好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
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和地Side
俺達が転移した先で、レイヴェルも目を覚ました。
ただ、問題はここからだということも悟っている。
というよりも、だ。
「さて、ここで何故このような事態が起きたのか、説明させてくれ」
そう語るアジュカ様は、なんで
冥革連合が作り出し、そして広めようとしている王の駒。新たなる
それを、なんで……?
「……その件についてだが、一つ確認したいことがあるんだがいいか?」
そのタイミングで、アザゼル先生がそう言って割って入る。
怪訝な表情をするものも多いが、そこで一歩前に出たのは春っちだった。
……春っちは元々、王の駒を持ち出したヴィール・アガレス・サタンの眷属だ。
何かしら一家言ぐらいはあるだろうが―
「アジュカ様。王の駒は……貴方が作ったものではありませんか?」
―はい?
「ちょ、ちょっと待ってください、成田春奈さん」
一瞬呆気にとられる俺達の中で、ソーナ元会長が割って入るように声を上げる。
「根拠は? ヴィール・アガレス・サタンが言っていたのですか?」
「……直接はありません。ですが、前に聞いたことはあります」
そう前置きする春っちは、目を伏せて過去に思いをはせている。
「
その言葉に、俺は今の質問と繋がったものを感じた。
おい、まさか―
「ヴィール様は、王の駒が作られながら公表されてないことを知った。そして普通に公表すると冥界に問題が起きるからこそ、あんな形で王の駒とその発展形を広めようとした……それが、真相なんじゃないかって、師匠やアザゼル元総督に相談していたのよ」
―その言葉に、俺達は一斉に先生の方に振り向いた。
先生は先生で、王の駒をしげしげと眺めながらもあっさりと頷いた。
「つい先日だがな。だがそもそも、そうじゃないかって可能性は考えてたんだよ」
……俺達の視線は、そのままアジュカ様の方に向かう。
そしてアジュカ様は、俺達を見回してから頷いていた。
「すべてその通りだ。王の駒は他の駒とさほど時期を置かず完成させていたが、その力でよからぬことを考える者が出ると考えて封じることを決めている。……だが、その力に目を付けた古い悪魔達は何人かの悪魔にそれを使用させ、中には魔王クラスにまで高まったものがいるほどでね」
なんてことだ。
映し出される映像に至っては、俺でも知っているレーティングゲームのトップランカーまでいる。というか、二位のロイガン・ベルフェゴールと三位のビィディゼ・アバトンまでいるぞ。
ソーナ先輩に至っては、顔面蒼白と言っていい。
「……ついでに言うと、レーティングゲームの運営陣はそれを知ったうえで行っている。人間界の競技でも八百長がまれにあるが、レーティングゲームの上層部は俺の管理を離れて真っ黒なのさ」
アジュカ様はそういうと、軽くため息をついた。
「中にはプロレスのようにどう戦うかを決めて、その恩恵で利権が動いている。まぁレーティングゲームほど冥界で金が動く現象はそうはないからあって当然だし、お家の都合でわざと負ける程度は普通に知られているがね」
おいおいおいおい。どんどんヤバい情報が出てきているだろ。
「……ちょ、ちょっとタンマ! タンマタンマ!」
色々と泡を食っている状態の鶴羽が、思わず声を上げてアジュカ様を止める。
