好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 高評価も推薦も感想も大募集中なグレン×グレン、捜索掲示板でも布教してくれていいのよ?

 最終章、割と執筆速度も回復しておりまっす!


旧済銀神編 第二話 明星戦乱

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦闘を繰り広げていた、その時だった。

 

 突如として、僕達や大欲情教団を巻き込む形で砲撃が叩き込まれる。

 

 この、粒子は!

 

「……サリュートⅠ!?」

 

 リアス部長が反応する通り、それはサリュートⅠだ。それも、百機はある。

 

 そして僕達が警戒するその時、更に別方向でいくつもの攻撃が放たれる。

 

 あれは、ステラフレーム!

 

「ここに来て禍の団とは……っ」

 

 思わずぼやくけど、そんな余裕もすぐになくなる。

 

 更に出現するのは、パシパエ=カイニスが生み出したフローズヴィトニル。

 

 パシパエ=カイニスは既にいないが、細胞を元にミザリが聖杯でクローン培養したという事だろう。少なくとも、どちらも数十は存在している。

 

 そして、問題はそれだけじゃない。

 

 地下都市の陰から、何かが起き上がっていく。

 

 ……その姿を見て、僕達は戦慄を覚えていた。

 

 待て。いくら何でも、あれはどういうことだ?

 

「なん、だと?」

 

「そ、そんな……」

 

 ゼノヴィアやギャスパー君も、一瞬気圧されてしまうのも無理はない。

 

 そう。何故ならあれは―

 

「……超獣鬼(ジャバウォック)……っ!?」

 

 息をのむルーシアさんの言葉がすべてを語っている。

 

 あの巨体は間違いなく超獣鬼。魔獣創造が禁手に至ったことで、それも後先を考えない至り方をさせることで誕生した魔獣だ。

 

 ルシファー眷属が総力を挙げてなお一進一退。グレートレッドの力があっても手古摺るレベル。かのディハウザー・ベリアルが眷属を引き連れてすら、足止めすら困難だった化け物だ。

 

「冗談だろ!? いや、イシロ・グラシャラボラスは魔獣創造(インシネレート・アンセム)持ってたけど、至れんのか!?」

 

「いやいやムズいって。だって……数が違いすぎじゃんか!」

 

 アニル君に続くヒツギの言い分が正論だろう。

 

 起き上がる超獣鬼は、見る限り六体だ。明らかに多すぎる。

 

 シャルバがレオナルドを使って生み出した時、超獣鬼は一体だけ。それ以外は業獣鬼(バンダースナッチ)という格下だ。それも、合計で十三体。

 

 どう考えても多すぎる。それも、更に業獣鬼と思われる魔獣が起き上がろうとしている。

 

 おかしすぎる。異常すぎる。あり得ないにもほどがある。

 

「待ってくださいませ。これ、下手をするとトライヘキサよりまずくありませんの?」

 

 ヒマリですら、顔を真っ青にしている。それほどの事態が起ころうとしている。

 

 出現する敵達は、明らかに異常な数だ。

 

 ステラフレームの数も、今までとは明らかに桁が違う。

 

 どんどん出現して、もう三十は超えている。更にその出現はとどまるところを知らない。

 

「……ミザリが静観していたのは、この当てができていたからなの……っ」

 

 戦慄しているリアス部長がそう呟く。

 

 ありえない。トライヘキサは龍神クラスに匹敵する存在だ。それを滅ぼせるだろうこれだけの軍勢を、用意できるはずがない。

 

 フロンズ・フィーニクス達ですらまだ不可能だ。いくら何でも禍の団が、それだけの用意をできるわけがない。

 

 だが、目の前で動いている軍勢は明らかに異常な数だ。

 

 悔しいが下がるしかない。今は体勢を立て直すしかない。

 

 ただ、奥深くに向かっているカズヒは……っ!

