好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 ……ORTって、極晃星に喧嘩売れるんじゃね? そう思った今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか? いやホント、型月のインフレがどんどん想定外の名レベルで高まりすぎてて軽く引いております。


黙示覚醒編 第十六話 密やかに立ち込める暗雲

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……リゼヴィムッ!!」

 

「やっほードラゴン君。君達には本当にお世話になったねぇ?」

 

 俺の両親を結界で囲みながら、リゼヴィムはディハウザーさんがいる放送スタジオに入ってきた。

 

 なんか雰囲気が違うな。目の下に隈が見えるんだが。

 

 俺が少しいぶかし気にしていると、リゼヴィムは視線に気づいたのか肩をすくめる。

 

「あ、気づいたぁ? 実は天界から帰った後、オタクんとこのファーブニルが、連日連夜呪ってきてさぁ~?」

 

 苦笑いしながら肩をすくめるけど、マジか。

 

 ファーブニルの奴は、あれから全然起きなかった。ただオーフィスやクロウ・クルワッハが、意味深なことを言っていたのが気になってた。

 

 つまり、そういう事だったのか。

 

 リゼヴィムが目に隈を作るほどのことだってことか。やるじゃねえか、ファーブニル!!

 

 リゼヴィムもかなり喰らってたのか、うんざりしている様子だった。

 

「俺ってば神器が無条件で効かないからさぁ? ミザリ君達もカバーしきれなくってねぇ?」

 

『なるほどな。その鬱憤晴らし……もしくは、オーフィスの力でリリスを強化しての解決が、あの強硬策というわけか』

 

 リゼヴィムの言い分に、ドライグが納得している。

 

 そっか。リゼヴィムの神器無効化能力(セイクリッド・ギア・キャンセラー)は、任意じゃなくて常時だからミザリの援護も受けられないのか。だからあそこまでキてると。

 

 ただ、リゼヴィムはどこかスッキリとしている様子でもあった。

 

「ま! アルバート君が科学的な魔法演算機構を用意することで何とか寝れたんだけどね! 精神の解体清掃も最終手段でかけてもらったんで、メンタルだけなら完・全・回・復!」

 

 いつものように苛立たせる表情で、リゼヴィムの奴はそう言い放つ。

 

 アルバート、ミザリ配下のサーヴァントで科学技術担当だったな。

 

 野郎、余計なことしやがって。そのまま倒れるまでほっとけよ!

 

『とはいえ、長期間に亘り睡眠に問題があったのなら付け入る隙はあるのでしょう?』

 

 苛立つ俺を宥める様に、シャルロットが聞こえるように声を放つ。

 

 ……そうだな。どっちにしてもリゼヴィムは本調子じゃないだろう。そこまでファーブニルがやってくれたのなら、あとは俺達の仕事だ。

 

 透過を使えば、俺はリゼヴィムに一撃を当てられる。ヴァーリだって、対リゼヴィムの備えをしていたはずだ。

 

 だから、こそ。

 

「決めるぞヴァーリ、二対一でぶっ潰す!」

 

「俺は一人で決着をつけたいが……まぁいい、家族は君が持つ逆鱗の一つだしね」

 

 納得してくれてありがとうよ。

 

 ただ、問題は―

 

「う~ん、俺はどっちでもいいけど、ディハウザー君が手隙になるのはあれだしなぁ?」

 

「……」

 

 ディハウザーさんは、瞑目した状態で動かない。

 

 クレーリア・ベリアルの事件を理由に、彼はここまでのことをした。

 

 王の駒の真相とそれによる不正、そしてレーティングゲームの腐敗した実情。その全てを告発したことで、冥界は大きく揺れる。

 

 間違いなく、ただでは済まない。暴動で済めばいいけど、最悪内乱が起きるかもしれない。

 

 ただ、明らかに迷いがあるのが見て取れる。

 

 できれば何もさせたくない。ただ、リゼヴィムがここで何もさせないとは思えないし―

 

『……では、彼は私が相手をしましょう』

 

 ―そう思っていると、シャルロットが俺から離れて鎧を纏う。

 

 ……効率で考えるなら、二人で別々にやる方が有効ではある。俺達の星辰光(アステリズム)は、その形こそが真価を発揮できる。

 

