好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
高評価・感想・捜索掲示板での紹介をスフィアライザー級にほっすぐグレン×グレンです。
ベリアル編もこれにて終幕! ここから地獄が連続で訪れます!
和地Side
吹き飛ばされる奴らを確認しながら、俺田ちは体勢を立て直す。
「……調子に、乗りすぎたわね。……ま、私の役目は、終わって……」
崩れ落ちるパシパエ=カイニスは、そう言い残し消滅する。
聖杯を利用して、フローズヴィトニルの量産ラインができているという事か。油断できないな。
だが、リゼヴィムは死んではいない。
……後ろにあった山が吹き飛ばされ、そのままさらにいくつもの山が吹き飛んでるんだがな。どんな破壊力だ。
むしろあいつよく生きてるな。リゼヴィムが凄いのかサウザイアーが凄いのか。まぁ、どっちもだろうが。
さて、とりあえずだ。
「散々ボコったから落ち着いたか? 処刑の映像とか処刑執行人にできるかとかは意見具申するから、まずは取り押さえるぞ?」
「……そうだね。そろそろ兵藤一誠も危険域だろうしね」
俺がヴァーリを促すと、ヴァーリもイッセーを見ながらそう答える。
既にイッセーは崩れ落ちている。まだ意識は保っているようだが、どうやら消耗が激しいどころじゃないらしい。
カウンターで何かを喰らったか。過剰出力で覇に匹敵する損耗を受けたか。どちらにしても、これ以上は命に関わるな。
「こ……の、く…そ……がぁ……っ」
リゼヴィムは既に死に体だ。意識は飛んでないし倒れてはいないが、逆に言えばそれが精いっぱい。
となると、だ。
「まずは意識を奪うぞ。何かされてからじゃ遅い」
俺はそう答えながらショットライザーを構える。
真正面から神器無効化能力を超える神器使いのヴァーリをオフェンスにするのが効果的だ。万が一勢い余ったときに後ろから撃つぐらいの勢いで俺がフォローに回るべきだろうしな。
とはいえ、警戒するべき要素も数多い。さっさと終わらせ―
『これは真剣に残念だね』
「よくいう。こちらの方が嬉しいだろうに」
―そんな声が届き、リゼヴィムの胸から腕が付き出した。
「……ぬかった」
思わず、そんな声が俺の口から漏れる。
ああそうだ。俺達がリゼヴィムを殺さないのは、殺せないのが正しい。
なぜなら、リゼヴィムが死ぬとトライヘキサの復活が一気に加速するから。トライヘキサの封印が解除されないことを願う側が、開放を加速させるわけにはいかないわけだ。
奴は自分が死んだ時、己の魂をトライヘキサ復活の生贄にするように仕込んでいる。魔王すら超える悪魔たる、超越者の魂なんて生贄には素晴らしすぎるだろう。封印解除が三弾飛ばしで進むことは間違いない。
だが、同時に封印を解除したがっている側からすれば逆になる。
もちろん、リゼヴィム・リヴァン・ルシファーは今の
だからこそ、速攻でリゼヴィムを生贄にするわけがない。それはあまりにリスクや失うものが大きすぎる。
裏を返せば、それ以上のものが失われるのなら、それより先に行うだけの手段ではある。
リゼヴィムの周囲を障壁で張っていなかったのはこちらのミスだ。うかつすぎた……っ!
