好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 今日も今日とて高評価・感想・捜索掲示板での紹介を欲するグレン×グレンです。

 とりあえず最終決戦の大筋な流れは確定ぎみであり、面白い展開にできそうな気がしないでもない今日この頃。肝心の今の執筆速度が低迷気味なのが困ったもんです。


黙示覚醒編 第三十五話 死闘、トライヘキサ争奪戦!

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕達グレモリー眷属は、日本に転移したうえで太平洋上に移動していた。

 

 トライヘキサの一体がここを信仰ルートとする形で出現して移動中。更に聖杯を保持したアポプスが確認されていることから、こうして出撃体制をとっている。

 

 ……そして今回、僕達は総力を挙げて迎撃態勢をとっている。

 

 五大宗家、妖怪、そして天津神に国津神。各勢力からも派遣できる増援が確認されており、相当の大部隊だ。

 

 冥界政府も当然だが絶大な戦力を投入している。それに関しては、魔王派だけでなく大王派も全面協力の大勢をとっている。

 

 どうやら、バアル宗家を狙ったシュウマ・バアル達の強襲を食い止めたフロンズ達が、大王派の実権をだいぶ握っているらしい。

 

 若手や不正に関与してなかった大王派の者達は、もはやフロンズの意向を無視できない。むしろ彼がそんな者達をフォローし、可能な限り保全に全力したことでカリスマ性を獲得している。身内であるシュウマ・バアルを討ち取り、同調したビィディゼと繋がっていた魔王過激派の情報もリークしたことで魔王派からもある種の好感を獲得したようだ。

 

 そして今回、フロンズ達は人間界側の対応に力を一気に注ぎ込んでいる。

 

 その一環として出撃したサンタマリア級が、今の僕達の待機している地点だ。

 

「……それにしても、やはり凄い設備だね」

 

 サンタマリア級の食堂の一角を待機場所として、僕達は準備をしている。

 

「同感ね。大王派にとって虎の子でしょうに、内部にまで入れてくれるなんて思いませんでした」

 

 ルーシアさんが僕に続いてそう語るけど、そういう意味で本気なんだろう。

 

 大王派にとって大きな手札であるサンタマリア級。そこに魔王派側にいる僕らを入れてでも、トライヘキサをどうにかしなければならない。

 

 ある種のパフォーマンスもあるだろうけど、そうであったとしても本気でなければここまではできないだろう。

 

 あと居住性もかなり高いね。

 

 常駐のクルー以外の居室は二段ベッドの大部屋だけど、裏を返せば常駐のクルーは基本個室だ。これは軍艦としては異例だろう。

 

 娯楽設備も相応に充実している。この手の食堂は基本としてメニューは固定だけど、自動販売の軽食コーナーが設置されているのは驚かされるよ。

 

「……ギャー君、アニル。少し食べといた方がいいと思うよ。これ美味しいし」

 

「……いいソーセージ使ってるな。自販機でここまでの使うか、普通?」

 

 小猫ちゃんとアニル君は、自動販売機のホットドッグに興味津々だ。

 

 確かにいい匂いをしているのは分かる。そしてアニル君が言うのなら、ソーセージはかなりの出来栄えなんだろう。

 

 そこは腐っても大王派。貴族が使うことも前提になっているんだろうね。

 

「でも、イッセー先輩大丈夫なんでしょうか?」

 

 と、ギャスパー君が小さく俯き気味でそう呟いた。

 

 確かに、そこはどうしても心配になるね。

 

 イッセー君なら結局、僕らが止めてもこういう時に動くかと持ったんだけど来なかったし。

 

「意外よね。もしかして、体調が悪化したのかしら?」

 

「もしくは強引に止められたかだね。たぶんだが、九成辺りが「せめて出るタイミングは図れ」とでも釘を刺したんじゃないか?」

 

 イリナさんに続けてのゼノヴィアの言葉に、僕は納得してしまったよ。

 

 彼も色々あってまだ待機だけど、確かに止めたりしそうだね。

 

 九成君も即座の出撃は自制するように言われたそうだ。おそらくその間はイッセー君を止めるだろう。

 

 ……裏を返せば、それが無くなれば出るだろうね。九成君もそこまでは諦めているだろう。

 

 だからこそ。

 

