好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
高評価・感想・捜索掲示板での紹介をカーディナル・クリムゾン欲するグレン×グレンです!
Other side
ヴィール・アガレス・サタンに食らいつく成田春奈。
その執念による猛攻が、自身の奥の手を出せる段階に繋がったことにリアスは感謝すら覚えていた。
「下がりなさい、春奈!!」
リアスは溜めに溜めた消滅の魔星をもって、ヴィールを倒すことを実行する。
イッセーとの連携技である、
具体的に言えば、同時に六つも展開していた。
たった一つでも龍王に並び立てるグレンデルの肉体を削りに削ったその猛威。それを同時に六つも展開して放つなど、敵からすれば悪夢としか言い様がないだろう。
その絶大な一撃をもって、リアスはヴィールの圧殺を図る。
それに対し、ヴィールは静かに構えをとった。
離脱どころか回避でもなく、迎撃。それが目に見えて分かる。
それを愚行と考えそうになるのを、リアスはすんでで切り捨てる。
目の前の男は、間違いなく冥革連合最強であり、魔王にすら届く牙の持ち主。自分達が戦ってきた中でも、指折りといえるだろう執念の持ち主だ。
そんな男が迎撃を選択した。それはすなわち、出来るという大前提を持てる根拠があることを示している。
ゆえにリアスは警戒する。突破されることを前提に、次に繋げる手段を考える。
……実を言えば、まだ発想段階だが二つほど考えている手札がある。
片方は味方との連携が必須だが、まだ確実性は高い。もう片方は単独で行使可能だが、確実性に難がある。
どちらの手札をとるにしてもリスクがある。
その天秤を考慮しつつも警戒を解かず見据える中、見えた。
……砕け散る消滅の魔星。そして魔力が散る中、疲労を見せながらも五体満足のヴィール・アガレス・サタン。
覚悟はしたが、やはり戦慄を覚える。
そして同時に驚愕も覚える。
何故なら、魔星を砕いたヴィールの周りには、紅い鮮血のような飛沫が飛び散っていたのだから。
その飛沫と力を見て、リアスはヴィールの手札を理解する。
「……
「何を驚く、リアス・グレモリー」
当然と言わんばかりに、ヴィールはリアスに向き直った。
「俺はそういう馬鹿だ。至れるというのなら、至らないことを己に許すことができぬ大馬鹿者だ。ならすべては時間の問題だろう」
「その時間が短すぎるのよ……っ」
リアスとしてもそれを言い返したい。
そもそもヴィール・アガレス・サタンは、己を苛め抜いて鍛え上げることにおいては彼女が知る中で最も徹底している。
自主鍛錬を欠かさず行う自分達ですら、己に課せる鍛錬を実行することにおいては大きく劣るだろう。妥協の文字を腐敗としか読めない、そういう手合いだと分かっている。
だからいつか必ず辿り着くだろう。それぐらいは分かっているが、いつかだとは思っていた。
……自分達が誇る仲間の至った前人未踏。それにこの速度で到達されては、流石に文句の一つも言いたくなるところだ。
ただ、そのヴィールはむしろリアスの方を見て感嘆すら覚えている様子だった。
「驚愕したいのはこちらの方だ。よもや己の星ではなく、眷属との連携で更なる力を獲得するとはな。そういった手法での強化は、俺では中々思い至らん」
リアスが纏っている鎧のことだろう。その力の獲得に、ヴィールは評価を返していた。
兵藤一誠の飛龍を利用し、疑似的に赤龍帝の鎧を装着する。眷属の力を身に纏う連携を、眷属の力を借りることができるリアスが会得する。ヴィールでは発想が浮かびにくい手法だろう。
その辺りをリアスも認識できている為、小さく苦笑しながら肩をすくめた。
「素直に褒められておこうかしら。まぁ、言われてみると私とあなたは逆ではある物ね」
思えば、リアス・グレモリーとヴィール・アガレスは真逆の王といえるだろう。
同胞や眷属を鍛え上げることに余念がない。その一点は似通っているが、そこから先がある意味真逆だ。
王の駒や禁手をもって、眷属や同胞を更に強化していく。しかし同時に、己の強化においてはその狂気もあって己の手でのみ行っていく。それがヴィール。
眷属達の成長に奮起し、己自身も鍛え上げる。そして眷属の力を生かす形で、己の更なる飛躍を遂げていく。それがリアス。