「……おぃ……ぉい。そう、来るか、よ……」
震える声を出すリゼヴィムに、その胸を拳で貫いたアルケードが首を横に振る。
「悪いな、リゼヴィム皇子。主命なうえ、実際に必要だ」
アルケードが動いたということは、やはりミザリか。
『ゴメンね父さん。僕も悲しくなる為だけに父さんまで殺すのは躊躇ぐらいあるよ? ……ただ、この状況下だとねぇ?』
通信越しに苦笑しているミザリの声が聞こえる。
「誠明……っ」
お袋が声を震わせているが、それはそうだろう。
お袋にとって、ヒマリやヒツギの記憶や知識は曖昧だ。二人にとってお袋の記憶が曖昧であるのと同じだと考えればいい。夢を見ているような感覚である以上、実感としてミザリを見据えたことはないのだから。
フォローしてやりたいが、今はそんなことをしている余裕がない。
どうする? 今更過ぎてリゼヴィムは無理だ。となればトライヘキサの撃破と言いたいが、さすがにこの戦力では返り討ちが関の山だ。ベターな選択肢は撤退戦の開始が打倒だろう。
最適解を探しながら、周囲を確認して退路の確認をする。その間にミザリは、通信越しにリゼヴィムに別れの言葉を投げかけている。
『まぁ、プランはしっかり通すよ。例の件もあるから、まぁベストじゃないけどグッドにはなるんじゃないかな?』
「……ぅ…へぇ……。ま……最悪じゃない、だけ、マシ……かぁ……」
力なく空を見上げながら、リゼヴィムは口元に笑顔を浮かべている。
「ひぃひゃひゃひゃっ♪ 頼むぜ、トラ……イヘキ、サちゃん♪ いざ、異世界に悪意を齎し……て……ぇ……~………」
その手が力なく垂れ下がり、リゼヴィムは絶命する。
その瞬間、俺は一つだけ閃いた。
判断は一瞬。隙は無いが、強引にこじ開けるポイントはある。
何故ならリゼヴィムがいる。アルケードはリゼヴィムに腕を突き刺して抜こうとしているが、それゆえにリゼヴィムを基点として死角が生まれている。
考えている暇はない。今後を踏まえれば、ここで何もしないという選択肢はない。ただ説明すれば必ずアルケードに警戒される。
ゆえに―
祐斗Side
僕がリアス部長と合流を試みていると、何かのオーラが急激に高まっていく。
寒気が酷い。なんだこの、圧倒的な本能的恐怖は。
今まで色々な相手と戦ってきて、そのオーラを悟り畏怖したこともないではない。ただ、その中でも明らかに飛びぬけて恐ろしい感覚を覚えている。
まさか、これは……っ!
「なんだと!?」
ヴィール・アガレスも驚愕している。
あの男ですら驚愕するだけのオーラ。ただ者であるわけがない。
となると、やはり間違いないのか。
「……リアス部長!」
僕が駆け付けながら声をかけると、驚愕していたリアス部長も振り返ってくれる。
「祐斗! それに、リヴァも!」
「リヴァも! そっち大丈夫なの!?」
成田さんもすぐに気づいてくれた。
そしてリヴァさんも少し表情を引きつらせながら、素早く部長達と合流する。
「モチのロン……なんだけど、ちょっとこれはマズいわね」
リヴァさんですら言うほどのことか。
もはや確定といっていいだろう。これはつまり―
「部長、これは最悪の事態ですね」
「ええ。まず間違いなく解放されたのでしょう」
―トライヘキサの封印が、解けたということだ。
龍神クラスに匹敵するとされる、黙示録に記されし獣。かの聖書の神ですら封印が限界だった化け物。並みの神なら一度で死にかねない反動の禁術を、幾重にも幾重にもかけることでやっと封印された猛威。
気配だけで分かる。これは無限だったオーフィスや、かのグレートレッドとも渡り合える化け物だ。
なんてことだ。間に合わなかったというのか……っ
ただ、開放を試みていた側であるヴィールもいぶかしげな表情を浮かべていた。
「……おかしい。今までの封印解除ペースから見て、ミザリが本腰を入れたにしても早すぎる」
なんだって?
彼の発言が本当なら、封印解除は阻止できる余地はあったという事か。ミザリがすべての聖遺物を封印解除に回していても、この戦闘で開放されないということになるからね。
となると、リゼヴィム・リヴァン・ルシファーが戦死したのか?
