好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 ちなみにある意味で、最終章のプロローグでもあります。


黙示覚醒編 幕間 大惨事変態大戦

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕は駒王学園高等部の学食で、少し黄昏ていた。

 

 普段ならお弁当も作るんだけど、ここ最近はそんな気分にならなくてね。そういう事で、今日は珍しく学食にしている。

 

 そこでスパゲッティ*1を食べていると、カレーライスとサラダをお盆にのせたカズヒが前の席に立っていた。

 

「ここ、いいかしら?」

 

「ああ、構わないよ」

 

 短く言葉を交わすと、僕らは昼食を食べながら会話を始める。

 

「九成君達、調子の方は良くなっているみたいで安心だね」

 

「ええ。リーネスやオーフィスには改めてお礼を言っておかないと」

 

 アポプスを打倒する為に、イッセー君は龍神化に踏み切った。

 

 ヴィール・アガレスを打倒した九成君は、ヴィールから鮮血の聖別洗礼(パプテマス・ブラッド)を植え付けられた。

 

 結果として二人とも、未だ意識が戻っていない。一応それぞれ、オーフィスやリーネスがサポートしてくれたおかげで安定しているけどね。

 

 二人とも、ここ最近昏睡状態になることが多すぎるね。真剣にお祓いを勧めたいけど、神すら打倒できるだろう二人がお祓いに行っても相手の神が困りそうだ。

 

 それに、どうにかできる神も少ないだろう。

 

 ……対トライヘキサに対して、サーゼクス様達は最終手段を切った。

 

 それは隔離結界領域。ロスヴァイセさんが到達した、トライヘキサの封印を利用した結界だ。

 

 ただ、そこには大きな問題がある。

 

 それは、トライヘキサが復活しないようにする為の最終手段。それはある意味で必要だけれど、だからこそ失うものも多かった。

 

 それは、各勢力の実力者達が共に封印されること。

 

 推定計算では一万年。それだけの時間をかけ、封印内部の者達がトライヘキサを滅ぼす。それこそが、対トライヘキサに対する結論だった。

 

 悪魔側からは、アジュカ様を除く現魔王様が、女王(クイーン)以外の眷属を連れた。堕天使側はアザゼル先生だけだそうだが、切り札の類を持ち込んだらしい。天界も、ガブリエル様を除いた四大天使の方々が、(エース)を除いた御使い(ブレイブ・エンジェル)を連れて向かった。

 

 神話勢力も、名うての神々が使い手を引き連れて封印に参加したそうだ。アースガルドやオリュンポスは、オーディン様やゼウス様といった主神が参加したらしい。中にはトール神や回復したばかりのポセイドン神もおり、主神の座すら後進に譲ったらしい。

 

 インド神話からも、三大神からシヴァ神を除いた二名が参加。他の神話体系からも、必ずしも主神とは言わないけど、相当の神仏が参加したらしい。

 

 これだけの神仏魔王が参加してなお、計算で一万年はかかるとされている。グレートレッドの力を借りるという手段もあるだろうけど、隔離結界領域以外で戦えば、余波で世界が荒廃しかねない。

 

 今僕達は、戦後処理などに動いている。ただし全員が長い間いないのもあれだということで、使い魔に誤魔化してもらいつつ、数人単位で入れ替わりをして対応している形だ。僕がお弁当を作ってないのも、そういったことで余裕がないからだ。

 

「……春奈から聞いたけれど、冥革連合は五割強が投降したそうよ」

 

「つまり四割強は別の手段を模索していることか。少し不安だね」

 

 とはいえ、禍の団も大きな被害を受けている。冥革連合残党が禍の団との同盟を継続しても、当面は活動が細くなることは間違いない。

 

 なにせ、象徴たるリリスと首魁たるリゼヴィム、そして強大化の根幹だった聖杯の全てを彼らは失っている。

 

 絶大な力を持つリリスは僕達D×Dが保護に近い監視をしている。カリスマ性と扇動の才覚を持つリゼヴィムがいなくなった以上、禍の団は戦力の流出が避けられない。持ち直そうにも大きな力となっていた聖杯は奪取された。はっきり言って、禍の団は失うものが多すぎたのだ。トライヘキサも隔離結界領域にいては、心身に大打撃を受けているようなものだ。

 

 もちろん、疾風殺戮.comやミザリ一派は無視できないけどね。だけど間違いなく弱体化は免れず、即座の大規模作戦はないと思われる。

 

 冥革連合も半分近くが投降し、残りも全員が禍の団に残るわけではないだろう。盟主であるヴィールも失った以上、彼らも当面は大規模な活動をとることは不可能だろう。

 

 失ったものは大きい。だけど、だからこそ僕らは繋げていかなくてはならない。そして敵もまた大きく失っている。

 

 僕らが何とかしなくてどうするんだって話だよね。

 

「……そういえば、国連からD×Dに協力要請があったらしいよ?」

 

