好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 たった四クリックにある、力を振るってみないかい?

 高評価・感想・捜索掲示板での紹介を神滅具級に欲するグレン×グレンです。

 書き溜めが常に200kb前後ほどたまっている今日この頃、今クロウ・クルワッハがニーズホッグをボコっているところを書き終えた感じです。

 そんなわけで、聖教震撼編の最終話となります!


聖教震撼編 第六十五話 バチカン帰りでレッツパーティ♪

アザゼルSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 神の子を見張る者の、俺が個人的に保有するラボ。

 

 その一室で、俺はリーネスと一緒に道間乙女の検査をしていた。

 

 していたんだが……結果が酷いな。

 

「なんだこのバグがバグと悪魔合体起こして生まれたバグの権化みたいな展開は」

 

「私達も大概ですけど、ある意味一番酷いですよねぇ」

 

 一通りの検査結果から導き出される、一つの結論。

 

 結果として判明した結論だが、もうどこから突っ込んだ方がいいのか分かったもんじゃねえ。

 

「ひ、酷くない、アイネス?」

 

 ちょっと不満げな道間乙女だが、こればっかりは仕方がねえだろ。

 

 もうどこから突っ込んだらいいんだよ。ピタゴラスイッチもビックリだぞ。

 

「……確かに、固有結界が三重の、重ね掛けバグですからね」

 

 カズヒがため息交じりに同意するが、残念だったな。

 

「それもそうだが、それどころじゃないバグが発生してやがる」

 

 本当に、何が何だかって感じだな。

 

 まじ自我が確立した理由は、カズヒの推測通りだ。

 

 元から固有結界が使えるのがカズヒ。そしてそんなカズヒが使えるようになった夢幻召喚だが、ベアトリーチェという「マスターにとっての運命の淑女となる固有結界」が宿った為、ここでバグが発生。更にハインリヒ・クラマーが「対象を天国へと導く為、地獄と煉獄を具現化する固有結界」である神曲・神聖喜劇を当てた所為でバグが発生した。更にハインリヒが必中を期した「カズヒを識別する形で、室内全体を範囲とする」が仇となり、室内にいたヒツギとヒマリが少なからず影響を受けたことが、決定打になる。

 

 固有結界の三重バグに、一つの本来でもあるヒツギとヒマリがもう一つの効果範囲内にいた。これによりカズヒ自身が固有結界使いであることまで絡んだ結果、道間乙女の人格がカズヒ(ダンテ)を導くベアトリーチェとして出力された。

 

 そしてカズヒがあっさり神曲・神聖喜劇を踏破した勢いで、いつものように覚醒。その勢いで乙女を引っ張り上げ、ベアトリーチェの皮を被った疑似的なサーヴァントとして出力された。

 

 ここまでが、カズヒが立てた仮説。リーネスも検査をしてなかったこともあり、そうだと思っていたし、八割がた当たってはいる。

 

 だがここに、更なるバグが絡んでいた。

 

「……結晶化した星辰体(アストラル)翠星晶鋼(アキシオン)。ザイアに巣食っていた神祖という連中だけが保有していたという星辰光(アステリズム)

 

 俺はそう告げながらモニターを操作し、そこで記録映像が残っていた冥界首都での曹操との闘いを映し出す。

 

 そこではヒツギとヒマリが曹操相手に善戦している様子が映し出されていた。

 

 その映像を見ながら、リーネスが興味深そうに目を細める。

 

「その例外ともいえるのがヒマリとヒツギの共有型星辰光。……この時点で勘づくべきだったわぁ」

 

「っていうと?」

 

 鶴羽の奴が首を傾げると、リーネスは苦笑すら浮かべている。

 

「……二人が翠星晶鋼を使うのなら、乙女もそうである可能性はあるでしょぉ? 今の乙女は、星辰体結晶化能力・成形型と言ってもいい星によって体を作っているのよぉ」

 

 本当に凄い事になってるわけだ。

 

 翠星晶鋼を起点として、かつての道間乙女を再現した肉体を生成している。おそらくだが、本来の乙女が星辰奏者(エスペラント)になったのなら、星辰体結晶化能力を星として振るっていただろうな。

 

「なるほど。受肉とはまた違った状態なのね」

 

「おぉ~。乙女って別の意味でスペシャルな感じ?」

 