あの男が、自分が死んだ時に封印解除の生贄になるようにしているとは聞いている。だからこそ、殺すことだけはできないという状況で僕らも動いていた。ただあの男は超越者である以上、殺す気で仕掛けなければ勝ち目を見出すことも難しい相手ではある。
……ただ、ヴィールの方は雰囲気がおかしい。
「もしや、そういう事か? ……ええいっ!」
何かに気づいたような彼は、苛立たし気に舌打ちをする。
「……全軍撤退! 遺憾ながらこの都市を放棄する!!」
その瞬間に放たれた声に、僕達は一瞬呆気にとられる。
「な、逃げる気!?」
リアス部長はそう声を飛ばしながら魔力も放つけど、ヴィールはそれを拳で粉砕する。
その表情には珍しく焦りの色がある。彼にとっても相当の事態になっていると見るべきか。
「すまんがそうさせてもらう。ここで対応を誤るわけにはいかんのでな!」
後退しながら部下によって転移魔法陣を受けつつ、ヴィールは視線を成田さんに向けた。
「決着は次の機会にさせてもらう。短い時間だろうが、牙を研ぎ澄ますといい」
「……はい、ヴィール様!」
成田さんが強く頷く中、ヴィール・アガレスは転移していく。
そしてその瞬間、勢いよく何かが吹き飛んできた。
慌てて振り返れば、そこには血を吐いて倒れる九成君の姿があった。
……九成君!?
「和っち!?」
「カズ君!?」
成田さんとリヴァさんが血相を変えるが、僕はすぐに吹き飛んできた方向に警戒を向ける。
あの九成君がここまで吹き飛ばされる。その時点で敵に相当の実力か策があってのことだ。
もしそのままこちらに来れば、激戦になるのは間違いない。
「……ってやば!? そんなのがこっち来るってわけじゃない!?」
リヴァさんはすぐにそれに気づいたようだ。やはりこういう時は頼りになる。
「春奈、カバーして頂戴! 星辰光で治療を行うわ!」
「は、ははははい! 今すぐ速攻で!!」
部長もすぐ我に返り、成田さんを連れて九成君のカバーに向かっていく。
ただ、そのころには僕の視界にとんでもないものが映っていた。
あ、れは……っ
Other side
その性質上、彼らはフロンズ直下。加えて幸香の魔眼もあり、危険度の高い諜報員が忍び込むことは非常に困難。必然として、フロンズ達にとって「度の超えた背信者」が出てこないがゆえに、フロンズはここに移動して行動していた。
「フロンズ様。道間家からの即応部隊ですが、あの配置でよかったのですか?」
文官の一人がそう尋ねるが、フロンズは微笑みすら浮かべながら頷いた。
「だからこそだ。あえて我々に与する派閥以外、それも彼ら側の派閥から派遣すれば、余計な疑心は持たれにくい。付け加えれば、それで草{諜報員の暗喩}がいても責任を背負うのは彼らの方だ」
……道間家側の即応部隊から、D×Dの増援の要請。その際に派閥を道間藤姫の派閥からにしたのはフロンズの案だ。
理由は先ほど述べた通り。これはフロンズにとって、この対応はすべてが「ダメージ削減」に絞っていることも大きい。
初代バアルであるゼクラム・バアルが主導したに等しい王の駒の不正利用。それに伴う形で行われた、レーティングゲームに対する数々の不正。とどめにその隠ぺいの為に行われた、皇帝ベリアルの妹分まで含めた数多くの暗殺行為。
これらがすべて告発された以上、大王派の冬の時代は確実に到来する。無理無茶無謀の三拍子でその打開を試みる気はフロンズにない。そんな極小の勝率にかける余裕がないという認識だ。
ここまでのつるべ打ちがなされた以上、大王派全体が大きく身を切るしかない。下手に抵抗する姿勢を見せればそれだけ反感が強まるだろう。反感を増やして民衆の激昂が度を越えれば、現魔王でも第二の内乱を抑えきれなくなる。そうなれば、悪魔はまたしても滅亡の危機を迎えることになるだろう。
