好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
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本日も連投するかは考え中!
和地Side
なん、だと?
俺達全員が唖然となる、そのあっさりとしたウルバヌス二世の退場。
だがこのタイミングで、それは絶対に起きてはならない。
何故なら、ウルバヌス二世が暴走する信徒達を一斉に駆除する為の仕込みが起動してしまう。それも、モデルバレット達によって改悪された状態で。その起動スイッチが押されたのだ。
「……あらぁん? いったい何が起きましたのねん?」
ヴァルプルガがきょとんとしていることから、これは禍の団の仕込みではない。
じゃあ誰だ?
サウザンドフォース? いや、さっさと撤退する腹積もりになっていたからまずない。
大欲情教団? いや、あの変態集団は一から十まで「変態にしてあげたい」が行動原理だ。この方向性は違うだろう。
じゃぁ誰だ? もちろん俺達D×D側でもない。
俺が混乱を押しとどめながら思考を加速させた時、足音が響いた。
「……貴様らぁっ! どういう絡繰りだ!!」
そこに現れたのは、スカウティングパンダレイダー。
ただ問題は、奴が魔力を持っていることだ。
しかも不思議なことに、俺達全員を敵視しているようだ。どの勢力のものでもないが、それにしたってこんなところに一人というのはおかしい。
動きや気配から考えて、戦闘能力は高く見積もって中級悪魔クラス程度。まず間違いなくこの場において、雑兵レベルでしかない。単独で動くわけがない。
困惑する俺達に、そいつは顔が見えていたらつばが飛んでいるレベルでまくしたてる。
「訳の分からない化け物どもが跳梁跋扈し、漸くローマ教皇を殺せたと思ったら掻き消える!! 貴様達、いったい何を隠している!!」
その言葉に、俺達は戦慄を覚えただろう。少なくとも俺は覚えた。
戦闘能力が実は高かったとか、そういう事じゃない。
あろうことかこの男、ウルバヌスを撃ち殺せていることにすら気づいていない。
なんの異形の知識もない、それもただレイダーになっているだけの男。この頂上存在が暴れまわる場所において、雑兵とか一兵卒レベルのはずだ。
そんな、男が―
「我らフォーレイザーを! バチカンを断罪する戦士達を、ここまで愚弄するか! この……化け物どもがぁっ!!」
―最悪の引き金を引きやがった、だと?
『ハハハハッ! まさかこんな展開になるなんてなぁ!!』
俺達が愕然とする中、元くそ親父が高笑いしながら指を鳴らす。
その瞬間、レイダーの左右に紫色の十字架が出現。そして瞬時に紫炎を放つ。
なにも理解する間もなく、レイダーは焼き尽くされた。もはや跡形も残らない。
事態を最悪の流れにした奴は、まるでただそれだけの為にいたかのように消え去った。
『面白い展開じゃねえか! ミザリの奴もこれは喜ぶんじゃね?』
そう高笑いしながら、そいつは背後に十字架を展開する。
クソが! 間違いなく奴の能力は、聖十字架再現能力とかその類だ。
神滅具を再現するとか、その時点で厄介だろう。それも戦闘特化型の人造惑星であるステラフレームがだ。控えめに言って危険すぎる。
『なんかちょっと拍子抜けだけどぉ? ちょうどいいからもうちょっと暴れよっか?』
「そうですわねん。そろそろ燃え萌えしたいですわん?」
それに呼応するように、モデルバレットとヴァルプルガも戦闘態勢をとっていく。
まずいな、これは。
改悪されたサーヴァントが神聖糾弾同盟を皆殺しにした後、魔力が続く限り他の者達も殺していく。
なんとしても止めなくてはならないが、その妨害ぐらいはモデルバレット達がしてくるわけだ。
最悪逃げれば俺達は助かるだろうが、そうすると何が起こるか分かったものではない。
……バチカンを中心とした広範囲が更地になり、大量の死傷者が発生しかねない。避難させてもその分魔力消費が減り、追いかけてくる可能性すらあった。
