好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 ……今現在、第二部の序盤を描き切ったことにより、第二部用ヒロインの設定を煮詰め中。

 追加予定は和地に四人、イッセーに二人。もちろん今後の展開次第で、イッセーヒロインが増えるぐらいのことは十分あり得ます。
 奴ならそれぐらいしても問題ない。ハーレム王を成し遂げた男だ、面構えが違う。






 ちなみに今回、めっちゃ長いです。

 いろいろと悩んだのですが、かなりヘビーな展開になるとかも考え、希望の光が車で一気に乗せることにしました。おそらくこの作品でもトップクラスに話が長いと思います。

 ……ちなみに最終バトルもまとめて一話にしている関係上、どっこいどっこいなのをお約束します! クライマックスということでご了承いただきたい。


旧済銀神編 第十二話 極晃、開帳の時

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 突貫するのは、カズヒねぇが転移したとされる中心区画。

 

 おそらくそこにミザリがいる。もしくは、ミザリがいる地点につながっている。

 

 はやる気持ちを宥め、冷静に周囲を警戒する。そのうえでしっかりと素早い移動を行い、必要最小限の戦闘で障害を吹き飛ばし時として受け流す。

 

 意識的な呼吸で気を静めつつ、駆け抜ける時だった。

 

「……まったく。やはり来ていたか」

 

 その言葉と共に、殺気を感じた。

 

「って、この気配!?」

 

 イッセーが驚愕する中、俺達の侵攻ルートを遮るように何かが叩きつけられる。

 

 俺達が一瞬足を止めた時、土煙を破って魔力弾が雨あられのように放たれる。

 

 そしてそれを徒手空拳で吹き飛ばすは、ミザリ直下の元サーヴァント、アルケード。

 

 悪魔の翼を広げるやつは、何か少し違う印象がある。

 

 ……ん? 刺青が、減っている?

 

「まったく。サテライトフレームを大挙して送り込んできたから何かと思えば、ついに赤龍帝(ウェルシュ・ドラゴン)涙換救済(タイタス・クロウ)が来たとはな」

 

 着地する奴は、ため息を吐きながら拳を構える。

 

 そしてサテライトフレーム。なるほど、あの仕様変更はそういう名称か。

 

 問題は、それを誰かに伝える余裕もないわけだが。

 

「まぁ来たからといってどうにかなるとも思えんが、余計な邪魔はない方がいいだろう……サテライトフレームだけではヴィーザルとアポロンは抑えきれん」

 

 二代目主神二柱が今足止めされているというわけか。

 

 これはいよいよヤバいな。早くカズヒねぇと合流しないといけないが、俺だけで行っても大丈夫なのか?

 

 正直嫌な予感すら覚えるが、その時イッセーが前に出る。

 

「先行け、九成。すぐ追いつく」

 

「おいイッセー。それはまずいだろ」

 

 作戦ってものを忘れてもらっちゃ困る。

 

 対ミザリの為の作戦は、リーネスの仕込み込みで俺達二人で出張るべきだ。

 

 決まれば相手が極晃だろうと、勝算が少しは上がるだろう。だが決めるのが大変で、はっきり言ってイッセーがいないと決める可能性が皆無になりかねない。

 

 ただイッセーは、こっちに向かって拳を突き出した。

 

「大丈夫、こいつをかたずけたらすぐ追いかける。それまで時間稼いどいてくれ」

 

「いや、だけど―」

 

 俺は言いつのろうとするが、イッセーの視線は強い。

 

「―今カズヒに必要なのはお前だろ? 大丈夫だって、お前らなら至れるさ」

 

 ……信頼が重い。

 

 つまりこれはあれか。俺とカズヒねぇなら極晃星(スフィア)に至れるから、それで時間を稼いどけと。いっそのこと二人で決着つけるぐらいでやれという感じだろう。

 

 俺はちょっと悩むが、時間を考慮すると暇がないな。

 

 どちらにしてもアルケードが、俺達二人を揃って行かせるわけがない。ヴァーリでも押されているのなら、更に一人はいる必要がある。

 

「分かった、そこは一旦任せる!」

 

「任せとけ……行けっ!」

 

 イッセーがそう言うなり、つるべ打ちの砲撃を叩き込む。

 

 俺はそれに合わせて全力疾走。

 

 一瞬だがアルケードが砲撃に足止めされる中、俺はそれをすり抜ける。

 

 行けるか……いや、寒気がする。

 

「なめるな」

 

 その瞬間、俺の背に強大なオーラが迫る。

 

 アルケードはしっかりと攻撃を放ってきた。それができるやつだとは思っていたさ。

 

 だが、俺はあえて足を踏み込んだ。

 

 ああ、これは直撃コースで、星の障壁でもしのぎ切れない数がある。

 

