好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 たった四クリックにも壮絶な力が秘められています。

 高評価・感想・捜索掲示板での紹介をデュランダル級に欲するグレン×グレンです。











 聖教震撼編、最終決戦!


聖教震撼編 第六十三話 全盛期

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 破壊のぶつかり合いは、もはや誰の介入も許されぬほどに高まる。介入できる者がいないほどに激しくなる。

 

 それはすなわち、破壊の極限そのものだった。

 

 小難しい形容詞など必要ないほどに、それは破壊の嵐。

 

 振るわれる斬撃は圧倒的であり、余人を寄せ付けることが許されないほどの極みだった。

 

 近づけば死ぬ一撃の応酬。言葉にすればたったそれだけ。それ以上の説明が不要なほど、それは破壊を具現化している。

 

 誰も近づくことなどできぬその猛攻。だがしかし、優位を保っているのはパラシュラーマだった。

 

 本来、斧は一撃の重さを重視する武装だ。

 

 重心の都合上、一撃は重いが慣性の法則も大きい。必然的に連続攻撃には向いておらず、当たれば大きいが隙も大きい。だからこそ、斧は戦場において主流になりえなかった。

 

 にも関わらず、パラシュラーマは剣で挑むストラーダを上回っている。

 

 そこにはいくつもの要素が絡んでいるだろう。だがそもそも、戦士との戦いにおいてパラシュラーマは反則と言ってもいい強みを保有している。

 

 パラシュラーマとは、ヴィシュヌ神の化身であると共に、戦士達を滅ぼしつくした存在である。それゆえに彼は、対クシャトリアという専用のスキルを持ち合わせている。

 

 これは戦士に対する圧倒的優位性の獲得。これによりパラシュラーマは、戦士に対してのみBランクの勇猛・直感・威圧のスキルを与えることができる。性質上、戦士が真っ向から打倒することは不可能に近いのだ。

 

 更に高ランクで保有する、無窮の武練と心眼(真)。加えて速射性の高い、神々よ、絶技を見よ(ブラフマーストラ)という遠距離技。とどめに主神・天龍・超越者すら滅ぼしえる、戦士よ、死に絶えろ(ハラ・パラシュ)という究極の一。その全てを併せ持ったパラシュラーマを打倒するなど、戦士としてでは不可能に近い。

 

 更にサーヴァントは全盛期の姿で召喚されるが故、そのポテンシャルは基本として最善。必然的にパラシュラーマを打倒するには、心技体の全てにおいて彼を上回る存在が挑む必要がある。

 

 だからこそ、ウルバヌス二世は彼を選んだ。

 

 バーサーカーとして召喚された彼は、「戦士を滅ぼしつくす」ことに思考を固定化されている。それゆえのバーサーカーであり、それそのものを変えることは不可能に近い。

 

 ウルバヌス二世はそこに目をつけ、滅ぼしつくす期間・範囲・対象を半ば固定化させることで、確実に神聖糾弾同盟にとどめを刺す。その為の布石だった。

 

 ゆえにこそ、パラシュラーマはこの場において最強である。

 

 破壊と破壊のぶつかり合い。戦士よ、死に絶えろ(ハラ・パラシュ)と聖剣デュランダルの激突はパラシュラーマが一手優位だった。

 

 その猛攻により、周囲は瞬く間に破壊されていく。

 

 建築物は吹き飛び、暴風が巻き起こり、遠く離れた空にある雲すら吹き飛ばされる。

 

 まごうことなく極限の戦い。神話の時代にもそうはないだろう傑物同士の激突だった。

 

 だが、少しずつ確実に、パラシュラーマはストラーダを追い込んでいく。

 

 ―まずいな。一手足りんか

 

 ストラーダは猛攻を繰り広げながら、一瞬ずつ傾いていく趨勢に不利を悟っていた。

 

 勝ち目はある。もとより、たった一つの勝ち筋を見極めての戦闘だった。

 

 だが今のままではその勝ち筋を得られない。確実に自分がそれまでに打倒される。

 

 それほどまでにパラシュラーマは圧倒的に強かった。今の自分では、決定的な一撃を叩き込む前に打倒されかねない。

 

 その事実を前にした、その時―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――まだだぁっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―カズヒ・シチャースチエが一歩を踏み込んだ

 

 振るわれる斧の側面に蹴りを叩き込み、猛攻のバランスが一瞬崩れる。

 

 その事実と介入に、パラシュラーマすら目を丸くしていた。

 

「ご無事ですか猊下! 休憩いただきました!」

 

 血反吐を巻き散らかしながらの発言に、パラシュラーマは軽く引き気味の表情になっている。

 

