだ。
そしてそもそも、組み立てるパーツが違い使う禁手も違うのなら。連携を考えて別の残神にした方が効果的だというものだ。
ゆえに、サーヴァントの打倒に特化した英霊終焉の魔将剣に合わせる残神は、その補完。
英霊に対する特攻を獲得するのなら、その補完となる答えはただ一つ。
「これぞ、Dランク宝具相当の対英霊装甲を創造する残神。名付けて
対英霊の防具こそが最適解!!
「そんな……でたらめ……っ!」
歯噛みしているところ悪いが、これは本当に大したことはないぞ。
魔剣創造は宝具換算で、精々D+ランクといったところ。英霊終焉の魔将剣に至った場合、対英霊特化ゆえにD++ランク程度。英霊断絶の魔将鎧はそれ単体ではDランク宝具相当だ。はっきり言って残神は、総合力では至ってない状態の神器より一段劣る代物なんだ。
だが、防御と攻撃で優位性を確立できたことは非常に大きい。
到達してから組み立てと設計をかましていたのでこのタイミングだったが、その分インパクトは有効だ。
そして、この残神はその性質上非常に有効といえるだろう。
「……ルーシア! そういうわけだから巻き込まれても何とかなる!」
「……まさか」
俺の声に、天草四郎は頬を引きつらせた。
ああ、悪いな。
こういう時ぐらい、後輩に花を持たせるのが先輩風ってもんだろう?
なにせ夢幻召喚は英霊の力を具現化させるもの。そしてルーシア・オクトーバーは、神器を生まれ持ってないし
つまり、あれは英霊の力によるものだ。それはすなわち、この残神ならダメージを削減できるというわけだ。
だからこそ―
「構わず俺ごとぶっ飛ばせ!」
―それが一番効率がいいからな!!
Other side
「……わっかりましたぁっ!!」
張り上げる大声で、ルーシアは和地の声に応える。
今までの自分なら、こんな生き生きとした声でこんな要請を受け入れるわけがないだろう。
ただ、こういう風にはっちゃけたり暴走する手合いがいる理由は分かってしまった。
縛り続けているものを解き放つのは、ある種の爽快感がある。珍しいぐらいに高揚しているこの感情に、ルーシアは振り回されそうになるほどだ。
ストレス発散で暴れるように動くことが、ここまで快いとは思わなかった。そもそも暴れるように発散するという選択肢を持たず、常に感情を一定以上出さないように縛ってきたがゆえに、手綱を取り切れてない。
……だが、戦闘でやるのは今回だけだ。
快いことを理解したうえで、ルーシアはこれを積極的に試みようとは思わない。
何故なら、今までの自分が間違っているとは思わない。落ち着いてリラックスをしたり、荒立てるのではなく静けさを持ちながらストレスを放出するのもまた、心地良いものだからだ。
自分はそっちの方が好きだ。そっちの方をすべきだと思っている。それが、ルーシア・オクトーバーの素直な感情だ。
リュシオンという精神的傑物のすぐ後ろをついていきたいと思ってきた毎日も、決して悪いことではない。今なら素直にそう断言できる。
これは確かに快いが、たまにでいい。自分にとって居心地がいいのは、毎日がそうであってほしいのは、いつもの自分とさほどかけ離れてはいないのだから。
―そうなんだ。でも、たまにはちゃんと発散しなよ?