 だからこそ、俺はイッセーと一緒に声を張り上げる。

 

「「シャルロット!」」

 

「当然です!」

 

 その瞬間、気配遮断で俺達と突かず離れずの位置に待機していた伏兵。すなわちシャルロットが攻撃を受け止める。

 

「助かる、そっちは任せた!」

 

「行ってください、カズヒの元に!!」

 

 ああ、こっちは何とかしのいで見せる!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 よし、九成は行ったな。

 

 シャルロットの伏兵をここで使ったのはいい感じだろ。どうせミザリにその手の奇襲は通じないから、仕掛けるなら更に()()()が必要だしな。

 

「よっしゃ! このままいくぜ、シャルロット、ヴァーリ!」

 

 俺が拳を握りながらそう言うと、二人とも構えながら頷いてくれる。

 

 そして俺達に囲まれながら、アルケードは肩をすくめる。

 

「三位一体の赤龍帝と、魔王血族の白龍皇。今代の二天龍は厄介極まりないな」

 

「よく言う。その割には余裕が見えるがね」

 

 ヴァーリがそう言い返すと、アルケードは小さく笑う。

 

「ああ、漸く馴染んできた。宝具を三つほど消費した程度なら釣りがくる」

 

 そう言い返すアルケードは、なんていうか凄く嫌な笑いを浮かべている。

 

 なんだろう。嫌いな奴がめっちゃ不幸な目になっている時に、悪役が浮かべるような感じの笑顔だ。

 

 っていうか、宝具を三つほどってなんだそりゃ? そんなにサーヴァントって宝具を持てるのか?

 

 首を傾げたいけど、そんなことをしている暇がちょっとないのがアレだ。

 

「気をつけろ、兵藤一誠にシャルロット・コルデー。奴は同じ対神宝具をあと九つ持っているうえ、俺達のようなタイプに気配遮断の効果を強化する宝具を別途持っている」

 

「……同種の宝具をいくつも? どんなサーヴァントですか」

 

 シャルロットの言いたいことは分かるけど、とりあえずヤバいってのだけは分かった。

 

 それに、アルケードの雰囲気もかなりやばそうだから……な。

 

 ああ、なんていうか、やばい雰囲気を纏わせている。これ絶対、ろくでもないことをしようとしているだろ。

 

「では、改めて名乗ろう。……我が真名はアルケイデス。忌々しい毒婦の栄光を名乗る愚者が捨てた人の魂にして―」

 

 その時、俺達は凍り付いた。

 

「―これよりオリュンポスの全てを蹂躙する、神々の制圧者と知れ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……うぉおおおおおおおおおおおっ!!」

 

「凄い凄いっ! ここに来て更に強くなるのか!」

 

 猛攻に猛攻を重ねながら、私はミザリに迫っていく。

 

 ミザリも興奮し始めているけど、それでも処理が追い付かなくなっているのが分かる。

 

 こんなものじゃないだろう。この程度でミザリが終わるわけがない。

 

 だけど、ならば出す前に終わらせる。

 

 覚醒をつるべ打ちにしている状態の私は、肉体が軋みを上げている。それほどまでに、私は覚醒を連発しすぎた。

 

 ……だが同時に、強引に我慢してある程度のプールしている。魔術的な暗示も併用してため込んだ覚醒の貯金だ。

 

 その回数は五回分。全部開放すれば、一瞬だが攻撃力は大きく上昇する。

 

 もはや他に手段はない。この一撃に賭ける。

 

「……五大暴発(ペンタグラム)ッ!!」

 

 吠えると共に、聖墓を併用して私は魔術を全力開放。

 

 いや、魔術なんてものではない。これは魔力の暴発だ。

 

 強引に強化した魔力の暴発。その本流は私とミザリを同時に襲い、その勢いで強引に呑み込む。

 

 本来なら私も、動きが一瞬取れなくなる。それほどまでの奔流に、私は貯金を解放する。

 

 ああ、ここでミザリを止める為。

 

「……まぁあああだぁあああだぁああああああああっ!!」

 

 すべての覚醒を籠め、私は一撃を叩き込む。

 

『リスターティングブラストフィーバー!』

 

 ため込んだ一撃、そのとどめの攻撃は、自分でも驚くぐらいスマートに放たれる。

 

 その攻撃は、自分でも意外なぐらいにミザリに向かって吸い込まれるように飛んでいき―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、遊びはここまでだね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―その攻撃は、直撃した。

 

 直撃、した、はずなのに……っ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃ、ここからが極晃(本番)だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんで、効いて、無いの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その瞬間、私は深い一撃を喰らって数百メートルは吹き飛ばされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 状況が、一変した。

 

 そう形容するほかないほどに、敵は圧倒的に脅威度を増していた。

 

「……なんだと!?」

 

