好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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聖教震撼編 第五十七話 死闘開幕

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 なんか乱戦になっちまってるけど、それがどうした!!

 

 俺達だって頑張ってるんだ。そう簡単にやられるかよ!

 

『もらったよ赤龍帝!』

 

「なめんなぁっ!!」

 

 モデルバレットの拳を、俺は拳で迎撃する。

 

 ちっ! 流石は戦闘特化型の人造惑星。いい拳持ってるじゃねえか!

 

「下がりなさい、イッセー!」

 

『なめんなっての!』

 

 魔力を放つリアスにミサイルを発射して撃ち合いながら、モデルバレットは俺からつかず離れずの位置で打撃を叩き込んでいく。

 

 ああもう! サウザンドフォースも嫌がらせレベルで攻撃を入れてくるから、俺達でも全面戦闘とかは難しい感じだ!

 

 できればもう一手……っていうか一人欲しいけどなぁ!

 

 そう思った時、上から誰かが落ちてくる。

 

「下がって!」

 

 言われたとおりに下がったら、誰かが着地すると同時に凄い炎が巻き起こった。

 

 モデルバレットも一旦下がるし!? え、これなに!?

 

 炎が収まると、そこにいたのは乙女さんだ。

 

 ……どういうこと!?

 

「天国ってそんなヤバいところなんですか!?」

 

 なんで天国であんな物騒なものが!? 乙女さんって、魔術回路保有者としてはへっぽこだって話だけど!? 量だけはあるけどそれを活かせない的な!!

 

「え? あ、これは基本技っていうか……」

 

「基本技!? 神曲魔術っていうのはあんなのが基本技なんですか!?」

 

 俺はもうどこから反応していいのか困惑だよ。

 

『おそらく火焔天ですね。あとで教えますが、とりあえずベアトリーチェのスキルである神曲魔術で使える範囲内です』

 

 シャルロットがちょっとため息交じりに言ってくれるけど、うん、よく分からん。

 

 今度機会があったら、神曲について調べてみよう。なんか歴史ある名作らしいし、知っといた方が歴史とか重んじる上役の人とかに評価されそうだ。

 

 と、とにかく神曲魔術で炎は操れると。神曲魔術は魔力を使うから、魔力たっぷりの乙女さんならこれぐらいはできるということか。

 

 なんていうか、意外とオフェンスでもできそうだな。流石サーヴァントってところか。

 

 だけど、やっぱりこれは違うよな。

 

「助かったけど下がってくれ、乙女さん。流石にいきなり、もう一人のカズヒを相手にするとかきついだろ」

 

 モデルバレット。ミザリの仕込みが変な形で発動した感じで生まれたらしい、もう一人のカズヒ。道間日美子の闇の結晶体と思われる存在。

 

 そんな奴といきなり戦う羽目になるのはきついだろ。俺だってそれぐらいの気は使いたい。

 

 まぁ、元旦那らしい別口のステラフレームもあれなんだろうけどな。九成がサウザンドフォースの仮面ライダーと三つ巴しているけど、出来れば誰か変わってあげてほしい。大変だろあいつも。

 

 となると、ヴァルプルガ辺りを頼むべきだな。炎VS炎だし、案外いい勝負になりそうっていうか。

 

 俺がそう言おうと思った時、乙女さんは首を傾げていた。

 

 なんだ? もしかしてもう覚悟完了済みだったとかか?

 

 だとしたら、ちょっと気を回し過ぎたのかもな。考えてみればリーネスや南空さんも戦う気満々だし、ちょっと気遣いの仕方を間違えたかもしれない。

 

 俺が考え直していると、乙女さんは首を傾げながら何かに気づいたようにハっとなる。

 

 そしてモデルバレットを指さしながらこっちを向いて―

 

「……あの子、日美子と関係あるの?」

 

 ―なんか素っ頓狂なことを言ってきたんですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 気配だけで、僕は戦慄を覚えている。

 

 間違いなくこの場において、最強は目の前のパラシュラーマだ。

 

