好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 今現在、書き溜めは150kb。ミザリとの最終決戦真っ最中。

 ある程度の見切り発車の即興で書かないと燃え尽きるため、この戦いでは新技をその場のノリで設計するという現場目線の乱戦をやっております。

 やる気の炎に薪が欲しい。高評価・感想・捜索掲示板での紹介大募集!


旧済銀神編 第六話 神威を攻略する者

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 間違いなく世界を左右する一戦。

 

 その戦いにおいて、最高峰戦力が出てくることは当然である。

 

 それは敵味方関わらず同じこと。世界の命運を左右する時に、迂闊な出し惜しみは論外なのだから。

 

 ゆえに、この戦いは必然である。

 

「流石に、こうなるとはなぁ」

 

「ええ、もっと、もっとぶつけてきなさい!」

 

 愉快そうに笑うアルバートに、歓喜するイシロ・グラシャラボラス。

 

 その二人に対し、ありえないほどの最強戦力がぶつかり合うという事態が発生してた。

 

「……やってくれるじゃねえか」

 

「まさか、ここまでとは……っ」

 

 膝を屈することこそないが、しかし深手を負うは、ヴィーザルとアポロン。

 

 オーディンの息子たるヴィーザルと、太陽神たるアポロン。二人はアースガルズ及びオリュンポスの二代目主神。いうなれば、二大神話が誇る最大戦力。

 

 そして、そこに並び立つもう一人は、血反吐を吐いていた。

 

「……ははっ。我が叔父はこんな化け物を要していたとはね」

 

 血を吐くだけ吐きながら、そのうえで立ち上がるはヴァーリ・ルシファー。

 

 明星の白龍皇。龍神化と並び立つ領域、D×D(ディアボロス・ドラゴン)(ルシファー)の頂に立つ、魔王ルシファーの直系たる混血悪魔。

 

 最強格の邪龍たるアジ・ダハーカすら一騎打ちで打倒した戦力。間違いなくこの場における、政権側の最強戦力の一角。間違いなく、世界の命運を左右するに足る存在。

 

 その一角に深手を負わせた男は、そのうえで肩を軽くすくめる。

 

「幸か不幸か相性がいいのでな。まぁ、ゼウスもこれにはほぞを噛んでくれるといいのだが」

 

 そう返す男はアルケード。

 

 ミザリ・ルシファーの抱える、転生したサーヴァント。イシロ・グラシャラボラス眷属の筆頭格が、今ここに主神と魔王を相手に押し込んでいた。

 

 そして、その理由は決して意味不明なものではない。

 

 まず、イシロ・グラシャラボラス。

 

 彼女はここに来て、絶大な力を振るっていた。

 

 彼女が従える存在。それは超獣鬼(ジャバウォック)。それも独自に六体という、圧倒的戦力をもって圧殺を図っていた。

 

 超獣鬼は、かのサーゼクス・ルシファーが誇る眷属たちをもってしても一進一退。セラフォルーと並び立つ最強の女性悪魔たるグレイフィア・ルキフグスを筆頭とする、単独で半端な神を相手にできる猛者揃い。それだけの猛者をもってして、一進一退の攻防を繰り広げる化け物の頂点。

 

 それが六体。それも、この戦いにおいて新たに出現させている。

 

 ……事実、この戦いにはシヴァとインドラも参戦している。そしてその二柱の最強格を相手に、六体の超獣鬼が抑え込んでいる。

 

 頂上決戦。そう語るほかない極限の戦いといえるだろう。

 

 そしてアルケード。

 

 前線の要として動いている彼は、真っ向から彼らと競り合っていた。

 

 フェンリルすら恐れるヴィーザル神。太陽神たるアポロン神。その猛攻をたやすく受け流す男は、更に白龍皇ヴァーリ・ルシファーを翻弄する。

 

 恐るべきはその翻弄。ヴィーダル神とアポロン神がいなければ、ヴァーリは今頃滅ぼされていただろうレベルで翻弄していた。

 

 そしてアルバート。

 

 ギガンティス・サリュートに乗って動く彼はアルケードの逆を行く。

 

 すなわち、白龍皇ヴァーリがいなければアポロン神とヴィーザル神を滅ぼすしていただろう戦闘。

 

 その根幹は、登場するギガンティス・サリュートの額に輝く一つの電球。

 

