好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

520 / 530
 高評価・感想・捜索掲示板を欲しながら、何とか頑張って書いておりますグレン×グレンです!

 さぁ、激戦はどんどん繰り広げられますよぉっ!!


旧済銀神編 第七話 銀弾は明星を穿てるのか

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なら、僕は更に美しいものを見続ける為に動くとしよう」

 

 そう微笑みながら、誠にぃ……いえ、ミザリ・ルシファーは腰にデバイスを装着する。

 

『サウザンドライバー!』

 

 そう来るか。

 

 いえ、読めていた。

 

 ミザリだからこそ、この状況下で最高峰の装備を整える程度のことはするだろう。

 

 そして、ザイアサウザンドライバーは禍の団が運用する中で最高の変身デバイス。加えて言うなら、今のミザリは禍の団のトップと言って過言ではない。

 

 なら使う。当然使う。

 

 だからこそ、させると思うか!

 

「そのまま死ねっ!」

 

『BARTH CRY!』

 

 素早くショットライザーを抜き放ち、駆け出すと同時に引き金を引き絞る。

 

『リスターティングブラスト!』

 

 放たれる光弾は狙いを過たずミザリに向かうが、それを紫炎が弾き飛ばす。

 

 展開されるは、十字が象られた四つの紫炎の盾。

 

「これが僕が至った紫炎祭主の磔台(インシネレート・アンセム)禁手(バランス・ブレイカー)四方囲む磔刑の紫炎(インシネレート・クアトロ・アンセム)

 

 そう語る瞬間、四つの盾から合計六つの小さな紫炎の十字が射出される。

 

「能力は、四つの紫炎の盾による近距離制御。そしてそれぞれから各六つの小型十字端末ヘキサアンセムを出してのオールレンジ攻撃」

 

『HYPPER DESPAIR』

 

『ZETUMETU MALICE』

 

 にこやかに微笑み語りながら、ミザリは左右にプログライズキーとゼツメライズキーを装填する。

 

 更に彼の周囲に、赤い霧が散布される。

 

 突貫しながら切り払おうとするが、その霧は物質的なものではないのか、攻撃をすり抜ける。

 

 同時に、こちらを拘束する力が働いた。

 

「これが僕の神聖血脈、神聖悲嘆の聖域。能力は広範囲に対する拘束力場さ」

 

「なるほど。拘束力は決して高くないけど、必ず影響が出る上に範囲も広いと」

 

 感心するぐらい徹底しているわね。

 

 これでポテンシャルを多少なりとも注ぎ落すことで、悲劇を相手に与えようとする。

 

 まぁ、強敵に対してデバフは当然ね。相手の足を引っ張るのも戦術のうちだわ。

 

 ただ、それだけで済むわけがない。

 

 気づいた時には、空間は赤い血で構成される領域へと変化していた。

 

「そしてこれが禁手、乱れ舞う血の聖祭(ブラッドワールド・サンクチュアリ)

 

「疑似的な固有結界……っ」

 

 気づいた時には、ミザリはこちらの攻撃をあっさりと回避している。

 

 これは空間そのものが、ミザリのポテンシャルを高める為に機能している。

 

 固有結界に近い空間の形成。能力は使用者の強化と、こちらに対するデバフといったところね。

 

 これまた厄介。まぁ、ここまでは想定内。

 

 そして問題は―

 

「そして、変……身……っ」

 

 ―ここからが、ミザリの全力だという事。

 

 展開される大量のイナゴのライダモデルを巻き込むように、悪魔のロストモデルがミザリに抱き着き、そして炸裂すると共に装甲となる。

 

『パーフェクトライズ!』

 

「これが、僕専用のサウザイアー。サウザイアー・ドーマ」

 

『When the unhappiness star shines.The despair solider THOUZAIARE is born.』

 

 黒い、絶望の戦士が私の目の前に立つ。

 

『Please give me despair』

 

「さぁ、悲しませてくれないかな……?」

 

 ここからが、本番でしょうね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 そもそも俺にとって勝利があるとするならば、それは単純だろう。

 

 誰かの嘆きの涙の意味を変えること。もしくは、嘆きの涙が生まれることを阻止することだ。

 

 となると、だ。

 

 俺にとっての勝利とは、誰かにとっての勝利でもある。

 

 まぁ少し極論か。ただ、的外れではないだろう。

 

 ミザリのような特例を除けば、嘆きの涙を流してしまうことはその時点では敗北だ。逆にその意味が変わるということは、ある意味で逆転勝利を掴んだということに等しい。

 

 そう考えると、俺はかなり困ったことになりそうだ。

 

 誰かにとっての勝利とは、それこそその人それぞれだろう。そんな彼らの勝利が俺の勝利に必要だとするなら、俺にとっての勝利ってのがまず定義不可能に近い。

 

 ある意味で袋小路だな。まぁ、この手の命題ってのはずっと考え続けるに越したことはないんだろうけど。

 

 でも、何かが違う気がする。

 

 ……発想を逆転させよう。

 

 誰かにとっての勝利が俺にとっての勝利なら、俺が勝利する為には、誰かにとっての勝利をどうすればいいのか。

 

 この発想をかみ砕き、呑み込む。

 

