好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
高評価・感想・捜索掲示板での紹介をメタルノヴァ欲するグレン×グレンです。皆様いかがお過ごしでしょうか?
ちょっと執筆速度が滞っていたのもあり、経験上あまりPVとかの伸びない土日は二日に一回レベルにしてしまいすまないです。とりあえずあとちょっとでベリアル編は終わるんだけど、そのあたりでちょっと難産だったり。
祐斗Side
何時の間にか、九成君とモデルバレットが激突を開始してた。
クロウ・クルワッハの猛威に意識がそれていたね。すぐに援護をするぐらいでいかないと―
「っ!?」
―そう思った瞬間、冷たい気配を悟って瞬時に迎撃する。
龍騎士団を放っての迎撃に、打ち合いを返すは十数人の分身たち。
一瞬の交錯は互いを失わせることがなく、そのまま距離をとる形になる。
「なるほど。見違えたとはこのことか」
分身を控えて前に出るのは、冥革連合盟主、ヴィール・アガレス・サタン。
来る可能性は考慮していた。だけどすぐに出てくるとはね。
眉間にしわを寄せている彼に、僕は聖魔剣を構えて相対する。
「……不本意なようだね」
「そうだな。これで我らにとっての最善の敗北はなくなっただろうしな」
僕の言葉にそう返したヴィールは、その上で、戦意を満ち溢れさせて拳を構えていた。
「だが、何もかも思い通りにいくわけがない。もとより毒盃を飲む覚悟で
そう告げる頃には、既に何人もの戦力がこちらに来ている。
……どうやら、シトリー眷属達が陽動だと見極めたうえで、彼らはこちらに戦力を割いていたようだね。
これが
だけど、彼らを迎撃する必要はある。一騎当千の戦力すら多数擁する彼らは、放っておくだけでこちらの全滅に繋がりかねないのだから。
既に先行しているイッセー君とアーシアさん以外は僕達と並び立っている。
そして、そこには更に二人。
「……こっちでいいの? 和っちの方に行った方が―」
「そこはほらぁ、既に三人行ってるもの。先生、空気はちゃんと読んでるのよ?」
成田さんとリヴァさんはこちらについてくれるのか。
成田さんはヴィールとの因縁もあるから当然だろうけど、リヴァさんまで来てくれるとはね。モデルバレットに向かっている九成君のフォローに回るかと思ったので、ちょっと意外だ。
ただ、彼女の言い分も正論か。
見れば、すでに追随している三人が見える。
……あの三人が向かっているのなら、任せていいだろう。
少なくとも、僕達はこちらに集中するべきだ。なにせ、油断なんてできるわけがない精兵の集まりなのだから。
「……貴方には、サイラオーグとのゲームに水を差された借りがあったわね」
「あれでも気を遣ったのだがね。まぁ、テロリストの所業ではあるか」
リアス部長とヴィールは静かに言葉を交わし、そのうえで告げる。
「滅ぼしてあげるわ、覚悟して頂戴」
「来るがいい、出来るのなら止めん」
そして、激突が開始した。
和地Side
戦闘が続く中、放送が開始されたのが聞こえる。
『ごきげんよう、冥界の皆さん。ディハウザー・ベリアルです』
止められなかったか。冥界が大変なことになるな。
だが、被害を抑える方法はある。
具体的には、便乗するだろう連中を一人でも多く削ることだ。
「覚悟してもらおうか、モデルバレット!」
『上等だよ! カズヒの前にアンタの生首でも乗っけるかなぁ!!』
激突し攻防を繰り広げる俺達だが、やはりステラフレームは厄介だな。
単純な性能なら、神滅具再現能力を持つクソ親父の方が優秀だった。だが、技術まで含めた総合的な戦力としての完成度は。モデルバレットが数段上だ。
良くも悪くもクソ親父は、性能頼りのごり押しだった。だがモデルバレットは向上心を持つ。技量を高め、戦い方を磨き、相応の研鑽を積んでいる。
これがカズヒねぇの裏面といえる存在。良くも悪くも、カズヒねぇの影響を受けているからこそか……っ!