 ゴドフロワ・ド・ブイヨンが圧倒的に不利な状況に陥っている。更にそれをなしたパラシュラーマは、まだ余力がある雰囲気だ。

 

 まず間違いなく、目の前のサーヴァントこそが最大の敵だ。

 

 神聖糾弾同盟、厳密にいえばウルバヌス二世達の切り札。僕達ではなく、集められた戦士達を滅ぼしつくす為の最終手段。それがバーサーカー、パラシュラーマ。

 

「……おいおい、勘弁してくれよ」

 

「この情勢下で、この敵手は流石に……な」

 

 デュリオとサイラオーグさんですら戦慄している。それだけの相手だと痛感できる。

 

 まず間違いなく強敵だ。少なくとも、グレンデルやラードゥンとは比べ物にならない。下手をすれば、あのヴィール・アガレス・サタンすら超えるかもしれない。

 

 倒せるとするなら、本気を出したクロウ・クルワッハぐらいだろう。例えカズヒであろうと、一対一で勝てる相手ではない。

 

 今までない戦慄を覚えている中、パラシュラーマはこちらに対しても寒気を覚える視線を向ける。

 

「全員、腹をくくりなさい」

 

 そしてカズヒが珍しく冷や汗を流しながら、静かに腰を落とした。

 

「……禍の団が細工をしているわ。ここでこいつを倒さなければ、奴は魔力が続く限り戦士達を殺し続けるわ」

 

 ……なんてことだ。

 

 禍の団も僕達と同じように、ウルバヌス二世に利用された形だ。おそらくそうだといえる。

 

 だが、彼らは決して舐めて掛かれる相手ではなかった。ウルバヌス二世にとっても不本意な事態を引き起こしたということだろう。

 

 ならば、だ。

 

「……こちら木場祐斗。神聖糾弾同盟の人達は?」

 

『アニルっす! 今救助活動中ッスけど、アーシア先輩が合流してくれました!』

 

 アニル君の返事は、少し安堵できる内容だ。

 

 既に攻撃を受けて壊滅的打撃を受けた地点に、こうして救助部隊を送ることができた。

 

 彼らが尽力してくれれば、少なくとも命を失う者は削れるだろう。それは僕達ができる範囲のことだ。そして成さねばならないことだ。

 

 だからこそ気合を入れ直す。

 

 これ以上、目の前の存在に命を奪わせるわけにはいかないのだから。

 

「……戦士(クシャトリア)が多いな。まぁいい、すべて滅ぼすのみだ」

 

 パラシュラーマが冷たい声を挙げれば、ゴドフロワ・ド・ブイヨンは拳を握り締めて立ち上がった。

 

「そうはさせん。ウルバヌス二世の意思がどうであれ、主の裁き以外で命を落とさせるものか……っ!」

 

 こちらも引く気は欠片もない、か。

 

 正直、この期に及んでとは言いたい。だか彼らからすれば当然の意見なのだろう。

 

 どちらにせよ、決着をつけねばならないだろう。

 

 それをもって区切りとする。少なくとも、区切りという節目をつけることで切り替えるきっかけを作る。

 

 僕らにできることは、それだけだ。

 

「……祐斗、悪いけれどゴドフロワの方を頼んでいいかしら?」

 

 カズヒがそう告げながら、一歩前を踏み出した。

 

「この事態を収めるのは、可能な限り教会の者達がするべきだと思うのよ。その方がのちの安定に繋がるわ」

 

 ……なるほど。

 

 言っていることは間違ってない。ただ一つ、問題がある。

 

「勝てるのかい? 信徒だけで」

 

「……勝てるとも」

 

 僕の懸念に答えたのは、カズヒではない。

 

 ヴァスコ・ストラーダ猊下が、小さく頷きながら一歩前に出る。

 

「一つだけ、決定的な一撃を叩き込める余地がある。ただ十分ほどかけてほしいのだが……行けるかね?」

 

 十分。それだけあれば、決定的な一撃を叩き込めるとストラーダ猊下は告げる。

 

 それだけの自負がある。そういう事なのだろう。

 

 そして―

 

「お任せください、猊下。十分と言わず二十分でも三十分でもかけて見せましょう」

 

「アレを使うのなら、露払いはお任せください」

 

 デュランダルとヘキサカリバーの二刀流に変えたゼノヴィアと、どこかすっきりした様子のリュシオンさんがそれに続く。

 

 あとリュシオンさんの反応からして、彼は喰らったことがあるのだろうか?