 

「どうすんのよ!? だってまだ、カズヒが!?」

 

「だけど、ここで深入りする余裕は……っ」

 

 南空さんもリーネスも動揺しているけど、これは―ッ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

「……な……めるな……っ!」

 

 その瞬間、琉生佐一は力を込めた。

 

 直後部屋中が光ったと思った時、腕の持ち主が消えていた。

 

 あの腕と気配、おそらくアルケード。

 

 あいつ、アサシンのサーヴァントだったわね。だから奇襲が成立したと。

 

 そしてその一撃は致命傷だ。琉生佐一はこのままなら、確実に死ぬ。

 

 一瞬だが、このあっけない幕切れに同情心が湧いてくる。

 

「……ふ。幾人もの同志を追いかけるとは、覚悟していたがな」

 

 その同情をかき消すように、琉生は泰然自若だった。

 

 命の炎を凄まじい速度で消し飛ばしながら、琉生は力を込めていた。

 

「……全同志に次ぐ。思わぬ奇襲を受けた、私は……死ぬ」

 

 そう、彼は静かに告げる。

 

「これより本拠地を放棄すると、共に……同志達を地下性都に分散転移させる。土地の繋がりも破る故、一時撤退し潜伏せよ。性なる祈りは、私の生死に関わらず消してはならぬ。……転移の繋がりを利用する故、守りを固めるのだ……っ」

 

 あっぱれというべきかしらね。

 

 いきなりの致命傷に、彼は動じずすぐに信徒達のことを考え、先を見据えた対応をしている。

 

 これが、大欲情教団の教祖。それだけの格がこいつにはある。

 

 私はそれを認め、彼に駆け寄ると魔術を駆ける。

 

「気休めだけと、鎮痛ぐらいはしてあげるわ。補佐もするから、ついでに私の仲間も避難させてくれるとありがたいわね」

 

「……礼を言おう。正、直……少し、不……安だ……った」

 

 あいつらを逃がすのは癪だけれど、このままミザリに食い潰されるのは流石にね。それにオトメねぇ達を避難させてくれるというなら、それぐらいはするのが道理でしょう。

 

 優先順位は、誠にぃによるこの横やりに死者を出させないこと。

 

 魔術で琉生を安定化させていると、琉生は力なく微笑んだ。

 

「こちらは、終……わった。そち……ら、の番だ」

 

「ええ、大雑把な調整はこちらでするわ」

 

 できれば地下性都とかいう悪夢じみた場所を逆探知したかったけれど、そんな余裕はないわね。

 

 すぐに魔術的に調整を行うが、間に合うかしら。

 

 急いでことを進めている中、ちと命が消えていっている琉生は、こちらを見ると力なく微笑んだ。

 

「相容れぬ敵に……看取ら……れる。だが、悪くは、ないな」

 

「まぁ、異教とはいえこちらも信徒。最低限の鎮魂はしてもいいわ。……残党は容赦なく潰すけど」

 

 まったく。本気で叩き潰すつもりが、初対面の相手と共同作業とはね。

 

 とはいえそれが私でよかったわ。他の連中なら、残党とやり会う時に手心を加えそうだもの。

 

 そのあたりは自然と割り切れる私だけど、万が一もあるから一つだけ伝えておこう。

 

「……ただ、この幕切れにしたことは謝るわ」

 

 そう、これはさすがに死に方として、ちょっと不満が出てくるだろう。

 

 そして、それを成したのは―

 

「あの男の主は、おそらく私の兄。血を分けた実の兄の成れの果てが、奴と契約して悲劇を広めようとしているの」

 

 ―誠にぃだ。

 

 そこだけは、罪悪感が湧いてしまう。

 

「私があんなことをしなければ、彼はあそこまで落ちなかった。あの悪鬼明星(ルシフェル)こそが、私の呪いが生み出した、私の……罪業」

 

 歯を食いしばったその時、そっと手が添えられる。

 

「もう、地下性都……とこの、地の繋が……りはない。最優先でするべきことだが………この加護は、繋げられん」

 

 そう告げる琉生は、私に強い視線を向ける。

 

「そ奴、が…お前の……罪だというな、ら、この地を……そのような悪、意に犯したこと、もお前の罪だ。……贖罪を……求めるが、先に、免罪を品で押し付けよう」

 

 その言葉と共に、私に流れ込む何かがある。

 

 その意味を悟って、私は流石に驚愕した。

 

「正気!? 私は絶対に、残党に会ったら潰すわよ!?」

 

「……分かっている。そ、の決意、目を……見れ、ば、分かる」

 

 なんてことないように返す琉生は、そのうえで小さく微笑んだ。

 

「……だが、お主になら託していい。こ、の身に……宿る無念を、果たしたことで無念を持つ者よ」

 

 その言葉ともに、私に聖なる加護が宿る。

 

 それと共に、琉生から最後の力が抜けていく。

 

「ほんの一時の真摯な対応。その言葉に対する敬意、同志達も笑いはせぬよ……」

 

「……ああ、もう!」

 

 そのまま崩れ落ちるやつの体を、私は決意と共に抱き留めた!

