好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 ついに終盤、黙示覚醒編の第一話です!


第九章 黙示覚醒編
黙示覚醒編 第一話 急転直下


和地side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……で、俺はなんでこっちに来ているんだ?」

 

 俺がそう聞くと、鶴羽とギャスパーが凄い勢いで振り返った。

 

「私の応援! いざという時に私のやる気を上げて!!」

 

「い、いざという時もありますから、お願いしますぅ」

 

 と、困った要望をされて正直困っている。

 

 俺は今、神の子を見張る者が保有している駒王町内部の施設に、鶴羽やギャスパーの要請もあって連れられていた。

 

 今日はヴァレリーに対して聖杯の処置を施す日だ。本来は他のメンバーも来る予定だったが、色々とトラブルが発生したことで分散されることになった。

 

「……というよりぃ、私の応援にもなってくれると嬉しいわぁ」

 

「私も応援するよ。頑張って、リーネス」

 

 と、これまた珍しく緊張気味のリーネスの手を、お袋がそっと手を握って励ましている。

 

 本来ならこの場を仕切るのは先生なのだが、アザゼル先生は今回不参加だ。

 

 なんでも、冥界に持っている隠しラボ近辺でテロ組織が活動しており、そのゴタゴタを解決した結果発生した別口の機密トラブルに対応するとのことだ。

 

 そしてヴァレリーの件は、アザゼル先生が全権任命する形でリーネスが担当することになっている。

 

 つい先日、リーネスは便宜上の権限が神の子を見張る者の準幹部レベルにまで高まっている。これまでも先生の直属扱い兼お目付け役だったが、今後は一部においてだけは最上級堕天使クラスの発言力も確立している。

 

 いうなれば分家元七十二柱の有力者クラスといったところだ。堕天使側の冥界領も一部与えられることになっており、神の子を見張る者における運営陣の直下レベルの立ち位置になっている。

 

 まぁ、リーネスの開発研究や便宜上は部下の俺達の功績もある。リーネスの立場が相応に上がるのは当然だし、リーネスの権限が上がると俺達もおいしい。

 

 とはいえ、これだけの事態に先生がいないのもちょっと不安だな。

 

 万一に備え、聖杯を疑似的に使える鶴羽が呼ばれるわけだ。リーネスもちょっと不安なんだろう。

 

「っていうか、このメンツがいるならカズヒねぇも呼んだらどうだ?」

 

「カズヒは武闘派だからこういう時出番がないでしょぉう? それに別件でちょっと手が離せないらしくてぇ」

 

 俺の指摘にリーネスが返すけど、どんな別件だ?

 

 確かにカズヒねぇは前線戦闘担当だし、暗部スキルもこんな所じゃ役に立たないだろう。だが固有結界を応用すれば相応に手札もあるはずだ。

 

 まぁ、聖杯を本領発揮で使うのなら、鶴羽が固有結界を使うわけではあるが。固有結界は同時発動だと押し合いになるそうだし、そういう意味だと鶴羽と連携で固有結界を出すのも一苦労か。

 

 どっちかを使ってヴァレリーを何とかするなら、どっちかは使えない。その観点だと聖杯そのものを利用できる鶴羽が有利ではある。

 

 とはいえ、いったい何の用なんだ?

 

 俺は首を傾げるし、鶴羽も首を傾げている。

 

「そういえば元士郎も動いてたけど、何があったのかしらねぇ?」

 

「匙もか……って、まさかゼノヴィアか?」

 

 そこで連想する辺り酷いが、しかし正論でもある。

 

 ゼノヴィアは割と暴走超特急だからなぁ。生徒会長になってからも妙な暴走をしているらしいし、その辺りを警戒しているのか。

 

「イッセー先輩も何やら慌ただしかったですぅ。近くの不良高校に殴り込みがどうとか言ってました」

 

 ギャスパー。それちょっと待て。

 

 殴り込みって、オイ。

 

 生徒会がするなら政治的な雰囲気になりそうだけど、ゼノヴィアだと一気に武闘派になりそうだ。

 

 生徒会が武力で不良高校に殴り込みとか、普通に警察とか公権力を頼った方がスマートな気がするんだが……。

 

「ちなみにぃ、ヒマリとヒツギ、あとルーシアとアニルも参加しているわぁ」

 

「「あ、決まりだ」」

 

 完全に鎮圧担当になっている。

 

 見える、見えるぞ。カズヒねぇとゼノヴィアの武力闘争を見せつけられ、人知を超える星辰奏者(エスペラント)級の激戦*1で心がへし折られる、不良共の光景が。

 

 鶴羽と一緒にハモってなんだけど、不安すぎる。

 

「リーネス。後の情報でメンタルが荒れるまえに、進めた方がいい気がする」

 

 嫌な予感しかしない。もはや何かが起きるとしか思えない。

 