勝利を目指すことは重要であり、敗北を過剰に恐れては得られない者はある。だがしかし、利益も勝算もろくにない状況で勝利を目指す愚行などフロンズは取ろうとも思わない。
悪魔という種族を生贄に捧げる気など皆無。自らの大願成就を投げ捨てるような勝利は論外。ここで余計な被害の発生を選ぶなど、幸香からも見限られるだろう。
ゆえに、フロンズは徹底的に魔王派に配慮した政治戦略を組み立て直している。
九大罪王制度に関しては、大王派からは排出するべきではない。むしろ積極的に魔王派から排出し、大王派からの排出を阻止する方向でいくべきだ。
現場の戦闘関連や、今後確実に起こるだろう不正悪魔の暴走に対応する準備はノアやハッシュを中心に対応してもらう。
まずやるべきは魔王派に合わせることで心理的不信感の排斥。加えてこれを好機として行われるだろう現魔王達による「能力のある者達が見合った地位につけない、家柄重視の現状」の是正を協力しつつ、純血・混血の元から悪魔だった転生悪魔が主体になるように誘導する。最後に要職の選定だ。
もはや大王派は当面の主導権を握るべきではない。ゆえにトップとなる九大罪王に大王派を組み込むことは論外に近い。そして現魔王派との折り合いをつける為にも、要職においても重鎮のポジション―企業で言うならば各部門の部長や支社長―に大王派をねじ込むことも避けるべきだろう。
ただし、主導権は握らないが重要なポジション―企業で言うなら副部長といった副官ポジション。それも副社長といったレベルは可能な限り避ける―は狙っていく。
如何に現四大魔王が好機を狙っていたと言っても、この事態は彼らにとっても予想外。禍の団などの不穏分子に対する警戒も含めれば、注力するべき部分はどうしても絞る必要がある。ゆえにそこを狙い、甘くなる「直接的な決定権はないが、持つ者が無視しにくいポジション」を確保。発言力やパワーバランスは譲りつつも「勝ち目はないが全面敵対は避けたい」レベルにとどめる。
これがフロンズが今後を踏まえて動くべき対応だ。これができなければ、今後の大王派の未来は暗い。付け加えるなら、フロンズや幸香達の大願成就が儚く散りかねない。
その為にも、今後に備えた動きは必要不可欠だ。
「これより運用体制をコードレッドに移行する。レベル5以降の問題は独自に対応してくれ」
「コードレッド!? そ、それほどまでの……直ちに移行します!」
慌てながらも即座に対応する文官に、フロンズは教育や体制確立を進めていてよかったと考える。
かろうじて致命傷を避ける状況は作れるだろう。確立ができなければ、負傷を避けるための対応を行う余地もなかったかもしれない。
とはいえ当面は冬の時代だ。懸念事項もいくつかあるが、そこは何とかしていくしかない。
もっとも、彼らも政治的発言力が地の底に落ちれば黙るしかないだろう。最悪を避ける為の努力が、結果的に望まない形で実った時は肝が冷えた。そこに関してだけは一安心だ。
「……さて、雑念はそろそろ投げ捨てなければ」
そしてフロンズは思考を加速させる。
アザゼル元総督と連携が取れたことで、少なくとも自分達が直接どうこうされる可能性は低くなった。大王派全体の権威失墜は免れないが、自分達を基点に大きく改善を進めるように備えるしかない。不幸中の幸いは、禍の団の動きもあり、現四大魔王の思想からいっても皆殺しのような粛清を
つまり、今後を踏まえれば事態の安定化の為に、自棄を起こしたり下手な考えで暴走する者達を生贄にするべきだ。そのうえで冥界政府の混乱を抑えつつ、禍の団の追撃にも備える必要は重要。
その為の準備もハッシュ主導で進めている。この告発が起こることを前提に、大王派の重鎮達の反応を探って安全牌を選定。「必ず馬鹿な考えで動く者が出るから、それを迅速に鎮圧した方が得」だときちんと伝える。これにより何も知らない者や立場上断れなかった者までが、致命傷を受けることだけは避けれるだろう。