 ただ同時に、三位一体の時よりは俺のポテンシャルは下がるんだ。そう、俺単体で言うなら七割ぐらいになる。

 

 この三割が結構デカい。強敵を相手にする時は、三位一体で一点突破する形にした方が効率がいい時は多いんだ。

 

 だけど、ディハウザーさんを無視するわけにもいかない。当然だけど、リゼヴィムも叩き潰す必要もある。

 

 つまり―

 

「ヴァーリ、オフェンスは任せる。俺は今回サポートだ」

 

「透過を見せ札に牽制を行うわけか。いいだろう」

 

 ―ヴァーリのリゼヴィム対策が頼みの綱だ。

 

「ふっふ~ん。なら、俺も本気でいこうかねぇ?」

 

『ROMAN』

 

『ZETUMETU MARICE』

 

 二つのプログライズキーを、リゼヴィムはザイアサウザンドライバーに装填する。

 

「変っ身!」

 

『パーフェクトライズ』

 

 ライダモデルを浮かべながら、リゼヴィムは悪に満ちた笑みを浮かべる。

 

「仮面~ラーイダ~」

 

『When thr evil divel starting dream. The evil king THOUZAIARE is born.』

 

「サウザイア~……」

 

『Presented by Kelipat』

 

「……リリン! 参っ上!!」

 

 むかつくぐらい楽しそうに、リゼヴィムはサウザイアー・リリンに変身しやがった。

 

「ぶっちゃけ一月ぐらいいっぱいいっぱいでねぇ? 憂さ晴らしがしたくて堪んないんだよぉ、OK?」

 

 見るからに暴れたがっている雰囲気を纏って、リゼヴィムは俺達に敵意を突き付ける。

 

「……じゃぁ、最終決戦としゃれこもうか! お前らの最後だがなぁああああああっ!!」

 

 上等だ。

 

 俺とヴァーリは、拳を握り締めて突撃してくるリゼヴィムは迎え撃つ。

 

「最後は貴様の方だ」

 

「終わらせるぜ、リゼヴィム!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アザゼルSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は転移前に、念の為の話を進めていた。

 

「ミカエル。万が一の件だが、そっちのメンバーは選抜できたのか?」

 

 その辺りを確認すると、通信越しのミカエルはしっかりと頷いた。

 

『ええ。四大天使からガブリエルを残します。そのうえで、私達は(エース)を彼女に補佐としてつける予定です』

 

 なるほどな。ま、妥当な塩梅だ。

 

 イリナがそっちなのもいい事だろ。ガブリエルの(クイーン)なグリゼルダも含めて、イッセー達にはいいことだろう。

 

 逆に堕天使側(こっち)はその辺りを考え中だ。ま、候補は見繕っているがな。

 

「ま、筆頭のうち一人は残すべきだしな。おそらくサーゼクス達はアジュカだろう」

 

『残り三人の代わりも務めねばならない以上、能力的に彼が適任ですか。もっともセラフォルーのアイドル的人気は難しいですが―』

 

「おっぱいドラゴンがいるなら、それは何とかなるだろうさ」

 

 真面目な話、誰か一人を残すのなら奴が最適だしな。

 

 なにせできることが多すぎる。ぶっちゃければ四大魔王で他の奴に代役を立てれるなら、アジュカが最適だ。

 

 しいて言うならセラフォルーのポジションは難しいが、そこはみんな大好きおっぱいドラゴンがいるなら何とかなる。

 

 色々と面倒な不発弾が爆発しているが、それを踏まえても奴ぐらいしか適任がいないしな。

 

「大王派が色々動きそうだが、流石のゼクラム・バアルやフロンズの奴も、当面は火消しと立て直しで手いっぱいだろうしな」

 

 そこだけは本当に不穏だが、そういう意味でも不発弾の爆発が助かった。

 

 王の駒を作ったのはアジュカだが、ゲームの不正込みで悪用したのは大王派だ。しかも冥界で大人気の皇帝(エンペラー)ベリアルがそれを糾弾。奴の妹分を含めたいくつもの暗殺まで公表されれば、大王派は重症を通り越して重体だ。

