好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
高評価・感想・捜索掲示板での紹介をバランス・ブレイク欲するグレン×グレンです!
祐斗Side
『……レーティングゲームが始まって以降、冥界には新しい風が吹いていたと思っていました。内乱において頭角を現した、現四大魔王及び、サーゼクス様の妻でもある
だが、情勢は苦しいというほかない。
『『『『『『『『『『血脈、覚醒っ!!』』』』』』』』』』
その言葉と共に、冥革連合の上級悪魔達は神聖血脈を使用する。
神の子が処刑の際に流した血に由来する
自分自身を聖なる存在へと強化し、禁手とは異なる別種の異能たる神聖血脈を発動させる。自己の強化に特化した、強化の神滅具。その亜種禁手として、ヴィールは神聖血脈の素質を他者に与える
はっきり言えば極めて危険だ。例えるなら、ヴィールは配下に、準神滅具クラスの力を与えているようなものだ。更に彼らは、その多くが
心技体を高水準で高めた上級悪魔が、更に大幅な強化を獲得し、神滅具の半分を持っているようなものと考えればいい。いうなれば、最上級悪魔クラスが更に準神滅具を振るっているレベルだ。それが数十人もいる以上、間違いなく強敵というほかない。
だからこそ、猛攻は間違いなく脅威であり、同時に彼らはそこに慢心しない。
「そういうわけで! 覚悟してもらおうかなぁっ!!」
その一環として、僕が窮地に追い込まれる形で表れている。
……リアス・グレモリー眷属は誰もが優れている。だが同時に、男性陣がそれぞれ別の形で筆頭とみなされていることも事実だ。
歴代最優の赤龍帝とも称され、前代未聞の成長を遂げるトップエースのイッセー君。新規神滅具候補とも称されるバロールの力を振るい、上位神滅具や聖遺物系神滅具すら圧倒したギャスパー君はジョーカーに近い。そして神器こそ普通だけど、イレギュラーな禁手に至り魔帝剣グラムを筆頭とする魔剣を持つ僕もまた、裏エースといえるだろう。
だからこそ、相応の戦力で僕が狙われるのは当然。その結果が目の前に迫っている。
「さぁて、思う存分激突しましょうか!」
襲い掛かるは、ヴィール・アガレスの
アレクサンドロス・ロマンスという概念そのものが英霊となり、その生き様を全うした者を核として召喚されたサーヴァント。個人として歴史に名を残すことこそできなかったが、それでも二天龍の争いに割って入り打倒した存在だ。
油断などできない、ここで仕留める!!
「
放たれる氷の戦士弾を、聖剣の龍騎士達で迎撃。それともない、魔帝剣を構えて突貫する。
魔帝剣の力はあえてフルにしない。それは本当に使うべきところのみであり、当たり前のように全力を振るおうとはしない。
同志達が望んだのは僕の未来。トスカも僕達の帰りを待っている。そして僕の持ち味は、魔帝剣の力ではなく剣を振るうテクニックとスピードだ。
それに至ったからだろう。総合的に動きのキレと、効率的な力の配分が上手くなった気がする。
心構え一つでどうにかなることばかりじゃないけど、心構えでどうにかできることは……ある!