「そんなレベルでやらかしているなら、もうちょっと止めるなり裁くなりした方がいいじゃないですか!?」
「そうもいかない。先ほどの情勢は大王派の古い重鎮が主導なうえ、王の駒もすべて使われたわけではなくてね。俺もサーゼクスもどうにかしたいが、強引な手段を使えばかつてを超える規模で内乱が起きかねない」
鶴羽の言い分にそう返すアジュカ様は、更にため息をついた。
「超越者であるリゼヴィムがやる気を見せず早々に下がり、魔王クラスの戦力が殆ど俺達現政権側に集まっていた。それだけの好条件が揃っていたからかつての内乱はあの程度で済んだ。……だが、現魔王派と大王派で内乱が起こればそうはいかない」
「どういうことですの?」
ヒマリが首を傾げる中、リアス部長は額に手を当てて頭痛を堪えていた。
「少なくとも、二位と三位が敵に回る可能性は大きい。そもそも王の駒が複数大王派の手元にあるのなら、更に魔王クラスの戦力が出てきかねないわ」
「……ただでさえ内乱もあって消耗していた当時の冥界政府で、その選択は種の滅亡に繋がるリスクがあるわけですね」
木場もすぐに理解したが、そうなるだろう。
あまりに質が悪すぎる。
「しかもタイミング次第じゃ、王の駒目当てに旧魔王派まで介入しかねないし、和平前だと他の勢力だって介入した混戦すら想定しちゃうわねぇ」
「他勢力の介入が無くなっただろう駒王協定後も、禍の団の存在もあって余計な介入は難しいでしょう。そもそもレーティングゲームが不正まみれなら、民衆が暴動すら起こしかねませんわ」
リーネスと朱乃さんもしかめっ面になるが、これはかなりまずいだろう。
こんな情報、今流れたら冥界はあらゆる意味で混乱に陥るぞ。
「……なるほどな。冥革連合ってのはつまりは「王の駒及び、そこから派生した技術を自分達が開発した」って大衆に思わせ、現政権が堂々と製造を可能にする為の組織だったってわけか」
「そういう事でしょう。おそらく、ヴィール・アガレスが何故それを知ったのかは分かりませんが、亜種聖杯戦争が関与しているかと」
先生とアジュカ様がそう言い合うが、問題はかなりきついだろう。
というより、だ。
「……で、でも、なんでそれを僕達に教えたんですかぁ?」
ギャスパーが首をかしげるのも無理はない。
こんな爆弾以外の何物でもない秘匿情報、俺達がD×Dのメンバーだとしても隠すべきだろう。
わざわざ冥革連合が冥界の民に誤解させてくれたんだ。向こうも明かすつもりがないのは、大量生産させることを求め動いていたことからも明白。喋るつもりがあるのなら、さっさとあの段階で話していた方が勝ち目はいくらでもあるだろう。
魔王派にしろ大王派にしろ、それを明かす必要性がない。どう転ぶにしてもそのままにしていた方が、冥界政府にとって都合がよすぎる。うかつにつついて真相が広まった方が不味いからだ。
なんで、こんなことを俺達に……?
「確かに、冥界政府もそこについては共通認識だった。シーグヴァイラ達の発案もあり、王の駒や
その通りだ。
その運用方法に価値を感じているのはヴィール達も同じ。むしろ阿呆な理由でとどまっているのにキレて発破をかけたほどだ。ばらすことはないだろう。
どう転んでも、このままお互いになぁなぁで隠していた方が安全だ。にも関わらず、わざわざ俺たちにそれを明かすのもおかしいだろう。ばらすにしても人数は絞るべきだ。
もうちょっとこぉ、代表だけにするとかあったんじゃないか?