ノアと幸香が既にD×Dを援護しているうえ、それがアザゼル元総督の指示によるものであることは確実に明かせる。それを基点にすれば彼らを安堵させることも、その後の心象悪化の軽減も可能。全てはまずそれら全てを終えてからだ。
ここで倒れるつもりはない。何より、腐敗した貴族達を切り捨てる前に、もろとも潰されるのだけはゴメン被る。
その為の対応プランをいくつか編み出すべく考えこもうとし、しかし力強いノックがなりびいた。
「……コードレッドが発動していると知っているのなら、入りたまえ」
「失礼いたします! ……トライヘキサが、トライヘキサの封印が解かれました!!」
入るとともに即座に伝えられる、簡潔かつ重大な情報。
それにフロンズは舌打ちをする。
「ええい、次から次に……っ」
想定はしていた。だがしかし、このタイミングは想定していても舌打ちしたくなるほどだ。
だがしかし、だからこそ情報を集めて客観的かつ俯瞰的に対応しなければならない。
そう自らの手綱を握るころには、入ってきた文官も多少の冷静さを取り戻していた。
「……なお、封印解除の為にミザリ・ルシファー一派がリゼヴィム皇子を暗殺し、同時タイミングで邪龍アポプスとアジ・ダハーカが離反した模様。情報は錯そうしており、また冥革連合も混乱が見られることから、状況は同時多発的に動いている者と思われます!」
すべてを聞き、そして頭の中である程度の整理をするまで数秒。
その数秒である程度の冷静さも取り戻し、フロンズはため息を一つはいて意識を切り替える。
「どこもかしこも混乱が起きそうだな。……最悪は邪龍アポプスとアジ・ダハーカが、聖杯やトライヘキサの主導権を奪っていることだろうな」
そうなった場合、すぐにでもトライヘキサによる襲撃が起きかねない。
逆にそうでないならまだマシだ。突発的な封印解除とその為の暗殺がある以上、事前に相応の根回しをしていたとしても禍の団も多少は時間をかけるほかないのだから。冥革連合の動きから見ても、その可能性が高い。
だがアポプスとアジ・ダハーカがかすめ取っていたら最悪だ。即座に拠点を襲撃されかねない。
「そうなのですか? いくら何でも、相応の準備は必須だと思いますが」
文官はそう言うが、しかしフロンズには確信があった。
アポプスとアジ・ダハーカが主導権を握れば、そういった駆け引きはとらないだろう。
その確信は、これまでの経験からくる根拠があってのもの。
それを部下にも浸透させた方がいいと判断し、フロンズはあえて指示ではなく説明を選ぶ。
「ドラゴンとは、基本として浅慮なのだ」
「浅慮ですか? 馬鹿や阿呆とかではなく?」
フロンズの言い回しに、文官はきょとんとする。
思慮に対する酷評にしても、あえて浅慮という理由が分からない。
だがフロンズからすればそれが最適解だ。
「悪い意味で純粋と言ってもいいが、浅慮とあえて言おう。奴らがトライヘキサを確保すれば、それをちらつかせた交渉はとらん」
フロンズはそう前置きし、そして伝える。
「タンニーン殿のような例外を除き、彼らは根回しといった布石をもって盤面を作ることを好まない。種族柄なのかそういったものを忌避し、単純な方法で決着をつけたがるのだ」
そういう観点では、暗躍や布石という概念と相性が悪い。
そう、それはどこまでも単純に言うなら―
「良くも悪くも馬鹿でいたがるのだよ。賭けてもいい、今日中にトライヘキサが襲撃を試みたのなら、主導権を握っているのはミザリでもヴィールでもなく、アポプスとアジ・ダハーカだ」
―まどろっこしいことをしないのだ。
多くは語らない。
次回より、物語はルシファー編へと移る……っ