「大丈夫かね?」

 

「大丈夫にします、気合で!!」

 

 まったく大丈夫な返事ではないが、そこで更に動く者がいる。

 

「んなこったろうと思ったよ!」

 

 更に後ろからパラシュラーマに切りかかり、その反撃を猛攻で回避し迎撃する少年が一人。

 

 確か、涙換救済(タイタス・クロウ)こと九成和地。

 

 彼は素早く小瓶をカズヒに投げ渡すと、これまた血まみれの状態で戦闘を継続する。

 

 星辰光によって放たれる障壁により、パラシュラーマの動きは僅かにだが鈍る。その鈍さを逃すことなく、絶妙に妨害となる斬撃を入れて動きを阻害していた。

 

「使っとけ! 持ち込まれてたフェニックスの涙、かっぱらってきた!」

 

「後で一緒に謝ってあげるわ! 愛しているわよ和地!」

 

「この状況下でのろけられるか……っ」

 

 パラシュラーマが思わず戦慄しているが、二人はハイになった状態でこちらの援護を敢行する。

 

 だが、それに対してパラシュラーマは戦闘の仕方を変えることで対応する。

 

 瞬時に斧による破壊同士のぶつかり合いだけでなく、体術まで踏まえた隙のない体勢にシフト。その勢いをもって圧殺を試みる。

 

 ただそれだけで猛攻を成し遂げるが、その瞬間に九成和地は笑みを浮かべる。

 

 瞬時、彼は伏せた。

 

 同時、パラシュラーマはそのスキルと経験則から悟った。

 

 多少の被弾を覚悟のうえで、瞬時に弓を構えつがえる。

 

神々よ、絶技を見よ(ブラフマーストラ)!」

 

 抜き打ちで放たれるその速射。それは並みの上級悪魔なら一撃で確殺できる、まごうことなく絶技というべき一射だ。

 

 だが、まったくもって足りなかった。

 

 放たれた矢は中で停止し、その瞬間に幾重もの攻撃により吹き飛ばされる。

 

 そしてその次の瞬間、赤いオーラがパラシュラーマの視界に映った。

 

「吹き飛びやがれ、ロンギヌス・スマッシャー!」

 

 それはリアス・グレモリーの献身により繋がれた、兵藤一誠のロンギヌス・スマッシャー。

 

 リアスの星により眷属の力をつるべ打ちにすることで、矢の一撃を食い止め、そしてそこから放たれた赤龍帝の一撃。

 

 現状のD×Dにおける最大火力。射線を確保したうえで放たれたその一撃は、パラシュラーマを包み込む。

 

 ……だが、それすら致命には届かない。

 

 パラシュラーマは直撃を避けている。斧を盾としてロンギヌス・スマッシャーを受け止め、更に縦に受け止めることで、砲撃の加害半径に空白地帯を生み出す。それにより、砲撃に押し飛ばされながらも建築物の残骸を足場とした。

 

 足場が一瞬でもでき、そして一瞬だけ攻撃をねじ込む空白が生まれた。その一瞬により、パラシュラーマはロンギヌス・スマッシャーすら断ち切ることができる。

 

 ゆえに、そうする

 

戦士よ、死に絶えろ(ハラ・パラシュ)!」

 

 放たれるは、破壊神シヴァにすら認められるその本領。彼に与えられたその斧は、ゆえに主神の権能に匹敵する業物。破壊神に与えられた以上、その権能は破壊に特化しきっている。

 

 結論とし、ロンギヌス・スマッシャーは断ち切られた。

 

「……これでも、か……っ」

 

「冗談だろ……っ!」

 

 九成和地も兵藤一誠も、この事実に歯を食いしばる。

 

 ロンギヌス・スマッシャーは、彼らD×Dが保有しうる中で最大火力。付け加えるなら一撃放てば次は数十日はかかる、一回限りの切り札だった。

 

 いわば戦略核をもってして対象の破壊を試みたに等しい。それを至近距離で食らいながら、しのがれるなど非常事態だ。控えめに言って窮地と言っていい。

 

 しかもこれによって距離を開けられた。神々よ、絶技を見よ(ブラフマーストラ)は射撃技ゆえに遠距離に特化している。また戦士よ、死に絶えろ(ハラ・パラシュ)もまた、その破壊力ゆえに射程距離は長い。

 

 今度は向こうから

 

 そして更に窮地は続く。

 

「……そろそろ、か」

 

 そうストラーダが呟く。

 

 そして奇しくも誰もが星辰光(アステリズム)を使えるがゆえに、和地達は誰もが状況の悪化を()()した。

 