 

 ゼクラム・バアルが老獪だろうと、こんな爆弾が爆発すればただでは済まない。一歩間違えれば致命的な内乱になりえるからサーゼクス達も手を出しあぐねていたが、旧魔王派がテロで堂々と敵対し、更に魔王派に各勢力が同調してくれる流れなら切り崩せる。奴も負傷を避けることが限界だろう。

 

 そしてフロンズもそこは安牌だ。この一件においては俺達と歩調を合わせる以上、奴も当面は魔王派に気を遣った対応をとるはずだ。奴は抜け目がないから油断できないが、油断しなければ変な攻勢には移らんだろう。

 

 そういう意味なら、タイミングはある意味で好都合だ。

 

 もちろん、トライヘキサなんて復活しないに越したことはない。封印が解除される前にどうにかできれば、そこからさらにロスヴァイセの封印術を上乗せすれば、あとは俺達が監視すればほぼ安全だ。

 

 だが、封印が解除されるなら話は別だ。

 

 最悪はシヴァの協力で叩き潰すが、それでも滅ぼすことは不可能だろう。何より、被害が甚大極まりないのが目に見えている。

 

 だからこそ、最後の手段は必要だ。

 

 ……最大の懸念が、一つあるがな。

 

「ミカエル。ミザリはどう動くと思う?」

 

『……想定ができませんね。彼は目的理論が我々の想定を引き離しています。トライヘキサを利用して悲劇を広めるとは思いますが……』

 

 そう、ミザリだけは厄介だ。

 

 奴は思考回路こそ堅実に見えるが、目的があまりに異常すぎる為想定が難しい。

 

 何をしでかすかが分からない。だが、最悪の場合はやるしかない。

 

 一番ヤバいのを残すことになる。だが、万が一の時は頼むぜ、お前ら……っ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

「……まさかこの場所をピンポイントで攻めるとはね。諜報部隊を舐めたらいけないよね」

 

「それにしても動きが速いな。俺達が来たのはつい先日だぞ?」

 

「そこは気になるね。アルケード、何か分かったかい?」

 

「まったく分からん。というよりだ、奴らは時々何をしてくるかが本当に分からないからな」

 

「……乳と麺で異次元じみた現象を巻き起こすからねぇ。性欲と食欲が力になってるし、この調子だと睡眠欲を司る龍が出てきそうだね」

 

「ミザリ、それは新しい天龍が誕生するという事か?」

 

「……ありえそうなのが怖いね。何かの偶然でも巻き込めば、あるいは?」

 

「俺が言っておいてなんだが、何が起きたらそうなるんだ?」

 

「……歴代二天龍のそれぞれの子孫が結婚して、ドラゴン系神器を宿した子供が生まれたら?」

 

「天文学的確率になりそうだが、本当に起きそうなのが酷いな」

 

「僕も大概なことをしているからねぇ。……これは、本当にプランを遂行した方がよさそうだね」

 

「慎重だな。今でも十分勝ち目があると思うぞ?」

 

「まだまださ。確かに弄奏(コレ)は強力だけど、やるならベストを目指すべきさ。……もしもし、アルバート?」

 

『どうした? こっちはやはり手古摺っているが』

 

「やっぱりかい? 封印の解除は必要みたいだね」

 

『そうなるな。流石は聖書の神様だといったところか』

 

「分かったよ。とりあえず一旦避難しておいてくれ。……さて、アルケード」

 

「アルバートですら()()()ことができないなら、確かにプラン遂行は必須か。……ステラフレームが追加で一体だな」

 

「あぁ……()しくて涙が出てきそうだよ……っ!」

 

「割と病気なようで何よりだ。とはいえ、警戒するべきは奴らの動向だな」

 

「……それだね。とりあえずプランについては、様子を窺っておきたいところだね」

 

「奴らも対策はしているだろうしな。……被害覚悟で総力で滅ぼすか、それともグレモリー眷属の論文を生かすか」

 

「そうだね。できれば―」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―ロスヴァイセだっけ? 彼女の論文を生かして欲しいかな?」




 今日のところは不穏な雰囲気をどんどん盛り上げていく方向でした!

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