 それは後方で確認していた、フロンズ・フィーニクスが狼狽した声を上げることで実感される。

 

 砲撃を受けて足止めされていたはずの超獣鬼二体が、サンタマリア級の砲撃で揺らがなくなった。

 

 だが、そのタイミングは砲撃戦艦ユニットの主砲が直撃したタイミング。最も攻撃力が高まっているときのそれ等、異常というほかない。

 

 そして、それはそんなレベルの事態ではない。

 

「全艦隊、ランダム回避!! 速攻で急げぇっ!!」

 

「コントロール奪取、間に合えやぁっ!!」

 

 それを悟り瞬時に指示を出したノアと、瞬時に判断して艦艇のコントロールまで奪って対応したラカム。

 

 二人の反応は最適解。間違いなく、この場における最善の答えを叩き出した。

 

 だが、二人が答えを叩き出しただけで、全てが出したことには繋がらない。

 

 その瞬間、圧倒的な砲撃が雑に放たれ、サンタマリア級の艦隊に襲い掛かる。

 

 二十隻近い数のサンタマリア級。そのうち一隻が直撃して吹き飛ばされる。更に三隻が攻撃を受け、程度はともかく明確な被害を受ける。

 

 そして、その理由は絶大な火力を超獣鬼が制御しきれなかったという、ただそれだけ。

 

 八割がた幸運というほかない、僥倖そのものの被害の少なさは、それでも窮地であることを示すに値する。

 

「ありえねぇっ!? あれは、こっちの砲撃を増幅して撃ち返しただろ!!」

 

 対応しながらも、ラカムの動揺は止まらない。

 

 そして、その答えをフロンズとノアは知っている。

 

「……まさか、ファルビウム殿の御業か? 攻撃を無傷でしのぐ防御に、その力をまとめて返すカウンターの妙技?」

 

 フロンズが、その正体を口に出すのに、疑問符を浮かべたのは当然だろう。

 

 現魔王、ファルビウム・アスモデウス。彼が魔王の座についているのは、その圧倒的な防御力が揺らいだ。

 

 魔王クラス以上の質を持つ攻撃でなければ通用しない。かつて最上級悪魔クラスすらいる大部隊の一斉砲撃を、彼は一人であっさりと耐えきった。

 

 そして、その無効化した砲撃を、自らの魔力を込めて撃ち返す。これにより、旧魔王派の大部隊を一人で壊滅させた。

 

 それが、魔王ファルビウム・アスモデウスの力。当時の内戦において、リゼヴィム・リヴァン・ルシファーが手を引いた旧魔王派が敗北するのも当然の、圧倒的な防御の極み。

 

 それを思わせる超獣鬼の反撃に、艦隊は明らかに動揺している。

 

「……どういう、ことだ?」

 

「どういう事もこういう事もねえよ! そういう事だろ!!」

 

 思考を回転させながらも理屈を掴めないフロンズに、ノアが声を荒げて我に返らせる。

 

()()極晃星(スフィア)なんだろ! そしてそういう仕組みなんだ、察しろ!!」

 

 珍しく動揺するフロンズの襟をつかみ、盛大にゆするノアはすべてを悟っていた。

 

「ミザリの野郎は読んでやがったんだ、魔王様方が自分ごと封印されることで、トライヘキサを削り殺すってなぁ! だからミザリは、トライヘキサに仕込みだけして野放しにしたんだよ!!」

 

 ノアもまた、大きく動揺している。

 

 当然だろう。彼が悟ったミザリの力は、この状況をひっくり返して当然となる。

 

 そう、ミザリは―

 

「最悪だ。あの野郎、隔離結界領域そのものを自分の力に変えやがった。……勝てるわけがねえだろうがっ!?」

 

 ―この世界最強の力を、己のものとしているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その瞬間、僕達は目を疑った。

 

 リアス部長の消滅の魔星。仲間達の援護によって放たれた、合計三十を超える大量の魔力。

 

 その全てを、モデルアーチが放った消滅の魔力で構成される球体の群れが圧殺する。

 

 ありえない。この力は、只の消滅の魔力でもない。

 

「……滅殺の魔弾(ルイン・ザ・エクスティンクト)……?」

 

 唖然として、リアス部長が呟く。

 

 そう、この力はそういうほかない。ほかならぬサーゼクス様の振るう、消滅の魔力が極限の一つ。

 

 嘘だ、ありえない。

 

 あまりに信じられない光景に、僕達は間違いなく狼狽する。

 

 そしてそれを逃すことなく、三体のステラフレームは明らかに殺意を高めていく。

 

『なら今度はこうするかぁっ!』

 

 そうあざ笑うモデルマッドは、両手を上に掲げる。

 

 そこから漏れる炎は紫炎じゃない。この炎は、むしろ光のように感じてしまう。

 

 そしてそれを見たイリナさんが、目を見開いて愕然とする。

 

「この炎、まさかウリエル様の……っ!?」

 

『そしてこんなこともできるよん♪』

 

 更にモデルヘキサがそう嘯くと、強い光力の槍が形成される。

 

 この、光の質は!?