おそらくスマートに残りを駆除してそのまま消滅。それがウルバヌスの目論見だったのだろう。それがこんな形でヤバい方向に向かっているのが始末に負えない。
となれば、答えは一つだ。
「俺はこのバカ達を足止めする。あと目の前のくそ親父には絶縁状を致命傷で叩きつけておく」
やるべきことは単純明快。
「戦えるメンバーは召喚されたサーヴァントを抑えてくれ。あと何人かはサポートをしてくれると助かる」
幸か不幸か、あくまで召喚されるサーヴァントは込められた魔力で現界している。長期戦で削れば削るほど、活動時間は減っていくだろう。
だから足止め戦力を送り込み、その間にこの馬鹿どもを撃退。後ろから刺そうとしてくる奴らを何とかしてから、集中砲火でウルバヌスの置き土産を撃退する。
難易度が高いことは分かっているが、他に選択肢もないだろう。
だから、こそ―
「そうね。それ以外に手段はないでしょう」
―リアス部長もまた、それに賛同してくれるわけだ。
「ならモデルバレットの相手は
「そうなんですか? 俺達ってオフェンスの方が得意だし、そっちに行った方がいいかと思うんですけど」
イッセーが首を傾げるが、リアス部長は首を横に振る。
「理想的な形は総力で叩き潰すことよ。その点で言うのなら土地勘のある者達の方がディフェンスむきだし、信徒が積極的に対応することに価値があるの」
「ウルバヌスに利用されて滅ぼされそうになった者達を、信徒が助ける。神聖糾弾同盟のメンタルにおいてはそっちの方がいいってことだ」
俺が部長の補足説明をしてから、一緒にカズヒねぇの方を向く。
「あとカズヒねぇはそっち担当で」
「え? ちょっと待って、モデルバレットは私が―」
「―貴方も一応信徒でしょう? 信徒側の最強戦力はそちらに投入するべきだわ」
俺とリアス部長に押される形になるカズヒねぇだが、まぁ間違いなく不満げだ。
形はどうあれもう一人のカズヒねぇと言っても過言ではない。当然だが、カズヒねぇとしては「自分が何とかしないと」筆頭格だ。
「そもそもダーティジョブがそういう事態にデカい顔もできないでしょう。何よりモデルバレットも間藤のクソも、私が何とかするべき問題で―」
「日美子」
言いつのろうとするカズヒねぇを抱きしめるように、お……お袋が止めた。
カズヒねぇもこれには困ったのか、二の句が継げない状態になっている。
気合と根性で強引に突破したいが、それができなくて困っている状態だ。
「よく分からないことも多いけど、日美子は聖書の教えの信徒なんでしょ? ならこういう時は優先順位があると思うよ」
「いや……そうなんだけど……」
ものすっごく反論に困りながらも、カズヒねぇは言葉を探す。
「あいつらの相手を他人に任せて、別のことするのはその……」
「大丈夫」
カズヒねぇの反論にそう返すと、お袋は小さく微笑みながら立ち上がる。
「……私にとっても因縁があるもの。だからあの人達は私が相手をするよ」
その言葉は力強く、少し震える所から恐怖はあっても、それを呑み込んで挑む意志の強さを感じさせた。
カズヒねぇは止めたがっているようだけど、少しして呑み込むようにそれを我慢した。
「和地! 乙女ねぇ任せた!」
「任された!!」
というかお袋だしな。その辺は頑張るさ。
と、俺の隣に並び立つ二人ほど。
「ふっふ~ん! そういう事なら私もいるわよ!!」
「私も少しぐらい力になるわよぉ」
鶴羽とリーネスも並び立ってくれるとは、心強い。
「ゼノヴィア! 貴女もカズヒと一緒に向かいなさい」
「承知した部長。もう少し暴れていくとしよう」
……さて、リアス部長も動いているしな。そろそろ気合を入れるとするか。
俺は振り返ると、楽しそうな雰囲気で戦闘態勢をとるクソ親父達を睨み付ける。
「覚悟はいいかクソ親父? 絶縁状は物叩きつけてやるてやるっ!!」
『父親に対して口の利き方が悪いぜぇ? こりゃ躾の時間だなぁっ!!』
言ってろ腐れ外道。
線香ぐらいは焚いてやるから、今度こそくたばりやがれ!!
