好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 高評価・感想・捜索掲示板での紹介をすごく欲しながら書いているグレン×グレンです。

 さて、


黙示覚醒編 第四十話 灼熱昇華

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 トライヘキサを中心点とするように行われる戦い。

 

 その指揮をとりながら、ノア・ベリアルは眉間にしわを寄せていた。

 

 この戦いはある意味で、細かい策が用意できない状況といえる。

 

 良くも悪くも開けた地域で数も多い。加えてトライヘキサが強大すぎる。これでは小細工を挟む余地がない。

 

 それに伴い、ノアは戦術を挟む余地がない為ある種のヒマとも言えていた。

 

 むろん指揮官が暇潰しに走るわけにはいかない。そのうえで情報をとりながら精査するが、不安要素は多かった。

 

 既に聖杯に干渉は成功し、結界によってトライヘキサを封じることはできていた。

 

 だが、問題はここからだ。

 

 現魔王、四大天使、神の子を見張る者、そして各神話勢力の主神達。彼らがその後を踏まえた策を持っているようだが、これに関しては詳しく伝えられていない。

 

 お人好しが多いメンツである以上、こちらを使い潰したり巻き添えにするような作戦なら伝えているだろう。だが詳しいことを伝えられない以上、不安を覚えてしまうことは多かった。

 

「……赤龍帝がアポプスと戦闘を開始しました!」

 

「データは可能な限りとっておけ。それと、魔王様達から連絡は?」

 

 部下の報告に応えながら確認をするが、部下は首を横に振る。

 

 その反応から見て、魔王達からは追加連絡を入れていないということだ。それが妙に不安をあおっていく。

 

 こちらを使い潰すことはないだろう。だが同時に、妙なことをしでかしそうな予感がする。

 

 それを悟りながらも、ノアはため息一つで気持ちを切り替える。

 

 どちらにせよ、自分は戦術指揮官や軍事アドバイザーが限界の男だ。ならばそれをきちんとわきまえるべきだろう。

 

 そして気を切り替えたうえで、ノアは部下に確認をとる。

 

「……奴はまだか?」

 

「あと五分で到着するとのことです」

 

「ならリアス嬢にも伝えておけ。ヴィールとの決着は、奴さんがやるべきだろうからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このままだとまずいな。押し切られる自信があるぞ。

 

「この程度か? そろそろ読み切れるぞ!」

 

「ぐ……ぬぁあああああっ!」

 

 押され気味になり、それはどんどん増えていく。

 

 そんな状況下で春っちは吠えるけど、現実的な問題としてこれはまずい。

 

 ヴィール・アガレス・サタンに同じ戦場で追い抜かれれば、そこから巻き返すのは不可能に近い。

 

 驚異的な行動の最適化。それに伴い戦闘能力の事実的な向上。本来なら心身の過負荷から弱体化が進んでいく戦場において、この男はある種の特例と言っていい。

 

 ゆえに、追い抜かれればその後は差が広まっていく。これはもうどうしようもない。

 

 どうする、札を切るか?

 

 できれば避けたい。この切り札は畳みかけるときにするべきだし、並列作業で行っている仕込みとも合わせたい。

 

 だが、出し惜しみをすれば押し切られる―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……そうはさせないわよ、ヴィール」

 

「そういう事だ。どうやら、決着をつけることができそうだしな」

 

「ええ。貴方を打倒するのは私達であるべきでしょう」

 

「特に私は必須ですね。正直、彼の所為で色々と苦労していますし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 まさにその時、声が響く。

 

 それに対し、ヴィールは素早く後ろに下がりながら、その姿を確認すると苦笑した。

 

「なるほど確かに。冥界の未来を掛けたこの一戦、俺を打倒するなら貴様達が挑むべきではあるな」

 

 ……この時間にフルスロットルで調整を行いながら、俺は内心でガッツポーズをする。

 

 増援が来てくれるのはありがたい、それも、外連味が聞いているうえに実力も最高水準だ。

 

「覚悟してもらうわ、ヴィール・アガレス・サタン。いい加減に決着をつけましょう」

 

 星辰光(アステリズム)の王冠を浮かべるは、我らがオカ研筆頭たる、リアス・グレモリー

 