 壮絶な死闘で不良のイキりメンタルが折れるのは、更生の観点ではいい事だろう。だが折れ過ぎて妙なことにならないか真剣に不安だ。

 

 というか、万が一にも変な影響受けたら怖い。新たなる後継私掠船団メンバーとか、新たなる変態とかが誕生したらヤバい。

 

「お願い急いで。私のメンタルがもたない……」

 

 鶴羽もかなり真剣な表情で俯いている。俺と同じような想像をしているのだろう。

 

 そんな俺達の様子に、リーネスも連想ができたのか頬を引きつらせていた。

 

「が、頑張るわぁ……」

 

 嫌な予感を覚えながらも、俺達はとりあえず早く終わることを祈るしかなかった。

 

「あの、いつもこんな感じなの? ヒツギとヒマリ(二人の記憶)は実感とかが曖昧なんだけど……」

 

「……わ、割と僕達の生活はハチャメチャですぅ」

 

 頑張れお袋。ギャスパーの言ってることは嘘じゃないし、たぶんお袋も関与することになるから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその後、俺達に非常事態が伝わることとなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 冬なこともあって日が沈んだ中、俺達は色々な意味で落ち込んでいる。

 

 リビングに集まったいつものメンバーは、渋い表情を浮かべるしかなかった。

 

 と、そこに転送反応を感じた。

 

 どうやら、九成達が戻ってきたのか……?

 

「小猫ちゃん、大丈夫!?」

 

 真っ先に駆け込んできたギャスパーが、一番暗い顔をしている小猫ちゃんに駆け寄った。

 

「……ギャーくん。レイヴェルが……っ」

 

 力なくその袖をつかむ小猫ちゃんには俺も胸が痛くなるけど、同時に俺も胸が痛い。

 

 くそったれ。何が起こったってんだ……っ!

 

 と、すぐに九成達も部屋に入ってきた。

 

「……カズヒぃ。リアス部長ぅ」

 

「……リーネス。色々と忙しいことになっているわね」

 

 リーネスに頷きながら、カズヒも少し凹み気味だった。

 

 リアスも渋い表情を消しきれないけど、それでも気を取り直したらしい。

 

「リーネス。ヴァレリーの方はどうなったのかしら?」

 

「意識は回復しましたぁ。結界の構築や安定化は後程ですがぁ、この調子なら順当に行けると思います」

 

 その答えに、俺達はちょっとほっとした。

 

 ギャスパーの大事な人であるヴァレリーの安否は、俺達にとっても重要だ。

 

 彼女の意識が回復しただけでも、十分すぎる恩恵だろう。嬉しいニュースにちょっと気が晴れたしな。

 

 ただ、良いニュースだけとはいかないってのもあれなんだけどな。

 

「……カズヒねぇ。良い方から順に聞くけど、大欲情教団の本部が日本にあるってマジか?」

 

「厳密には可能性が大きいってだけだけどね。……情報源も本来知るはずのない情報だったそうだから」

 

 カズヒがため息をつきながら九成に応えるけど、これも大きな出来事だ。

 

 事の発端は、駒王学園の関係者が近くの不良達に自転車を脅し取られたこと。

 

 相談を受けたゼノヴィアは、それに対して殴り込みで奪還を試みる。アザゼル先生から許可をとったこともあり、大立ち回りをしたわけだ。

 

 ただ、なるべくスマートな解決を重視するカズヒが念の為に抑え役部隊を編成。大ごとになりかけたので物理的に仲介する形にしようとしたところ―

 

―馬鹿者がぁ! 我らの流儀を他校に持ち込むなどもってのほか! 他校とのいざこざは世界の原理であるセック〇バトルでつけろと言っているだろう!―

 

 ―なんとその学園の総番が大欲情教団の構成員だった。しかもそいつがたまたま大欲情教団の本部に転送で連れていかれた経験があり、あろうことか電波時計から日本国内に本部が有ると当たりをつけていたらしい。

 

 この事態に各勢力は色めきだっており、日本政府は鎮圧部隊の結成を世界各国に求めているらしい。三大勢力にも協力を要請しているとか。

 

 これはまだ明るいニュースだ。ただ、後が不味い……っ

 

 と、そこで足音が響いてアザゼル先生が姿を現す。

 

「……お前ら、大丈夫か?」

 

「アザゼル。お兄様はなんて?」

 

 リアスが先生に尋ねると、先生も首を横に振った。

 

「残念だが、サーゼクス達も完全に把握できてない。ただ分かったこともあるから簡潔に伝えるぞ」

 

 そう前置きし、先生は最悪の事態を更に捕捉してくれた。

 

「ディハウザー・ベリアル及びライザーとレイヴェルのフェニックス兄妹は、レーティングゲーム中に行方不明になった。……それと、ゲームで何らかの不正が行われた可能性が高い」

 

 ……いやちょっと待って?