 つんつんとカズヒと鶴羽が乙女の体をつついているが、俺もつつきたいぐらい興味深いケースだ。

 

 専門家が知ればサンプルの一つぐらい欲しがるだろ。ぶっちゃけ、足元を見て吹っ掛けても代金払うんじゃねえか? 俺でも札束ぐらいなら出せるぞ。

 

「ちょ、ちょっと……くすぐったいてば……っ」

 

 ツンツンつつかれる道間乙女だったが、収まってくる頃には首を傾げていた。

 

「あ、でもそうだとすると……私ってどんな状態なんでしょうか?」

 

「かぁなぁりぃ……ややこしい」

 

 はっきり言ってやった。

 

 ああ、本当にややこしい。

 

 カズヒの心象に由来する固有結界になるはずが、変なバグでオリジナルの影響を受けて再現された存在。

 

 例えるなら―

 

「疑似サーヴァント……とでもいえばいいんだろうかねぇ? ついでに言うと、ヒツギとヒマリにも繋がっているからややこしい」

 

 ―疑似的な形で現出したサーヴァント。

 

 ベアトリーチェの皮を被り、道間乙女だった二人との同調で自我を確立した存在。

 

 だから追加で例えるなら、だ。

 

「外付けかつ共有の別人格が個体として確立した。ヒマリやヒツギの観点から見ればこういうべきだろうな」

 

「な、なんかややこしいですね」

 

 実感が湧かねえ様だが、ある程度は乙女自身も理解したようだ。

 

 いろんな意味で特例に近いからな。今後も逐一検査をするべきだろう。

 

 このデータ、絶対に貴重だし、価値があるな。

 

 そういう意味だと、変な連中に狙われる可能性もある。

 

 そういった特例的な意味でも、駒王町に住むことになるだろう。ある意味一番安全だし、身内も多いわけだしな。

 

「……そういう意味じゃぁ、千客万来っていうべきかねぇ?」

 

「そうですねぇ」

 

 リーネスが同意してくれるが、そういう意味だとちょっと忙しいからな。

 

「確か、祐斗の昔の知り合いも、こっちに来るんでしたっけ?」

 

 カズヒが思い出して言ってくるが、まぁそういうこった。

 

「ああ。木場やギャスパーが住んでるマンションの方だがな」

 

 俺もその辺はちょっと手を貸してるから、そこに関しちゃ太鼓判だ。

 

 木場の奴が聖剣計画の被験者だった時のこと。その時、結界系の神器を暴走させて仮死状態になった奴がいた。

 

 バルパーの奴も手を出しあぐねて、とりあえずこっそり隠していたそうだ。聖剣計画の問題発覚後に調査メンバーが見つけたが、暴走した神器を解除できなかった為保護が限界。和平が進んで神の子を見張る者(俺達)からの技術提供で何とか覚醒したが、長年の封印もあって最近になって漸く回復って感じだしな。

 

 木場の奴もかなり喜んでたし、今更離れ離れってのもあれだ。ま、封印されてた影響で成長をしてないから、年齢は離れちまってるがな。

 

 あいつも最近、結構危なっかしかったからな。この辺で外付けのブレーキでも付けた方がいいだろう。

 

 ……そういう意味だと、道間乙女の存在はカズヒにとってのソレだろうな。

 

「なんの視線ですか、なんの」

 

「さぁてなぁ?」

 

 カズヒのツッコミを華麗にスルーし、俺は思い出したデータも確認する。

 

 それを覗き込んだ鶴羽が、ちょっとガチの眼になっていた。

 

「これヴァレリーのデータですよね? そろそろするんですか?」

 

「ああ。準備は大体できてるからな」

 

 ストラーダがこのゴタゴタのどさくさに紛れて渡してくれた、本物の聖杯の欠片。

 

 これはおそらく保険だろう。

 

 リゼヴィム・リヴァン・ルシファーから、ヴァレリーから奪われた聖杯を奪還する。これはギャスパーもイッセーも大前提としているが、そんなことはリゼヴィムも分かっている。

 

 つまり、最悪の場合聖杯を盾にされる可能性がある。いざという時はヴァレリーを見捨ててでもリゼヴィムを何とかしなきゃいけないが、その覚悟までギャスパーに持てといえるわけがない。万一持てても、一瞬のスキが生まれないとはいいがたい。

 

