好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
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今回、壮絶な戦いです。
祐斗Side
壮絶な戦いというほかないだろう。
僕達の方もそうだけれど、何よりパラシュラーマの方が凄い。
「まだだ……まだだっ!」
「……なら……こうだ!」
カズヒとリュシオン・オクトーバー。
どちらも教会出身であり、かつ高い戦闘技術を持ち、とどめにけた外れの精神性を持ち合わせている。
更にデュナミス聖騎士団の者達が加わり、あろうことか歴代最強のデュランダル使いと称される者が、デュランダルをその手に宿し全盛期となっている。
控えめに言えば、あそこにいるのは教会の最強戦力達。下手なサーヴァントでは抵抗もできず、一瞬で滅ぼされる。現四大魔王様ですら、眷属を率いて相手をするレベルだろう。
そんな彼らをもってして、圧倒されかねない戦いになっている。
「ぬるいぞ醜悪な
圧倒的な数に、えりすぐれた質。
それをもってして、優位に戦っているのはパラシュラーマの方だった。
迎撃と反撃の余波で、僕達のいる所が深くえぐれる。この事実だけでもその脅威が示される。
パラシュラーマの動きは、狂気で理性を削っているはずのものとはとても思えない。バーサーカーというクラスからは想像もつかない、磨き上げられた武威を痛感する。
この想像を絶する武威に対し、死者が出ていないというのがある意味で奇跡だ。それだけの圧倒的な武威が、僕たちのすぐ近くで放たれている。
そして思わず目を奪われそうになるほどの戦闘を、僕達はあえて押し殺して立ち向かう。
そう。目の前にいる脅威は片手間にどうにかできるものではない。獅子王と龍王が並び立ってなお、食い下がるだけで精いっぱいだった化け物が目の前にいる。
パラシュラーマの猛威に比べれば劣るからこそ、油断しないように気を引き締める。そうしなければならないほど、目の前の敵もまた脅威なのだ。
「させんぞ! 信仰に生きる者の絶望は、主の裁きによってのみ慰撫されるのだから!!」
ウルバヌス二世の真意を聞いてなお、ゴドフロワ・ド・ブイヨンは屈しない。
その執念と武芸によって、今の僕達を相手に食らいついている。
「ぬぉおおおおおっ!」
「これまたやるねぇ!!」
サイラオーグさんとデュリオが真っ向から挑み、それでもゴドフロワ・ド・ブイヨンは強敵だ。
突破困難な防御と、磨き上げられた攻撃。更に宝具の重ね掛けにより、防衛戦を進軍に転用できる。
だが、それでも食らいつけている。
その要因は―
「……追加発注百発行きます!!」
―ルーシアちゃんの夢幻召喚だ。
放たれる大量の砲弾が、ゴドフロワの禁手による騎士団を粉砕する。
盾を構え防御に長けた騎士団は、僕の龍騎士団でも突破することはできても打倒することは難しい。
だがこの圧倒的な砲撃支援により、それを抑え込めているのが大きな優位性だ。
ルーシアちゃんが騎士団を抑え込んでいる間に、こちらが総力をもってゴドフロワを抑え込む。
とはいえそれでも苦戦しているのが実情だ。これと膠着状態になったという、アルケードはどれだけの化け物だというのだろうか。
……そしてその隣で、それ以上の化け物がカズヒ達と戦っている。
なんとかゴドフロワを打倒して、援護に入りたいところだ。
待っていてくれよ、皆……っ!