「……ふぅん。中々やるじゃない!」
氷の鎧に身を包んだクラウディーネは、よりによって氷で構成される二対の腕を盾と剣と化して凌いでくる。
長期戦だと物量さがモロに出るが、焦って力押しを挑んでも勝ち目は薄い。
冷静に。そして的確に。力の使いどころを見極める。
なにせ、相手はまだ禁手に至ってないんだからね。
「いいわ、アンタいいわよっ!!」
僕と攻防を繰り返す彼女は、見るからに高ぶっているのが分かる。
氷河を生み出し龍騎士をはじき、そして真っ向からグラムと接近戦を挑んでいく。
「いいわ! ただの神器で神滅具に追いすがり、魔帝剣すら従える! 世界を震撼させれる存在だわ!」
「そんなものになる気はない!」
真っ向からの猛攻をしのぎながら、僕は反論する。
世界を震撼させる。確かに今の僕なら、小国を単独で相手取ることができるだろう。神や魔王にも一矢報いることはできると自負している。
だが、僕達は好き好んで世界を揺るがしたいわけじゃない。影響の大きな戦いをしてきたことは事実だが、しなくて済むならする気もない。
その意を込めた反論に、クラウディーネは知ったことかと反撃を返す。
「できる可能性が重要よ! 歴代の二天龍とも渡り合えるだろう存在、そういった奴らと戦いたくて私はマスターに仕えてるもの!!」
つばぜり合いになる中、クラウディーネは言い切った。
「四大魔王の目を殴りつけてでも覚ませ、しないようなら殺す気概。その気概にこそ私は契約を交わしてきた!」
「彼が参戦したという亜種聖杯戦争。……それで王の駒の真実を知ったのか?」
そこは疑問だった。
まず間違いなくヴィールは、王の駒について真実を知りえる立場でなかった。
正攻法で探れば、大王派の重鎮に気づかれて殺される。それを掻い潜るのみならず、冥革連合という組織を成すには亜種聖杯は必要不可欠。それにしても使い方が必要なほどだ。
だからこそ、可能性として最も高いのはクラウディーネと巡り合った亜種聖杯戦争だと、当たりはつけている。
だが、クラウディーネは小さく首を横に振る。
「いいえ。私がスカウトされたのは、王駒祭壇の製造と、スカウトを行う為の亜種聖杯戦争よ。……二番目、ってところね」
……なるほどね。
アジュカ様が「自分にしか作れない」と断言した王の駒。それを製造する方法を、亜種聖杯で確立したと踏んでいたが、当たりだったか。
「ちなみに! 一種の共感魔術で同調することでやってるそうよ?」
「ぺらぺらとしゃべってくれるね。アジュカ様が知れば対処なされると思うよ?」
つばぜり合いをしながら、僕達はそう言葉を交わす。
「既にマスターは、アジュカ様を殺す気だわ。死体を糧に
そう告げる彼女は、そのうえで獰猛な表情を見せる。
そしてヴィールの目的も危険だね。王の駒に関わる負の情報が出た以上、現政権で王の駒を普及させることは不可能に近いとみなしたか。
「そして超越者との闘いになれば、私も本懐を遂げれるわ。……だってアジュカ・ベルゼブブは、世界を揺るがすことが間違いなく可能だと証明されているもの」
確かにね。
王駒祭壇をもってして、冥革連合は禍の団の同盟組織として凄まじい組織となった。
その王駒祭壇以上の速度で王の駒や真魔の駒を製造できるアジュカ様は、間違いなく世界を揺るがせる存在だ。
そしてこれだけの事態となれば、現政権が王の駒を当たり前に使うのは不可能に近いだろう。冥革連合がそれによって現政権の打倒を選択するのは、想定できる範囲内だ。
ならば―
「そうはさせない。君はここで打倒するよ」
「―いいわぁ。そういった戦いがしたかったの」
―安い挑発だろうけど、どうせ本気でやるのなら仕方がない。
ここから、本腰の戦いに移るとしようか。
すでにクラウディーネは全身から冷気を巻き散らかし、至るつもりだ。
だからこそ、僕も覚悟を決めるとしよう。
「……
至った彼女が具現化させるのは、氷で構成される二頭の龍。
一体一体が下手な最上級悪魔を凌ぐだろう龍の一体に飛び乗り、クラウディーネは宣言する。