 だからこそ、本物の聖杯を欠片でも使って、万が一聖杯を破壊する選択肢になっても最悪を免れるようにする。ストラーダはそこまで考えて、クーデターを計画したわけだ。詫び代まで準備したってわけだな。

 

 ……むしろクーデターの詫びという形でもなければ、聖杯を欠片でも吸血鬼の為に使うなんて無理だったろう。同時多発的に様々な問題を解決する、そんなウルトラCじみた真似をやってのける。奴はやはり傑物だよ。

 

 そろそろその辺を試す頃合い。既に欠片を核に、ヴァレリーを補完するネックレスを作ってるしな。

 

 そして成功した場合、この駒王町に保全の為の結界を張る。更にイッセーの家やギャスパー達が住んでいるマンションから出ないようにすれば持続できるようにする。これが最低限の保険ってやつだ。

 

「正直、ギャスパーに恨まれないで済むのはホッとしています」

 

「最悪の場合、カズヒはやる側だしねぇ」

 

 ほっと息をついているカズヒにリーネスが茶化すように言うが、実際やるだろうしなぁ。

 

 最悪の事態を避ける為に、誰かがやらねばならないのなら。そもそもそういうことをやってきたカズヒだからこそ、覚悟をもって行うだろう。

 

 そうなるとやっぱり関係もギクシャクするだろうしな。そういった心配が薄れたのも良いこった。

 

「……日美子が、凄い事に……」

 

「慣れた方がいいわよ。極限レベルの光の意思を持ってる女傑だから」

 

 戦慄している乙女の肩をポンポンと叩いた鶴羽は、そのうえで視線をモニターに戻す。

 

「これ、一応私も手伝った方がいいですか?」

 

 ま、こいつも聖杯を使えるからな。その辺を考えることはあるだろう。

 

 つっても、データ的には十分ではある。

 

「データは十分とれてるから、手伝うなら実際にやった時のフォローを頼むぜ」

 

 実際にやるのは初めてだからな。その辺りのフォローの方が重要だろう。

 

 だがまぁ、悪い結果にはならないだろう。

 

 ……さて。それはそれとして、だ。

 

「で、道間乙女。お前さんの今後だが、なんか要望あるか?」

 

 そこはきちんと済ませるべきだしな。

 

 道間乙女もそれは分かっているのか、少しカズヒたちを見回すと、小さく頷いた。

 

「……では、少しだけ―」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 超大ごととなった神聖糾弾同盟の一件から、数日後。

 

「ではこれより! ゼノヴィアちゃんの生徒会長就任記念パーティー……はっじめまっす!」

 

『『『『『『『『『『『おめでとーう!』』』』』』』』』』』

 

 リヴァ先生の音頭にみんなが乗る中、ゼノヴィアはゼノヴィアで、満足げな表情でうんうん頷いていた。

 

「感謝する、皆。ああ、みんなの助力があってこそだ」

 

 生徒会選挙において、ゼノヴィアは激戦の末に生徒会長に就任。下馬評では対抗馬だった花戒に劣っていながら、本番で逆転した形だ。

 

 決定打となったのはやはり演説だろう。

 

 事前に準備していた演説を放り投げ、ゼノヴィアは即興で自分が学園生活をどれだけ大事に思っていたか、そして自分がどれだけ学園に恩を返したいかと考えてを語ったのだ。

 

 ノリ重視といえばそれまでだが、それもまた駒王学園のノリではあるのだろう。ある意味それが合致していたからこその勝利だろう。割とそういうところあるからなぁ。

 

 だがまぁ、生徒会長ゼノヴィアというのも面白そうだ。

 

 ……ハチャメチャになりすぎそうで、そこはちょっと怖いんだが。

 

「カズヒねぇ。色々と気合を入れた方がいい気がするんだけど」

 

「そうね。……あとで風紀委員長と相談してみましょう」

 

 俺とカズヒねぇはその辺りの警戒を減にすることを決定した。空気を読んで水は差さないが、警戒だけは必須だろう。

 

 天然かつ突っ走るからな。暴走特急じみたところがある以上、備えは必須だろう。

 

「あれ? どうしたんですか先輩方?」

 

 うんうんと頷いていると、そこにルーシアが覗き込む様にしてこっちを見ているのに気が付いた。

 

 その表情を見ていると、なんかほっこりしてきた。

 

「……どうしました? 私の顔、何かついてますか?」

 