 おそらくはストラーダの維持性が限界を迎えたのだろう。つまり、彼の若返りはここまでだ。

 

 この場における最強戦力が、ここにきて一気に弱体化する。

 

 その事実に寒気を感じ、そしてその隙はあまりに大きい。

 

「では、そろそろ死ぬといい」

 

 瞬間放たれる、絶技の数々。

 

 一射一射が確実に敵を殺しうる弓の宝具が、妨害を受け難いがゆえに連射で放たれる。

 

 その全てが、狙いをつけたうえで素早く放たれる。更に回避したとしても、その後ろにいる倒れた味方に当たるようにする心理の枷までつけられた。それが、連射としか形容できない速度で放たれた。

 

 一発一発の威力が高いうえ、回避するわけにもいかない。その猛攻が決定的な一撃を放てるようにする布石として向かい、あろうことかカバーしきれない味方にも放たれる。

 

 ここに来て、決定的な一撃を入れる為の布石として攻撃が放たれている。それを痛感して誰もが歯を食いしばり―

 

「……ならしのげるようにすればいいだけだ!」

 

 ―神に子に続く者(ディア・ドロローサ)が、神域の戦闘に参入した。

 

 踏み込み、更に連撃をもってその連射を迎撃する。

 

「リュシオン!? 行けるの?」

 

「回復に手間取った! ここから巻き返す!」

 

 カズヒに応えながら、リュシオンの常に最適化する連撃が攻撃を凌ぎ、死者を一人として出さずに成し遂げる。

 

 だがしかし、それをもってしてもなお、パラシュラーマは圧倒的だった。

 

 気づけば、既に斧を両手に持ち構えていた。

 

 ……弓の撃ち方に細工を入れ、飛翔速度を落とすことで時間を獲得した。それを悟れるだけの実力が彼らにあった。

 

 あったからこそ悟ってしまう。あの一撃を止めるには、自分達では足りない。

 

 更にストラーダの星は解けかけ、二十台に戻っていたその肉体は四十台を超え始める。

 

 寒気を感じた。敗北を感じる。戦死の可能性を感じ始める。

 

 誰もがそれに立ち向かい、誰もが届かない可能性を悟る。

 

 パラシュラーマもまた、この一撃は決定的な好機だと悟っていた。

 

 そのうえで、隙を見せることなく全力をもって一撃を放つ。

 

戦士よ、(ハラ・)―』

 

 まさに、その刹那。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……待っていたぞっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 その刹那こそが、決着の時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………………え?

 

 今、何が起こった?

 

 俺は周囲を確認するけど、状況を把握しきっている者は誰一人としていない。

 

 ストラーダ猊下が消えたと思ったら、パラシュラーマの目の前にいる。

 

 その事実を把握し、真実を理解するより早く、パラシュラーマが息を吐いた。

 

 何故か血を零しているパラシュラーマは、目を丸くしてストラーダ猊下を見ている。

 

「……聞いてもいいだろうか?」

 

「簡単なことです。貴方がサーヴァントであるからこそ、私はこの勝機に全てを掛けることができただけのことですよ」

 

 え、どういうこと?

 

 既に六十代に差し掛かっている状態のストラーダ猊下。その手にはデュランダルが握られ、振り切られている。

 

 つまり、今の一瞬で踏み込んで、パラシュラーマを断ち切ったという事か?

 

 え、でもなんで?

 

「……悪魔に関わらず、精神とは肉体に強く引かれるもの。これは数多くの異形、異能と戦ってきた私の結論でもある」

 

 そう語るストラーダ猊下は、名残惜しそうに六十代から七十代に移ろうとしている体を見る。

 

「それはすなわち、老年の者が若々しい肉体を手にすることで精神に若さが差してしまうということだ」

 

 そう語るストラーダ猊下は、それに対して寂しそうな感情を込めていた。

 

 ただなんとなく分かるな。

 

 カズヒねぇにしろ鶴羽にしろリーネスにしろ、人生二週目にしては精神年齢が若々しい時はある。あとはまぁ、アザゼル先生達異形のメンツも、外観年齢に近い精神性な気がするしな。

 

 それをもってして、ストラーダ猊下はまるで悪い事のようにそれを告げている。

 

「二十代前後にまで若返らせる我が星辰光を、戦士達は「最善の肉体で最高の技術を併せ持つ」と羨んでいる。だが私からすれば、磨き上げた精神と技術に若気を混ぜ込む行為は、それを陰らせる愚行にほかならぬ」

 

 そう告げたうえで、ストラーダ猊下は哀れみをパラシュラーマに向けていた。

 