『私はこれから、皆さんにお伝えしなければならないことがある。……レーティングゲームの、闇についてだ』
やはり明かすか、ディハウザー・ベリアル。
俺は内心で舌打ちをし、そしてそれに感づいているモデルバレットは見るからにあざ笑う。
『いい感じだよねぇ? お義父さんならノリノリで煽る火種ができてるし、この事実を知って悲しむ冥界で誠にぃもウハウハだよねぇ?』
「だろうな。今後の仕事がごっそり増えそうだよ」
俺はさらりと流すと、意識をモデルバレットに集中する。
想定されていた流れだ。止めきれなかったのは残念だが、そうなる可能性は分かっていたんだ。そこからに視点を向けていたとも。
だからこそ、ここで動揺はしない。ことが起きることの方を重視し、俺はモデルバレットと相対する。
後顧の憂いを少しでも削る。俺がやるべきは……それだ。
「覚悟して、もらおうかっ!!」
『や~だよっとぉっ!!』
攻撃をぶつけ合い、凌ぎあい、捌きあう。
それを繰り返しながら、俺は同時に自分の中にある激情だって理解している。
嘘は一切言っていない。それも考慮して動いている。
ただ、それだけではない。
俺にだって激情の一つぐらいはあるんでな。それも吐き出させてもらうとも。
「惚れた女をあそこまでやられたうえ、従後の人間まで巻き込みやがって」
ああ、そうさ―
「都合のいい理由をわざわざ用意してくれたんだ。溜まりに溜まったこの欝憤、少しはぶつけさせてもらう!!」
―俺のメンタルにも限度ってものがあるんだよ!!
出しすぎて呑まれないように気は使いつつ、出せる分だけ激情を籠め、俺は猛攻を開始した。
Other side
いくつもの箇所で激戦が繰り広げられる中、一対一での激戦を繰り広げる者達が駆け巡る。
間違いなく双方にとってのエース格である両者の戦闘は、生半可なものでは追随することすら困難。
そして、それを追いかける三人はそれゆえに苦労していた。
「ああもうっ! 和地ってば、割とキれてたし!」
南空鶴羽がぼやけば、先行する彼女を追いかける二人も同意する。
「当然と言えば当然よねぇ。カズヒがあそこまでやられているし、お二人も……だものぉ」
「分かるかな。……ちょっとだけの付き合いだけど、二人ともいい人だもん」
同情の色を濃くしながらも、リーネスもオトメも苦労していた。
当然の話だが、九成和地はD×Dのエース格である。
爆発力や殲滅性においては、兵藤一誠などのオフェンス陣には一歩劣る。だが
そしてモデルバレットもまた、クリフォト主力たるステラフレーム。独自の星辰光と知性体故の衝動を持つ自我覚醒体であることも含め、圧倒的なポテンシャルを持つ精鋭の一角である。
両者の激突は、まさしくエース同時の一騎打ち。それが高速軌道で行われれば、雑兵の介入もあって追いかけるのも一苦労だ。
散発的に襲い掛かる邪龍達を迎撃しながら、鶴羽は表情に苦いものを混ぜ込んでいる。
「……リーネス。オトメの話をもとに、聖杯でデータをとったわ」
「ええ、私も魔術的に解析はしているわぁ」
投げかける鶴羽も、受け取るリーネスも、その表情にある種の憐憫を覗かせている。
その二人の表情を見て、オトメはしっかりと頷いた。
「ね? 言ったとおりでしょ?」
「「確かに」」
二人が同時に頷くということは、すなわちそういう事。
それぞれ別の形でモデルバレットを精査し直し、それゆえに結論は出たといっていい。
だから、こそ。
「ここで決着、つけた方がいいんでしょうね」
「そうねぇ。それぐらいは、カズヒの代わりに背負いましょぅ」
「……うん。親友、だもんね」
三人は共に、ここでモデルバレットを討つ決意を決める。
彼女の打倒は、カズヒに背負わせるばかりではない。そしてもちろんだが、和地に任せきるつもりもない。
何故なら、三人は全員が、
かつてはどうであれ、今はそうでありたいと願うから。彼女が背負う重荷の一つを、共に背負いたいと望むから。
そのカズヒが意図せず産んだ、闇の権化は討ち果たす。
「……問題はぁ、私とオトメは追いつけないことかしらねぇ」
「本当、それどうしよっか?」
ゆえにリーネスとオトメは現状に少し泣きたくなった。
現実問題、和地とモデルバレットは高速域で熾烈な争いを繰り広げている。
はっきり言って追いかけるのも一苦労。リーネスは本質的に研究畑であり、オトメはもともと戦闘など想定もしてない立場から急にここまで来た。鶴羽のサポートがあるからまだ見失ってないが、はっきり言って追いつくのがまず困難だ。
「……先に行っていいわよぉ、鶴羽ぁ」
「いやいや無理だから。私だけ行ってもダメでしょ、あれは」
リーネスの提案に手を振る鶴羽だが、現実問題追いかけるのも一苦労だ。
モデルバレットは引き離すように動いている以上、鶴羽が追い付いただけでは意味がない。むしろ二人が追い付くこともできなくなり、ややこしくなるのが目に見えている。