「そうなの? 私はまだ聞いてないのだけれど」

 

 僕が思い出した話に、カズヒは少しいぶかしげな表情を浮かべている。

 

 まぁ、それは仕方ないだろうね。

 

「カズヒの場合は、組織的な情報経由があるだろうしね。これは朱乃さんが親族経由で聞いた話だから、僕達に直接来るにはちょっとかかると思うよ」

 

「なるほど。つまり五大宗家も動くという事ね」

 

 そういうこと。

 

 ……そして、ある意味で更に頭が痛い。

 

 なんというか思い出したら頭が痛くなってきた。

 

 カズヒがそれにいぶかしげな表情を浮かべるけど、気づかいさせるわけにはいかないだろう。

 

 だから僕は告げる。

 

「内容は、大欲情教団の殲滅作戦だよ」

 

「……なるほど。積み重ねてしまった経験を頼りたいと」

 

 天井を見上げて頭痛を堪えるカズヒ。

 

 とはいえまったくだね。現実問題僕達は、大欲情教団を相手に何度も戦う羽目になった。禍の団の次に僕達を苦しめた強敵といえるだろう。胃と頭が痛い。

 

 ただ、彼らはかなり厄介ではあるのだ。

 

 神滅具を宿した者が象徴であったことと、イッセー君のように変態性を力に変えれる者がいたことが原因なのだろう。彼らはそこから逆算的に、神器という異能を解析してしまった。科学技術がここ数世紀でどんどん発展していったこともあるけれど、神の子を見張る者を追い抜いたのだ。

 

 なまじ神器という者に対する事前知識が疎かったのが、いい方向にかみ合ってしまった。千年以上神器に触れてきた神の子を見張る者ら異形と違い、彼らには「人に宿る異能」という固定観念が薄い。

 

 だからこそ、再現する為に乗り物サイズに大型化することをいとわない。武器ではなく兵器として再現することもいとわない。そして固定観念がないから、人型兵器という形に到達してしまった。……独自に。

 

 異形に通用する人型機動兵器。多数の人員で動かす飛行艦艇。車両サイズで都市規模に影響を与える、変態化装置。どれもが世界的に悪影響を与えてしまっている。

 

 下手につつくとややこしくなると、禍の団も積極的介入はしない方針だった。そこに異形の知識がないことが重なり、彼らは異能を堂々と人間世界で使っている。

 

 不意打ちで地球の都市を変態の楽園にしようと試みたりで、はっきり言ってかなりの脅威だ。倒せるなら倒したいし、人間世界で動くから人間側の国家も動くだろうとは思っている。

 

 そして少し前だ。カズヒやゼノヴィアが偶然取り押さえた構成員が、位置を教えられずに連れてこられた本部の位置を、電波時計をきっかけに悟ってしまった。

 

 位置は日本の可能性が非常に大きい。この事実に、クリフォトの相手に忙しい異形ではなく、国連加盟国が中心になって動いていた。具体的には、秘密裏に連合部隊を用意しているほどだ。

 

「偵察部隊によって位置を把握することはできたらしい。気づかれないうちに攻撃を仕掛けるから、その際はD×Dからアドバイザーを派遣してほしいらしい。五大宗家から提案されるほどだから、余程のことだろうね」

 

「世界的に暴れている組織だものね。その本部が日本にあるとか、絶対うるさい奴が出てくるわよ」

 

 僕らは凄く遠い目になった……その時だった。

 

「おい、テレビの様子が変だぞ!?」

 

「ちゃ、チャンネル……あれ、どのチャンネルも変だぞ!?」

 

 ……僕とカズヒは凍り付いた。

 

 視界の中で、カズヒがぎこちなく深呼吸をしている。

 

「……そう、まだだ……っ!」

 

 覚醒する必要があるほどの事態だよね!?

 

「いや、まさか。まさかだよね?」

 

「祐斗、万が一があるから覚悟しておきなさい」

 

 僕は否定したかったけど、それを言われると反論に困る。

 

 いや、でもこれは―

 

『……いやらしさを、宿す者達よ』

 

 ―あ、これ完璧に変態案件だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『世界の美徳たる淫らを求める全てのものよ』

 

『我ら大欲情教団は、世界全てにそれを広めることを宣言する』

 

『そしてそれを成すのならば、まずは我らが本部がある国にするべきだ』

 

『そう、最初にいやらしくするべきは、日本国』

 

『故に我らは今ここに、世界淫乱化計画を開始する』

 

『誰もが乱〇にいそしみ、誰もが望めば獣〇を楽しめ、誰もが性癖と共にあれる世界』

 

『その素晴らしさを、我らはこれより日本の象徴に、その血族達に広めたもう』

 

『故に、その第一歩は東京都心より披露目させてもらう!』

 

『『『『『『『『『『淫っ乱! 淫っ乱!! 発っ情っ期ぃっ!!』』』』』』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

「全員、馬鹿をぶち殺すわよ!!」

 

「そうね。この忙しい時に……っ!」

 

 思わず声を荒げるとリアス部長が理解してくれる。

 

 ふ、ふふふ。日本フリークのリアス部長もだけれど、前世が日本人の私も今回はかなりブチギレかけているわ。

 

 ……大欲情教団ども、よりにもよって東京都民・国会議員・内閣だけでなく、皇族すらターゲットに大規模作戦を実行してくれたわ……っ!