 

「ありえない、これはアザゼル先生の!?」

 

 そう、この光の質はアザゼル先生のそれに非常に近い。

 

 もはや訳が分からない。

 

 なんなんだ、僕達は、何を見ているんだ……っ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 吹き飛ばされ、私はすぐに体勢を立て直す。

 

 だがその過程で、私は混乱から回復するのに二回は覚醒している。

 

 何が起きている? いったい何が起こっている?

 

 私は弾き飛ばされ、更に拘束されそうになる。

 

 全力でそれに抵抗しているが、抵抗できていることは問題じゃない。

 

 これは、この力は、ありえない!

 

「……光成す主の代行、断罪を此処に(ユーディキウム・セラフィム)っ!?」

 

「そう。天使長ミカエルの星辰光(アステリズム)さ」

 

 微笑と共に返されるミザリの肯定に、私は混乱を隠せない。

 

 ありえない。あり得ないあり得ないあり得ない。

 

 ミザリが、ミカエル様の星辰光を扱えるわけがない。流石にそれはおかしすぎる。

 

「ふざ……けるなぁっ!!」

 

 吠えると共に覚醒し、拘束を突破して突貫する。

 

 振るう攻撃には多種多様な魔術を込めており、どれか一つを相殺するなどという奇策をとる余裕はない。

 

 ゆえに遠慮なく振るわれる攻撃は、しかし片手で止められる。

 

 その瞬間に、私は悟る。

 

 今のミザリは、性能が次元違いに高まっている。

 

 この出力、無限だったころのオーフィスに匹敵する。……いや違う。出力の最大値に限定すれば、それ以上は確実にある。

 

 何が、どうなっている!?

 

「さぁ、そろそろ涙嘆地獄(バッドエンド)の時間だよ?」

 

 その瞬間、絶大な一撃が私に叩き込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 趨勢は、明確に傾いていた。

 

 今ここに、出力で上回っていた禍の団の兵力は、異能すら併用して敵を蹂躙する。

 

 その猛攻は、数少ない優位性を保っていた地点すら押され始めていた。

 

『『『『『『『『『『……まだだぁっ!!』』』』』』』』』』

 

 一斉に吠え、覚醒する後継私掠船団(ディアドコイ・プライベーティア)だが、それでも食らいつくのがやっと。

 

 力の差がありすぎるから、どれだけ覚醒されても大した問題にならない。そんな絶望としか言えない絶対的な差を、禍の団は発現し始めていた。

 

 そして後継私掠船団を襲うは、圧倒的な雷撃。

 

 それを何とかしのいでいるが、圧倒的な出力はいずれ必ず圧殺されるという、その予感を彼らに与えている。

 

「……あり得ぬ、この雷撃、何もかもがおかしい」

 

「どういうことだ、ナーディル!」

 

 しのぐユーピを対雷撃の魔剣で援護しつつ、ブレイはその驚愕に説明を求める。

 

 ブレイ・マサムネ・サーベラは作る者。だからこそ対策を立てる余地を必須とする。

 

 だからこそ情報を求めるが、しかしそれは絶望を彼らにすら感じさせる。

 

「この力は、ゼウスの雷霆だ。だが出力が明らかに違いすぎるぞ!?」

 

 目を見張るユーピはそれに拮抗するが、それは分散しているからに他ならない。

 

 時間を掛ければ確実に詰む。それだけの圧倒的な力に、周囲に絶望が満ち溢れ―

 

『『『『『『『『『『――だが、まだだぁっ!!』』』』』』』』』』

 

 ―それを意思の力ではねのけ、彼らは抵抗を開始する。

 

「バーニングにその通り♪ ライジングにやり返し♪」

 

「その通り、この程度で終わるほど、我らが黄金の道行きは甘くないでしょう!」

 

 炎とリズムを齎す煙霞と、回復のオーラと共に激励する梔子。

 

 その二人の力を受け、更に突貫する者がいる。

 

「その通りね。むしろこれだけの敵がいるのなら、奪い害があるというものでしょう。……倒して主役になる時よ!」

 

 氷の兵団を率い、アーネ・シャムハト・ガルアルエルが突貫する。

 

 そしてそれを押し上げるように、九条・幸香・ディアドコイも吠えかける。

 

「見事だ親父殿! それでこそ超える価値があるというものじゃ!!」

 

 歓喜の表情すら浮かべ、幸香は駆ける。

 

 覇道とは、己より大きなものに挑むこと。そして征服者とは、奪い肥え太ることにより大きくなるもの。

 