 

「不正!? チャンピオンが何でそんな!?」

 

 俺は思わずそう反応したけど、実際驚くしかない。

 

 ライザーに関しては嫌なところもあるけど、ゲームそのものには真剣に向き合っていた。

 

 ましてレイヴェルがそこにいる。あのレイヴェルが不正なんて、兄に許すとは思えない。それにライザーもシスコン気味だから、そんなことをレイヴェルの前でしないだろう。

 

 それが、ゲーム内で不正が確認されたとなれば、チャンピオンである帝王(エンペラー)ベリアルとしか判断できない。

 

「先輩落ち着いてください。レイヴェルのお兄さんが不正をしたとは考えたくないですが、そもそもエキシビジョンマッチでしかない状況下で、ゲームのナンバーワンが不正をする必要性もありません」

 

 ルーシアがその辺りを言ってくれるけど、俺にはとてもライザーがそんなことをしたとは信じられない。

 

「いや、ライザーがレイヴェルもいる所でそんなことするわけがねえよ!」

 

「落ち着きなさい、イッセー」

 

 俺は声を荒げるけど、カズヒが俺の肩に手を置いた。

 

「……現段階ではすべて推測にしかならないわ。先生、不正が起きた可能性があるのは本当なんですか?」

 

「少なくとも、ゲーム中での不正に類するトラブルに対応するシステムが発動したのはほぼ確実だ。ゲーム運営側も慌てており、それ以上は分からん」

 

 先生はそう言うけど、俺は正直何が何だか分からねえ。

 

 ……俺達がゼノヴィアの殴り込みに巻き込まれている時に、冥界では「ディハウザー・ベリアル十番勝負」の三番目で、ライザーが相手になっていた。レイヴェルもそれに対して、一時的にライザーの眷属に戻っていた形だ。

 

 ただ、その後何か事故みたいなことがあって試合は中断。レイヴェルとライザー、そしてチャンピオンが行方不明になった。

 

 冥界も大混乱で、はっきり言って俺達も情報が掴めない。

 

 それが悔しいけど、何がどうなってるっていうんだ……っ!

 

「……不正が起きたのはほぼ確実で、三人がその後行方知れず。現段階でそこまでしか確定事項がない以上、その二つを直結して考えるのも問題ねぇ」

 

「確かに。不正が起きたゲームの直後に行方不明者が出たからと言っても、限りなく黒に近い止まりで黒そのものではないですね」

 

 リーネスとロスヴァイセさんも色々考えてくれているけど、俺は気が気じゃない。

 

 しかも俺が今から動いたから何か変わるって問題じゃないってのがきつい。自分で言うのもなんだけど、俺は戦闘とか力仕事はできるけど、捜索とかにはてんで向いてない。レーティングゲームレベルなら飛龍を使えばいいけど、これはそんな代物じゃないからだ。

 

 っていうか不正って誰がやったんだよ。

 

 ライザーはそんなことする奴とは思えないし、レイヴェルも絶対許さない。かといって皇帝(エンペラー)がやるとも思えない。なら眷属の誰かが勝手にやったってことも、ちょっと想像つかない。

 

 しかもなんでそれで三人も行方不明なんだ。犯人が逃げるだけならまだ分かるけど、どっちのチームからも行方不明者が出てるならそこが首を傾げる。

 

 俺が頭を悩ませていると、朱乃さんはふとアザゼル先生の方を向いた。

 

「アザゼル先生、何か分かっているんじゃありませんの?」

 

「っ! 本当ですかっ!?」

 

 俺は飛び跳ねるように先生の方を向くけど、先生は目を閉じただけで否定も肯定もしない。

 

「現状じゃ具体的なことは言えん。ただ、フェニックス兄妹はそう酷いことになってないとは思っている」

 

 マジですか!

 

 え、でもなんで詳しいこと言えないんですか!? 身内の推測だけならいいと思うんですけど!?

 

 それとも、口にしただけでもやばいような厄ネタが絡んでるってことなのだろうか。

 

 いやでも、先生が詳しくは言えないけどたぶん無事っていうなら、おそらく根拠はあるはずだ。なら信じるに値する仮説だとは思うけど。

 

 そう思ってると、壁の方を叩く音がする。

 

 見れば春奈が少し困り顔で、ドアの方をノックしていた。

 

「心配でたまらないんでしょうけど、とりあえずお風呂に入っておいてください。こういう時はいざという時十全に動けるようにしておくべきですよ~?」

 

 う、確かに。

 

 流石あのヴィールの元眷属悪魔。修羅場にも慣れてるからこういう時、説得力のある意見を言ってくれるもんだ。

 

 はぁ。とりあえず今日はお風呂に入るしかないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

「……師匠、アザゼル元総督。ちょっと相談したいことがあるわ」

 

「……また穏やかじゃない話になりそうね」

 

「ちょうどいい。一度聞きたいことがあったんでな」

 

*1
片方は実際そうである




 少しデュランダル編も混ざってますが、ついにベリアル編までこれた……っ!
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