「それまでに終わらせるつもりでいこうか。……そうでもしないと、イッセー君は結局D×D(あれ)を使いそうだしね」

 

「ありえます。でも、そういうところがイッセーさんなんですけどね」

 

 アーシアさんがそう答えて、僕らは思わず苦笑してしまう。

 

 困ったものだと思うけど、それを前提に動きそうになってしまう辺り僕らも染まったものだね。

 

 そのうえで、しっかりダメだと止めに行ける九成君も中々かもしれないな。

 

「ま、我慢できずに出てくる前に何とかしたいもんじゃん?」

 

「そうね。和地も本当にやばくなったら時間を無視してでも出てきそうだし、その辺りは気を付けないと」

 

 ヒツギや南空さんも言っているけど、九成君も基本的に配慮しているだけで有事における独自の判断は全否定しないからね。

 

 最悪、彼は始末書覚悟で出てくるだろう。むしろ始末書を書かずに出れるよう準備をしているかもしれない。

 

「和地はその辺り、割としっかり動きますもの。案外もう、根回ししているかもしれませんわね」

 

「うふふ。九成君も意外とやんちゃしますものね」

 

 ヒマリや朱乃さんがそう語る程度には、僕らも彼のことは分かっている。

 

 彼は確かに社会秩序に配慮するけど、同時にイッセー君とは別ベクトルで無茶をするからね。

 

 ……英雄派との戦いではそれが顕著だったね。あれはかなりの無茶をしていたと今なら分かる。

 

「和っちって基本的に考え続けて更新してるだけで、動きたい理由は昔っから変わらないもの。こういう状況下ならマジでやばくなったら絶対無茶するわね」

 

「なるなる。カズ君、報連相はしてくれるけど、出来ない時は突拍子もなくなるもの」

 

「そういう意味だと、和地君も男の子しているよね。……別の意味でハチャメチャな部分は天然なのが酷いけど」

 

 その時のことを思い出したのか、成田さんやリヴァさんやインガさんが少し苦笑していた。

 

 確かに、彼は恋愛ごとにおいて時々精神年齢が低くなる。更に息を吸うようにというか息を吸う感覚で口説き文句じみたことが出てくるからね。

 

 僕は人から良くモテると言われるけど、イッセー君や九成君の方が大概だと思うね。僕の場合はアイドル的人気だから、本気の恋愛感情では二人の方が遥かに上だろう。

 

「ま、カズもイッセーも暴発しかねないから気をつけろってことだな。……カズヒもそろそろ目を覚ましていいだろうし」

 

 と、ベルナさんが確かにそうだといえることを指摘してくれた。

 

 ……数日間の昏睡から覚めた時には、非常事態の真っ最中。

 

 間違いない。カズヒはこういう時「どう動くか」と「どうやって動くか」を真っ先に考える人だ。

 

 段取りと筋をきちんと考慮してくれるけど、それさえ通ればどんな無茶もやる人だからね。

 

 うん。これは頑張らないと。

 

「……つまるところ、必ず出てくるということね。それまでに何としても負担を減らさないといけないでしょう」

 

 そう前置きし、リアス部長が僕達を見回した。

 

「ロスヴァイセ、結界はどうなるのかしら?」

 

「煮詰められるところは煮詰めましたし、そこから各神話の名だたる神々が協力してくださいました。……決まれば止めることはできるでしょう」

 

 ロスヴァイセさんがリアス部長にそう断言する。

 

 そう、そしてその為の手札もきちんとある。

 

「……よぅ、グレモリーの皆さん。医務室での検査も終わったんで連れてきたぜ?」

 

 と、そこで()()を連れ、ノア・ベリアルが僕達に顔を見せに来た。

 

 そしてノアに連れられた彼女は、興味深そうに船内を見渡している。

 

「これが悪魔の作った船なのね。……もっと見てみたいけど残念だわ」

 

「もう、ヴァレリー! ノア様は派閥的に僕らと対立しているから、迷惑を掛けたらいけないんだからね!」

 

 ヴァレリーさんにギャスパー君が駆け寄る中、ノア・ベリアルはリアス部長に近づくと真っ直ぐに顔を見る。

 

「作戦内容は事前に伝えた通り。ただ、いけるのか?」

 

 そう確認するノア・ベリアルは、少し懸念を見せていた。

 