 

「琉生佐一! 信徒として、筋を通す! ……何か願いがあるのなら言いなさい!」

 

 まったく。碌でもないことを言わないことを祈るしかない。

 

 だけど、ここでただ死ぬのを見据えるだけではいけないと、それだけはこの宿った力に対して顔向けできないと、そう思ってしまったから。

 

 だから、せめて「信徒の元に体を」とかそんなことであると思い―

 

「名を知りたい。読みではない、お主の魂の名を」

 

 ―その言葉は意外であり、だからこそ答えは一つだった。

 

「かつて道間日美子だった悪祓銀弾(シルバーレット)悪敵銀神(ノーデンス)の字持つ者、カズヒ・シチャースチエよ」

 

 ―ああ、それが私の真実だ。

 

「そうか、……礼をいう、カズヒ……ょ……」

 

 ……ええ。

 

 これには通すべき、筋がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 空間転移現象に巻き込まれたらしい。

 

 気づけば、僕達は山脈から少し離れたところに転移していた。

 

 何故僕達まで転移されたのか分からない。大欲情教団の者達が避難されていたと思っていたのだけれどね。

 

「……気を付けてください! 敵が来ます!」

 

 小猫ちゃんがそれに気づき、すぐに何人かが姿を現す。

 

「おのれぇ! 偉大なる性都を汚し、教主様までもが!」

 

「かくなる上は、一人でも多く!」

 

 涙を浮かべて武器を構えるは、鬼気迫る表情の大欲情教団の戦士達。

 

 くっ! この状況下でこの戦闘は―

 

「―双方静まりなさい!」

 

 ―その瞬間、震脚が地を震わした。

 

 そしてカズヒが、骸となったローブ姿の中性的な人物を抱きかかえている。

 

「……っ」

 

「教主……様……っ」

 

 崩れ落ちそうになる教団の者達に近づいたカズヒは、その骸を押し付ける。

 

「本当なら容赦なく叩き潰すけれど、そいつには負い目も恩義も生まれたわ。……さっさと連れて弔いなさい、次からは容赦なく叩き潰す」

 

「………その力は、そうか……それが教主様の遺志ならば……っ」

 

 信徒たちは何かを察すると、その骸を丁重に抱えて下がる。

 

「あと、敵はついでで討ってあげるわ。こちらにとっても不倶戴天だもの」

 

「………いいだろう。教主様が力を託した者の言葉なれば」

 

 涙を浮かべながら、彼らはカズヒに一礼すると去って行く。

 

 正直状況は掴み切れないけれど、カズヒはため息をつくとこちらに振り返った。

 

「カズヒ、この状況はそういう事なのね?」

 

「ええ部長。まず間違いなく、誠にぃです」

 

 小さく交わされる言葉に、僕達はそれぞれが覚悟を決めざるを得ない。

 

 ミザリ・ルシファー。道間誠明。

 

 彼が、このタイミングで動き出したという事か。

 

「誠明、あの……バカ」

 

「ついに、動いたのねぇ」

 

「…………っ」

 

 南空さんは泣きそうになり、リーネスは目を伏せ、オトメさんは俯いて何も言えなくなる。

 

 そのうえで、カズヒは凛とした表情で儚さを感じさせる、矛盾した姿を見せていた。

 

 僕らも思わず何も言えなくなる中、彼女は複雑な感情を押し込めた、強い決意の表情を浮かべる。

 

「まずは一時離脱。そのうえで対策を立てるしかないわ。……お願い、力を貸して」

 

 これが、邪龍戦役を超える、ほんの短い大いなる災害。

 

 明星戦乱。そう称されることになる戦いである。

 




 ……ぶっちゃけ、聖墓を死蔵させるわけにもいかなかったのでこのアイディアは閃きでした。

 カズヒもまた、更なる進化の可能性を獲得しました。同時に大欲情教団との因縁が生まれましたが(滝汗
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