そう、力を貸してくれる彼女がたしなめてくれた気がした。
―はい。これからは、戒めるのは無理のない範囲で真面目にします。
だからルーシアは、心の中で彼女に答える
そのうえで、ルーシアは力を解放する。
自分に宿る英霊は、二つの側面を持っていた。
いくつもの守護聖人を兼ねる女性。信仰に目覚め、父親達に改宗を迫られても断固拒否した、麗しき乙女。
彼女は正しさを重んじる委員長気質を持ちながら、同時にどこまでもフリーダムにはしゃげる気質も併せ持つ。結果として、その二つの側面のどちらかが召喚されるタイプの英霊となった。
だが、彼女はあえて、ルーシアに近しい委員長気質が来ることを選ばなかった。
それはきっと、自分にはこの側面を持つことを欲したからだろう。そこに理解ではなく実感をもって、委員長気質を選ぶのならそのうえでなければならないと思ったからだろう。
使うとこちらに引っ張られるのは困ったものだが、それもまた裏のない善意だ。そしてそんな気質があるからこそ、これからもリュシオンを追いかけ、そして引っ張ることも考えよう。
敬愛する兄だからこそ、兄が誰もいないところに行ってほしくない。好き好んでする気はないが、これからは少しぐらい我が儘も言ってみよう。兄をどこにでもいる人間と一緒にいさせられるのなら、足を引っ張るのも一興だ。
それゆえに、ルーシアは宝具を開帳する。
ならしもかねて展開している、自動的に砲弾が装てんされる大量の迫撃砲はこの宝具の序の口。
真名開放を使用しない代わりに、大幅に出力が制限される余技と言って過言ではない。
ゆえに、これこそが全力全開。
展開されるは、全長十メートルを優に超える、一門の砲身。
奇しくもそれは、ルーシアが博学かつ勤勉ゆえに歴史上にある物と酷似していた。
そう。歴史においてもっとも有名銘な列車砲。ナチスドイツの技術力の結晶が一つ。
「……ドーラ列車砲?」
ぽつりと誰かが呟いたそれが、答えだった。
そしてルーシアは、唖然となる者達の視線を心地よく感じていた。
何割かは彼女の影響だろう。だが同時に、この爽快感が自分から生まれるものもあると実感した。
そして彼女はそれを受け入れる。ちょっと問題があるかもと思うが、そういうダメなところも含めて自分だと、そこから目を逸らすことだけはしない。
認めたうえで、自ら戒めなるべく抑えよう。はっちゃける時はちゃんと選び、きちんと戒められる大好きな自分を主体としよう。
そしてはっちゃけ第一弾。その大本命を、真名と共に開放する。
「吹き飛ばせ――
バルバラという聖女がいる。
父親達から改宗させる為の拷問にも屈さず、殉教者にて守護聖人とされるローマの少女。
彼女は砲兵の守護聖人とされ、その為ある国では彼女の像を火薬庫に建てていた。
それゆえに獲得した、己を火薬庫とする砲撃兵装具現化能力。それこそが、
その大いなる一撃は、和地を巻き込みながら天草四郎を吹き飛ばす。
「……よし、調子に乗りすぎないよう気を付けよう」
そう呟く和地は、鎧越しに肋骨が一本砕けていた。英霊に由来する攻撃を削減する残神越しでだ。壮絶な威力がある証拠と言えよう。
ならば当然、
防御の為に使った左腕は吹き飛び、そのうえで肋骨が数本粉砕。一部の肉はミンチになっている。
だからこそ、躊躇なく天草四郎は聖杯を起動させる。
なるべく時間を稼ぎたい。その一心で即座の再生をかけるが、多用してこなかったツケは時間や集中力を大きく消耗させる。
そして、そこを逃がすない者がいた。
「よくやったわ和地。あとは任せなさい」
「流石だルーシア。ここからは俺達だ」
その二方向からの言葉に、天草四郎は奇跡をもって相対する。
火炎、氷雪、雷撃、暴風。それらのシンプルな攻撃が、大出力で放たれる。
常識的に考えれば十分なそれは、しかし二人の
「いい顔になったわね、リュシオン。今のあなたの方が好みよ」
「まだまだだよ。まずはゆっくり止まってからじゃないとね」
言葉を交わす二極の猛威が、天草四郎時貞を一瞬で討ち取った。
当然のことですが、「禁手に至った後の余剰パーツを組み立てて異能を作る」のが残神である以上、「余剰パーツが間違いなく別種になる別禁手」では、別の残神になります。
……この方法で禁手を増やせば増やすほど、それ用の残神を増やせるという手法で和地のテコ入れの余剰スペースを増やしに増やすグレン×グレンです。
それとは別に、ルーシアの夢幻召喚は聖バルバラ。
バルバラの僕鯖を知ってこの方向性にしておりますが、同時にいくつもできてたりしているので、別霊基のバルバラとルーシアを共闘させての「私と私のWバラバラ」を出してみたかったりもします。あと順番的には、たぶんゼノヴィアwith為朝よりも早かったりする、夢幻召喚第一弾だったと思って居る感じです。木場andベディヴィエールや朱乃on倭姫命はかなり即興度が高い方だったと。