好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
高評価・感想・捜索掲示板での紹介を約束された勝利の剣級に欲するグレン×グレンでっす!
さぁ、ベリアル編もどんどんクライマックス!
和地Side
な、なんだあれ?
リゼヴィムが変身しているだろう、仮面ライダーサウザイアー・リリン。それが今、何かに殴り飛ばされた状態から体勢を立て直していた。
問題はその後。それを追いかけるように出現した、見覚えがない龍の鎧。
おそらくはイッセーだ。だが有機的かつ黒い部分が多々見えるフォルムは、明らかに別形態。それにオーラも、何度かやっていた覇龍のそれすら超えている。
何がどうしてああなった!?
「……あ、九成君達じゃないか!?」
と、サウザイアー・リリンが吹っ飛んできた方向から、聞き覚えのある声が。
っていうかイッセーの親父さん達じゃないか!? それもヴァーリまでいる。
「無事でしたか!」
不意打ちが襲い掛からないよう、素早く障壁を展開してカバーしつつ俺は急行する。
流石に不意打ちをしている余裕はなさそうだが、伏兵がいる可能性はあり得るしな。油断しない油断しない。
とりあえず俺達が合流すると、リーネスが素早くご両親の体を確認していた。
「……動かないでくださぁい。自爆術式やクリーチャーかが仕込まれているか、まず確認しますからぁ」
「「……え゛」」
リーネスの警告にお二人は凍り付くけど、その可能性も確かにあったな。
リゼヴィムは既に前科があるし、ミザリはそういうの積極的にやりそうだし。まぁイッセーの前でやってなかった辺り大丈夫だろうが、念には念を入れないとな。
お袋もそれに思い至ったのか、顔面蒼白で淡々し始めた。
「えっと、鶴羽は聖杯が使えたよね? 周囲は私と和地で警戒するから、手伝ってあげて?」
「そ、それもそうね! 和地、オトメも含めて任せた!」
「任された!」
鶴羽にそう返すと、俺は素早く周辺を警戒する。
とりあえず、今俺達に仕掛けようってやつはいないようだ。どこもかしこもそれどころじゃなくなっている。
あと大王派の
「まぁ、今更口封じしても遅いから大丈夫……か?」
「……何を言うか。妾達はアザゼル元総督の要請で来たのじゃが?」
俺のつぶやきにそんな返しをしたのは、空から舞い降りた幸香だった。
途端に大量のポリ窒素が邪龍達に襲い掛かり、爆殺の乱れ撃ち状態だな。
そんなことを片手間で済ませながら、幸香はこちらに振り向いた。
「ふむ、どうやら身柄を保護することはできておるようで何より。……仕込みがありそうじゃな、梔子!」
瞬時に状況と懸念を理解した幸香は、妹の名を呼びながら指を鳴らす。
すぐさま、素早く梔子がこっちに現れた。……忍者か
「無論です、お義姉様。精査の支援をさせていただきます」
「助かるわぁ。肉体変質系は鶴羽と一緒にやるからぁ、強制自殺といった精神干渉系の処置がされてないかお願いねぇ?」
リーネスと鶴羽、そして梔子が分担して親父さん達の体を調べる中、俺とお袋は幸香と手分けする形で警戒を続けている。
「……まさか、こんな形で幸香ちゃんに会うだなんてね」
「ふむ。そういえば母上が日美子の頃の付き合いなのがお主であったな。乳龍帝や母上のところでは、因果がおかしな形で紡がれる物よ」
そういえば、お袋は幸香を見たこともあったな。
積もる話はないだろうが、ここは俺が建設的に状況を把握するべきか。
「とりあえず、お二人とも。……今ぶっ飛ばされてる連中とかからどの辺りまで聞いてますか?」
リゼヴィムやミザリのことだから、誤解を招きそうな説明をして家族関係を歪ませる……とかが簡単に予想できる。そこまで知ってしまっていることに頭痛を覚える。
まぁ、現状から見るとその心配はないだろうが。ただ事態が急変しすぎているから、誤解があるかもしれない部分とかをきちんと考慮しておかないとな。
「正直なにがなんだかさっぱりだよ。でも、あいつがイッセーだってことは何を言われても分かってるさ」
「ええ。私達のちょっと困った、でも大好きな息子よね」
……凄まじ過ぎる。