「我こそはライダーのサーヴァント、アレクサンドロス・ロマンス! さあ、我が英雄譚の礎となるがいい!!」
いいだろう。
そちらが本気を出すというのなら、こちらも抜こう。
「覚悟してもらおう、クラウディーネ・ドゥルカンナイン。僕が君を打倒する!」
Other side
『……ただ、レーティングゲームで暫く経つと不愉快な噂を耳にした。ロイガンやビィディゼ、他のトッププレイヤーの何人もを含めて、本来そこまでの強さはなかったという、ね』
そう語るディハウザー・ベリアルの放送が流れる中、リアス・グレモリー眷属と冥革連合は激戦を繰り広げていた。
「アーメン!」
「なめるな!」
紫藤イリナが切り結び―
「……逃がさん! 例え神聖血脈と言えど!」
「チッ! 流石に
ゼノヴィア・クァルタが高速戦闘を行い―
「……そこ」
「仙術はこういう時……っ」
塔城小猫が仙術による感知で敵の奇襲を察知する。
広義的なリアス・グレモリー眷属は、誰もが優れた戦士達だ。
冥革連合の若手上級悪魔は、誰もが己を鍛え上げた猛者達だ。
結果的に戦闘は拮抗し、互いに死者すら生まれない激戦となっていた。
裏を返せば膠着状態。またどちらも増援が派遣される余地がある。
ゆえに戦いは熾烈を極め、必然として苦戦は必須であり―
『そこをどけぇっ!』
「させるか!」
―最強格の戦いは、更に熾烈を極めている。
共に新たなる神殺しを持ち、共に
この二人は、まさに総合性能においては双方の眷属におけるワイルドカード。圧倒的な力で単独の国落としすら狙える、神滅具の担い手らしい力の持ち主である。
停止の力と闇を操り、自らも至る獣で滅ぼしつくすギャスパー。二天龍のそれに匹敵する鎧ブループロテクトを纏い、戦闘端末ブラックファングを従える健也。
神聖血脈を会得し、純粋な魔力戦で並みの上級悪魔を打倒しうる健也。デイライトウォーカーの名門、ヴラディ家の出身たるギャスパー。
双方共に卓越した際を持ち、自己研鑽を尊ぶ主の元成長を続けてきた。
必然として、その戦いは互角と言っていい。
『……至ってないのにこの強さ……っ』
だが、ギャスパーはそれゆえに警戒する。
何故なら、双竜健也は至ってない。
ギャスパーの
それは裏を返せば、ギャスパーは既に至っているとも言え、そうでないともいえるあやふやな状態なのだ。
逆に双竜健也は至ってない。少なくとも、禁手を発動して攻撃を行っていない。
……この差は大きい。少なくとも、禁手という進化を秘めているというアドバンテージが存在する。
「そこまで臆することはないさ。恥ずかしながら、まだ至ってないんだよ」
そう返す健也に、しかしギャスパーは安堵などしない。
『つまり、追い込んだら化けるかもしれないってことじゃないか。厄介すぎるよ』
「……なんで土壇場になったら禁手に至るって前提なのかな?」
真顔のツッコミが来るが、ギャスパーからすれば驚くに値しない。
木場祐斗、兵藤一誠、九成和地。自分の尊敬する同性の先輩は、誰もが土壇場で至っている。生徒会の匙元士郎もそうだ。
そうでない形で至った者も数多いが、しかし至った者も数多い。その時点で、ギャスパーにとって禁手とは「窮地に追い込まれた時に至る余地がある」ものになっている。
これはあながち間違っていない。そもそも禁手とはそういう可能性が存在する。
英雄派がメソッドを確立したことで忘れられがちだが、禁手とは神器を高めたうえで「世界の均衡すら崩す意思」を持つ者が至るとされている。実際、四人は多かれ少なかれ該当している。
そしてそういった精神状態は、極限状態で至りやすい。戦闘という命を懸けあう激突は、まさに極限状態の典型例だ。
ならば至るだろう。その可能性があるだけで十分だ。
その事実をもって、ギャスパーは己を奮い立たせる。
『だからこそ負けない! 僕はリアス部長の眷属で、イッセー先輩と同じオカルト研究部男子なんだから!』
「……よく分からないけど、そのいきやよし! 主の敵に相応しい!」
