好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 たった4クリックの持つ、奇跡の力を待っている。

 高評価・感想・捜索掲示板での紹介をライジングカバンストラッシュ欲するグレン×グレンです。






 本日はちょっと短め


黙示覚醒編 第十七話 冥革接戦

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クラウディーネ・ドゥルカンナインの攻撃は、非常に激しい。

 

 かつての二天龍の宿主が激突した際、割って入りそして打倒した女傑。その力が弱いわけがないと分かってはいた。

 

 だからこそ、この苦戦は当然の結論だ。

 

 氷で出来た二体の龍は、歴代二天龍の禁手でも楽には倒せない敵だ。これでは当時の宿主は苦戦するだろう。

 

 そして、そこにクラウディーネの猛攻が迫る。

 

 至ったことで本人の性能も一段向上しており、その猛攻はとても激しい。彼女が女王(クイーン)の駒で転生しているとはいえ、それを差し引いても凄まじい力の持ち主だ。

 

 更に神聖血脈で具現化される氷の兵団。いうなれば、質と量の比率が異なる三つの力で攻撃を仕掛けているわけだ。

 

 これに対し、僕は龍騎士を率いて何とかしのいでいる。

 

 龍騎士団の多くをもって氷の兵団に対応し、魔剣を持った龍騎士達で氷の龍に相対。そして僕自身はクラウディーネと激突している。

 

 不幸中の幸いは、クラウディーネは攻撃の起点を氷でなしているというその一点。ゆえに対氷の聖剣を創造することでしのげている。

 

 だが、このままでは削り殺されるのはこちらの方だね。

 

「この程度? 違うでしょう? もっと本気を見せてみなさい!!」

 

 その証拠に、クラウディーネの氷の剣は、次々に僕の聖剣を砕いていく。

 

 対氷の聖剣にも関わらず、もはや気休めになってしまっている。流石は神滅具(ロンギヌス)といったところか。

 

 それでもしのげているのは、残神(コスモス・ボルト)のおかげだろう。

 

 実際、クラウディーネも感心しているようだ。

 

「……残神は禁手ほど強くないって聞いたけどね。やるじゃない」

 

「それはどうも。まぁ、僕の場合はちょっと特殊なんだけどね」

 

 実際問題、僕はこの観点でいうなら反則に近い。

 

 なにせ、魔剣創造(ソード・バース)を持つだけでなく、禁手の影響で聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)を疑似的に獲得している。

 

 必然として、僕の残神は二つの禁手の残滓を統合している。厳密には二つの禁手を同時に使うことはできない複雑な事情もあって倍とは言わないけど、それもあって九成君よりは出力は高い部類だ

 

 だけどそれとて、神滅具には及ぶはずもない。

 

 ……実を言えば、勝ち目がないわけじゃない。この残神の本領を発揮すれば、クラウディーネに届く自信がある。

 

 だが同時に、それはクラウディーネとの一対一の前提だ。

 

 彼女の神聖血脈、そして禁手。その波状攻撃を凌ぐには、どうしても今の状態に徹するほかない。

 

 はっきり言って、クラウディーネは僕にとって相性が悪い。より正確に言えば、残神の本領を発揮しづらい。

 

 彼女を倒すには龍騎士の禁手では困難で、削り殺される可能性が大きい。だが倒す可能性が大きく増える聖魔剣の場合は、逆に彼女の本領で圧殺される方が早いだろう。つまり僕にとって、不利にしかならない二択を押し付けられているわけだ。

 

 だけど、只でやられるつもりはない。

 

 ここで臆して倒されるような腑抜けは、リアス・グレモリーの眷属にはいないのだから!

 

「……よっし見つけたわよっとぉっ!!」

 

 その瞬間、氷の兵団を薙ぎ払って誰かが突貫する。

 

『スキルヴィングディストラクション!』

 

 更にその蹴りが、氷龍の片割れにヒビを入れて100mは吹き飛ばした!

 

 か、彼女は―

 

「女神のご加護はいらんかねー? 今なら無料で大サービス!!」

 

 ―リヴァさん!

 

「リヴァさん、九成君はいいんですか?」

 

「安心しなさい木場君。先生、これでも空気は読むの。たっぷり因縁キャラが出かけているなら、バランス重視でバランスとるのが私の……愛!!」

 

 僕にそう答えながら、リヴァさんはポーズをとりながら着地する。

 

 その瞬間、龍脈から力を引き出してオーラを放つ砲台がそそり立ち、兵団や氷龍を釘付けにする。

 

 そんな芸当をすぐさま成し遂げた彼女は、状況に気づいて駆けつけてくる冥革連合の戦士達に向き直る。

 

「さぁ、女神さまの露払いよ! 見合った大一番を期待するわ!」

 

「ええ……期待に応えます!」

 

 ああ、これならできる。

 

禁手化(バランス・ブレイク)双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビトレイヤー)!!」

 

 聖剣創造ではなく魔剣創造の禁手に切り替え、僕は聖魔剣を握り締める。

 

 その光景に、怪訝な表情を浮かべる者もいるだろう。

 