俺は今、聖人君子を見ているのだろうか。そんな気持ちになりそうだ。
たまにこっちに気づいた邪龍が来たりしてなければもっとよかったんだが。幸香がしっかり爆殺してくれているけど、攻撃が飛んでくるから俺も障壁を張る必要があるんだよ。浸れない。
まぁ、リゼヴィムやミザリによるそっち方面は失敗したようだ。これは良い事だな、うん。
「しかし、赤龍帝……いや、兵藤一誠のあの鎧はなんじゃ?」
幸香もイッセーのあの鎧は気になっているようだな。
実際なんだ? さっきからリゼヴィムと壮絶な戦いを繰り広げているが、攻撃が普通に通っているぞ。あと、性能においてもサウザイアーになっているリゼヴィムと割と戦えているし。
かなり気になるあの鎧だが、それに対してヴァーリが肩をすくめていた。
「どうやらオーフィスやグレートレッドの影響が、本格的に出てきた姿のようだ。リゼヴィムの
おいおい、冗談だろ。
あいつはどこまで進化するんだ。一周回ってちょっと寒気すら覚えてきたぞ。
力押しで天敵を完全攻略しやがった。これはイッセーが凄いのか、それとも赤龍帝の籠手が凄いのか。
「
「純粋な性能で既にリゼヴィム皇子は上回れている。それでも戦えているのは彼が超越者たる所以か、それともサウザイアー・リリンの性能あってのことか」
ヴァーリと共にディハウザー・ベリアルはそう感嘆の声を上げている。
つまりだ。今のあいつは、カタログスペックなら超越者の領域に到達していると。
……あいつが異形に関り異能に目覚めたの、去年の春だったよな?
「インフレバトル漫画の主人公か」
俺は思わずそう言うしかないが、それに対してアーシアは目に涙すら浮かべながら強い想いを秘めた表情をイッセーに向けていた。
「でも、そんなイッセーさんなら負けません。必ず、勝ちます! ファーブニルさんが繋げてくれました!」
状況はさっぱり分からないけど、ファーブニルも何かしていたのか。
……まぁ、それはこの際いいんだよ。
重要なのは、このまま押し切れるかだが……っ!
「……ぐ……っ」
「ようやく慣れてきたぜぇ!」
攻撃のリズムが、少しずつだがリゼヴィムに傾き始めている。
やはり、そう簡単にはいかないか。
となると、やるべきことを考慮すれば―
「―ディハウザー・ベリアルさん。この場は信用していいんですかね?」
俺がそれを確認すると、何故かアーシアが頷いた。
「大丈夫だと思います。先ほども、クリフォトが作ったフェニックスの涙を無力化してくださいました」
「……あのドライバーやプログライズキーは複雑故、解析が間に合わなかったがね」
なるほど。となれば削れば勝てると。
よし。
「おいヴァーリ。そもそも介入しなくていいのか?」
「……あれは今、兵藤一誠の相手だろう。龍の逆鱗を踏み抜き、そして今戦っているのだから」
ふむ。
ドラゴンの誇りというやつか。まぁ、つけるべきケリってことなんだろうが。
ただ悪いが、そこまで考慮してられる事態でもなさそうなんでな。
「悪いが俺はTPOは弁えるんでな。優先順位を完全度外視する気はない」
俺はそう言うと、肩をすくめながら歩き出す。
「今どきの特撮は、悪の黒幕にはみんなの力で挑むもんだ。おっぱいドラゴンにはその辺を理解する度量が必要だと思うけどな?」
そのあたり、優先順位ははき違えない。
ディハウザー・ベリアルが味方と考えていいなら大丈夫だろう。そしてイッセーはどうも反撃を喰らっている状態だ。
となればやることは単純だ。
「……それでいいなら見守ってろ。悪いが俺は介入する」
仲間の命がかかっているし、何より俺達は対テロ部隊だ。
その辺り、折り合いはつけたうえでやらせてもらう。
イッセーSide
くそ、ちょっとまずいぞ。
リゼヴィムとの闘いだけど、少し苦しくなってきたかもしれない。
リゼヴィムだけなら勝ち目はあった。超越者なだけあって確かに手強いけど、今の俺なら攻防共に上回っている。持久戦はいつものことで自身が薄かったけど、ディハウザーさんが涙を無価値にしてくれたから勝ち目はある。
なのに……っ!
「危なかったぜぇ……
攻撃が……当たらない……っ!