「……だが、この情報を知ってはならない人物が知ってしまった」
つまり、そういう判断が取れない奴が知ってしまった。
そしてこの流れでそれを話すということは、そういう事なんだろう。
「ディハウザー・ベリアルは生粋の魔王クラスってことか」
「その通り。彼自身、件のゲームでわざと不正を起こし、俺をおびき寄せて教えてくれました。アグレアスの事件も彼が内通したからこその手際です」
アザゼル先生の指摘に頷くアジュカ様だが、そういう事か。
つまり、ディハウザー・ベリアルがクリフォトに内通している。魔王クラスの悪魔が、超越者に手を借りて冥界政府に弓引く真似をしたってのか。
「クレーリア・ベリアルと八重垣正臣の件は知っているだろう? 王の駒について探る者を古き悪魔達は決して生かして返さないが、彼女もそうなった」
「……そんな時に悪魔祓いとの恋仲が成立した。カズヒが言っていた通りの話だったというわけね」
アジュカ様の説明に、リアス部長はすべてを悟ったようだ。
確かに、カズヒねぇはゼクラム・バアルが出向いた理由を「牽制」と判断していたな。
初代バアルという、現魔王以上の発言力があるとされる人物。そんな奴がわざわざ出向いて話をしたという事実そのものが、無意識レベルで追及を防ぐ牽制球。速攻で最終兵器を切るようなものとか言っていたけど、まさにその通りだったと。
流石にグレモリー宗家の次期当主を暗殺なんて、サーゼクス様だってブチギれる案件だ。かといって内乱を起こしたがるわけでもないし、そういうやり方で深入りを阻止するのが目的だったという事か。
「彼の目的はおそらく、リゼヴィム皇子の力を借りてこの真実を明らかにすることでしょう。最悪冥革連合と決裂するかもしれないが、リゼヴィム皇子はそういうことを平気で行いかねない男だ」
アジュカ様はそう言うが、春っちはそれを聞いて俯いた。
「……最悪は、ヴィール様がそれを了承して「最悪の勝利」を掴むことを決める場合だわ。混乱状態の現魔王政府に、全軍を率いて侵略活動を試みかねないわ」
ため息をつきそうになっている春っちだが、俺はその肩をそっと抱きながらも頭を抱えたくなった。
もしその場合、冥界に大打撃が与えられることは間違いない。可能ならば今すぐにでもどうにかしたいが、そういうわけにもいかないだろうしな。
「……もしかして、タイミングがあの試合だったのって?」
「中々に目ざといな。おそらくそういう事だろう」
ん?
なんか急にリヴァ先生が気づいて、アジュカ様がそれを認めたぞ。
いったい何に気づいたのか、今聞いた方がいいんだろうかと思ったときだ。
リーネスやアジュカ様の耳元に、緊急通信用の魔法陣が展開される。
「……なんですって!?」
「……奇手か、それとも悪手か……っ」
二人がそれぞれ表情を変えるが、俺は無性な胸騒ぎを覚えていく。
「……なんだと!?」
しかも今度はアザゼル先生にも!?
「先生、リーネス!? 一体何が―」
「―イッセー、九成、よく聞け」
……イッセーを遮る先生の言葉に、俺は心臓が止まりそうになった。
嫌な予感を覚える。心臓が早鐘のようになっている。
おい、まさか―
「……クリフォトが兵藤夫妻を襲撃し、人質に取る形でオーフィスを襲ったそうだ。オーフィスとカズヒは……意識不明だ」
―冗談、だろ。
Other side
「やぁ父さん。体調はどうかな?」
「最近は漸く眠りも普通にできるようになったぜぇ。アルバートにお礼を言っといてよ、マイサン」
「確かに、アルバートには本当に感謝だね。……父さんには
「魔法技術を科学的に再現した、俺専用の快眠ユニット。ったく、ドラゴンってのは本当にアレだねぇ?」
「僕らに言われたらおしまいだけどね。まぁ、無理をしないようにね?」
「もっちろん! 仕返しもスッキリできたし、反撃タイムはこっからだぜ! ディハウザー君に準備させよっと♪」
「冥革連合も、不承不承だけど了承してくれたしね。こうなったらすっぱり行って冥界征服とかやってみようか」
「よっし、その方向でいってみよう♪ じゃ、俺は準備してくるよぉ~ん♪」
「……アルケード。どうだい?」
「……現状は動きがみられないが、相手は邪龍だ。俺にだって限界ぐらいある」
「油断はできないか。次、アルバート」
『やはり封印は解除必須だな。あんたも力になれてないしなぁ?』
「なるほどね。じゃあ、イシロは?」
『同調は順調。マスターとのパスも経由すれば、仕込みは行けると思うわ』
「それは重畳。……ニスネウス、そっちは?」
『一通りの話はすんだわ。目立った勢力はその時に、最低でも静観をしてくれるそうよ』
「よしよし。となれば、四割博打になるのは残念だけど、こっちも本気で動き出すチャンスが来そうだね」
「
暗躍を開始するミザリ。その目的は……碌でもない。
最終決戦までの伏線も張りつつ、どんどんと進んでいきます非常事態!