 その決意を持つ後継覇王(アレキサンダー)に、恐れる通りは何もない。

 

「奪わせてもらうぞ、親父殿! おぬしの屍、超えさせてもらう!!」

 

 その決意と共に、後継私掠船団は駆け抜け―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―その瞬間、彼女達を圧倒的な氷の襲撃が蹂躙する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいおいまじかよマスター!? マスターの親父はここまでやるってのかっ!!」

 

 その光景を見たラカムは、怯えそうになる心を奮い立たせる。

 

「……なら尚更やってやるぜ!! どうせ散るなら、勝ち逃げ目指して挑むだけってなぁぃたぁっ!?」

 

 その後頭部に魔力弾を叩き込み、ノアは即座に通信装置を繋げる。

 

「撤退戦準備だアホ!! 勝ち目はない、引くことも考えろ!!」

 

 そう声を荒げて指示を出し、そのうえで、苛立たし気に髪をかきむしる。

 

「やってくれるじゃねえか、ミザリの野郎! 発想が糞の権化じゃねえか!!」

 

「まったくだ。これは、()()()()を成立させるまで逃げの一手だな」

 

 そう応え、フロンズは顔をしかめて歯を食いしばる。

 

「……奴の星は拡散性と付属性の二極型。おそらく付属性が天元突破したのだろうが、悍ましい星に至ったものだ」

 

 思わず口にするほどに、フロンズもまた追い詰められている。

 

 想定通りの極晃にミザリが至ったのなら、真っ向勝負で勝つことは不可能に近い。

 

 何とかして極晃をこちらも獲得するまで、冬の時代が確執される。徹頭徹尾ミザリの目を掻い潜り、多くの者を見捨ててでも勝利の兆しを得る為隠れ潜むしかなくなるのだ。

 

 そのあまりの猛威に、フロンズは意識せず言葉を口にしていた。

 

「……これが、極晃星(スフィア)かっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うぉおおおおおおおっ!?

 

 放たれるアルケードの攻撃は、雷撃だった。

 

 ありえないぐらいの出力の雷撃は、一発一発がクリムゾンブラスターぐらいある。しかも、一瞬で数十発は放たれている。

 

 冗談きついだろこの野郎、こいつ一人でトライヘキサを足止めぐらいできるじゃねえか。

 

「ありえません! いくら何でもサーヴァントの域を超えすぎています!」

 

「しかもこの出力、リゼヴィムを遥かに上回っているだと!?」

 

 シャルロットやヴァーリも驚愕しているけど、それにしたってやばいだろ、これは。

 

 糞ったれ! これじゃあ九成を追いかけるどころか、生き残れるかどうかもちょっと不安になってきたぞ!

 

 そう思ったとき、アルケードの後ろから二人ほど迫ってくる。

 

「そこにいたか!」

 

「好きにはさせないってなぁ!」

 

 強い熱と光を籠ったオーラに、鋭い蹴り。

 

 その猛攻を、アルケードはいきなり槍を具現化させると弾き飛ばし、雷撃で反撃する。

 

 それを凌いだ二人だけど、明らかに驚愕している。

 

「これは、ゼウス様の!?」

 

「親父のグングニルだと!? 何しやがった!」

 

 え、ゼウスにグングニル?

 

 ちょ、どういう事!?

 

「すいませんどういうことですか? あとどちら様ですか!?」

 

「……赤龍帝か。私はオリュンポスの主神を継ぐよう明示されたアポロンだ。隣にいるのは、アースガルズの主神を継いだオーディン殿の息子であるヴィーザルだ」

 

「義弟になったヴァーリが世話になってるな! あと無事か、マイブラザー?」

 

 そう茶化すように言うヴィーザルさんに、ヴァーリは肩をすくめて見せる。

 

「そうも言ってられないけどね。と、いうよりだ」

 

 ヴァーリはするどい視線をアルケードに向ける。

 

「ゼウス神の雷霆と、オーディンの槍を使うとはどういうことだ? ヘラクレスであることを否定するアルケイデス()に、神の力を振るうことはできないだろう?」

 

 そ、そうだよ。

 

 いくらなんでもおかしいだろ。何がどうなってるんだ?

 

 俺達がそんな訳の分からない状況に攻めあぐねていると、アルケイデスはにやりと笑っている。

 

「ククッ。ゼウスの雷霆でヘラをなぶり殺しにするつもりだが、その練習にはお釣りがくる。……練習相手になってくれる礼だ、教えてやろう」

 

 雷霆をグングニルに纏わせながら、アルケードは愉快そうな表情でこっちを見る。

 

「これがミザリの極晃星(スフィア)だ。そして俺達は今、その恩恵を受けているのさ」

 

 いったい何に目覚めやがった、ミザリは……っ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズヒSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まずいまずいまずいまずい。

 

 ショックで記憶が急激に戻り始め、だからこそ尚更驚愕する。

 

 ミザリが極晃に至った直後、これだけの力は振るっていなかった。間違いなく、こんな力をあの時のミザリは振るえなかった。嘘偽りなく、ミザリは別物になっている。

 

 そして私は極晃の共鳴を齎したものとして、その魔術回路もあって解析が進んでいる。

 

 だからこそ、私は心が折れそうになっている。

 

 それでも!