打撃の全ては回避され、リゼヴィムの攻撃が確実に俺に当たっていく。
因果律を読めるから対応はできるけど、その瞬間に因果は変わって攻撃が入る。攻撃を当てる時も似たようなことになっている。さっきからそれが、どんどん増えて言っている。
理由は分かる。サウザイアーだ。
一瞬で億を超える行動パターンを割り出して、最適解を導き出す。つまり、奴は因果を予測できる。
それに慣れてきた途端に、リゼヴィムと俺の戦いはワンサイドゲームになりかかっている。さっきから俺ばっかりがダメージを喰らっている。
攻撃そのものは致命傷じゃない。龍神化はそれだけ凄く強化されていて、リゼヴィムでも大技ぬきじゃ鎧を壊せない。
だけど、これは長時間使えない。
今までだってそうだった。禁手も至ってから少しの間は、一日一回で三十分ぐらい。三叉成駒や真女王も、なりたての時は短時間が限界。そのどれもが、何度もトレーニングをしたりアドバイスをもらって少しずつ伸ばしてきた。俺は根本的に才能がないから、どうしてもそういうところで粗がでる。
だがリゼヴィムは装備と地力が違う。フェニックスの涙をディハウザーさんが無価値にしたとはいえ、ダメージが溜まらないなら意味がない。
「こなくそ!」
咄嗟にアスカロンを射出してみるけど、サウザイアーの予測演算はそれを読んでいた。
素早く回避するだけでなく、そのまま柄を握って回転。勢いを殺して着地しやがった。
「ま、ずるいなんて言うなよ? お前さんだってオーフィス達の体や、そもそも
「この……野郎……っ」
俺は悔しくて歯を食いしばるけど、かなりまずい。
そろそろヤバイ。っていうか、なんか体中が痛くなってきたぞ。
背中に寒気が走ったとき、リゼヴィムは離れたところから右腕を振りかぶる。
「あ、躱すと刺さっちゃうかもよ?」
やばい。こいつ……アスカロンを投げる気か!?
畜生! 反撃する時間が―
「―――いや、させると思うか?」
『マグネティックスターブラストフィーバー!』
―ないと思った瞬間、その蹴りがリゼヴィムに襲い掛かった。
この攻撃、九成か!
「九成!?」
「よぅイッセー。悪いが俺も参加させてもらうぜ?」
九成はそう言うと、全武装を展開してリゼヴィムを牽制。一瞬の隙をついてアスカロンを分捕ってから戻ってきた。
「……へぇ~。ここで
首をかしげるリゼヴィムに、九成は肩をすくめながらアスカロンを俺に突き出す。
「わざわざご丁寧に一騎打ちしている場合かよ。こっちはただでさえ勢い余って殺さないように、手加減までしなきゃいけないんだぞ?」
「う、うっせえよ! それこそお前、ミザリ達はどうしたんだ?」
俺はそう言うけど、九成は肩をすくめていた。
「モデルバレットは倒した。リゼヴィムはそっちはノータッチだが、優先順位ははき違えないさ。……カズヒねぇにも怒られそうだしな」
……確かに。
カズヒは起こりそうだな。あいつ、そういうのにかなり厳しいし。
自分にも基本的に徹底するし、出来なかったら後で反省するからなおさらだよなぁ。
それに、このまま時間切れで負けるってのはもっと嫌だな。
……よし。
「力貸してくれ、九成。あいつはここでぶちのめす」
「当然だ。この好機を逃す気はないし……」
仮面越しに、九成の怒気はかなり跳ね上がっている。
ハハッ。実の両親誘拐された、俺並みに切れてんじゃねえよ。
「あの二人にここまでの危害を加えられて、俺もかなりキてるんだ」
これも、父さんと母さんの人徳かな。
ったく。これは本当にいい両親を持ったよ。
「出し惜しみなしだ。文字通り全力でぶちのめすぞ!」
「ああ! 残ってる力、全部叩きつけてやるぜ!!」
九成に頷き、俺は拳を握り締めて走り出す。
「上ぅ等っ! 返り討ちにしてやるぜぇっ!!」
吠えたなリゼヴィム。……やれるもんならやってみやがれ!!
サウザイアー・リリンはぶっちゃけると、ベリアル編でリゼヴィムを盛るために作ったといっても過言ではありません。
個人的にD×D原作第四部は、リゼヴィムラスボスでよかったと思う。
次回、奴が来るぜぇ……っ