「サーヴァントは全盛期を再現されるというが、私からすれば未熟さを取り込む愚行だろう。人々の信仰を受けるがゆえに、大衆の無理解に縛られ真価を発揮できぬことを哀れに思う」

 

 猊下ははっきりと言い切った。

 

 サーヴァントの召喚システム。全盛期とされる時期に召喚されるという性質を、欠陥とみなしている。

 

 何故なら、大抵のサーヴァントは全盛期を年齢で想定する。その場合肉体的に脂がのり切っている若かりし頃が基本。そうでなくとも、人生において悟りを開いたと言ってもいい老年期が全盛期の定義とされやすい。

 

 だが、ストラーダ猊下からすればそれが誤認という事だろう。

 

 彼にとって精神に若気を入れては、長い年月を生きた者にとって真価を発揮できなくなる。かと言って老年期に召喚されれば、若さゆえに肉体が衰えている事実に引っ張られる。彼からすれば、サーヴァントのそのシステムでは全盛期を確立できないということだ。

 

「……全盛期が私にあるとするのなら、肉体と精神のつり合いが最も取れているころ。私にとってそれは、星が解除されたごく僅かな間にある五十代の頃なのだよ」

 

 そこまで告げ、更にストラーダ猊下は寂しげな様子を見せる。

 

「そして貴殿がサーヴァントであるがゆえに、私も刃をこうして叩き込めた。本来のあなたであるのなら、わざわざ見せるまでもない一瞬の隙こそが全員生存の好機だったのでね」

 

 ……ちょっと意味が分からないんだけど。

 

 思わず唖然としている俺達が顔を見合わせる中、パラシュラーマは何かを悟った表情になっている。

 

「なるほど。真名を解放する、その一瞬を……か」

 

 え、えっと、どういうこと?

 

 俺は正直さっぱりだったが、リュシオンさんとリアス部長は何かに気づいたようにはっとなっている。

 

「そうか。宝具の真名開放はすなわち―」

 

「―全力の一撃を放つ前に、隙があることを伝えるようなもの……っ」

 

 その言葉に、ストラーダ猊下は静かに頷いた。

 

「この決定的な好機を、そこに繋がる油断を生むだろう私の星の性質。その二つがあったからこそ、この勝利を掴むことができたのだよ」

 

 ……俺とイッセーは顔を見合わせると、軽く戦慄していた。

 

 言葉もないとはこのことだ。

 

 俺達が絶望すら覚えそうになった、ストラーダ猊下の星の限界。

 

 まさかそれこそが猊下にとっての、勝機を見出すタイミングだったとはなぁ。

 

「……決定的な一撃を叩き込む為の十分って、そういう{相手を油断させるまでの仕込み}事……っ」

 

 カズヒねぇまでも戦慄している。

 

 恐るべし、ヴァスコ・ストラーダ司祭枢機卿。

 

 軽く引くレベルなんだが、怖いぞこの爺さん……っ

 

 パラシュラーマも血をこぼしながら、苦笑いすら浮かべていた。

 

「サーヴァントの身ゆえの縛り。なるほど、影法師ゆえの限界か」

 

 そう自嘲するように笑みを浮かべるパラシュラーマは、残念そうに斧を地面に突き立てる。

 

「貴殿のような者だけが戦士(クシャトリア)ならよかったのだが。願わくば、対等の条件で挑みたかったものだ……」

 

 そう言い残し、そして消滅していくパラシュラーマ。

 

 それを見送るストラーダ猊下は、どこか寂しそうだった。

 

「……全くですなぁ。お互い、五十の頃に出会っていれば最高の戦いが……できたでしょう」

 

 ……いや、そんなに巻き込まれたら今の俺達だと死ぬ自信があるんですが。

 

 なくてよかった。そう、心から思ってしまった。

 




 ちなみにリュシオンもストラーダが星の時間切れになった際、油断はしていなかったけど「まさにそのタイミングが最高最善」とまでは思わず、KOされました。








「こいつに星辰光持たせてどうすんだよ!?」という難点を考慮した結果、こんな感じになった決着。

 すなわち

 真の全盛期がもたらされる一瞬&宝具の真名開放における間隙……のついて何とか勝ちました。これぐらいしてもいい感じの敵だったので、盛りに盛ったバトルといった感じです。