 

「……まだ、だぁっ!!!」

 

 ここでこいつを倒さなければ、世界が悲劇に包まれる。

 

 その意識をもって、私は限界を超えて攻撃を叩き込む。

 

 そしてその全てを、ミザリは迎撃してのける。

 

 私の全身は沸騰しそうで、体の節々は限界を超えすぎて自壊しかけている。

 

 それだけの覚醒をもってしての猛攻に、しかしミザリは余裕を持って対応する。

 

 間違いない。このオーラはトライヘキサのもので、それもトライヘキサ以上の出力を確立している。

 

 雷撃が、火炎が、氷雪が、私の攻撃を弾き飛ばす。

 

 そしてその質が、私にすべてを悟らせる。

 

 ミザリ・ルシファーの極晃星は、その本質は―

 

「……指定した対象そのものを、己の力の源泉として繋げる。強制接続・自己増強能力……っ!」

 

「その通り。僕は必ず相手より強くなるのさ」

 

 ―ミザリの微笑が、真実を物語る。

 

 そう。これこそがミザリ・ルシファーの至った極晃星。

 

 

 

 

 

 

 

 

ミザリ・ルシファー

 

明星が照らすは涙嘆地獄、広まれ銀の絶望よ(フォーリング・スフィアルシファー)

基準値:

発動値:AA

収束性:C

拡散性:AAA

操縦性:D

付属性:EX

維持性:

干渉性:C

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 天元突破した付属性。それにより、ミザリは一切の矛盾なく敵を己の力に変える

 

 敵そのものと接続し、己の力の供給源と変える。これにより敵の出力と異能はミザリのものとなり、ミザリが振るった分の消耗すら押し付けられる。

 

 単純に最低最悪のコンセプトだ。戦う相手そのものを自分の力として上乗せすれば、必ず敵より強くなれる。さらに消耗を相手に全部押し付ければ、相手は圧倒的に不利。とどめにミザリがあらゆる手段で堅実に強くなっているから、逆転の目がほぼ存在しない……っ。

 

 もちろんそれにも限度がある。出力の問題もあって、同時に接続できる対象には限界があるだろう。極限を超えているのが付属性だけである以上、限りはある。

 

 更にこれはあくまで性能といったフィジカルやアビリティといった面だ。必然としてテクニックやスキルマではカバーできない以上、正攻法の一対一では場合によっては負けるリスクもある。

 

 ……だからこそ、ミザリはトライヘキサに目を付けた。

 

 推測だけど、ミザリの配下にはトライヘキサと縁がある、もしくは縁を結べるサーヴァントがいた。

 

 それと聖杯を用い、更にトライヘキサそのものを確保することで、ミザリはトライヘキサと繋がった

 

 そして最悪なのはここからだ。

 

 ミザリは先を読んでいた。その際想定される対応として、トライヘキサが封印されると読んだ。さらに、封印の中でトライヘキサを戦力を結集して滅ぼすという、被害を最小限に抑える形でのトライヘキサ討伐すら想定していた。読み勝ってしまった。

 

 基点はトライヘキサ。そしてその範囲指定に、()()()()()()を使用している

 

 いうなれば、ミザリは隔離結界領域を封印系神器として、結界内の者達に負担を全部押し付けて覇を使っているに等しい。

 

 主神、熾天使、魔王、更に幾人もの精鋭達に、超越者。それだけの強者の力を、トライヘキサと共に混ぜ込んで振るう。

 

 間違いなくミザリはこの世界で最強だ。そしてそんな彼らがいなくなった世界で、彼らをまとめて敵に回すことになっている。

 

 ヴィールと一緒に来なかっただけのことはある。ミザリはそこに賭け、隔離結界領域という形で賭けに勝ったんだ。

 

 完膚なきまでに、ミザリは王手をかけた。いや、待ったをかける余地がない、チェックメイトを掴み取った。

 

 分かっている。これはあまりに差がありすぎて、私が覚醒したところで追いつかない。

 

 それ、でも……っ

 

「まだだぁああああああああああああああっっっ!!!」

 

 諦められるか、できるものか。

 

 骨が折れる。内臓が潰れる。肉が割ける。

 

 血反吐を吐き、出てはならない液体すら漏れている。

 

 それでも、足を止めるものか。

 