直後、双方ともに全力の力をもって激突は再開した。
『―私はそれを、嫉妬から生まれたゴシップだと笑っていた。だが妹のように思っていた
「……彼の立ち位置は理解できるが、出来ることならこのような告発は避けてほしかったな」
ディハウザーの放送を聞きながら、ヴィール・アガレス・サタンはそう嘆息する。
声色からも表情からも複雑さが見える。私人としてはある程度支持したいがそうもいかず、公人としては到底納得できない。そんな感情だ。
「同様のケースを悟ったうえで、それすら闇に葬れる一手を打った者としてはそうでしょうね」
リアスはそう納得しながら、しかし許せぬ思いを視線に込める。
『……不幸なことに、彼女が当時任されていた土地は、すぐ近くにアジュカ・ベルゼブブ様の隠れ家があった。……さらに間の悪いことに、クレーリアは和平が結ばれるより何年も前だったその時期に、教会の者と心を通じ併せてしまったのだ。』
ディハウザーが語る内容はよく知っている。その土地は今自分が管理をしており、そしてつい先日にそれに連なる一件と関わったのだ。
それに伴い、初代バアルであるゼクラム・バアルから事情を教えられた。当時は到底容認できない、信徒との本気の恋愛がきっかけで討伐されてしまったのだと。
だが、カズヒはその時「初代バアルが出張るという事実による、深入りを戒める牽制球」といった趣旨の推測を見せていた。
まさにその通り。その裏には到底納得できない事実が隠れていた。
『……結論から言いますが、
目が座っていると言ってもいいディハウザーは、一つの駒を見せつける。
『結論から言いましょう。
映し出される映像は、リアスも既に確認してきた者達。
王の駒を利用してゲームをのし上がった、純血悪魔の実力者とされる者達だ。
その映像を横目で見ながら、ヴィールは残念という感情をこれでもかと浮かべている。
「……これで、こちらの努力は水の泡だ。王の駒、そしてその発展形である真魔の駒さえ普及すれば、冥界は他種族に頼ることなく富国強兵を実現できたろうに」
「ある意味ではその通りでしょう。こと貴方からすれば、納得できないことはあるものね」
ヴィールがそういう感想を抱くこと
彼はそういう人物だ。自分でも異常であることを自覚するほどに、自己を磨き続ける為に心血を注がずにはいられない。そしてその手段に、強化改造を含めることも躊躇しない。
だからこその冥革連合だ。王の駒という、もはや現政権では明かすに明かせない負の側面を持つ力を、自分達が開発したことにする。そのうえで発展形や別方向の成果すらばら撒き、それを使って相手に使わせることを強要する。
自分達が倒してしまうのなら、その勢いで冥界を統治して王の駒を利用した富国強兵を成す。現政権がこれ幸いと冥革連合に様々なものを押し付け、富国強兵を果たして自分達を打倒するなら万々歳。そういう、どちらに転んでも悪魔の富国強兵を成す計画だ。
例えるなら、ウルバヌス二世のやったことに近いだろう。リアスはふとそう思う。
彼は自分を旗頭にして、教会に関与する形で反乱を起こしかねない者を集め、一網打尽にさせる計画を立てた。それはやり方こそ肯定できないが、教会の未来をよりよくする為の綱紀粛正といえるだろう。
もしかすると、ウルバヌスは冥革連合の行動を悟って計画を修正したのかもしれない。
それを悟ったうえで、リアスは鋭い表情を向けながら魔力を籠める。
「だけどその必要はないわ。冥界は貴方の望む形とは異なる方向で成長して行っている。……余計なお世話よ、消えなさい」
その決意に、ヴィールは小さく頷きながらも拳を構える。
「ならば示して見せるがいい。負けてやる気は欠片もないぞ?」
その瞬間、更なる激闘の幕が開ける。
禍の団の残党は原作でもあることは明言されていましたし、あえて中小派閥の多くは残して第二部のチョイ役とか第三部とかで出そうかと考えております。
……ただし、冥革連合は同盟組織でもあるので、決着はしっかりつけます。なのでかなりの激戦です。