 そういうわけで、ヴァスコ・ストラーダ猊下の星辰光の詳細です。









ヴァスコ・ストラーダ

枢機の聖騎士よ、堕天を断ち切れ(カテドラル・オルランドゥ)
基準値:E
発動値:C
収束性:C
拡散性:E
操縦性:E
付属性:D
維持性:C
干渉性:E

 行ける伝説はここに、人を見張るものすら瞠目させる姿を再臨させる。全てを断ち切る新たな剣が、先代の誉れをまさしく味わうこととなる。

 ヴァスコ・ストラーダの星辰光。煌く星の名は肉体回帰能力。肉体そのものを最良の状態といえる若かりし頃の姿に回帰させる星辰光。

 各種性能は決して高いとは言えず、また能力そのものも決して絶大なものではない。肉体が若かりし頃の領域になるといえば素晴らしいが、それを最大限に発揮するには若かりし頃から鍛え上げられている必要がある。そもそも星辰奏者ともなれば優れた身体能力を維持しやすいこともあるため、星辰光としても星辰奏者としてもヴァスコ・ストラーダは決して優秀とはいいがたい。
 総じて年老いてから星辰奏者となったものが前線で戦える状態に戻るといった程度であり、並大抵のものが持ってもほとんど価値がない星辰光といってもいいだろう。

 だがしかし、ヴァスコ・ストラーダという若かりし頃から伝説的な戦士が、星辰体の恩恵を受けて若かりし頃になるということは、多くの異形にとって恐怖といっても過言ではない。ましてデュランダルの系譜を持てば、その猛威は主神であると天龍だろうと、超越者だろうと恐れるべき剣豪を誕生させるだろう。
 唯一最大の欠点は維持性が並みであるため、徹底的な長期戦を挑めばしのぐ余地があるという点。こと異形や異能ともなれば数日どころか月単位を力の持続基準と考えるところもあり、そういう意味では時間単位でしのぐことで終わる異能は、勝算が十分見込める異能と言い切れる。

 ……その普通の認識こそが、星辰奏者ヴァスコ・ストラーダが最悪の初見殺し足りえる所といえる。
 なぜならば、彼にとって最盛期とは心身共に若々しい時期にあらず。たとえ老いが見えようと、技術を陰らせる心の未熟さが取り除かれてこその心技体そろった剣豪だと、心の底から信じている。そういう意味では出力の微調整ができない星辰奏者である彼にとって、真の価値は一瞬しかない。

 すなわち。星が尽きるそのわずかな瞬きこそが、神が許した暴挙の極限。
 その一瞬の瞬きの悪夢を、初見で凌ぐは不可能なり。

★詠唱

 創生せよ、天に描いた星辰を―――我らは煌く流れ星。

 誉れ高き聖剣担う、我らが初代の聖騎士よ。
 ただ我武者羅に剣を振るったその果てに、英雄たれと願われた、汝に敬意を表します。

 ゆえにこそ、私は汝を悲しみましょう。その若さと共に進んだ道が、老いを知らずに潰えたことを。
 真なる戦士の輝きは、ほんの僅かの時のみある。若さに連なる体の光は、心に陰りを生むだろう。しかし積み重なった心の光は、体に陰りを生むのだから。
 その瞬きの最盛をこそ、私は伝え聞きたかった。その最盛の瞬きに、輝くことを逃したからこそ、私は貴方がその時を迎えてほしかったと願ってしまう。

 それゆえに、尊敬すべき豪傑たちよ、わが一瞬を見逃すな。瞬きの最盛が我が身に宿るは、刹那の時しかないのだから。
 その極み、貴殿が見据えるその時こそ。我が身が汝に手向けられる、究極の弔いと思うがいい。

 超新星(メタルノヴァ)――枢機の聖騎士よ、堕天を断ち切れ(カテドラル・オルランドゥ)





 と、こんな感じです。

 設計コンセプトは「二転三転する他者評価」

 一見するとはずれだなこれ→猊下が使うなら最高じゃん→と思ったら猊下的に微妙だった!?

 そんな評価に代わっていく星辰光。これはストラーダの全盛期理念をもとに作ったものです。

 一見すると若返りという、老年の武芸者大歓喜。だがストラーダからすると「若返りすぎて全盛期じゃなくなる」といった評価。ゆえに星辰奏者として使う場合、異時性の限界まで布石を打って、そこからくる油断に付け込んだ初見殺しが襲ってくる感じです。リュシオンすら初見はもろに食らってKOされました。

 ただこの星の最大の欠点は「若返るからリアスのスカウトをひねる必要がある」といったところですね。

 現段階ではリアス以外のチームにストラーダを参加させ、リアスのチームには別の人をねじ込むといったところでしょうか? 当初はカズヒを入れるということも関上げておりましたが、カズヒ関係者が多いのでそっちで1チームを作らせてもいいカモとか思っている感じです。その場合は別口の方法を考えます。

 とりあえずこれで戦闘は決着。あとは事後処理とかになります。
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