祐斗side
何かが起動した。僕達はそれを何とか理解できた。
「……何が起きた?」
サイラオーグさんがそう呟くけど、もちろん答えられる者はいない。
ただ一つだけ言えるのは、何かが起こること。そして可能性としてここから更なる一手になるだろうことだ。
高確率で神聖糾弾同盟によるものだろう。だが問題は、それがどういったものなのかが断言できない。
禍の団に関しても不穏だ。急に戦力が量産型の邪龍達だらけになっている。
新型サリュートやアルケード達は適宜交代を始めている。まるで「追加生産が楽な戦力」だけを残して僕達を足止めしているようだ。
禍の団と神聖糾弾同盟が連携をとっているとは思えない。ただ、何かを悟った禍の団が、神聖糾弾同盟のそれに便乗している雰囲気はあった。
「……木場、お前達はリアス先輩達の方に行った方が―」
匙くんが僕たちオカ研のメンバーに気を遣ってくれたその時だった。
空に幾重もの魔法陣が展開されると、そこに一人の男性の姿が映し出される。
映像で見たウルバヌス二世のようだ。ただ、どこか小さな部屋にいるようだ。
「たぶんですが、あれは撮影された映像ですね」
小猫ちゃんがそう呟いたとき、映像の中にウルバヌス二世が口を開いた。
『さて、この映像が流れている時には、私は既に討たれているころだろう』
自分が倒された時に備えた映像ということか。
やはり、用意周到かつ深慮遠謀の人物だね。ここに来て、自分の死亡すら士気向上の為に利用する気概があるということか。
僕達が警戒する中、映像のウルバヌス二世はパチパチと拍手をする。
その反応に僕達は警戒心が湧いてくる。
自分が討伐されたという報告をしたうえで、拍手をする理由がよく分からない。
少し疑問符が湧いてきた、その時だった。
『誰がやったのかはともかくありがとう。おかげで効率よく教会の膿を処理することができる』
その発言に、僕達は一瞬何を言っているのか理解できなかった。
量産型邪龍達だけが敵でよかった。もし精鋭レベルの敵がいれば、この隙をつかれて討たれていたかもしれない。
それほどまでの信じられないその発言。それを成したウルバヌス二世は、そして同時に表情を変える。
それはどこまでも冷たい。冷徹で冷血で冷酷なまでに、冷たいという表現が似合う表情だった。
『そしてしぶとく生き残っている神聖糾弾同盟よ。膿とは当然君達のことだ』
そこから放たれる言葉は、どこまでも酷薄だった。
神聖糾弾同盟を。自分が集めて率いた者達を。彼は一切の躊躇も遠慮もなく、膿だと言い切った。
『主の代行者たる現ローマ教皇聖下と、天使長ミカエル様の連名による和平。それを受け入れられないばかりか、主に裁きを下してもらうなどというお題目に浮かされて未だに抵抗を続けているのだろう? 私が死んでいるのなら、この言葉を指定された地点で聞いている君達こそ、聖書の教えに救う癌細胞だ』
……何かが決定的にひっくり返った。
ここに来て、ウルバヌス二世は遺言といえる映像で、徹底的に神聖糾弾同盟を酷評している。その言いようはむしろスッキリし始めているようで、かなり本気で言っていることが窺えた。
『都合のいい言い訳をもらった瞬間に勢いづき、悪逆非道を行いながら善行を成したつもりでいる。衆愚とはまさに君達のことを指すのだろうな』
そう語るウルバヌス二世は本気だ。ここに彼の本音があると、僕達ですら実感できる。
『まぁ、都合のいい大義名分を欲しがるのが
そんな風に言ってから、ウルバヌス二世は更に続ける。
『だからこそ、今の時期にそれは危険だ。何故なら私のあんな妄言以下の扇動に乗っかって、ここまで愚かなことをするのだから。……放っておけば無能な働き者らしく余計なことをするだろう』
そこまで言い切り、ウルバヌス二世は指を一本立てた。
『だから一計を案じさせてもらったよ。……一回で出せるだけ膿を出し切り、教会の体制を盤石なものとするためにね』
その言葉に、僕達は漸く理解した。
ウルバヌス二世の目的は最初からそれだ。それも、下手をすれば聖書の神が死んでいることを知ったうえで立てた作戦。それがこれだ。
教会内部、そして外部だが信徒。その中にいるだろう、三大勢力の和平に不満を持っていたり、知れば不満を持つだろう者達。
そんな彼らを可能な限り集め、聖書の神に裁きを下してもらうという不可能な目的で決起。クーデターに便乗することで、さらに規模を加速度的に増大化させ、過激な方法で潰すことも踏まえた対処を強いた。
そのうえで、そこまでの大ごとになることを反対するだろうヴァスコ・ストラーダ猊下やエヴァルド・クリスタリディ猊下をわざと泳がす。同時に禍の団に内通していた者達を一種の保護下に置くことで、情報が流れるようにする。そしておそらく、情報を意図的にコントロールして同時期に潜入するように仕掛けた。
……全ては、自分に扇動された程度で武装蜂起するような教会関連の危険因子を、まとめて一掃させる為。たった一回のクーデターで今後起こりかねない暴動の類を処理させるのが目的だったのか。
『……まぁ、わざわざ宝具を改造してまで選別したのだから相当数が抵抗したままだろう。そうでない未熟なだけの者達は、既にしているとは思うがそろそろ地下道から避難して投降したまえ。ミカエル様や現教皇は甘いところがあるが、それゆえに君達にそう酷いことはしないだろうさ』
どうやら、意図的にそこまで選別していたらしい。
なんてことだ。これが、ウルバヌス二世の目的か。
だが、なぜ今更こんなことを―
『そして抵抗する者達よ。お前達は論外だ、死んでくれ』
―そう、冷笑をウルバヌス二世は見せた。
『まぁ生き残ったとしても問題は低いがね。そろそろダイイングゴートプログライズキーの影響で体もボロボロだろう。ベッドの上で介護されながら余生を過ごしたいのなら止めはせんよ』
油断も隙も無い仕込みをしているようだ。あの独自開発したプログライズキーには、そんなトラップが仕込まれていたとはね。
動きが妙にいいとは思っていたけど、反動に配慮しないドーピング効果があったということか。えげつない仕込みをしている。
『だがまぁ、余計な人材の浪費はいけないこともあるし、絶望したまま余生を過ごすのも不憫だろう。……ゆえに、掃除の準備はできている』
その時、バチカンのある場所からオーラが放たれる。
………待て。
なんだこのオーラは。イッセー君の真女王や、ヴァーリ・ルシファーの極覇龍すら超える。控えめに言って、仮面ライダーヴァナルガンドと星辰光の相乗効果を持った、ロキに匹敵する。
最上級悪魔どころか、魔王クラスすら凌駕するオーラ。こんなところで、そんな存在が?