カズヒSide
「ま……だだぁっ!!」
弾き飛ばされそうになる、憧憬すら覚えそうな反撃の衝撃。
だからこそそれを超えん。その覚悟をもって覚醒し、私は強引に攻撃を放つ。
その瞬間、カウンターのように矢が放たれて私は攻撃を逸らされた。
咄嗟に攻撃のベクトルをずらしてなければ数十メートルは吹き飛ばされていただろう。それだけの威力を持つ攻撃は、恐るべきことに抜き打ち未満の対応によるものだった。
具体的には、リュシオンが全力で放った神滅具の迎撃。その腕の動きで弓を弾いてついでに矢を放つという、とんでもない攻撃だ。
更にその為の踏み込みを含めた動作そのものが、リュシオンの援護として放たれた射撃をミリ単位のゆとりをもって回避する動きに繋がっている。
控えめに言って絶技の連続。間違いなく、このバチカンの戦闘で最高の戦士は誰かと言われれば奴になる。
「まだ……だぁっ!!」
『Burst!』
『BIRTH CRY!』
一瞬でアタッシュナイダーとアタッシュショットガンを呼び出し、それぞれプログライズキーを装填。そのうえで、フォースライザーも装填する。
「吹き飛ばす!」
『ダイナマイティングカバンバスター!!!』
『リスターティングカバンリッヒテン!!』
『アヴェンジングユートピア!!』
三つの大技を同時で発動。加えて神の化身を討ち滅ぼす、対神特攻形態による三連撃。
まず間違いなく私が今打てる手札で最良の選択肢。
だが、パラシュラーマはストラーダ猊下の斬撃をわざと受け流しそこね、その反動で対応準備をとっていた。
「速さだけは認めるが、それだけだ」
気づけば既に弓を正確に構え、矢を三つつがえている。
……選択肢はたった一つ。真正面から三つの攻撃に三つの大技をぶつけるしかない。
その流れを決めるまでに、放たれなかったのは私にとって幸運だった。
「
その瞬間、放たれる三つの攻撃を、私は大技をもってして迎撃した。
冗談きつい。一発一発が、獅子の鎧を纏ったサイラオーグ・バアルの全力の拳に匹敵する。
更にそのまま攻撃は続き、乱れ撃ちのようで正確に狙った射撃が襲い掛かる。
デュナミス聖騎士団は反応するが、その反応の動きが、次の射撃で狙う者の動作を妨害するように放たれる。
まさしく死の詰将棋。単純な性能や戦闘技術以上に、戦い方というものを本能的に悟っている者の動きだ。
これがパラシュラーマ。一代における一文化体系の戦士達を滅ぼしつくしたとされる、英雄の一人。人類史に名を遺す、最強の戦士の一角。
こんなのとまともに戦える英雄が、果たして有史上にどこまでいるのか。ヴァーリや曹操ですら、真っ向勝負では一歩劣るほどの戦士だろう。バーサーカーのサーヴァントとは思えない技の冴えだ。
まごうことなく、一つの時代で無双を誇れる武の頂。戦を前提とする者達が目指すべき、一つの到達点がそこにあった。
全盛期の肉体に回帰し、
……だからこそ。
「……まだだぁっ!!」
踏み込み、攻撃を何とかねじ込んでいく。
覚醒の頻発は色々あれな気もするが、そんなことを言っている場合じゃない。
ウルバヌス二世により方向性を与えられ、更に
ここで目の前の男を止められなければ、パラシュラーマ自身にとっても不本意なことをする羽目になる。その犠牲はただでは済まないというレベルじゃない。
だからこそ。行け、カズヒ・シチャースチエ。進め、道間日美子。やってみせろ、
こういう時に前に出れるのが、私の持ち味だろうがっ!!!
「道は私が切り開く! 誰か……繋げて!」
吠える私のすぐ後ろに、猛攻の嵐を進む者がいる。
ああ、こういう時は本当に頼りになる奴がいるわね。
「任せてくれ。道があるなら必ず進むのが、俺という男の業なんだから」
私の後ろを掛けるのは、
前に進み続けることにおいて、彼の右に出る者が果たして当代にいるのやら。そんな化け物じみた男が、普通を理解してさらに進化を遂げている。
色々思うところはあるけれど、今はその成長と共に寿ぎましょう。
……ストラーダ猊下が告げた勝機を待つまでもない。この一撃でつぶすつもりで仕掛ける。
「なるほど、ならば」
既にパラシュラーマも、こちらが突貫してくることを読んでいる。そのうえで、他の戦士達を抑え込むことを考えると弓から手を外すのがリスクだと理解している。
一瞬のタイムラグがあれば、私達はそこまで即座に踏み込める。かといってこのままなら、どちらにしても到達できる。そしてその場合、弓を構えている今の体勢では不利になる。
ゆえに答えは読めている。その一瞬を、誰もが悟っていた。
すなわち早撃ち。パラシュラーマが攻撃態勢を取り直せるか、私達が接近して打撃を叩き込むかの一瞬の勝負。
そして、そのタイミングは早かった。
一瞬で、パラシュラーマは弓から手を放す。
素早い判断。判断速度の速さは、流動的に致命の事態が頻発する戦場では必須のスキル。ましてそれがグッド以上なら尚更だ。
だからこそ、この一手を叩き込む。
「……まだ……だぁっ!」
一瞬で、私は全身全霊で突進する。
踏み込む加速は限界突破。過去最高速度を明確に超えた、まごうことなき最高成果をもって突貫。
むろん、パラシュラーマはそれを見越して置き矢を放っていた。
山なりに矢を放つのみならず、射出の際に微調整を加えた遅く放たれる矢まである。
まさしく死の詰将棋。否応なく時間を掛けなければ、これを突破することは死と引き換えになる。
だから―
「そう、まだだ!」
―どうした!