 

 都内のテレビ局は制圧され、常にエロ番組を放送しながら真面目に臨戦態勢をとっているという異次元状態。今自衛隊と警察部隊が総力を挙げて迎撃しており、五大宗家や都内在住の異形異能も本気で支援をしている。

 

 幸い皇族までターゲットになったことで、日本がガチの本気になっている。中には市民が義勇兵になるほどで、もはや混戦状態。こっちも面倒なことは多いけれど、情勢が混沌と化したことで教団の連中も侵攻が止められているわ。

 

 それにしても、あの連中は……っ!

 

「日美っちヤバイ! 国連は動けない!!」

 

 そこに更なるやばい情報をもって、ディーレンが突撃してくる。

 

「なんでよディーレン!? 連合部隊で仕掛ける準備ができてたんじゃないの!?」

 

 このタイミングで何のんきなことしてんだと言いたいわね。

 

 ただディーレンは、凄い顔色で凄く汗をかいている。

 

 そして一度深呼吸をしてから―

 

「常任理事国を中心にカウンターを喰らった。艦隊は膠着状態だ」

 

 ―凄まじくとんでもないことを言ってきたわね。

 

 思わず絶句する私とリアス部長の前で、ディーレンは絶望の表情まで浮かべている。

 

「実はフランスが混乱状態で動きが滞ってたんだが、その原因でもある行方不明になった戦略原子力潜水艦が、実は教団に制圧されていて艦隊の前に浮上した

 

 ……また凄いのをぶっこんで来たわね。

 

「そして呼応するように制圧された中国の空母と英国の攻撃原子力潜水艦、更に世界各国の駆逐艦や通常動力型潜水艦が一斉に行動を開始。連合艦隊は混乱から立て直る前に変態飛行艦艇を向けられて膠着状態だ」

 

 ……うわぁ。

 

 そのレベルが構成員とか、大欲情教団を舐めていたわ。それはもう、とっくの昔に読まれているも同然だったわね。

 

 そして更に、ディーレンはへたり込みそうになりながら最悪を告げてくる。

 

「更に最悪なことに、ロシアと米国ではそれぞれクレムリンとホワイトハウスが()()()()()()()()。絶妙に異形との接触がない奴らがかなり染まっていたらしく、米国に至っては大統領の娘さんがメンバーらしい」

 

 じょ、常任理事国が揃いも揃ってカウンター喰らった。それも割とやばいレベルで。アメリカとロシアに至っては致命傷一歩手前レベル……っ。

 

 これは、酷い。

 

「合衆国大統領はショックで幼児退行を起こしており、ロシアもトップ陣営の七割が身動きをとれない状態だ。中国、英国、仏国も、こんな事態だから運営陣が完全に混乱状態になっている」

 

 聞かされたディーレンに心の底から同情するわね。

 

「できの悪い悪夢にも、ほどがあるわ……っ」

 

 リアス部長も膝をつきそうになっているわ。

 

 でもまだだ! まだまだまだまだまだまだまだまだ……まだだっ!

 

 私は気合を入れ直し、強引に覚醒して持ち直す。

 

「となればもはや、私達で攻略作戦をするしかないわね。攻撃できる部隊はいるの!?」

 

 私は気を取り直してそう聞くと、ディーレンはすぐに頷いてくれた。

 

「フロンズさんところが艦隊派遣してくれるらしい。ただ、流石にもうちょっと時間がかかるとか」

 

「それができ次第、総力を挙げて侵攻するしかないわね」

 

 リアス部長はため息をつきながらそう言い、そして私達に振り返る。

 

「皆! 敵は大欲情教団。何度も私達を苦しめた敵だけれど、それが世界を侵略するのなら選択肢は一つよ」

 

 強い意志を取り戻し、胃と頭を襲う激痛を堪えながら、リアス部長は宣言する。

 

「今度こそ滅ぼしてあげなさい! 世界を、そして私達を苦しめた、落とし前をつけさせるわよ!!」

 

『『『『『『『『『『はいっ!』』』』』』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、この戦いはもう一つの決戦に繋がっていく。

 

 これは、私の宿命。その一つに決着をつける物語。

 

 私にとっての勝利を、もう一つの意味で見出す物語だ。

 

*1
パスタは厳密には雑な区分になるので、今回はあえて細かくしております




 さすがに世界各国に変態多発地域を作った連中を無視するほど、世界各国は甘くなかった。

 だが奴らの根がどこまで広いかについては判断が甘かった世界各国と異形たち、想定外のカウンター直撃。
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