「うぅ、田知が、和地が立派になったのは嬉しいけどこれは大変かも。……私半分ぐらいサーヴァントだけど、鍛えて意味あるのかな?」
遠い目になるオトメに、リーネスは少し苦笑する。
乙女は非常に特殊すぎる。はっきり言って前代未聞どころか空前絶後になりえる存在であり、何ができるのかも分からないといえる。二体の龍神から体を作った、兵藤一誠に匹敵する未知数の塊といえるだろう。
なので、そもそも強くなれるかどうかも分からない。そういう意味では不安と懸念を覚えても当然ではあった。
「そこは今後の検査待ちねぇ? ……まぁ、半分受肉しているから仕込みはできたけれどねぇ?」
その意味深な言葉に頷きながら、しかしオトメは少し焦燥をにじませる。
仕込みはした。だが、このままではそれを生かす余裕もない。
和地もある程度は理性的に動いているが、しかし激情を完全には殺せていない。出なければ、モデルバレットに注力しすぎないで立ち回ることもしているはずだ。
愛する女を無残な姿にされては当然。むしろ過剰な猛攻を仕掛けず、自分の強みと立ち回りをある程度は意識できている。十分すぎるほどクレバーに立ち回っているだろう。
だが同時に、自分が味方と連携することに意識が割かれていない。私情が多分に混ざった戦いだと自覚し、さらに難敵との戦いが多方面で続いているから当然だが、その半端な冷静さが自分に対する優先順位を下げさせる結果になっている。
今後を踏まえるなら、つけるべき決着ではあるだろう。だが同時に、和地にとってのそれをつける前に、オトメたちが告げるべき宣言もあるのだ。勝率が上がることにつながるのならなおさらだろう。
だからこそ、追い付きたい……が。
「あ、ヤバ!? ギアが上がってる!」
鶴羽が思わず呻くほどに、それが困難になっている。
カズヒを挟む形で因縁がある双方が、その激突で更に互いを向上させる結果に繋がっている。
如何に鶴羽が英霊の力を複数行使できようと、リーネスとオトメを連れて行くという条件付きでは困難が高まる。
その事実に三人が歯噛みした、その時だった。
「……では、露払いを引き受けましょう」
「な、それぐらいはさせてもらうしぃ?」
その瞬間、横合いから量産型邪龍達に猛攻が放たれる。
それに対して面食らいそうになる三人に、接近する二人の影。
片方は人間、もう片方は死徒。
その組み合わせ以上に、死徒の方に強い違和感を感じたリーネスはそれをすぐに悟った。
「……ベースが、悪魔……?」
死徒とはそのほとんどが人間をベースとしている。これは基本として人間の数が圧倒的に多いこともあるが、そもそも他種族が死徒化するメリットが少ない点も大きい。
ほとんどの異形は人間を超える不老長命。加えて、死徒のそれは吸血を必須とする都合上、デメリットやリスクを背負う。まして寿命による悪魔は寿命による死がまずないこともあり、死徒になるのは割に合わないといっていい。
そんな悪魔という種族が、わざわざ死徒になる。その事実に、違和感を強く感じるのは当然だろう。
だが、それについて聞いている暇は欠片もない。
「ほら行きな! こっからはこっちも援護するからさ!」
「アザゼル元総督の要請により、我ら道間家及び
かなり不穏な予感を感じさせるが、しかしアザゼルの判断なら信用の余地はある。
同時に、その二人はこちらに対して含むところのあるような視線を向けていた。
だからこそ、判断は一瞬。
「分かった、任せたわよ!」
実戦慣れしている鶴羽は一瞬で判断。この好機を逃すことなく、和地の追跡に専念する。
素早く二人の手を掴み、そして遠慮なく全力で走り出す。
「え、ちょ……きゃぁああっ!?」
「わわわわわっ!?」
そしてそれを見送りながら、人と死徒は互いを見合わせると肩をすくめあった。
「お互い様だとは思いますが、面倒くさいやり方ではありますね」
「……そっちの方が大変じゃん。返す相手は今一人もいないしさ」
言葉を交わし、そして瞬時に行動を開始する。
「じゃ、仕事は済ませて筋も通すと」
「そういう事でいきましょうか」
そして、戦闘は更に激化した。
素早く増援を派遣するフロンズ。こういう事が可能なようにしっかり準備しているのが、こやつが厄介なところでもあります。
単純戦闘能力ならはっきり言ってそこまで高くないです。多分あの会合で出てきた上級悪魔の中でも最下位争いができるレベルでしょう。
ただそういう「直接戦闘」以外にずば抜けてポテンシャルが高いのがフロンズのヤバいところ。完全に後方支援特化型であり、必要最低限のパフォーマンス以上の戦闘をそもそもする気がない立ち回りが厄介です。……最悪不死特性のごり押しで増援が来るかで逃げの一手をとるのが厄介ポイント。