 億分の一。兆分の一。いや、那由他の果てでも構わない。

 

 ほんの僅かにでも、チャンスがあるというのなら。魂が燃え尽きるその瞬間まで止まることなどありえない。

 

 届け。私の魂が燃え尽きるまでに。

 

 まだだまだだまだだまだだ。

 

 まだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだ―

 

「―ゴメンね、日美子」

 

 槍が、私を貫いた。

 

 そのまま吹き飛ばされ、態勢を整える前に無数の攻撃が放たれる。

 

「もっと堪能したいけど、他にもいっぱい悲劇(美しいもの)が待っている。一人だけに拘るのも、さ?」

 

 ここまで来て、一切の揺らぎがない。

 

 気合と根性で迎撃しながら、しかしこのままでは絶対に死ぬ。

 

 もはや覚醒したからどうにかなる、そんな問題じゃない。物理的に動かすためには体が必要で、そっちが限界を迎えている。急激な覚醒に体が追い付かない以上、これ以上覚醒してもこちらが自壊するだけだ。

 

 それでも、足は止まらない。

 

 それでも、手は動き続ける。

 

 何故かなど、言うまでもなかった。

 

「ありがとう、日美子。お兄ちゃんは、君と会えて本当に―」

 

「―違う」

 

 その言葉を、私は遮る。

 

違うでしょう、()()()

 

 そう、違う。

 

 私はこの戦いを始めてから、ずっとミザリを呼んできた。誠にぃとは呼ばなかった。

 

 そう、何故なら―

 

「今の私は、カズヒ・シチャースチエ。誰かのシチャースチエ(幸い)を照らす、一つの灯」

 

 そう、今の私は一灯(カズヒ)()幸い(シチャースチエ)。それが私が決めた私の人生。その在り方。

 

 知識が足りない小さな子供だったから、ロシアの命名法則や、細かいつづりや読みは間違えてたりはしている。だけど、その言葉に賭けた意味は違えない。

 

 そう、お前の逆だよ、悲惨(ミザリ)()明星(ルシファー)

 

 私達は、今の私達を肯定するべきだ。少なくとも私はそうしたい。

 

 道間日美子、道間誠明、道間乙女、道間七緒、アイネス・ドーマ。そんな過去を否定するのではなく、そのうえで現在()も受け入れる。それが、必要なんだ。

 

 アイネスが、鶴羽が、オトメねぇが。そして誠にぃがミザリ・ルシファーであるように。私もカズヒ・シチャースチエであることを否定しない。

 

 私は私のケジメをつける。そしてそのうえで、己の誓いを果たして見せる。

 

「これは道間日美子と道間誠明の決着だけじゃない。世界に悲劇を齎す星を、幸せを照らす灯が穿つ戦い。悲劇齎す邪悪と、悪意を穿つ銀弾の戦いだ」

 

 だからこそ、まだだ。

 

 動け、体よ。

 

「必ず止める。絶対止める」

 

 あの日の笑顔を裏切るな。掲げた誓いを思い出せ。

 

 瞼の裏に焼き付いた笑顔が、瞬きと共によみがえる。

 

 その約束された笑顔が、私の体を動かし続ける。

 

 そう―

 

道間田知を、涙換救済(タイタス・クロウ)を、()()()()を愛する者として! そこをたがえるつもりは……ないっ!!

 

 ―それが、カズヒ()の、真実だ!!

 

 その決意と共に、私は決死の覚悟で砲撃に突貫する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、ありがとう、()()()。ただその無茶は、俺の心が色々きつい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその砲撃をいなし、私に救済者(笑顔)が舞い降りた。

 

 




 微修正など行っていたら、サテライトフレームの名称を突っ込む余裕ができたよ。







 そして糞の権化といえるだろう、弄奏の詳細を説明します!


ミザリ・ルシファー

明星が照らすは涙嘆地獄、広まれ銀の絶望よ(フォーリング・スフィアルシファー)
基準値:
発動値:AA
収束性:C
拡散性:AAA
操縦性:D
付属性:EX
維持性:
干渉性:C

 勝利とは失う先にある光。多くの物を失ったその先にある、絶対に消えない己の真実こそ、勝利の意味が宿っている。そのものではなくそこに至る過程にこそ、兄妹が共有する極晃の祈り。
 その真実と共に、今ここに極晃が描かれる。正しく成立した三大条件、今ここに、悪鬼明星はまさしく悪鬼の明星と化す。