 その光を浴びた途端に、古き神々たる二柱の力は大きく削減される。更にその削減された力では、アルケードにたやすく弾き飛ばされる。

 

 その三重の悪夢が、この戦況を苦境へと変える一因となっていた。

 

「なるほどね。なんとなく掴めてきたよ」

 

 そして、そのうえでヴァーリは小さく笑う。

 

 強敵との戦いに対する歓喜。そして、その強敵の絡繰りを見抜けたという確信が、更なる喜びを齎していた。

 

「……時間はこちらに有利だ。聞いてやるから語ってみろ」

 

 そのアルケードの言葉に、ヴァーリは立ち上がりながら歯を剥いて笑う。

 

「つまるところ、お前の宝具は少なくとも二つ。その二つが、別々の対象に効果を発揮しているということだ」

 

 ヴァーリの推測は当たっている。

 

 何故なら、アルケードの二つの行動は別々の相手に通用している。

 

 主神二柱の攻撃をたやすく弾き飛ばす。逆にヴァーリに対しては、奇襲攻撃が驚くほどに通用する。

 

 この膠着状態は、その二つの効果を別の相手に作用させてないことから生まれている。

 

 その理由を、この場の全員が推察していた。

 

「つまるところ、お前さんの宝具は奇襲に使ってるのと迎撃に使ってる物の二つってわけだろ?」

 

「そして、その対象が他と違う点を踏まえれば、条件もある程度は見えてくる」

 

 ヴィーザル神もアポロン神も、それについて既に感づいていた。

 

 ゆえに、アルケードはそこからくる勘違いも悟っている。

 

 だからこそ、あえて告げる。

 

「正解だ。アサシンのサーヴァントたる俺が持つ宝具は二つある」

 

 そう語り、アルケードは力を籠める。

 

 その力に呼応して神秘を示すは、全身に刻まれた入れ墨。そして己自身。

 

「まず一つ。別々の存在が一心同体、その条件を満たせば気配遮断の効果を向上させる双生巨兵を穿つ弓(モリオニダイ・アサシネイト)

 

 それが、ヴァーリが苦戦した理由。

 

 白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)は封印系神器。白龍皇アルビオン・グヴィバーを宿している神滅具。すなわち、ヴァーリはアルビオンと一心同体。

 

 ゆえに、ヴァーリは他二人と異なり、この宝具に引っかかる。気配をたやすく隠されるがゆえに、目の前にいながら見失い奇襲を受ける。

 

「もう一つ、人であることを選んだ俺だけが持つ宝具。神々によってもたらせる驚異を無効化もしくは削減する、神威の攻略者(アルケイデス・ヒストリア)

 

 それが、ヴィーザル神とアポロン神を苦戦させる要因。

 

 神の攻撃をはねのける宝具は、すなわち究極の対神宝具。

 

 神仏を殺す槍たる黄昏の聖槍が攻性の究極ならば、神威の攻略者は防性の究極。

 

 そしてその二つの宝具が、彼の真名をほぼ確定させる。

 

 そしてその一つの誤解を、アルケードは否定する為に宣言する。

 

「冥途の土産に、我が真名を聞くがいい」

 

 拳を構え、入れ墨を輝かせ、アルケードは誇り高く告げる。

 

「我が名はアルケイデス。怨敵ヘラの栄光を名としたヘラクレス(愚者)の残した怨念。純粋たる人間の極みなり!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺の人生は、ある意味においてブレない人生だったと断言できる。

 

 なにせ物心ついた時に指針を見出し、その記憶を持ったまま転生したからな。我ながら、ここまでしっかりとしているのは創作物の主人公レベルだと思う。

 

 瞼の裏の笑顔に誓い、約束された勝利を刻む。嘆きで生まれた涙の意味を、落ちる前に変えて見せる。

 

 その根幹を持った俺は、そこだけは決してブレなかった。

 

 その一点を成せるようになる為に、常に頑張って生きてきた。学んできたし鍛えても来た。先達に教わることもあったし、周囲の影響から見つめ直すこともしてきた。

 

 ……その過程で、フラグを建築しすぎてきたことは苦笑案件だけど。異形関係者になって良かったよ。出なければ責任を背負いきれない抱えきれない。

 

 そして幸か不幸か、ザイアに拾われたのがそれを加速させた。

 

 根本部分でいかれた理念を、俺は瞼の裏の誓いによってスルー。そのうえであの英才教育を、大真面目に習得してきたからこそ今がある。

 