ある意味で真逆の方向性を持つ、自他を含めて研鑽し続けてきた二人の王。
……ゆえにこそ、リアスは覚悟を決めることを決意した。
相容れない存在だ。そのやり方を認めることもない。それがリアスにとってのヴィールだ。
だが同時に、その決意を認めるしかない。
だから、こそ。
「……春奈、援護して頂戴。私も覚悟を決めるしかないようね」
「ちょ!? リアス様、ヴィール様相手に何する気ですか!?」
春奈がそのただならぬ気配に動揺した、その時だった。
「なんだと!?」
その光景に、ヴィールが目を見開いた。
時刻は、その少し前にさかのぼる。
祐斗Side
僕は大きく分けて、三つの手札を持っていると言っていい。
一つは生まれ持った
一つは聖魔剣の副産物といった形で手に入れた、
最後が、ジークフリートとの戦いを終えて手に入れた、五つの魔剣。その全ては伝説級であり、五つの手札しかないともいえるが、聖魔剣を超える突破力を持っている。
そして現段階において、僕は後者二つを組み合わせた戦法が主体になっている。これは聖魔剣と龍騎士団を組み合わせての戦闘が
聖剣創造の禁手である龍騎士団は、必然として手数に限定すれば聖魔剣と同等であり、数による波状攻撃で質を多少はカバーできる。そこに一撃の威力を五つの魔剣で補い、更に龍騎士達に呪いを担当させることで、伝説の魔剣をなるべくローリスクで使用できる。これがあまりに効率的すぎるのだ。
聖魔剣を利用する形で対応する方法も編み出してはいるけれど、これには限度がある。何故なら魔剣は五本持っており、聖魔剣と併用すると一本ずつが限界だ。
突破力だけは劣るが対応力は互角。かつ数を用意できる龍騎士団。こちらの方が五本の魔剣を同時に使いつつ、別の龍騎士達でカバーしながら多様性も確立できる。そういう意味では、基本形である騎士団創造の通常禁手が如何に高水準だったか思い知る。
更に僕の
セイバーとしての彼は、アーサー王伝説における聖剣を泉に返した伝承が主体だ。その結果として、高い拠点防衛能力と限定的なエクスカリバーの運用能力を獲得している。
つまり、エクスカリバーを三回使う形で、人数差に対抗しやすい防衛線を行うのが本領の英霊だ。更に夢幻召喚の適性から、リロードを可能とするのも大きい。
総じて今の僕は、聖魔剣という前代未聞のイレギュラーを死にスキルとしている。聖魔剣以外の強大な手札が大きすぎ、聖剣創造の亜種禁手の方が使いやすくなっているのだ。
……だからこそ、僕の選択肢としてそれを見つめ直すことを選ぶのは、自明の理だった。
「どうするのかしら? 炎の聖魔剣より、グラムの方が効果的じゃない?」
そうクラウディーネすら言ってくるのが困ったものだ。
数の暴力こそリヴァさんの援護で抑え込めているが、それでも氷の龍と共に襲い掛かるクラウディーネは難敵すぎる。
純粋に、聖魔剣では出力が足りない。それほどまでに、敵の力量や才覚は天元突破を果たしている。
それを、ここで一気にひっくり返すとしよう。
目を伏せ、そして僕は一手を構成する。
既に仲間が道を切り開いた。そして僕は、彼らと並び立てる者でいたいと心から願っている。
ゆえに、ここで一気に追いかけよう。
切り開かれた道を進むことは、道を切り開くより簡単なのだ。聖魔剣という未知の道を開いた者として、イッセー君や九成君には負けてられない。
その決意と共に、透き通った鋼色の飛沫を撒き散らせる。
「!? まさか―――っ!?」
クラウディーネがそれを悟る共に、僕はそれを開帳する。
「……
静かな声で、僕はそれを解放する。
展開されるは、聖魔のオーラを融合させた剣の鎧。
聖魔の融合、剣を振るう鎧騎士の具現。
僕が至った二つの禁手の特性を持つ、僕の新しい領域。
そう、これこそが、僕の
さぁ、どうか手を貸してほしい、同志達。
君達の願いが籠った力で、僕は幸せな生活を送る為に、今の仲間達の脅威を切り払う!
「
静かに、僕は反撃の狼煙を上げる。
これが聖魔剣の新たな領域。神滅具すら屠る剣の極致を見せてあげるよ。
木場の残神はここからが本番です。
そしてヴィールもまた残神。「こいつが到達しないわけないだろ」という指摘もいただきましたので、厄介な残神を獲得させましたのでこうご期待!