「こっちも試作兵器まで投入して援護するが限度はある。そっちもやる気は満々だが、赤龍帝、悪祓銀弾(シルバーレット)涙換救済(タイタス・クロウ)は参加してない。……もっかい聞くが、イケるか?」

 

 その確認に、リアス部長はためらうことなく頷いた。

 

 即座の返答にノア・ベリアルが少し目を見開く中、リアス部長は胸を張る。

 

「もちろん。イッセー達に恥じる真似はもうしないと決めているし―」

 

 そう告げ、そして部長は微笑んだ。

 

「彼らは遅かれ早かれ参戦するわ。そういう子達だもの」

 

「……それはそれで面倒そうだがな」

 

 そう言いながら苦笑するノア・ベリアルは肩をすくめてから踵を返す。

 

「ま、問題ないってんなら大王派(俺ら)もベットしてやるよ。どうせ強制的に賭けさせられるなら、勝ち目があって負けても納得できるやつに賭けるのが一番だしな」

 

 そう告げて去るノア・ベリアルを見送ってから、リアス部長は振り返った。

 

 そして見回す僕達も頷きを返す。

 

 敵は強大。だけど、それに臆する者はこの場に誰一人としていない。

 

 それを見届け、リアス部長は微笑んだ。

 

「さぁ、皆。敵が黙示録の獣だろうと、私達の大事なものを奪わせてやる理由はない。……アザゼル達が用意した手札に、私達が繋げるわよ!!」

 

 さぁ、待っていてくれイッセー君。

 

 君はいずれ来るだろう。だけど、最良の状態で君に繋げて見せる。

 

 だから、待っているよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、太平洋にてトライヘキサ迎撃戦が実行される。

 

 いくつかの島に陣取った者達が空を飛び、トライヘキサに随伴する邪龍達と激突する。

 

 多くの者達が高い士気をもって挑むが、しかし邪龍達は決して弱くはない。

 

 量産型ですら中級悪魔クラスでないと危険なレベル。更に量産型グレンデルやラードゥン、偽赤龍帝に至っては、上級悪魔クラスでも単独では厳しい者達だ。

 

 その光景を楽し気に眺めながら、アポプスは小さく呟いた。

 

「さて、リゼヴィム皇子を追い込んだという二天龍は来るだろうか?」

 

 ぜひ来てほしい。そう思う。

 

 アポプスとアジ・ダハーカは、邪龍であることの誇りを持っている。ゆえにリゼヴィム達に見切りをつけた。

 

 リゼヴィム・リヴァン・ルシファーの下の下としか言えないやり口は不満しかない。ミザリ・ルシファーの悲劇を自他ともに味わい尽くすことを大前提とするあり方も楽しめない。それらを利用して共生関係となる禍の団も、あり方として相容れない。

 

 望みとしては異世界という未知に対する挑戦だが、その過程で滅びるのも条件付きで望ましい。

 

 そう、それは邪龍としての完成。その為の敗北なら構わないが、それには英雄との正面激突が必要となる。

 

 目の前の者達も中々に勇猛だが、英雄とは程遠いだろう。少なくとも、自分を一対一で打ち任せる手合いは見つからない。

 

 懸念事項としては大王派だろう。どうも彼らは、数による龍王クラス打倒を視野に入れていると聞く。

 

 圧倒的な物量戦術などという無粋で倒される気は毛頭ないが、しかしそんな戦術を主体にされるのは今日が覚めるというものだ。

 

 もしその程度で切り抜けようというのなら、異世界進出の手土産代わりに邪龍を世界に知らしめるまで。

 

 そう、思った時だった。

 

 ふと気づいたその時、トライヘキサの真下から何かが浮かび上がった。

 

 それは海面から先頭を出すと、そのまま高速でトライヘキサに直撃し―

 

「……ほう?」

 

 その瞬間、連続してトライヘキサを襲う大爆発にアポプスは方眉を上げる。

 

 復活してから、少しは現世の知識も集めていた。

 

 その中には異能も持たない身で人間が海面下数百メートルを先行することもできる、潜水艦の知識もある。近年では巨大な勝手に飛んで爆発する、ミサイルというものを運搬する兵器として使用されているとも。

 

 だが、この程度では牽制どころか気を散らすことしかできないだろう。

 

 そう思ったその瞬間、二の矢が放たれる。

 