「アガレスの失態はアガレスが注いでこそ。……喜びなさい、貴方の野望は冥界の未来が打ち砕きます」

 

 アガレッサーから告げるは、次期大公シーグヴァイラ・アガレス。

 

「私も色々あって思うところがありまして、問題を解決することで晴らさせてもらいます」

 

 冷たく宣言するは、前生徒会会長にして、シトリー家次期当主ソーナ・シトリー。

 

 そして足を一歩踏み出すは、獅子を従える筆頭戦力。

 

「冥界の未来はこの一戦がかかっているだろう。そして、相容れぬ方向をとった以上決着は必要だ」

 

 そう告げる男は、拳を握り締めて突き出した。

 

「覚悟してもらおう、ヴィール・アガレス。魔力を持たない身だが、俺達が貴様を滅ぼそう」

 

 次期大王、サイラオーグ・バアル。

 

 ああ、そして助かった。

 

「……準備万端だ、春っち」

 

「ありがたいわね、和っち」

 

 ああ、何とかおかげで間に合った。

 

 ……エンゲージフレアは、赤き熱愛の餞別(マリッジ・オブ・ファイヤ)との相互同調を目的として開発された、春っちとの連携特化型の魔剣だ。

 

 そしてそれを利用し、俺はとんでもない秘策を試みた。

 

 すなわち、魔術による春っちの神器の調律。最適化と言い換えるべきだろう。

 

 春っちは神器に目覚めた時に至り、その性質もあってどんどん拡張していった。そういう意味では極めてイレギュラーであり、多少の不具合もあっただろう。

 

 ゆえに、それを魔術的側面で調律する。これを俺は試みていた。

 

 奴を打倒するのなら、難易度は絶大に高いが相当の隠し玉をぶつけるか圧倒的な差を用意するか、もしくは戦闘中に成長するかの三択。ゆえに、こうして俺は柄にもない戦闘中の成長を選択した。

 

 さぁ、ここからが本番―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あれ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―春っち今なんて言った!?

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その瞬間、その場にいた者達は誰もが目を見開いた。

 

 炎を纏う成田春奈。彼女の質が今、大きく切り替わった。

 

「この反応は……数値が神滅具のそれ……っ!」

 

 驚愕するソーナ・シトリーの解析に、更なる驚愕が響き渡る。

 

 だが同時に、解析手段を持つ者は誰もが解析して確かめる。そしてそれが真実だと、データを知る者は理解した。

 

 事実、春奈の纏った炎は出力・密度はもちろん、その在り方を大きく成長させている。

 

 ……余地はあった。

 

 ヴリトラ系神器を可能な限り全部叩き込まれた、匙元士郎は神滅具と真っ向から張り合えるようになった。そして春奈もまったく同じ神器を十を超える数取り込んでいる以上、神滅具に追いすがる域の性能を獲得している。神滅具使いが背中を預けれる程度の存在だった。

 

 そして神器は後天的に変質することもある。ギャスパー・ヴラディの停止世界の邪眼(フォービドゥン・バロール・ビュー)が、バロールの残滓を宿したことで神滅具の域に到達し変化したことがそれを証明している。

 

 だからこそ、それは理屈として理解できる。

 

 だが、実際に起こって驚かないかと言われれば、まったく別の問題といえる。

 

 そして隣にいた九成和地は、ぎこちない動きでリアス・グレモリーに振り返る。

 

「……また、何かやらかしちゃったみたいです……よね……っ」

 

「……貴方、いい加減イッセーに引く資格を失っているわよ」

 

 呆れ半分のリアスの言葉に、和地はそっと肩を落とす。

 

 そして五秒後、勢いよく顔を上げる。

 

「こうなればヤケだ! 俺も隠し玉使う!」

 

『BALANCE SAVE』

 

 パラディンドッグに切り替えながら、和地はヴィールに指を突き付ける。

 

「覚悟しろ、俺が対お前用の切り札を用意してないと思ったか!?」

 

「……そうだな。驚愕するべき事態だが、今するべきはそこではない」

 

『MONARCH』

 