それを突破してこその異常者。光を極めすぎた阿呆の領域。
私の
強引に破壊して突破する中、その余波により道はあまりに荒れている。
だがどうした? どれだけ荒れ果てていようと、そこに確かな道がある。
ならば、奴に行けない道理はない。それでこその
「ありがとう。これなら十分駆け抜けられる!」
突貫する私が道を開け、そこをリュシオンが踏み込んだ。
逆にパラシュラーマは斧に持ち替え、そして振りかぶりながら一歩を踏み出そうとしている。
間に合うか。間に合わないか。
その紙一重を―
「「……届いた!」」
―踏み込んだのは、私達だ。
一瞬だが、こちらの方が間合いに入る。そして同時に、攻撃のテンポも紙一重で早い。
この好機を……逃す、ものかぁっ!!!
イッセーSide
乙女さんのいう事が、俺にはちょっと分からなかった。
「いやいや、何言ってんですか?」
う、う~ん?
戦闘をしながらだけど、首を捻りたくなるというかなんというか。
これはあれか? 乙女さんは乙女さんで確立しているから、ヒマリやヒツギと記憶が継続してないとか?
そもそもなんで乙女さんがここにいるのかが分かってないから、冷静に考えるとどういう事になってるのかがちんぷんかんぷんだな。
ただ、ヒツギとヒマリは乙女さんの記憶は曖昧で実感がないらしいしな。そもそも二人は乙女さんを前世に持っているだけで違う子だし、乙女さんからしてもそうなるか。
モデルバレットもきょとんとしているし。これ、俺が言うしかないってか?
「いや、あいつはミザリがカズヒに変なプログライズキーを使ったら生まれた、ようはカズヒの分身みたいな―」
「ううん。全然違う」
俺が馬鹿なりに分かりやすく説明しようとしたら、乙女さんは静かに首を横に振った。
『あのさぁ乙女ねぇ? 仮にも昔の妹分、雰囲気で分かってほしいんだけど?』
モデルバレットも苛立っているけど、乙女さんは雰囲気を全く変えない。
怒ってるわけでもない。ただ本当に、本気でそう思っている。
道間乙女は、モデルバレットを、
いったいどこからくるんだ、この確信は。
俺もモデルバレットも首を傾げていると、乙女さんは真っ直ぐにモデルバレットを見据える。
「私は日美子の
えっとつまり、サーヴァントのベアトリーチェの影響があるから、乙女さんはカズヒを識別できるっていう事か?
え、でもそれって―
「貴女は日美子じゃない。いったい……誰?」
―モデルバレットは、なんなんだ?
『……くっだらないブラフを……っ』
苛立たし気に、モデルバレットは吐き捨てる。
拳がギリギリと鳴らしながら、モデルバレットは握り締めた拳を静かに構えた。
相当苛立ってるのがよく分かる。明らかに殺気立ってる。
『もういいよ。どうせ今の誠にぃに、乙女ねぇは必要ない―』
「「させるわけない」」
その瞬間、後ろから切りかかる二人の仮面ライダー。
仮面ライダーファストに変身した南空さんと、仮面ライダーアイネスに変身したリーネス。
その二人がかりの攻撃に、モデルバレットは咄嗟に回避する。
そのまま俺達のところに滑るように着地した二人は、少し戸惑いながらも乙女さんの方を向いた。
「乙女! 和地がちょっとやばいかも!」
「こっちは任せてぇ。よく分からないけど、それならあなたがいる必要はないもの」
あっちはあっちで大変なのかよ。本当にやばいことになってんなぁ!
そう思っていると、紫炎の龍が天に向かって吠えるように炎を撒き散らす。
あっちはあっちでヤバいな。こりゃ、俺も気合を入れるか。
「っし! 俺もヴァルプルガをまずぶっ飛ばす! 乙女さんは九成を……息子さんを助けてやってくれ!」
「え、え……えっと……」
とんとん拍子だったからか困惑するけど、乙女さんは少しして、小さく微笑んだ。
「ありがとう。後で、もっと話したいことがあるから……気を付けてね?」
その言葉に俺は頷くだけにする。
返事をするのは、俺より相応しい奴が二人もいる。
そう。リーネスと南空さんは、仮面越しに笑顔を浮かべているのがよく分かる態度で頷いた。
「「もちろん!」」
よし。なら俺がやることも簡単だ。
覚悟してろよヴァルプルガ。まずは女のお前をぶっ飛ばす!!
レイドボス相手に死闘真っ最中のカズヒたち。そしてその裏で、衝撃の事実が。
モデルバレット関連の設定的に、そろそろ歪みを明かすころあいです。
乙女はベアトリーチェの影響もあり、性質上カズヒにとっての運命の乙女。ゆえに彼女が日美子でない断言したのは事実です。
ここから最終決戦に至るまで、どんどん真相が明かされていく感じ。モデルバレットとの決着はもうすぐそこです。