 首を傾げるルーシアだけど、なんというか年相応になっているというべきか。

 

 普段から背負い込みすぎているところがあったが、その辺りの肩の力が抜けているらしい。

 

 それを見たカズヒねぇは、少しほっとした表情でジュースを一口飲む。

 

「いい顔になったじゃない。リュシオンにもいい薬があったようだし、そこだけはウルバヌス聖下に感謝かしら」

 

「……二度と貰いたくない劇薬でしたけどね」

 

 ルーシアは思い出して凄くげんなりした。

 

 極めて同感だ。あれはいろんな意味でメンタルをゴリゴリ削っていたことだろう。トラウマ必須というほかない。

 

 よくぞ持ち直したなぁ、リュシオンもルーシアも。特にルーシア。

 

 いろんな意味でメンタルに致命傷を与えてくる試練だった。あれはカズヒねぇの過去つるべ打ちに匹敵する試練だろう。俺だって分かったうえでやりたくはない類の試練だ。

 

 ただ、おかげで効果は覿面だったな。

 

 と、カズヒねぇはふと思い出したことがあったようだ。

 

「そういえば、リュシオンは休暇を取ったんですって?」

 

「はい。一週間ほど色々な場所を見ていきたいと言っていました。観光地ではなく、むしろ犯罪発生率の多い場所を重点的にですね」

 

 ルーシアがそう答えるが、それもまた極端気味というかなんというか。

 

 大丈夫だろうか。フィジカル的な窮地はどうとでもなるだろうけど、犯罪っていうのはそういう物ばかりじゃないからなぁ。

 

「……逆ベクトルに極端な方向行ってないか? 別の意味で心配になるんだけど」

 

 俺がその辺聞いてみると、ルーシアも少し苦笑いをしていた。

 

「……サポート役として、暗部からアドバイザーを派遣する方向で落ち着いています」

 

 ああ、その辺のサポートは万全と。

 

 ちなみにちらりとカズヒねぇを見ると、少し苦笑気味だった。

 

「人のことは言えないけど極端なことね。……まぁ、下ばかり見るのもあれだけど、時々は見た方がいいものね」

 

 まぁ確かに。

 

 リュシオン・オクトーバーはまず、できないやつを知ることから始めるべきってことか。だからこそ、そういうのが多いところを見て学ぼうとしていると。

 

 ちょっと極端なのはアレだけど、学ぶ姿勢は大事だよな。

 

 俺も文献ぐらいは調べるべきか。流石に直接入って大ポカするのは避けたいが、知識ぐらいは知っておいて損はないだろう。

 

 涙の意味を変える者として、変えるべき涙について知見は深めるべきだしな。金もある方だし、真剣にレポートとか買ってでも読むべきか。

 

 そんなことを思いながらジュースを飲んでいると、ルーシアは近くのソファーに座りながらため息をついていた。

 

「おかげで再来週まで兄さんには会えないのが残念です。学校の友達に紹介したいんですけど、流石に先に決まった予定まで捨てさせるわけにはいかないですから」

 

 その何気ない言葉に、俺はちょっと吹き出しそうになる。

 

 先に決まった予定は捨てさせない。つまり予定が空いているなら強引にでもねじ込む気だったというわけか。

 

 それも駒王学園の学友……となると、異形や異能に関わらない友達を相手にしているわけだ。その為にわざわざ兄の休暇にねじ込むとはねぇ?

 

 俺達の視線を受けて、ルーシアはちょっとムッとしながらも胸を張った。

 

「たまには兄さんに我が儘も言おうと思ったんです。自慢の兄を紹介するぐらいいいじゃないですか?」

 

「そりゃそうだけど、海外から呼ぶとはルーシアも極端気味だな」

 

 俺がちょっと茶化すと、ルーシアは憮然としながらジュースを飲む。

 

 年頃の反応になったもんだ。ま、俺も年齢はさほど変わってないけどな。

 

 いやでも、いい傾向だろ。

 

 ちょっとぐらい我が儘言うのも、若い時の特権だ。未熟でなければ許されないことなんていくらでもあるしなぁ。

 

 ……となると、だ。

 

「なら俺もちょっと極端にっと」

 

 少し力を入れて、俺はカズヒねぇを抱き寄せる。

 

 カズヒねぇはちょっと目を丸くするけど、小さく笑うと肩に頭を乗せてくれた。

 

「そうね。カッコいい彼氏に少しぐらいはサービスするわ」

 

 わーい♪

 

 俺はちょっとテンションが上がりまくりだ~!