 思えば才能もある方だろう。特殊な来歴ゆえに神器を二つ持ち、更に魔術回路も継承し、星辰奏者の素質もあった。

 

 優れた才能の持ち主が、強い目的意識をもって、英才教育を受け続けた。正攻法で人が成長する王道を歩んできたと言ってもいい。これで相応の成果を出さないのは、逆におかしいだろう。

 

 ただ、だからこそ俺は勝利に向き合うべきだ。

 

 良くも悪くも俺は真っ直ぐに進みすぎているかもしれない。機会があれば振り返り、己を見直すことも必要というものだ。

 

 俺にとって勝利とは何なのか。それを、俺は真剣に考えていく―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほどね、そういう事か」

 

 超獣鬼数体を相手にしながら、シヴァ神は一つの結論を悟る。

 

 目の前の超獣鬼は、あるオーラを纏っている。

 

 それはまるで、体の奥底から供給されているかのような。そういった感覚だ。

 

 だから、シヴァ神はそれを理解した。

 

「……アジュカ、聞こえているかな?」

 

『どうしましたか、シヴァ様』

 

 立ち位置もあって別動隊をしているアジュカに、シヴァは通信を繋げる。

 

「イシロ・グラシャラボラスの真名が分かったかもしれない」

 

 そう告げ、そしてシヴァは小さく呟く。

 

「おそらくはマザー・ハーロット。それも、そう定義された系列だろうね」

 

 マザー・ハーロット。もしくは大淫婦バビロン。黙示録において獣、すなわちトライヘキサに乗るとされる存在だ。

 

 反キリストの象徴とされる存在は、未来に現れる存在ではあるが強い認知度を持つ。聖書の教えが広まっていることもあり、下手な英雄より信仰もあるだろう。サーヴァントの性質もあり、そうされた存在が至ることもあり得る。

 

 そう、すなわち―

 

「やられたね。おそらく宝具かスキルでトライヘキサと繋がっているんだろう。……それも、直接近づいたことでそれが強固になっている」

 

 ―トライヘキサを封印するだけでは足りなかったことを意味している。

 

 サーヴァントとは信仰によって力を成す。そしてその信仰は伝承の影響を大きく受ける。

 

 結論として、マザー・ハーロットとされた時点で彼女はトライヘキサに由来するスキルか宝具を持っている。

 

「……その通り、正解よ」

 

 そして、それをイシロ自身が証明した。

 

「かつての私は、魔獣創造を持っていた。そのおかげで、周囲のみんなは私をバビロンの大淫婦扱いしてくれたわ」

 

 陶酔する彼女は、状況次第なら誘っているように見える表情を浮かべている。

 

「そのおかげで、こんな宝具を手にし、今度は世界全てを敵に回して悪意を向けてもらえることができるの。……羨ましいでしょう?」

 

「……性癖というのは、時に凄まじいことになるものだね」

 

 神すら僅かに引かせるその有様を、イシロはためらうことなく突き抜ける。

 

 そして、戦闘は激化する。

 




 ようやく明かせた真名開放。アルケードとイシロの情報解禁。

 アルケードに関してはアルケイデスネタをもっていろいろ仕立てた感じです。アルケイデスは神威の攻略者をデフォルトで持つ対神ディフェンサーであり、クラス次第でまた別種の宝具を持つ系列。他のメンバーのクラスを先に決定したうえで、ひむてんでモリオニダイの逸話を知って思いついた宝具ネタを入れてアサシンにしました。

 めっちゃ強いくせに奇襲が得意。加えて宝具の性質もあったので、初期段階から最終決戦で二天龍の相手をさせる担当に設定しておりました。

 そしてイシロに関しては、アンリ系列のサーヴァント。むかし皆鯖でみたネタを参考に、ハイスクールD×D風に仕立てた感じ。その際ドMというキャラ付けを確立させた結果「こんな扱いにされて私幸せ~。え? 世界を敵に回すってことは、つまり世界から敵視されて排斥されるの!? めっちゃ最高ーっ!!」という、某魔性菩薩みたいなノリでミザリと組んでおります。




 そしてそれはそれとして、和地は己の勝利を探っていく。

 彼が目覚めるとき、それは大いなる決戦の真の幕開けとなるのだろうか―

ぶっちゃけ、衛奏、アリでしょうか?

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