 そして並び立つように、サイラオーグもまたプログライズキーを装填。更にレグルスを身に纏う。

 

 そして同時に、その姿が更に変化した。

 

「……切り札は取っておくものだ。ビィディゼ・アバドンの時はまだ迷っていたが、お前が相手ならば覚悟を決めるべきだろう」

 

 その波動を感じ、ヴィール・アガレス・サタンは目を細める。

 

「ついに覇に至ったか」

 

「そうだ。そして鎧としてではなく、デバイスとしてそれを使えばどうなると思う?」

 

 そう答えるサイラオーグは、静かにベルトを起動させる。

 

「フロンズ達の解析では、これはもはやフォースライザーに類似する形態とのことだ。ゆえに、俺はこれをバアルレグルスドライバーと名付けることにした」

 

 その言葉に、誰もが戦慄を覚えたのは事実だろう。

 

 それはすなわち―

 

「いいだろう、来るがいい仮面ライダー。俺程度を超えられない程度の者に、冥界の未来は預けられんのでな」

 

 その言葉と共に、和地とサイラオーグはデバイスを起動させる。

 

「「変身!」」

 

 具現化されるパラディンドッグに呼応するように、サイラオーグの全身に装甲が展開される。

 

 覇の神滅具により加工されたそれは、まさに覇道の集大成。

 

『キングライオン!』

 

 展開される頭部装甲は、まさしく仮面ライダーのそれ。

 

『Go to lord of king』

 

 ここに、仮面ライダーマクシミリアンと並び立つ、新たなる仮面ライダーが誕生する。

 

 その名も―

 

「……仮面ライダーレグルス。推して参る」

 

 ―仮面ライダーレグルス。悪魔として無能でありながら、魔王クラスすら屠る偉業を成し遂げた若き大王。サイラオーグ・バアルが至りし仮面ライダー。

 

 そして並び立つように、リアス・グレモリーも微笑と共に告げる。

 

「なら私も応えるわ。これが、私の新たなる切り札―」

 

 その言葉と共に、リアスもまた鎧を具現化させる。

 

 それは、闇を噴出させる紅の鎧。

 

 その光景を見て、ヴィールは小さく微笑みすら浮かべる。

 

「そう来るか。なるほど、それがあるなら俺を相手に勝機を見出すこともできるだろう」

 

「……そう、これが私の新技。イッセーとギャスパーの力を統合させることで並び立つ鎧、紅爵礼装(ガモリー・サーコート)

 

 闇を外套のように纏う鎧から、リアス・グレモリーは宣言する。

 

「覚悟してもらいましょう。サイラオーグに足りない滅びは、私が補う。……滅びなさい。冥界の未来は貴方ではなく私達が担う!」

 

 その宣言に合わせるように、九成和地と成田春奈も一歩前に出る。

 

 成田春奈は炎を鎧とし、そして炎の刃を携えて。

 

 九成和地は仮面ライダーとして、更に魔剣を携えて。

 

「じゃ、俺達も行こうか、春っち」

 

「ええ和っち。手伝ってくれると嬉しいわ」

 

 そう言葉を交わし、二人は切っ先を突き付けた。

 

「お覚悟を、ヴィール様。ここで貴方を打倒することで、私は恩を返します!」

 

「決着をつけるぜ、ヴィール・アガレス・サタン。春っちは完膚なきまでに俺が貰い受ける!」

 

「……いいだろう」

 

 そして、ヴィール・アガレス・サタンは応じるように拳を構える。

 

「来るがいい、冥界の未来を担うのならば、この俺を打倒するぐらいで及第点と知れ!」

 

 そして、冥革連合との決戦は佳境となった。

 




 和地「魔剣越しに調整してたら進化しちゃった( ゚Д゚)」

 以前春っち関連の神器でいろいろな意見もあり、そこから引っ張られる形で決行前から「神滅具化」というパターンを考えておりました。アプローチはかなりぎりぎりでの即興ですが。

 そしてサイラオーグもパワーアップ。以前からサイラオーグの仮面ライダー化という案もあったので、覇獣を併用することでフォースライザー系列の仮面ライダーになった感じです。

 さぁ、クライマックスへと突入していきます!
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