 続けざまに飛び上がる球体が破裂し、中から多数の戦力が出現する。

 

 それはDF(ディアボロス・フレーム)と称される人型兵器もあり、更には多数のレイダーもいる。

 

 そしてその中には、チームD×Dの戦士達もいた。

 

 その光景を見て、アポプスは小さく微笑んだ。

 

 前方で防衛線を形成している者達は陽動。そこに可能な限り意識を割かせることで、本命の強襲を可能とする戦術だったのだ。

 

 これはただの異形では思いつかない。転移をするといった方法を選ぶだろうからだ。

 

 だからこそ、アポプスも接近に気づくのが遅れた。

 

 そしてこの位置取りでは、挟み撃ちに近い。

 

「面白い。だが、小細工で倒せるほど私は甘く―」

 

 

 

 

 

 

 

 

 その瞬間、アポプスは背筋に寒気を感じた。

 

 直後、まったくあらぬ方向から大量の砲撃が襲い掛かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 奇襲攻撃を試みようとしたその瞬間、まったく別の奇襲がトライヘキサ達を襲う。

 

 そしてその攻撃が来た方向を見て、僕達から舌打ちをする者が何人も出てきた。

 

「ここで来るか、禍の団!」

 

 誰かがそう言うだけあり、そこにあるのは巨大な飛行船。

 

 リーピ級神器力飛行船。ミザリ直下のアルバートが開発したという、人工神器兵器の一つだ。

 

 それが確認できるだけでも十隻以上。これは、相手も本気という事か。

 

「……さて、三つ巴になるのは厄介だが仕方ないか」

 

 そしてその言葉と共に、こちらの中に突貫する二人の悪魔がいる。

 

 咄嗟に迎撃を行おうとする者がいるが、しかし一手遅い。

 

 一瞬。僕ですらそう形容するしかない速度で、相手は魔力を全方位に放って大王派の悪魔達を蹂躙する。

 

 更にその間隙を突こうとした邪龍達が、四方八方から切り刻まれた。

 

 ……そして両者は合流。更に突撃する戦士達が集まってくる。

 

「悪いが、トライヘキサと聖杯はこちらが頂く。最悪の勝利を得る為にな」

 

「そういう事さ。かかってくるなら全員潰す、そういう方向でいかせてもらうよ」

 

 冥革連合盟主、ヴィール・アガレス。そしてその眷属で唯一残った最後の武闘派、双竜健也。

 

 ここで、来たという事か。

 

「ヴィール様!」

 

 成田さんが炎を纏いながら、ヴィール達と向き合った。

 

 それに呼応するように、離れたところにいたアポプスが笑みすら浮かべている。

 

「取り返そうとするとは思っていたとも。さて、悪魔としてサタンを名乗るその覚悟、どれだけ実力とみあっているか、試してもいいだろうか?」

 

 そう告げるアポプスに、ヴィールは肩をすくめる。

 

 だが、気配と戦意は更に研ぎ澄まされた。そのオーラだけで邪龍達が怖気づいて引き越しになる者を発生させている。

 

「ほざいたな、狼藉者の蛇風情が……」

 

 そう呟きながら、ヴィールは全身から強いオーラを集めていく。

 

 最上級、いや魔王クラスの魔力。更にサイラオーグ氏に勝るとも劣らない闘気。そこに神滅具由来の聖なるオーラすら展開する。

 

 一つ一つが神滅具を高めに高めた領域。そのうえで、ヴィール・アガレスは宣言する。

 

「ならば初手より抜くとしよう」

 

 その瞬間、オーラは鮮血のような紅に染まり―

 

残創(コスモス・メイク)

 

 ―その瞬間、飛沫が弾け飛んだ。

 

 そう、まさにその一瞬。

 

「これが我が残神(コスモス・ボルト)聖魔飛翔(ブラッディ・ビトレイヤー)

 

 周囲にいた邪龍や悪魔達すら、文字通り弾け飛んだ。

 

 それに僕らが目を見張る中、ヴィールは鋭い視線を周囲に向ける。

 

「……挑むのならば命を賭せ、さすれば、万に一つで生を掴めるかもしれんぞ」

 

 その瞬間、文字通り壮絶な死闘が巻き起こった。

 




 はぁい、三つ巴の激戦開幕です♪
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