 

「なんか凄そうな切り札っぽいね。大丈夫なのかい?」

 

「安心していいよ。……試しで食らって、見事に意識が飛んだからね」

 

 デュリオにそう答えるリュシオンさんだけど、今ちょっと耳を疑ったよ。

 

 彼が、意識を飛ばされた?

 

 ヴァーリ・ルシファーを一対一で打倒したという、リュシオン・オクトーバーが? あの神の子に続く者(ディア・ドロローサ)が? 如何に歴代最強のデュランダル使いとされるとはいえ、性能が大きく落ちるレプリカのデュランダルしか持ってない、ご老体にだというのか。

 

 どう受け取ればいいのか分からないけれど、まず間違いなく切り札といえるだろう。むしろ剣士として、かなり興味が湧いてきたよ。

 

「……ならば、俺達はその切り札を見届けられるように、ゴドフロワを打倒するか」

 

「凄い事言うねー。ま、俺も気になってはいるんだけどさ?」

 

 サイラオーグさんもデュリオも、かなり興味を惹かれている。

 

 実際問題、教会の者達がどうにかすることを重視するなら、そうでない者達はゴドフロワの相手ではあるしね。

 

 問題は―

 

「舐めてくれる……っ」

 

 ―ゴドフロワが、ボロボロであっても死に体ではないことだ。

 

 既に聖剣の盾騎士団を大量に展開し、再び戦う体制に入っている。

 

 あのサイラオーグさんに匙君がついている状態で苦戦を強いた相手だ。いくらデュリオや僕がいる状態とはいえ、サイラオーグさんでも確実な勝利は約束されない難敵だろう。

 

 そう思った瞬間、ゴドフロワとパラシュラーマに向かい、大量の砲弾が殺到した。

 

「む……?」

 

「ちぃっ!」

 

 双方ともに迎撃するけど、数も質も優れている猛攻に、彼らは機先を制される。

 

 そしてその方向から、聞こえてくるのは僕らの後輩の声だ。

 

「お待たせしました! 砲撃体制は万全です!」

 

 ルーシアちゃんか。だけど何だろう、声が少し弾んでいるような気がするね。

 

 カズヒもそれを悟っているのか。少し肩をすくめている。

 

「ルーシア、ちょっと調子に乗り気味だから抑えなさい!」

 

「無理です!」

 

 たしなめる声に対する返答は、即答だった。

 

 ただカズヒも分かっていたのか、肩をすくめてからフォースライザーを流れるように装着する。

 

 ……こちらに何やらいい傾向のようだ。ちょっと戦闘中だから不安だけど、僕がその分気を付けても、十分お釣りが返ってきそうだね。

 

 そう思った時、更に空から影が差した。

 

「あらあら。ルーシアちゃんも憑き物が落ちたようですわね」

 

「朱乃副部長か!」

 

 ゼノヴィアが振り仰げば、そこには堕天使と悪魔の翼を共に広げる朱乃さんの姿があった。

 

 朱乃さんまで来てくれたのか。これは頼もしい!

 

「うふふ。アザゼル先生から「手が空いているなら多めに戦力を投入しろ」と言われたので、助太刀させてもらいますわ」

 

 ありがたい。こういう時にはとても頼りになる先生だ!

 

「兄さん!」

 

 そしてルーシアちゃんは、拳を突き出してリュシオンさんの方を見る。

 

「やっちゃってください!!」

 

「……ああ、任せてくれ!!」

 

 ……さて、どうやらここが大一番だ。

 

 勝って、そして生き残る!!

 




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