「な、なんだよあれは……やばいだろ!?」
「おそらくサーヴァントです。ですがこの気配……今までのサーヴァントとは格が違います……っ」
匙くんや小猫ちゃんも戦慄している。この気配なら当然だろう。
「……それだけではありません。この地一帯から、力があそこに集まっていますわ!」
朱乃さんまでも戦慄する中、映像の中のウルバヌス二世は冷笑を深くする。
『今宵この地で死んだ衆愚達の魂と、我ら六聖英霊という生贄をもとに召喚される、愚者を滅ぼす為の切り札、決戦英霊は今ここに召喚された』
決戦英霊……っ!
六聖英霊そのものを生贄とするだけでなく、この戦いで死んでいった構成員の魂すら生贄にする大秘術……だって?
まずい。単純戦闘能力だけでも、これまでの六聖英霊以上は確定。それどころか、人間の魂まで上乗せされれば、魔力供給を一時的に無尽蔵にするだけの恩恵だって得られるはずだ。
『他勢力の者は避難したまえ。彼には「戦士達の殲滅と妨害に対する自衛」のバイアスをかけているから、今すぐ避難すれば殺されることはない』
そう気遣いの言葉を、ウルバヌス二世は掛ける。
だが次に、神聖糾弾同盟に対する冷たい宣告を彼は続ける。
『そして衆愚達は滅びるがよい。その愚かしさの罪、聖書の神から裁きを下されて死ぬなどありえんよ』
その冷たい宣告と共に。絶大なオーラが立ち上る。
あのオーラ。出力だけならイッセー君のジャガーノート・スマッシャーに匹敵……それ以上すらあり得る!?
『なので、決戦英霊は信徒ではない。……インド神話から最適な存在を選定した』
まずい。あんな威力が放たれれば―
『愚かな
―その瞬間、破壊の権限が降臨した。
フォーレイザーの出番を用意することが子の乱戦だと困難だと気づいたときに、典型の如くひらめいたアイディア「誰もが忘れたころに一番やっちゃいけないことを最悪のタイミングで生き残りにやらせる」。
これとウルバヌス二世に関するヘイトも高まり「ギャフンと言わせたい」といったところから、最悪のタイミングで自覚なしにスイッチを入れてしまいました! こっから事態は急展開!
そして召喚されるはパラシュラーマ。
なんでも一つの事態における戦士・王族階級であるクシャトリアを滅ぼしつくし、インドを神官職であるバラモン主導に変える要因となったともいわれておる存在。
ある意味でこんな大騒ぎの反乱に乗った悪魔祓いたちを滅ぼすのに、ここまで皮肉の利いた奴はいないとも思えております。
ちなみにtappeさんとメッセージのやり取りをした際に提案されたキャラで、どのタイミングで出せるんだよコイツ……とか思っておりましたが、バーサーカー適性が高いこともあり、この章のラスボスを務めさせることになりました。
あともう一つあって悩みましたけど、神話体系が原作にまだ登場してなかったのでインド神話系列のパラシュラーマを選んだ感じです。……たしかナルト神話だったよな。原作でまだ出てきてなかったはずだし……どこかで出せるならそれに越したことはない気もするけど……どうしよ?
さぁ、ここから一気に終盤(100kb以上)です!