 ミザリ・ルシファー―道間誠明―がカズヒ・シチャースチエ―道間日美子―と向き合いなおすことで至った極晃星。

 付属性に天元突破したこの星が振るう権能は、強制契約・自己増強能力。範囲内の他者そのものを、自身を強化するブースターにする極晃星。
 全性能の強化のみならず、能力発動に伴う負荷も全て相手に押し付けることができる。そのため敵手がミザリを打倒する場合、自分の力を上乗せした相手による、負担を全部押し付けられた自分の能力による攻防を対処するという地獄の様な負荷を押し付けられてしまう。
 純粋な技術まではできないのが唯一の攻略法だが、消耗速度が倍以上になった状態で卓越した性能・技量・装備を持つミザリを打倒することは事実上不可能。たとえ龍神クラスであっても……否、龍神クラスであるからこそ、弱いがゆえに上乗せし鍛え上げたミザリが同格になれば、彼に屈するほかないのである。

 唯一最大の欠点は当人の出力面であり、それゆえに接続対象の数に限界があるという点。だが、ミザリはそれを悪夢の発想で克服する。
 トライヘキサそのものに聖杯でマーキングを施すことで、対策の想定プランがかみ合った結果事態は悪化。隔離結界領域そのものを封印系神器のように使用し、さらにトライヘキサの力を使って強引に引き出すことで、隔離結界領域にいる神仏魔王といった傑物たちの力を、さらに増幅して発動させることすら可能となった。

 三次元現象内に留まる存在がこの影響を突破することは不可能といっても過言ではなく、超越者の域に到達した上で極晃を振るうミザリを打倒することは限りなく不可能に近い。ミザリにのみ特攻が入る攻撃なら可能性はあるが、当人の能力や対策もあって兆に一つに満たない可能性だろう。
 三次元を超えた高位次元現象を振るう同じ極晃同士ならある程度は対応できるだろうが、それでも同種の力を限定的に振るえるというのは防戦においてはすさまじいレベルを持つ。かの銀の運命が連なる星で高い勝算を見込めるのは、力の行使に他者の承諾を必要とする界奏のみであり、それ以外の場合は多かれ少なかれミザリが極晃奏者の振るう星の恩恵を受け取れるため大きく苦戦を強いられる。加えて極晃以外の増強を除いた場合の話であるため、よくて辛勝となり、また勝利条件が全く異なる彼にとっても満足のいく結果に収まるだろう。

 その他大勢、親愛なる者たち、そして自分自身すら。絶望と嘆きで染まる美しい姿でいてほしいと切に願う。
 悪鬼明星が巻き起こす涙嘆地獄を創生するべく、極晃弄奏者が振るいし勝利が、世界を美麗(悲嘆)に染め上げる。

★詠唱

天弄せよ、我が守護星―――鋼の悪意で世界を犯せ

今ここに、地獄の円環は砕け散る。粉砕されるは氷の牢獄。地獄の底より美しき者(輝く光)を知ることで、我が身は真なる極晃(明星)となる

b》そう、地獄の底につながれた日々こそが、我が身を彩る美しき祝福。煉獄でも天国でも得られることなき、日常から解き放たれた惨劇にこそ、勝利の意味があったのだ《/b》

ゆえに、至高天に輝く白き薔薇よ。汝の醜さを哀れもう。この美麗なる歌劇の前には、色あせ枯れているかのようにしか見えないのだから。全てをかけて求める美は、明星が照らす地獄にあると歌い上げよう

感謝しよう、愛しき悪祓の銀弾よ。汝が邪悪に染まったからこそ、僕は人生をささげるに値する祈りを持ちえたのだ

ならば、問おう。悪鬼に落ちた愛しき星よ

悲嘆と苦悶に染まりし世界。その苦界のどこに尊ばれるべき光はある。この罪深き罪人に、それを今こそ指し示せ!

地獄(全て)だと、ただそれだけで事足りる

これよりこの極晃()が彩る世界。それこそが美しき勝利()そのものだ

光で照らせ悪鬼明星(ルシフェル)よ―

涙嘆地獄(バッドエンド)を、慈しめ。

超新星(メタルノヴァ)―――明星が照らすは涙嘆地獄、広まれ銀の絶望よ(フォーリング・スフィアルシファー)





 設計コンセプトは「悪辣の権化」「マジで滅奏が目を覆いそうな極晃」といったところです。

 ミザリが至る極晃として、何よりこの作品における極晃星によるカウンター必須レベルの代物を考えた結果思い立ったのが「隔離結界領域全部上乗せ」でした。

 これを実現する方法を考えた結果到達したのが付属性EX。それにより強さを上乗せすることに特化し、さらに最大効率で突き詰めた結果、隔離結界領域そのものがボスと化したわけです。

 一生懸命頑張ってトライヘキサを隔離結界領域に封印して圧殺したと思ったら、隔離結界領域そのものが敵に回る糞仕様。領域の外も中も嘆き悲しむだろう、ミザリがとても悲しみそうな仕様となりました……。

 さぁ、沈むところまで静まった。

 ……ここからは、アガるだけだっ!!

 
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