 だけど、これこそが今の僕の完全最高。

 

 何故なら―

 

夢幻召喚(インクルード)!!」

 

 ―これが、僕の最強なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 激突する戦場の一角で、成田春奈はヴィールの猛攻を迎撃する。

 

 ヴィール・アガレス・サタンの神聖血脈は、聖呑む魔王。

 

 魔力と聖なる力を融合させる、いわば聖魔剣と酷似した自己強化。彼自身が真魔の駒を使っていることもあり、本領を発揮した彼は魔王すら超える。

 

 その猛攻に、春奈は食らいつけていた。

 

「……腕を上げたな。だが、俺の方が更に鍛え上げているぞ!」

 

「分かっています! そんな貴方だからこそ……私は、今でも敬愛しているんです!!」

 

 その猛攻に食らいつけるのは、ひとえに春奈の努力の賜物だった。

 

 懲罰メイドとしての業務を受けながらも、春奈は鍛え続けてきた。

 

 幸か不幸か、リアス・グレモリーは眷属含めて自己研鑽を欠かさない。そしてその鍛錬に参加させてもらうこともできた。

 

 ヴィール・アガレス・サタンの眷属として生きていた頃、成田春奈は英才教育を受けていながらも、根幹となる芯を見失っていた。

 

 九成和地のもとに戻った時、成田春奈は懲罰メイドの業務など鍛錬だけにはいきれなかったが、根幹となる芯は取り戻した。

 

 ゆえに、成田春奈は成長し続けてきた、それは決して、今までの自分に見劣りするような速度ではない。

 

 まして、神器は所有者の思いに影響を受ける。かつて芯を失っていながらも消え去っていないがゆえに至った以上、力をかき集めたうえで芯を取り戻した春奈はさらに強くなっていて当然。だからこそ、食らいつけている。

 

 だが同時に、このままでは削り殺されかねない状況になっているのもまた事実。

 

「……やはり、お強いですね」

 

 そう、感嘆を覚えるほかない。

 

 狂気そのものといえる自己研鑽。その圧倒的な成長速度と理解・吸収。そして研鑽と研究により高まった、超越者にすら届くだろう肉体。

 

 間違いなく、若手悪魔としては最強。覇を超えた極覇龍に至ったヴァーリか、覇を克服したロンギヌス・スマッシャーを放つイッセーぐらいでしか勝ち目はないだろう。

 

 だが、引けない理由は自分にもある。

 

「折れませんよ、私は!!」

 

 吠え、そしていまだ凌ぐ。

 

「和っちは因縁に決着をつけようとしている。私はそんな和っちと一緒に脅威に立ち向かいたい。……それが、貴方が支えてくれたから守り抜けた私の芯」

 

 そう、今でも感謝している。

 

 踏みにじられながらも折れなかった心は、だが同時に芯を失っていたがゆえに儚かった。

 

 そこに添え木をくれ、和地の前でカズヒが思い出させてくれるまで、支えてくれたのがヴィールだ。

 

 敬愛している。尊敬している。今でも主であると思っている。

 

 ゆえに、彼の前で情けない姿は見せられない。

 

 九成和地と一緒に、誰かを守れる者でいたい。

 

 その願いを取り戻しておきながら、そこから情けなくなるなどありえない。

 

 愛しく思う和地にも、師匠といえるカズヒにも、主君たるヴィールにも。

 

「――胸を張れる自分だと、例え死のうと証明する!!」

 

 ただその一念をもって、磨き上げた全てをもって食らいつく。

 

 その猛攻を捌き反撃すらたたきながら、ヴィールは小さく微笑んだ。

 

「―安心しろ。お前は今でも、俺の誇るべき宝だとも。胸を堂々と張るがいい」

 

 その言葉と共に、ヴィールは春奈の攻撃を弾き飛ばす。

 

 踏み込み拳を打ち出す速度は、春奈が態勢を立て直すより遙かに早い。

 

「だが、勝つのは俺だ!!」

 

 その拳は、躊躇することなく春奈の胸部を貫通する。

 

 余波で上半身が吹き飛ぶが、さらにヴィールは魔力すら解き放ち更なる破壊の嵐を放出させる。

 

 成田春奈の神聖血脈は、不崩壊之主柱(こわれずのみはしら)。意志力を根幹として、炎と共に再生する能力。

 

 いわばフェニックスの不死に近い。ゆえに対応策は単純であり、削り続けることで心身を消耗させること。もしくは神や魔王の如き一撃をもって跡形もなく吹き飛ばすこと。

 

 ヴィールが行ったのは後者。単純に自らが出せる中でも最高峰の一撃をもって、春奈を吹き飛ばすという単純な攻撃。

 

 間違いなく神や魔王すら深手を負うだろう一撃を放ちながら、ヴィールは静かに問い質す。

 

「これで、終わるのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……いいえ、まだです!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦いは、未だ終わらない。

 




 最近になって少しずつお気に入り登録が増えてきているのはちょっとうれしい今日この頃。この調子なら高評価も増えてくるかな……と期待しています。
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