 

 と、目の前でいちゃついてた所為でルーシアがちょっとムっとしていた。

 

 ちょっと調子に乗りすぎていたかと思ったら、ルーシアは何やら考え直した雰囲気だ。

 

「兄さんを紹介する時、私も腕を組んだ方がいいでしょうか?」

 

 ………。

 

「ルーシア。ブラコンはこじらせない程度にしておかないと駄目よ? 経験則で言い切れるわ」

 

「え? カズヒ先輩に心配されるレベルでしたか?」

 

 マジ顔のカズヒねぇに、ルーシアは軽くショックを受けているようだった。

 

 ……ルーシア。ブラコンもほどほどに……な?

 

 ………っていうか、オカ研ってブラコンシスコンとの縁が深すぎないか? 業?

 

 …………ま、いっか!

 

 人様に迷惑を掛けない範囲内なら、当人の価値観にあまり深入りするのもあれだしな。個人の価値観はある程度は尊重できないと。

 

 そんな風に考え直し、俺はふと天井を見上げる。

 

 新年早々大騒ぎに巻き込まれたことだし、たぶん今年も色々大変だろう。

 

 リゼヴィムとかミザリとか。あとルシファー繋がりで別口だけどヴァーリ(ラーメン)とか。

 

 ただまぁ、やることは根幹的には変わらない。

 

 鍛えて備えて、乗り越える。

 

 絶対にできるなんて言いきれない。敵だって成功する為に努力するはずだからな。俺達の積み上げた総計を上回ることもあるだろう。

 

 ただ、それを乗り越える為の心構えと備えだけは忘れない。

 

 瞼の裏の笑顔に近い、嘆きの涙の意味を変える。その原点は今までの人生から変わってない……いや、原点を見つめ直して更に高まった。

 

 必ず勝つとは言わない。ただ、勝つ為に努力をし続けることに変わりはない。

 

 お袋を会うことができ、瞼の裏の誓いを互いに交わして生き続けたことも理解した。ある意味で俺の人生は、見つめ直し更に研ぎ澄まされたと言ってもいい。

 

 ……そうだな。心機一転、改めて頑張るぐらいでいいだろう。

 

 改めまして、新年からも頑張るか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なるほど、ね。ザイアからの情報サルベージ、ご苦労様、アルバート」

 

「どういたしまして、マスター。だがどうする? あいつで無理だとするなら、お前さん、至れないんじゃないか?」

 

「そうだね。やはり僕が至るとするなら、その相手は決まり切っているわけだ」

 

「いや、その結果がアレ止まりだろう? おそらく奴では不可能ではないだろうか」

 

「そこに関しては僕の方に問題があった。だからあの結果にとどまったんじゃないかって思っているんだ」

 

「というと?」

 

「条件の一つが満たされてなかった。だけどその条件は別さ」

 

「別?」

 

「そう。だからアルバートにお願いがあるんだ」

 

「なんだ? ただでさえ忙しかったのに、あんまり余計な仕事を持ち込まれても困るぞ?」

 

「一応注文だけ見てくれよ。前から考えていた装置なんだけどね?」

 

「……なるほど。確かにこれも条件の一つか。試す価値はありそうだな」

 

「そういう事さ。ま、それで失敗するなら別のアプローチに切り替えるさ」

 

「前向きでいいことだ。まぁ、閃きは絶対必須。しかし必要最小限以外は努力で代用可能なもんだ。やるだけやってやるから頑張りな」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふ。これができたら、一度無理にでも会いに行くべきかな……日美子」

 




 とてもややこしいバグの連発で確立しているので、乙女はとてもややこしい立ち位置です。

 カズヒをマスターとする形の疑似サーヴァントのようでいて、独立した体を翠星晶鋼で構成しており、人格的には外付け共有別人格とでも言うべき存在。そんな取ってもややこしい存在として確立しております。

 そんな道間乙女が最終的にどんな立ち位置を選択するかは、次の章からとなりますです、ハイ





 そして何人かが精神的に一皮むけたり一区切りをつけたりする中、悲劇を愛する明星もまた、動き出す。








 あ、次の幕間ですが、方向性がちょっと変わっております。
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