 そして、俺は一種の閃きを得た。

 

 ああ、そうだ。そういう事か。

 

 俺にとっての勝利の形。それはきっと、そういう事なんだろう。

 

 そして、これはカズヒねぇにとっても共有できるかもしれない。

 

 ……いや、共有してほしい。そう願う。

 

 だからこそ、まず伝えたい。

 

 その願いが定まり、答えを見出した。それがきっかけになって、俺の意識は覚醒に向かっていく。

 

 カズヒねぇは、今頃何をしているだろう。

 

 心配してくれているだろうか。それとも起きると確信して、誰かと笑っているだろうか。もしくはまた何かトラブルが起きて、戦っているのだろうか。

 

 どれだとしても、俺がすることは変わらない。

 

 ああ、だって俺は―

 

 

 

 

 

 

 

 

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あははははははははは! さぁ、見せてくれ!」

 

「まだだ、ミザリ!」

 

 飛び上がっての砲撃を放つミザリに、私は素早くアタッシュショットガンとショットライザーの二丁で迎撃を行う。

 

「弾倉、変更っ!」

 

 装填する禁手は、射撃戦闘用に特化した亜種禁手。その名を射手の慧眼(シュート・ザ・スナイプ)

 

 火器を強化するだけでなく、その発射方向を直感的に悟る亜種禁手。遠距離戦において卓越した性能を発揮する。

 

 こと、相手の攻撃を打ち落とすという点においてはトップクラス。これはとても使える禁手だと自画自賛できる。

 

『リスターティングブラスト!』

 

『ハウリングカバンバスター!』

 

 連続発射で砲撃を打ち落としながら、私はミザリに対する警戒度を跳ね上げていく。

 

 幸運なことに、サウザイアー・ドーマはサウザイアー・リリンに比べると若干弱い。

 

 基本スペックだけならサウザイアー・リリンが上回る。しいて言うなら跳躍力はドーマが上だが、それ以外はリリンが若干しのぐ。

 

 ただ、それはあくまで基本スペックに限る。

 

 ……放つ攻撃のうち、直撃打が一瞬揺らいでいる。おそらくだけど、自動生成される防御機能がついている。

 

 納得できた。サウザイアー・ドーマはミザリ用のでチューンが行われている。サウザイアーの性能を、ミザリ・ルシファーが美しい悲劇を堪能する為に割り振ったモデルだ。

 

 つまるところ、守勢に特化した調整がなされている。倒し難いというほかない。

 

 ……で、それが?

 

 ミザリが守勢に特化しているのなら、私は攻勢に特化している。ただそれだけの話だろう。

 

「守っていれば諦めるとでも? 私が倒すのに特化しているのは、そっちだって知っているでしょうっ!!」

 

 踏み込み、戦闘を継続する。

 

 攻撃を打ち落とすことを最小限にとどめ、私は攻撃を強引に突っ切る。

 

 致命傷で動けなくなることを避けるだけの迎撃に徹し、そのうえで踏み込んで突貫。

 

 素早くアタッシュショットガンをアタッシュモードに切り替え、ショットライザーを装填してからアタッシュナイダーに切り替える。

 

『CRY!』

 

 踏み込み、そしてハウリングホッパーを装填。

 

『フルチャージ』

 

 魔術で開閉し、同時に禁手を切り替える。

 

「叩き切れ、聖印の刃(スティグマ・ザ・エッジ)っ!!」

 

『ハウリングカバンリッヒテン!』

 

 叩き込むは、斬撃聖剣化能力、聖印の刃。

 

 対ミザリ・ルシファーを考慮するのなら、こういった手法が効果的だと判断したが故の斬撃は―

 

「悪いね、日美子」

 

 ミザリの肌を軽く焼くにとどまった。

 

 聖遺物系神滅具を多重保有していることに由来する、防御性能と考えるべきか。

 

 いや、それにしてもダメージが少ない。これはむしろ、聖なる攻撃に対して耐性があるとみるべきか。

 

「アドルフ・ヒトラーは固有スキルとして、聖認の第三帝国というスキルを持つ。これはBランクのカリスマ・扇動・皇帝特権の複合スキルであり、更に聖人や信仰の加護スキルに削減効果を与えるものだ」

 

 そう語るミザリは、更に肩をすくめる。

 

「それを改変したのが僕の固有スキル、魔継の第三帝国。後者のスキルを聖剣や聖水による特攻削減に回す形にいじったのさ」

 

「なるほど、考えれば当然ね」

 

 悪魔という種族は、特攻を決められやすい。聖剣や聖水などはいい例だ。

 

 ならそれをどうにかする方法を考えるのは理に適っている。弱点をカバーする方法ぐらい、用意したって不思議じゃない。

 

 ミザリのパターンなら当然かもしれないわね。これはこちらの失態だったわ。

 

 ……で、それが?

 

「だったら次を試すだけ。そう、まだだ!」

 

「そうだろう? さぁ、続けようか!」

 

 戦いは、こんな程度で終わるものか!!

 




 ちなみに現在、書き溜めは180kb前後。最終決戦は終えてエピローグを描いているところです!

 つまり第一部は完結確定っ! よし、とりあえずここまでは復活したぞぉっ!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。